ジムニー(JB23W)の純正ラジオアンテナを交換する

こんばんは。からあげです。

 

 

今日はジムニーのラジオアンテナを自分で交換した話。

ジムニー(JB23W)のラジオアンテナを交換する

アンテナが折れた経緯

時を遡ること今からおよそ3年。
四国歩き遍路から戻ったおっさんは旅の疲れが癒えぬうちに、来シーズンの活動資金を稼ぐために白馬のスキー場で住み込みバイトをしていた。
その時なぜか上司のおばさんバイトから目の敵にされ、真綿で首を締め付けられるようにイジメられて辛い日々を送っていた。今思い出すだけで苦しくなってくる。来シーズンの北海道車中泊旅行のためただ歯を食いしばって頑張るしかなかった。

 

おっさんが向かうところなぜか敵と異常気象が多い。この年の白馬は例年に比べて雪がかなり多かった。
お昼の中休みに運動ついでによく歩いてスーパーに行っていた。

そんな住み込みバイトの日々を送っていたある日、車の様子を見にゆくとジムニーが雪に埋もれていた。
慌ててゴム手袋を付けて掘り出してみると、なんと雪の重みでラジオアンテナが曲がってしまっていた!あれまあ。

曲がったまま出しっぱなしにしておくと、そのうちポッキリと真っ二つに折れてしまいそうだったので、縮めようと試みてみたが曲がった箇所で引っかかって無理だった。そのあと私はただアンテナが完全に折れてしまうのを眺めているしかなかった。

と言うのはちょっと大げさで、職場でネチネチしつこく追い詰められていたため、アンテナのことなど考えている余裕はなかった。

 

パーツカタログ情報

資料 SUZUKIパーツカタログ JB23W(8型)2010-9 初版

 

今初めて気がついたのだが、XGってラジオはアンテナも含めてオプションなんだ。
コスト削減に命賭けてるなあと実感した。

パーツの注文

 

品番 39250-81A01
品名 アンテナアッシ,ライト
価格 3132円(税込み)正規スズキディーラーで購入

最寄りのスズキディーラーにて注文。トヨタのように在庫は全く持たないので、毎回注文する必要がある。私の行きつけは週に2回まとめて注文を出すとのこと。

ラッキーなことに、たまたま注文した翌日に届いた。

袋から出したところ。ふむ、何の変哲もない普通のラジオアンテナだ。
ジムニーはもちろん手動。意外に安くて良かった。

 

アンテナ交換作業

主な流れ

アンテナケーブルのコネクタを外す。
   ↓
ルーフのビス2本を外す。
   ↓
コネクタに細い紐を結んでアンテナを抜く。
   ↓
ルーフの穴から出した紐に新しいケーブルのコネクタに結んで車内に引き入れる。
   ↓
ケーブルコネクタを引き出しケーブルを接続する。
   ↓
ルーフのビスを取り付けてアンテナを固定する。

完成!!

必要な道具
+ドライバー、ハサミ、テープ、長さ約2mの紐
 

作業のポイントはアンテナを抜き出す前にケーブルに紐を結んでおくこと。
そのまま引き抜いてしまうと、あとでAピラーの中を通すのが大変になる。

修理前のようす

そのあと折れたアンテナは引き抜き、一時的にアルミの針金を付けておいた。
修理した時の記事はこちら↓

 

角度を変えてもう一枚。
針金をアンテナの折れた口から10センチくらい押し込みビニールテープを貼って防水処理しただけ。
感度がかなり落ちたが、聴けないことはなかった。

ビニールテープのようす

2年半ほど前に貼ったビニールテープ。意外に耐候性がある。

ビニールテープを剥がしているところ。

折れたアンテナのようす

折れたアンテナをじっと見ていると、3年前のスキー場バイトの忌まわしい記憶が蘇ってくる。
ほどほどにしておこう。

ルーフのビス2本を外したところ。
+のビスが使用されている。本来の作業手順とは順序が違うことに、まだこの時は気がついていない。

早速、アンテナを引っ張ってみる。あれ?おかしい。何かが留まっている気がする。

 

ジムニーのアンテナ交換は実は今回で2回目。前回はJB23W1型オートマジムニーの時だった。林道でバックした時に枝に引っ掛けて折ってしまった。あれからすでに10年以上の月日が流れている。

何度も引っ張っても外れないので何かあると思ってよく考えてみた。おっとそうだった!先にケーブルのコネクタを外す必要があった。

ラジオアンテナのケーブルのコネクタを外す。

場所はハンドル下のカバーを開けたところ。上側を引っ張ると外れてくれる。

カバーを開放したところ。他のケーブル類もたくさん見える。

カバーは上の2つのポッチで止まっているのみ。

ポッチのアップ

引っ張ると真ん中が山が凹み外れる仕組み。開け閉めしやすいポッチとなっている。
スズキやるな!

ラジオアンテナのケーブルコネクタの位置

カバーを開けた左奥にある。

コネクタのアップ

結束バンドは切る必要はない。
下側を押さえつつ、上側を引っ張ると外れる。

コネクタを外したところ。今回は楽に外れた。硬い時は無理に引っ張らずに、コネクタをねじりながら引っ張るなどした方がいい。

ケーブルを引っ張って、コネクタをペダルの方に出して伸ばしておく。
こうしておくとケーブルがスムーズに抜ける。長年狭い場所に押し込められていてクセが付いている。

コネクタに紐を結んだところ。紐を結ぶのを忘れると悲劇に見舞われる。これまで多くのジムニー乗りたちが泣きをみてきたことだろう。先人たちの知恵に感謝して作業を続ける。

途中で解けないようにしっかりと縛る。

ルーフの2本を外してから(今回は先に外してしまった。)アンテナを引き抜く。

この時、結んだ紐がスムーズに通っているかどうかに気をつける。途中で引っかかった場合は無理をせず一旦戻して再トライする。

アンテナの抜き出しに成功!

穴から紐が出てきてニンマリのおっさん。

新品のアンテナのようす

ビスはおまけで付属しないため、外したビスを再使用する。負荷がかかるところではないので問題なし。

裏側のようす

ケーブルコネクタのようす

紐を新しいケーブルコネクタのところに縛る。

写真のように縛っただけだと、Aピラーの穴から抜き出す時にコネクタの先端が引っかかってしまう。

一度テープを巻かずにやって引っかかったため、やり方が悪いことに気がついた。

結び目が引っかからないようにテープを巻いておく。
今回はそこら辺に転がっていたビニールテープを使用した。

紐を引っ張りつつアンテナを挿入する。スムーズに穴からコネクタが出て来なかったため、紐を引っ張りつつ、手を突っ込んで強引に引っ張り出した。

だが無理はしていない。紐からコネクタがスッポ抜けたら面倒なことになる。

車内に引っ張ったケーブルを邪魔にならないように這わしてコネクタを接続する。
よし、これでいい!

アンテナを奥までしっかりと入れてから穴の位置を合わせてビス止めする。

ヨシ、完成だ!

おお、カッコイイ。

真上から見たようす。

貧乏くさいジムニーが一気にスタイリッシュになったな!

嬉しくなってアンテナを伸ばしてみた。
久しぶりに見るアンテナはかなり長い。曲がっていないジムニーのアンテナを見るのは久しぶりかもしれない。どのジムニーのアンテナもたいてい曲がっている。

青空に映えるアンテナ。

早速ラジオの感度チェック。ビックリするほど音が良くなった。これまで感度が悪くてチューニングを何度もする必要があった。

午後のひとときをNHK-FMのクラシックカフェで聴きながら寛ぐ。

 

抜き出した古いアンテナ

抜き出したアンテナ

スポンジでグラつきを押さえている。

ケーブルとアンテナの筒は黒のビニールテープで固定している。手作り感が漂っているな。

 

交換作業の感想

ラジオアンテナの交換はそれほど難しいことではない。気をつけるポイントを忘れると大変なことになる。前回の作業から10年以上経っていて思い出すのに苦労した。やってしまえば簡単な作業。そんなことは人生においても結構多い。

娘を嫁に出す父親の気持ちがなんだか少しだけ分かるような気がした。

コメント

  1. 白山室堂御前荘 より:

    人生は、取捨選択のようです。
    ジムニーは、からあげ伝説の始まりでした!

    北海道、東北の車中泊に耐えたジムニーお疲れさん!

    • karaage より:

      ジムニーと共にあった生活を思い出すと懐かしいですね。ここでお別れをして別々の道を歩みます。

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