イザベラ・バード フットパスを歩く~英国女性旅行家の足跡を訪ねて~

こんにちは。からあげです。

 

今日は、久しぶりにPCで作業している。
不自由なくタイプ出来る喜びを感じている。
(ただし、タッチタイピングは出来ない。)
それは何故か、電源を取ることが出来る図書館を見付けたからだ。
昨日は、道の駅「みついし」を出ると国道235号線を苫小牧方面に向けて走る。
新冠の道の駅「サラブレッドロード新冠」に寄ったが、休館日だったので先に進む。
途中で優駿記念館に寄ったが、競馬好きでもないので面白くない。
さらに先に進む。

とうとう、むかわ町にある道の駅「むかわ四季の館」まで来てしまう。
温泉施設があるが、フェリーに乗ればお風呂入りたい放題なので、お金を払ってまで入る気はしない。
例によって図書館で本を読み漁ろうとしてスマホで場所を検索するもなかなか出てこない。
そこで図書館に電話をかけて聞いてみると、道の駅の建物の中に入っている、とのことだった。
図書館と道の駅が離れていると帰るのが億劫になるが、同じ施設内なので歩いて車に帰ることが出来る。
図書館の開館時間は1300~2000までという都市部にはない変則的となっていて、遅くまで本を読んでいることが可能なのだ。
夜道の運転をしないで済むのが本当に助かる。
しかも館内は無料WIFIが使えるのでネットし放題となっている。

温泉が遅くまで営業しているので車の出入りは絶えないが、温泉から遠いところに停めておけば車はやって来ないので落ち着いて休むことが出来る。
昨晩は寒気が入ってきて随分と冷え込んだ。
強い風が吹いたので余計に寒かった。
一夜明けた今朝の車内の温度は4度で、フロントガラスが凍るほどの寒さだった。

イザベラ・バードフットパスを歩く(2015.10.14)

歩行ルート

郷土資料館~フットパスルート~義経神社~国道歩き~郷土資料館

 

今日は、フェリー出航までの時間潰しとして、またまたフットパスを歩くことにした。
山間部は雪が降っていてアプローチ道路の凍結が予想され、夏タイヤで奥地に入って行くのは危険だ。
夏山装備しかないし、既に気が抜けてしまっているので、登山する気がまるで起きない。
それで例のごとく、あまり天気に左右されないフットパスに目をつけた。
ネットで検索すると、日高門別辺りに手頃なコースがあることが分かった。
コースの名はイザベラ・バードフットパスだ。
本コースは、明治時代に来日した英国女性旅行家イザベラ・バードが函館を経て平取まで旅行したとされるうちの、沙流川(さるがわ)流域の日高町富川から平取町(びらとりちょう)本町(義経神社)までの約15キロを辿ることになる。
準備は、事前にネットでコースマップをダウンロードしてコンビニのマルチプリンターで印刷して完了だ。
コースマップは下のリンク先で入手することが出来る。

参考リンク 北海道日高観光ナビ(イザベラ・バードの道を辿ってみませんか?)

 

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門別図書館郷土資料館

今朝はむかわ町の道の駅から富川の門別図書館郷土資料館まで戻り、そこの駐車場に車を停める。
夜が明けたばかりの寒い中でゴソゴソと準備をして出発する。

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06:40 スタート地点 発

ここはスタート地点の富川東運動公園だ。
図書館に隣接する運動公園まで歩いて3分。
入口にフットパスの看板があったので、ここがスタート地点だと分かった。
ちょっと分かりにくいが、勘を頼りに行けば大丈夫だ。なんとかなる。

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コース上の道路の分岐などに全部で28基の案内板が設置されている。
矢印のとおりに進めば道に迷うことはない。
景色と同化していることもあるので、楽しく歩きつつも見落とさないように注意を怠らない。
地図を見ながら歩けば、だいたいの案内板の場所が分かるので見つけやすい。
裏には番号が表示されていて、現在位置が分からなくなってしまった場合は、番号の振ってある地図を見れば、位置が分かるようになっている。

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広域農道に出ると牧場の中を走る直線道路をゆく。
歩道はないが交通量が少ないので、それほど怖くない。

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普段、人が前の道を歩いていないのか、私が歩いていると馬たちが寄ってくる。
人懐っこくて非常に可愛らしい。
お~い。こっちだ!

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OK牧場

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馬は広大な牧場で伸び伸びと暮らしている。

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07:50 紫雲古津川向大橋(しうんこつがわむかいおおはし)

牧場内を抜けて沙流川に架かる橋を渡る。
この辺りでちょうど中間点付近だ。

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広大な河川敷が牧草地となっている。

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堤防道路をゆく。
いつもはTシャツ一枚で歩いているが、朝方は随分と冷え込んだので、長袖シャツとウインドブレーカーを着て歩く。

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沙流川から離れると田畑の中をゆく。
たくさん建ち並ぶビニールハウスは、トマト栽培用だ。

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ビニールハウスはなんと2重となっている。
厳寒の北海道では、必須の装備なのか。
ハウスの暖房費が高そうだ。

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集落の中をゆく。
平日の朝っぱらから歩いている怪しげなおっさん。
しかも働き盛りだし、どう見ても不審者だ。

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集落を抜けて国道237号線に出た。
義経神社に向かってひたすらに歩く。
正直なところ、舗装路歩きは飽きてきた。

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コースの終盤になってようやく森の中を歩く。
平取町役場の北側にある公園内を通り、義経神社手前で再び国道237号線に下りる。

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09:35 義経神社 

ほとんど休みなしに歩いてようやくゴール地点の義経神社に辿り着いた。
ジャスト3時間のタイムだった。
ほとんど舗装路歩きだったので、疲れて足が棒のようになってしまった。

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源義経にまつわる伝説が残る義経神社

1798年(寛政10年)、北方調査のため蝦夷地に来た近藤重蔵が、アイヌが崇敬していたオキクルミという英雄を源義経と同一視し、翌1799年(寛政11年)、仏師に作らせた源義経の神像をアイヌに与えて祀らせたのに始まる。
社伝によれば、義経一行は、むかし蝦夷地白神(現在の福島町)に渡り、西の海岸を北上し、羊蹄山を廻って、日高ピラトリ(現在の平取町)のアイヌ集落に落ち着いたとされ、そこで農耕、舟の製作法、機織りなどを教え、アイヌの民から「ハンガンカムイ」(判官の神ほどの意味か)あるいは「ホンカンカムイ」と慕われたという。他にアイヌの民の間ではアイヌの民から様々な宝物を奪った大悪人だという伝承もあり、義経に裏切られて女の子(メノコ)が自殺を遂げた場所も存在する。

Wikipediaより引用

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せっかく神社の前まで来たので、参拝してゆくことにした。
石段を登ってゆく。
人気のない静かな境内だ。

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義経伝説は日本各地に残っていて、中にはモンゴルに渡ってチンギス・ハーンとなってモンゴル帝国を築き上げたという眉唾なものまである。
ネットで調べていると義経研究家のHPに辿り着いた。
この義経伝説はアイヌの民を利用するために捏造されたものだという。
読んでいて非常に説得力がある。
おそらくそうなのだろう。

参考リンク 義経伝説~北海道の義経伝説

この義経神社の真相を知って思ったが、世に残る伝説などの嘘を暴くのも楽しいのではないか。
世間が信じて疑わない定説、伝説を突き崩してゆく。
こういうのもある種、探検になるのではないだろうか。
そう考えるとなんだかワクワクしてきた。

境内の片隅に下がっている願い事を書いた絵馬を見てみる。
すると志望校に合格しますようにという定番のものから、競走馬の産地らしく、馬が勝ち上がりますようにといった馬主さんのものが多くあった。
中には○号室の入居者が決まりますようにという、切実な家主さんの願い事まであって楽しかった。

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帰りももちろん歩いて帰る。
来た道を戻るのではなく、最短コースとなるであろう国道237号線を歩くことにした。
歩道のある真っすぐの道で非常に歩きやすかった。

歩きやすいのは良いが、単調で退屈してしまった。
途中、地元のおっちゃんと長話出来たのが救いだった。
この舗装路歩きは、精神修行だと思うことにした。

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路線バスが通っているので、道路脇にはバス停がある。
時々中のベンチに座って疲れた足を休める。

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ようやく沙流川橋にやって来た。
この橋を渡れば、スタート地点はもうすぐだ。

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沙流川の様子。
非常にゆったりとした流れ。河口まで近い。

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12:45 スタート地点 着

帰りは2時間45分で戻ってきた。
途中の長話を差し引くと2時間半か。
往復で6時間弱の歩行だったが、ほとんど舗装路歩きだったので、予想以上に足が疲れた。
今日はウォーキングシューズで歩き、帰りはトレッキングポールを使用した。
フラットで地面が固い場合はポールを使った方が断然楽となる。
まるで追い風の中を歩いているように軽快に進むことが出来る。

今回は、剣鉈、熊スプレー、熊よけの鈴は持ってゆかず、爆音ホイッスルだけ首に下げていった。
町中を歩くだけだったので、クマ対策はこれで十分だった。

 

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車の中で玄米ご飯とラーメンを食べると、ちょっとだけ目の前の図書館に寄ってみることにした。
すると本の無料配布をやっていた。
帰りのフェリーで読む本がなくて退屈するだろうと、苫小牧の町で何冊か本を買おうと思っていたところだった。
グッドなタイミングで本を手に入れることが出来た。
なんとラッキーなことだろう。

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中から面白そうなのを5冊頂いた。
どうもありがとうございます!
一番面白そうなのはアポロ13号の奇跡の生還だ。
このアポロ13号は、月面着陸したらしいとは知っているが、それ以外のことはほとんど知らない。
奇跡の生還とあるので、何らかのピンチに陥ったことには間違いないだろう。
一体どうなったのか。
これで帰りのフェリーで退屈しなくて済む。

 

道の駅「むかわ四季の館」

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むかわ町の道の駅は広大な駐車場で、大きな建物内にむかわ温泉四季の湯がある。
入浴料は大人520円とお手頃価格となっている。
シーズン外れであったが、長期の車中泊の人をチラホラ見掛けた。
同じく苫小牧フェリー待ちの人だったかもしれない。
歩いて10分ほどのところにAコープがあるので食料品の調達しやすい。

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学びランド図書室

開館時間 1300~2000
閉館日  月曜日

道の駅建物内にある図書館だ。
駐車場から気軽に歩いてくることが出来る。
蔵書は31,000冊と申し分ない。

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図書室内の机

持ち込みパソコン使用可で電源を取らせて貰える。
奥まった場所にあるので集中して作業できる。
近所の子供が漫画コーナーに集まって賑やかなくらいだ。

参考リンク むかわ温泉四季の湯(道の駅、図書室などの情報もあり)
 

さあてバッテリーを消耗させずにブログ更新も出来たことだし、これからお楽しみの読書に移るとしようか。
明日は移動せずに図書館で寛ぐことにしよう。
北海道滞在の残り時間を大好きな図書館で過ごすのも悪く無い。
今日の歩きで結構疲れたので、今夜は熟睡間違い無しだ。
目覚ましを掛けずに遅くまで寝ているとしようか。
それでは今日はこれでおしまい。

走行ルート

走行距離 26.1km
ねぐら  道の駅「むかわ四季の館」

 

おわり

コメント

  1. JB23w-9型XG5MT白 より:

    こんばんは

    アポロ13号ですか・・・実況中継をTVで見てましたよ当時中学生でした。
    そのTV画像を見て凄く驚いたのですよ「星条旗が揺れてる!空気が無いから風なんて吹かないはずなのに・・」って、パンクして自転車屋で見ていたので店のオヤジに言いましたよ「ほんとだ!・・なんでだろ・・?」って・・・アポロ計画終了から何十年経っても誰も月に行けないし月面探査船「かぐや」等もアポロ月発射台など残骸の撮影しないし・・・まったく不思議なことです。

    • karaage より:

      本当は人類は月に行っていないのかもしれませんね。
      非常に面白いですね。

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