こんにちは。からあげです。
現在、私はとある山奥の山林でテント生活をしている。5ヶ月の放浪生活を経てようやく土地を購入して、9月中旬に移り住んだところなのだ。
とりあえず山小屋を建てるまでの間、山林内の土地の片隅にテントを張って住むことにした。始めは長くなりそうなテント生活に心配だったのだが、住めば都で意外に快適に過ごすことができていたのだった。
移住した9月から季節は移り変わり、最近ではすっかり寒くなった。現在は晩秋から初冬へと季節が移りつつあり、早朝には薄氷が張るくらいの寒さとなっている。
雪も徐々に麓に向かって下りてきているので、山小屋建築が気掛かりなこととなっている。
しかし、昔のようにまともな暖房器具など道具が無かった時代とは違い、今現在は高機能で便利な道具があるので凍死してしまうようなことはない。
テントの中で石油ストーブを焚いて暖房しなくても、冬用の寝袋があれば温かい夜を過ごすことができる。狭いテントの中でストーブを焚いたら一酸化炭素中毒のおそれがあるし、灯油代が馬鹿にならない。やはり自分の体温で温める寝袋が安全で金が掛からなくてよい。
それではこれからテント生活の要となっている寝袋について紹介してゆくことにしよう。
テント生活で使用している寝袋
スーパーストレッチバロウバッグ#4
廃版モデル ストレッチシステムはスパイラルシステムに移行
総重量 1.1kg(スタッフバッグ重量含む)
サイズ 最大長202×最大幅96cm
適応身長 178cmまで
収納サイズ Φ17.7×35cm 7L
使用可能限界温度 -6℃ 快適睡眠温度域 3℃~
朝晩の冷え込みが厳しい春先や晩秋のキャンプ、夏山にも使える汎用性の高いモデル
おっさんが若かりし頃、購入した寝袋。12,3年ものだ。
冬期に車中泊する際、別の化繊シュラフと2重にして使用するために購入した。
安くて扱いが楽なので車中泊に重宝してる。それにコストパフォーマンスも良い。
スーパーストレッチダウンハガー#3
廃版モデル ストレッチシステムはスパイラルシステムに移行
中綿 グースダウン650FP
総重量 939g(スタッフバッグ重量含む)
サイズ 最大長204×最大幅98cm
収納サイズ Φ15.9×31.5cm 5L
適応身長 178cmまで
*コットン製ストレージバッグ付き
使用可能限界温度 -10℃ 快適睡眠温度域 0℃~
軽さとコンパクト性、そして保温性のトータルバランスに優れたモデルで、夏の高山から雪の低山キャンプまで一年を通して使用できるモデル
10年前くらいに購入したもの。
主に春、秋の車中泊から夏山登山に使用してる。
軽量コンパクトでそこそこ保温力があるので、一番使い勝手が良い。普段のテント生活で主力の寝袋。
上記2つのモデルの特徴
スーパーストレッチシステム
2000年にモンベル独自の発想で開発された隙間のないフィット感と窮屈感の解消という相反する2つの要素をステッチ部にゴムを用いることで達成したシステム。
保温効率が高く、軽量コンパクト性も実現している。
ボットムアジャスター(旧ストレッチシステムに搭載。現行モデルは不明)就寝時、特に冷えやすい足先、小柄な人でも足元の余分なスペースを省いて保温効率を高めるため、足元を短く絞る。
U.L.スーパースパイラルダウンハガー#1
中綿 EXグースダウン 800FP
撥水加工 ポルカテックス
総重量 1,050g(本体重量1,020g)
総重量はスタッフバッグの重量を含む
サイズ 最大長204×最大幅98cm
収納サイズ Φ18×36cm 7.3L
適応身長 183cmまで
*コットン製ストレージバッグ付き
使用可能限界温度 -22℃ 快適睡眠温度域 -9℃~
快適性を実現する伸縮機能を全て搭載し、抜群の暖かさを併せ持つ。
国内2,000m級のほとんどの冬山で幅広く使用できるモデル。
一昨年奮発して冬山登山用に購入したもの。
この寝袋のお陰で冬期の車中泊でも暖かく快適に過ごすことが出来た。
今回の記事を書いている時に、スーパースパイラルモデルより通常のスパイラルモデルの方が軽量コンパクトで安いという驚愕の事実が判明する。痛恨の選択ミス!
ただし寝心地の良さはいいので良しとする。
高いので大事に使っていきたいと思う。
上記のモデルの特徴
スーパースパイラルストレッチシステム
生地の繊維方向を斜め(バイアス状)に配置し、さらにステッチ部分にはゴム糸を採用することで抜群のストレッチ性を実現。
隙間のないフィット感と窮屈感の解消という相反する2つの要素を達成し、就寝中の無意識な体の動きに軽やかに追従、これまでにない寝心地のよさと寝袋内のデッドスペースを小さく抑えて高い保温効率を保つ。スパイラルストレッチシステム
生地の繊維方向を斜め(バイアス状)に配置し、ストレッチ性を持たせたシステム。
生地本来の持つ伸縮性を最大限に生かした構造により、緩やかに体の動きに追従するナチュラルな伸びを実感できる。
従来型の寝袋と比較して、重量は一切増やすことなく、快適な寝心地を実現。
スーパースパイラルよりスパイラルモデルの方が若干軽くてコンパクト。
しかし伸縮性に劣る。
なお、モンベルのシュラフは、右ジッパーと左ジッパー用のシュラフがあって、右ジッパー用と左ジッパー用を繋げて使用出来る。
仲が良いカップルや家族で繋げて使用すればより温かく快適に過ごすことが出来る?かな。
用語解説
使用可能限界温度
疲労を回復するのに必要とされる6時間の睡眠が可能な温度の目安快適睡眠温度域
下着などのままでも6時間以上快適に眠ることが出来る温度域
ブリーズドライテックU.L.スリーピングバッグカバー
素材 ブリーズドライテック 2レイヤー
(モンベル独自の防水透湿素材)
サイズ 最大長225×最大幅84cm
適応身長 178cmまで
収納サイズ 8×5×18cm
重量わずか180g(レギュラーサイズ)と、寝袋用の防水カバーとして世界最高レベルの軽量性を実現。縫い目にはフルシームシーリングを施して高い防水性を確保しつつ、通気性に優れ蒸れを大幅に軽減する。
ダウンシュラフ#3とセットで購入した気がする。
ダウンシュラフの防水対策の他に保温力を高めたいときにシュラフとセットで使っている。
長年の使用でシームテープが浮いてきたので、アイロンを当てて補修して使用しているが、いまのところ浸水はない。安価なオプションでお気に入りだ。
2レイヤーのため単体での使用不可とされているが、夏の暑い日など単体で使用することもある。
ゴアテックス等の防水透湿素材の2レイヤーと3レイヤーの違い
単に裏地があるかないかの違いで、2レイヤーは防水透湿素材が露出しているためベタベタして不快。
2レイヤーは3レイヤーより軽量コンパクトだが、耐久性に劣る。
シュラフカバー単体で使用したいときは3レイヤーのものを選択する。
私はモンベルの寝袋を愛用している訳だけど、寝袋の他にカッパもモンベル製品だ。
他社の製品はよく知らないが、国内のアウトドアメーカーの中でも少なくとも寝袋とカッパだけはモンベルの製品が一番優れていると思っている。
あくまで私の少ない経験と知識によるものだけど。
オプションとして多彩なシュラフカバーやシーツがラインナップされているので、自分が活動する領域に合わせて選べばハードな環境までも対応できる。
定住するテント生活では、荷物の軽量コンパクト性を問われることが少ないので、安価な夏用化繊シュラフを2枚重ねにして使用すれば冬期でも大丈夫だと思う。
もし寒さを感じるようであれば、上に毛布を掛ければさらに保温力がUPする。
ホームセンターやスーパーなどに安価なフリース地の軽量な毛布が売っているのでおすすめだ。
普通の布団は嵩張るし、湿気を吸ってカビが生える恐れがあって、定期的に干す必要がある。
その点寝袋は軽量コンパクトなので、そこら辺にロープを張ってちゃちゃっと干すことが出来る。
寝袋のタイプと中綿の違い
寝袋の形は封筒型とマミー型の2種類ある。
それぞれのメリット、デメリットを挙げてみる。
封筒型メリット
就寝時の圧迫感がない。リラックス出来る。安い。封筒型デメリット
嵩張る。重い。保温力が低い。(体との密着度が低いため)封筒型は、主に車中泊、オートキャンプやファミリーキャンプ向けだ。
マミー型メリット
軽量コンパクト、保温力が高い。マミー型デメリット
圧迫感がある。マミー型は、登山や自転車バイクツーリング、冬山などハードな環境に最適だ。
寝袋の中綿は、化学繊維とダウンの2種類がある。
同じくそれぞれのメリット・デメリットを挙げてみる。
ダウンメリット
軽量コンパクトダウンデメリット
洗濯や保管に気を遣う。値段が高い。
濡れると大幅に保温力が低下する。
使用中、中から羽毛が出てきてしまうので少しずつ保温力が低下する。化繊メリット
安い、濡れてもある程度の保温力がある。取り扱いが簡単。
普通に洗濯できる。化繊デメリット
重くて嵩張る。
まとめ
寝袋の選択は、まず使用場所の温度(最低気温の平均)を調べて快適睡眠温度域に適合したモデルを選ぶ事が重要だ。
ただ、個人差や天候などにもよって違うし、工夫すればより高い保温力を発揮出来るようになるので、一概には言えない。
日々の研究と鍛錬によって使用限界を高めることができる。
車中泊や長期キャンプ滞在、ローコスト生活、貧乏学生には化繊のシュラフが断然おすすめだ。
登山やツーリングなどには、保温力があって軽量コンパクトなダウンが良い。
ダウンシュラフは湿気に弱いので、屋内使用でもない限り、シュラフカバーとセットでの使用が前提だ。濡れると大幅に保温力が低下してしまう。
個人的には、多少高くても軽量コンパクトで保温力のあるマミー型のダウンシュラフがおすすめだ。
日常生活でも寝袋などのアウトドア用品を使用することにより、より道具の性質を知ることが出来るし、道具が持つポテンシャルを最大限に発揮出来るようになると思う。