東大雪の隠れた名峰「ウペペサンケ山」に登る

こんにちは。からあげです。

 

昨晩は久しぶりに熟睡した。
目を閉じると直ぐに目覚まし時計の音が聞こえた。
セットするのを間違えたのかと思った程だった。
外に出ると雲が多い空だったが、早めの登山なら問題なしと判断していつもの様に準備して出発した。
目指す山はウペペサンケ山。名前を知ってどうしても登りたくなった。
200名山でも300名山でもないマイナーな山だが、おっさんの心を惹きつける何かがある。
それを探しにウペペサンケ山に登ってみる。

ウペペサンケ山登山(2015.9.6) ~糠平コース登山口より

登山コース

糠平コース登山口より頂稜最高地点まで日帰りピストン

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登山口駐車場

糠平温泉街から三国峠方向に曲がり糠平小学校を過ぎて直ぐの左手にウペペサンケ山登山道に向かう林道の入口がある。
入口に看板があるので、見落とさないように気をつける。

林道の入口は前方左手。
糠平温泉方面から来ると左手になる。

林道を30分ぐらい走って終点まで行くと8台分くらいの駐車場がある。
トイレ、水場はなし。
駐車場に着いたのは5時過ぎ、先行車の後に続いて駐車した。

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05:30 糠平コース登山口 発

いつもの様に入山届のノートに必要事項を記載してから出発する。
登山口からしばらくは土砂崩れのため新たに付け替えられた道を通る。
滑りやすい斜面となっているので注意する。

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最終水場

登ってしばらく行くと最終水場がある。
登山口に近く要煮沸の水なので利用する機会は少ないだろう。

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水場を過ぎて登りに差し掛かると笹が刈られていた。
刈った笹は登山道に敷き詰め、泥濘み難くしている。
笹が被っている状態だと朝露で濡れてしまうが、刈払してあるので濡れずに非常に快適だ。

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稜線に出る手前の急登
直登を見ると興奮してくる。
気合を入れて一気に高度を稼ぐ。

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06:30 1399mピーク付近稜線

急登を登りつめると稜線に出た。
直ぐ南に1,399mピークがある。
頑張って登ってきた甲斐がある。
ここで一気に視界が開けるが、直ぐに藪に阻まれる。
今しばらくの辛抱だ。

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雲が多いが雨の心配はなさそうだ。

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1,595mピークへと続く登山道

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1,595mピークの登りはハイマツの背が高く展望はない。

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07:00 1,595mピーク 着

石柱が埋め込まれているのみ。
ここから楽しい稜線のルートとなる。

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いよいよお楽しみの始まりだ。
中央奥に見えるのが糠平富士、ウペペサンケ山はその左。

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赤く色づく葉っぱ

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07:20 菅野温泉東コース分岐

大きな岩が目印となっている。
標識は立っているが、錆びてボロボロだ。

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アプローチ林道が現在通行止めとなっているので、菅野温泉東コースの踏み跡は薄い。
現在ではほとんど歩く人は無さそうだ。

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糠平富士に向かって歩く。

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08:00 糠平富士(1834.9m)着

糠平富士(ぬかびらふじ)の筈だが、標識にはウペペサンケ山とある。
地図を見ても間違いなく糠平富士だ。三角点もある。
これは一体何なのだろうか。

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紛らわしい標識
「ウペペサンケ山 1834.5m」
糠平富士の標高は1834.9m、単に間違えただけなのか。

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山頂の片隅に標識が立っていた。
「糠平富士 1834.6m」

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ニペソツ山の勇姿が見える。

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糠平富士を過ぎると細い稜線歩きとなる。
ガスのためウペペサンケ山山頂方面は見えない。

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ウラシマツツジが赤く色づく。
稜線はお花畑のようになっている。

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糠平富士を下った鞍部は風の通り道となっていた。
ガスの向こうにウペペサンケ山がある。

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お腹が空いて元気が出ない。
海苔がなくなったので、玄米ご飯をタッパに詰めてきた。
粗塩と黒ゴマのコンビネーションが玄米の旨味を最大限に引き出す。
3分の1ほど食べて体力回復!
おっさんはまだまだやれる!!!

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ガスが晴れつつある糠平富士

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ウペペサンケ山の山頂部分は台形となっている。
どれが最高点なのだろうか。

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08:40 ウペペサンケ山(1,848m)山頂

幾つものピークを越えて頂稜部最高点までやって来た。
ウペペサンケとはアイヌ語で「雪解け水をどっと押し出してくる」という意味だそうだ。
(Wikipediaより)

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ニペソツ山はガスに隠れてしまった。

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西ピーク(1,836m)へと続く登山道
ここから先は踏み跡が薄くなっているが、西ピークまでなら大丈夫そうだ。
西コースはこれまたアプローチ林道が通行止めとなっている。
恐らく西コースも登山者はほとんどいないはずだ。

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山頂でしばらく休憩すると来た道を引き返す。
用が済んだらさっさと下山する。登山の鉄則だ。
糠平富士のガスが晴れて綺麗に見える。

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糠平富士を登り返す。
稜線歩きで着ていたウインドブレーカーを脱ぎ戦闘モードに移行する。

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ニペソツ山は何度見ても飽きない。
また今度登りたい。

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ウペペサンケ山を振り返る。
最高点は右から2番めのピーク

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09:25 糠平富士

糠平富士の崩壊しそうな三角点
このままあと何年保つだろうか。

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糠平富士からの下山コース
ウペペサンケ山の魅力は景色の素晴らしい稜線歩きに凝縮されている。
これぞウペペだ!
近くに寄った際は是非ウペペ登山をして頂きたい。おっさんのお勧めだ。

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1,595mピークは遠くからでもよく分かる。

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眼下に見える糠平湖
タウシュベツ橋梁が小さく見える。

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おっさんの前をゆくエゾライチョウ
これまで北海道でライチョウを見ないなとずっと思っていた。
今日もまたハトが先導してくれているなあと見ていると何かが変だ。
トサカのようなものも見えるし羽根の模様も変わっている。
ああ、これがライチョウだったのか!
本州のライチョウに比べて警戒心が強く、近寄ると直ぐに逃げてしまう。
あのユーモラスな特徴ある声で鳴けば直ぐに分かったが、エゾライチョウは何故か鳴かない。
地上をすばしっこく走り回り、危険を感じると飛んで逃げてしまう。

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11:15 糠平コース登山口 着

1,399mピーク付近、稜線からの下りはしばらく急だったので滑らないように気をつけた。
あとはいい感じで淡々と下りてきた。
登山口の戻ると駐車場は一杯で、下の方にも路肩に停めてある車が見える。
結構ウペペも人気者のようだ。

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今日の装備

クマ4点セット(剣鉈、熊スプレー、クマ鈴、爆音ホイッスル)
20Lザック、ウエストバッグ、ヘッドライト、スマホ、カッパ上下、水2L(ハイドレーション)、玄米ご飯、リッツ1袋、カロリーメイト3袋など

やっぱり登山靴は歩きやすい。
ここぞというところでグリップ力を発揮してくれる。
泥濘の急斜面の下りはウォーキングシューズでは滑りやすいのでペースが上がらない。
一長一短がある。

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ウペペサンケ山 ローカルルール 
林道終点の黄色テープより奥は駐車禁止。

林道終点の黄色テープより奥は、車の転回場所となるので駐車してはいけない。
後から来ると注意看板が見えにくいので気づきにくい。
終点手前に数台停められる膨らみがある。無理して停めずに手前に停めて歩く。

東大雪ぬかびらユースホステル

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入浴料  400円
入浴時間 15時~21時まで

山を下りると糠平温泉に戻ってきた。
やって来たのは日帰り入浴可のユースホステルだ。
他の旅館の入浴料は500円だが、こちらは100円安い400円となっている。
ネットで調べると入浴時間は15時からとなっていた。
まだ12時を過ぎたばかりだったが、ダメ元で覗いて聞いてみるとOKとのことだったので、ユースホステルの温泉に入ることにした。

建物の一番奥がお風呂となっている。もちろん男女別、内湯のみ。
中に入ると湯船から湯気が立ち上っている。
シャワーは2台、石鹸・シャンプー備え付け、湯桶は可愛らしいケロヨンだ。
体を洗って湯船に体を沈める。
お湯は無色透明で、湯温は普通。
ゆっくりお湯に浸かって登山の汚れと疲れをとってリフレッシュすることが出来た。

参考リンク 東大雪ぬかびらユースホステル

 

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温泉から上がると近所の川で汚れ物の洗濯をする。
洗剤は使わずに水洗いのみ。
水深があって流れが緩やかでしかも大きな石があったので洗濯しやすかった。

 

ここでおっさんアイデア!

流れの急な川に洗濯ネットに入れた服を流しておけば一晩で綺麗になりそうな気がするがどうだろうか。
ロープが切れて服が流されてしまって泣きを見るなんてことにならないように気を付けたい。
今度機会があったら、天然の自動洗濯を試してみたい。

さあてブログの更新も終わったし、ゴロゴロしようか。
明日は今日より天気が悪そう。一旦町に下りるか。それとも車内でゴロゴロするか。
ニペソツ山、ウペペサンケ山と続けば次は石狩岳となるが、雨を気にしても登山はしたくない。
紅葉真っ盛りまでまだ少し時間があるので、町に下りたほうが良さそうだ。
また明日起きてから考えるとしようか。
それにしてもウペペは良かった。魅力溢れる素晴らしい山だった。

 

走行ルート

走行距離 16.7km
ねぐら  ひがし大雪自然館P

 

おわり

コメント

  1. タッキー より:

    札幌のほうも公園の木々が多少色ついてきました。
    9月に紅葉が
    始まるとは信じがたいです。

    パチンコのほうはお金にならなくなってきたし今にも死にそうな爺ババーばかりの老人ホームのようなところなので、だんだんと遠ざかっています。

    今日は中島公園のコンサートホールで高校吹奏楽部のコンサートを聴いてきました。
    800円でした。
    札幌はいろいろなものが、すぐ近くて良い街です。

    昔、他県で教員をしていて札幌市公立学校の教員に合格したのですが身内で死にそうな最後の家族2人もいて移住はついぞかなわなかったです、札幌にはそういう思いがあって今回は3ヶ月いられただけでも良かったです。もう少しいて、どこに行くか決めたいです。
    札幌は6月から9月まで非常にお天気が安定していて雨も少なく涼しくすごし易い街だと思いました。

    これから帯広のほうに向かわれるんでしょうか。ガスで視界が悪くなるなどの心配はないんでしょうか。

    • karaage より:

      北海道の夏は本当に短いです。

      一箇所に長期滞在する楽しみ方も落ち着けていいかも。
      お気に入りの場所が出来たようですね。

  2. JB23Wー9型XG5MT白 より:

    玄米パワー素晴らしいですね!江戸時代早飛脚は玄米の塩握りだけで3日間走ったそうです。
    必要な栄養素が殆ど全部含まれるパーフェクトな食材、噛んで噛んで噛みまくって食べるのが良いと聞きました。唾液に含まれる酵素を引き出すのだそうです。そして塩が重要ですね、減塩食なんて健康に悪いです、粗塩や岩塩には多くのミネラルが含まれてます。

    昨日のエントリー、渡河するジムニーかちょいいです♩パワーではランクル70にかないませんが、凍結路面の下りではジムニーの方が遥かに有利何しろ軽量です。日本の山道は軽トラサイズなのでこれも有利。高速道路ものんびり走れば問題無し、最高の自動車ですね。

    • karaage より:

      昔の人は粗食で生きてきたので、現代人が出来ないはずはありません。

      北海道は林道が多いのでジムニーだと頼もしく思います。

  3. rk より:

    なるほどエゾライチョウですか。ヤマドリかなぁ、でも違うよなぁと思ってたのが解決しました。^^
    道道664号線をオンネトーからラワンブキ観賞ほ場に向けて30~40kmでチンタラ走っていた時に見た鳥。
    全く人っ気がなく道のど真ん中にいたツガイ。出会い頭だったのでお互いに固まりました。^^
    こちらの方が先にカメラで撮りましたが、フロントが少し汚れていたのでジリっ先に進むとパァーっと逃げてしまいました。
    足寄の町の鳥、納得です。

    • karaage より:

      エゾライチョウは本州のライチョウとは少し違うようですね。
      警戒心が強く直ぐに逃げていきます。

      クマを警戒するあまり殺気が出ているのかもしれません。

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