こんにちは。からあげです。
今朝は曇り。夜中に雨がパラついたようで路面が少し濡れている。
今日は尻上がりに天気が良くなるようだ。
昨晩、天気予報を見て今日は行けると思って登山の準備をして寝た。
2時に目覚ましで起きたが、ここ最近の疲れで体が重い。
北海道日帰り登山はスピードが命なので、疲労蓄積したままでは安全に登山を楽しむことが出来なくなる。
疲れが溜まっているので仕方ない。2度寝することにした。
今日は圏外に行くことも出来るように早々と更新することにした。
ネタは3日前に歩いたロングトレイルの話。
北海道自然歩道・ひがし大雪の道(鉄道資料館~メトセップ間)を歩く。 ~2015.9.4
歩行ルート
鉄道資料館からメトセップまでの区間(8.5km)往復
当日、あまり空模様が良くなかったので、鉄道資料館を見学した際に気になった、ひがし大雪の道を歩くことにした。
ひがし大雪の道とは、旧国鉄士幌線の廃線跡を整備して遊歩道としたもので、現在、鉄道資料館からメトセップまで、8.5kmの区間を歩くことが出来る。
将来は瓜幕から三股までのロングトレイルになる予定だ。
出発した時は曇だったが、途中で土砂降りの雨に見舞われたウォーキングはどうなったのか。
それでは行ってみよう。
08:30 駐車場 出発
車は邪魔にならないようにひがし大雪自然館第2駐車場に停めた。
天気は曇で午後から崩れるようだ。まあ何とかなるだろう。
スタート地点の鉄道資料館に向かう途中、国道脇の歩道で見付けたベンチ。
観光客が休めるようにと設置してあるようだ。
これは嬉しい配慮だ。
08:35 上士幌町鉄道資料館
ひがし大雪の道は現在のところ、鉄道資料館がスタート地点となっている。
ショートカットせずにスタート地点から歩く。
さあ鉄道資料館を出発だ!
まずは線路歩きとなる。スタンド・バイ・ミーの世界に勝手に一人で浸る。
しばらくゆくと線路は終点となった。
道路を渡り向かいの道をゆく。
道路を渡ったところに看板があり。
支柱にひがし大雪の道と表示されているので迷うことはない。
08:45 糠平川橋梁
糠平川橋梁 1,956年建設 長さ63m
橋の手前で河原に下りて写真を撮影した。
古ぼけた白色のアーチ橋が歴史を感じさせる。
橋を渡っているところ。
綺麗にコンクリートで直されている。
橋は下から眺める方が良さそうだ。
糠平川橋梁を渡った先のトンネル
トンネルの手前で右に折れて山を越えてゆく。
標識が立っているので道迷いはない。
しばらくはトンネルが連続する区間
トンネルは崩落の危険があるため、全て立入禁止で迂回することになる。
林道に出た。
標識のとおり奥に歩いてゆく。
どこまでも続く直線の道
この辺りでポツポツと雨が降り出した。
09:30 三の沢橋梁
湖面の方に降りる道が付いているので、行ってみることにする。
水位が下がって湖底が随分と見えている。
遥か遠くにタウシュベツ川橋梁が見える。
糠平湖(ぬかびらこ)
十勝糠平系電源一貫開発計画の一環で築造され、電源開発が管理を行う発電専用ダムで道東の重要な電源である。
道内3位の湛水面積と4位の貯水量であり、十勝川水系のダムでは首位の湛水面積と貯水量、および3位の堤高である。ダムによって形成された人造湖である。
総貯水容量:193,900,000 m³、湖面標高:520.0m、周囲:33.0km、最大水深:60.0mWikipediaより引用
三の沢橋梁 1,955年建設 長さ40m
三の沢橋梁の駐車場を越えて奥にゆくと、なんと人力のトロッコがあった。
雨なのでお客さんの姿はない。
係の人は慌ててトロッコにシートを掛けていた。
レール脇を通って先に進んでゆく。
雨が弱まる気配はなくさらに雨の勢いが増したので、堪らずカッパを着ることにした。
土砂降りの中、黙々と歩く。
天気が良ければ気持ちのよい森林浴となるはずだが、土砂降りの中では精神修行の要素が強くなる。
どこまでも続く直線の道にウンザリする。
タウシュベツ川橋梁分岐
幾つかの短い橋があったが、雨の中だったのでそのまま素通りしてしまった。
やって来たのは、本コース一番の見せ場タウシュベツ川橋梁の展望台だ。
この分岐から湖の方に下りる道が付けられている。
駐車場からも歩きやすい道が整備されている。
10:30 タウシュベツ展望台
草木が生い茂っていて見通しが悪い。
はるか向こうにアーチ型の長い橋が見える。
タウシュベツ川橋梁 1,937年建設 長さ130m
タウシュベツ川橋梁に通じる林道は事故防止の為、国道からの入口でゲート封鎖されている。
タウシュベツ川橋梁を間近で見るには、
・ひがし大雪自然館のツアーに参加する。
・十勝西部森林管理署東大雪支所(上士幌町市街)でゲートの鍵を借りて車で通行する。
(ただし、森林管理署は土日祝休み)
・林道を約4キロ歩く
以上3種類の方法がある。
一人だとツアーに参加は気が進まないし、ゲートの鍵を借りて後で返しに行くのも面倒くさい。結局はゲートから往復約2時間を掛けて歩くことになるだろう。
10:50 メトセップの終点
タウシュベツ川橋梁を過ぎてさらに奥に進んでゆくと次第に道が荒れてきた。
倒木処理もされず、草が伸び放題となっていた。
おかしいなと思いながら歩いていると、終点に着いてしまった。
道をそのまま戻ろうとしたが、脇に国道へと続く踏跡を見付けたので国道に一旦出ることにした。
メトセップ橋手前の駐車場
国道273号線に出ると歩道がない。
予定ではタウシュベツ川橋梁まで歩いてゆくつもりだったが、雨の中を歩く気は失せてしまったので、糠平温泉まで引き返すことにした。
通行車両が猛スピードで走ってゆく中をトボトボと歩いてゆく。
四国遍路で車道歩きは慣れているが、水しぶきを掛けられそうなので注意して歩く。
タウシュベツ展望台駐車場の手前で遊歩道に復帰した。
道沿いの湿地帯
線路跡は盛土されているので泥濘はない。
ただ、敷き詰められている大きな砂利に足を取られて歩くペースが上がらない。
この直線部分が結構堪える。
お腹が空いてきた。
雨が降り続く中を歩いてゆく。
12:00 三の沢橋梁P
三の沢橋梁の駐車場の片隅でお昼とした。
持ってきた玄米おにぎりを食べる。
粗塩がきいていて非常に旨い。
お腹が膨れたお陰で元気が出てきた。
雨の中歩くにはポンチョが良さそうだ。
セパレートタイプの雨合羽は横殴りの雨でも大丈夫だが、ゴアテックスでも中が蒸れてくる。
ゴアテックスは、使いはじめのころは非常に快適だが、使っている内に表面が擦れて傷んでくると防水性が低下して直ぐに浸水するようになる。
重荷を背負っているとベルト部分が擦れて特に消耗する。
ポンチョなら完全防水の生地としても開放的なので蒸れること無く快適に歩くことが出来そうだ。
ザックを背負った状態で上から被るので、背中部分からの浸水もない。
セパレートのカッパばかりを使っていると消耗が激しいので、風の吹かない樹林帯を歩くような場合にはポンチョを選択したい。
今回歩いていて非常にポンチョが欲しくなった。
ポンチョであれば、ツエルトやシートの代わりにもなって汎用性が高い。
近いうちに買うことにしようか。
林道部分の路肩が崩れていた。
この林道は車が通った跡が非常に薄い。
結構なお金を掛けて作った道だろうになんとも勿体無い。
13:00 ひがし大雪自然館 着
雨の中歩いてようやく戻ってきた。
帰りは鉄道資料館まで行かず、ひがし大雪自然館で終了にした。
入口の軒下を借りて雨宿りする。
全身が濡れてしまい寒くなってきた。
ザックカバーとカッパがある程度水切り出来たら車に逃げ込む。
狭い車内で濡れたものを干す。
熱源は自分の体温のみ。
ガスストーブを焚いて乾かしてもいいが、ストーブを置くスペースがない。
寒いので寝袋に入ってしばし眠りに就く。
歩いた感想など
片道8.5キロ、往復で17キロの道だった。
始めのトンネルが連続する区間はアップダウンが多少あるものの、他はフラットな線路跡を歩く。
普通に休みながら歩いても6時間もあれば戻ってこられるだろう。
車はひがし大雪自然館第2駐車場か鉄道資料館の駐車場に停めるのが良い。
鉄道資料館で「ひがし大雪アーチ橋散策地図」100円で販売されている。
歩く際には事前に入手しておこう。
線路跡なので全般にフラットで単調な道となってしまっているので残念だが、晴れた日には三の沢橋梁脇から糠平湖畔に下りて開けた場所でお昼ご飯を食べると楽しいだろう。
遊歩道がある糠平湖周辺は山が深くヒグマの棲息地なので、安全のために熊よけの鈴を付けて歩きたい。
北海道ではホームセンターでも熊よけの鈴が売っているので、現地で簡単に入手できる。
将来的には瓜幕から三股まで繋げた非常に長い道となるそうなので今後に期待だ。
テントを担いで歩くロングトレイルが日本各地に増えることを切に願う。
NPO法人 ひがし大雪アーチ橋友の会
北海道環境生活部 東大雪の道
ひがし大雪自然館
さあて今日の更新は終わったぞ。
意外と天気の回復が遅れている。ゆっくりして正解だったな。
本日のねぐら ひがし大雪自然館P
おわり
コメント
週末まですっきりしないような感じですね。
こちらも雨、我が家は八ヶ岳山中標高1600m外気13℃早々と石油ストーブに火が入りました。
犬が居た頃は雨でも雪でも散歩の毎日、鬱陶しい気分を晴らすのに「雨に歌えば」のメロディーを口ずさんで歩いたものです。https://www.youtube.com/watch?v=AwLj9E2CATA
台風の進路次第で天気が変わりそうです。
こちら北海道は秋本番です。