ダウンシュラフを自分で洗濯して節約する

こんにちは。からあげです。

 

今日はダウンシュラフを自分で洗濯したネタに付いて書くことにしよう。
実はバックパックの自作と並行して、ダウンシュラフを洗濯してじっくり乾燥していたのだ!

結果を先に言うと、自分でやって正解だった。
クリーニングに出すと高価だし、乾燥機で短時間で乾燥させるので自然乾燥よりダメージがあると思ったためだ。
それにどこの誰だか分からない人に洗濯されたくない。

試しにネットを検索してみると、自分で洗っている人の記事がちらほら出てくる。
失敗したとしても使い倒していて十分元はとれているので、悔しくて眠れなくなることもないだろう。
ようし、いっちょやってみるか、という感じで軽い気持ちでやってみた。

 

ダウンシュラフを自分で洗濯する

洗濯の手順

おしゃれ着用の中性洗剤を用意する。
  ↓
ぬるま湯に浸けてゆっくり足踏みして優しく洗う。
  ↓
お湯が綺麗になるまですすぎを行う。
  ↓
水切りを時間をかけて丁寧に行う。
  ↓
洗濯機で1分だけ脱水する。
  ↓
広げてじっくり陰干しする。
  ↓
一週間ほどで完全に乾く。

もとのフカフカの寝袋になる!

 

 

これが今回選択するダウンシュラフだ。
モンベル製で番手は3番。
もうかれこれ15年ほど使っている。
一戸建ての家を出る時に布団を捨てて寝袋生活をするようになってから、約4年このシュラフをメインで使い続けていた。

来る日も来る日も同じシュラフで寝ていると、さすがに匂いがするようになってきた。
それでも何とか我慢して使い続けてきた。
しかし、もうおっさんの限界だった。
これ以上臭い寝袋で眠りたくない!
以前のような暖かいフカフカの寝袋で眠りたい。
長年にわたって抑圧されていた欲望が一気に噴出してしまった。

これはもう駄目だと私は覚悟を決めてダウンシュラフを洗濯することにした。
なんと今回が購入してから初めてとなる洗濯だ。
よくもまあ、こんなこ汚い寝袋で長年寝ていたなあと呆れてしまう。
おっさんが駄々を捏ねなかったらどうなっていたことだろうか。

一番汚い首周りのところ。
画像で見るとそれほどでもないが、実物を見るとかなりヤバイ。
長年の使用により、生地がかなり傷んできていて、ちょとした衝撃を与えるとあちこち破れてきそう。
1箇所知らぬ間に穴が空いていたので、100均の補修テープで修理してある。

使用する洗剤はおしゃれ着用洗剤のアクロン。
ホームセンターで200円ほどで購入した。
家にある洗剤は、漂白剤入りで洗浄力が強いため、使用するのは危険と判断した。
できるだけダウンにダメージを与えないように中性洗剤を選んだ。

ダウンはOKとどこにも書いていないが、ウールやシルクも洗えるので問題ないと解釈した。
ダウン専用洗剤は高くて買う気が全くおきなかった。
細かいことを気にするより、もっと大事なことがあるだろう。

洗濯はお風呂にぬるま湯を張ってそこに洗剤と入れて十分撹拌してから足踏みして洗濯した。
残り湯があったのだが、バスクリンが入っていて汚れ具合を確認しにくいので、一旦落として綺麗なぬるま湯にした。

洗剤の量はカップ2杯の80mlとした。
ぬるま湯の量はどれくらいか分からないが、使用量の目安が水30Lに付き40mlとなっていたので、その倍とした。
多分100Lくらいあっただろう。
すすぎのこともあるので、あえて薄めとした。

寝袋を沈めてゆっくり足踏みしながら洗濯した。
なかなか沈まず大変だった。
時間をかけて空気を押し出して沈めた。
時々中のダウンが飛び出てきてお湯に浮かんだ。

洗濯終了後のお湯。
20分くらいかけてゆっくり洗った。
もっと黒くなると思ったが、それほどてもなかった。
汚れのため泡立ちは少なめ。
洗剤を使った洗濯は1回で終了。

すすぎを4回した後のお湯のようす。
すすぎも30度程度のぬるま湯でおこなった。
4回目のすすぎでようやく綺麗なお湯となった。
あまり念入りにするとダウンが痛むかもしれない。
すすぎは4回で終了。

水を含んだ寝袋の水切りを行っているところ。
かなり重たいので、ゆっくり丁寧に風呂桶のヘリに載せた。
この状態で5分ほどようすを見た。
水が滴り落ちなくなると、上から手で押さえると、かなりの量の水が出てきた。

ある程度水切りが終わったら、優しく抱え込むように持ち上げて洗濯機に移動させた。
まんべんなく広げて脱水しやすくした。

脱水は1分のみ。
高速回転に移る前に終了させた。

脱水が終わった寝袋は陰干しでゆっくり自然乾燥させる。
外は天気が良くて日差しが強かったので、物置の中で干した。

夕方になって物干し場が日陰になると外で干した。
まだほとんど乾いておらずペチャンコのまま。

3本の物干し竿に広げて干した。
中のダウンは固まってピンポン玉のようになっている。
そんな状態だったので、自分でやって失敗したかなと思ってしまった。

陰干し3日目。
表面の生地は乾いたが、中のダウンは濡れたままでふわふわになる気配はなし。
本当にこれは駄目になってしまったかなと思った。
この頃、猛烈に乾燥機にかけたい衝動に襲われた。
ここで我慢して陰干しを続けたからこそ、ふわふわになったと思う。

陰干し1週間目。
この頃になるとかなりふわふわになった。
干し始めの5日目くらいから、急にふわふわしてくる。
それまでピンポン玉のように固まっていたダウンも、乾いてかなりバラけてきた。

手で軽く叩いたりしてダウンの偏りをなくした。

そして洗濯から10日経った現在のようす。
すでにこの寝袋で眠っている。
8日目で中まで完全に乾いた。

以前よりロフトが回復しふわふわになって保温力が増して暖かくなった。
それに臭い匂いが消えて洗剤のほのかな匂いがする。
一度は諦めかけた寝袋だが、洗濯する前よりもかなり良い状態まで回復することができた。

 

自分で洗濯してみた感想

一時はどうなることかと思ったが、洗濯前よりもふわふわになって暖かくなった。
陰干しに時間がかかるが、ダメージのことを考えると陰干しが最適だと判断した。
PCTのガイドブックには、乾燥機にテニスボール2,3個入れて低温乾燥させると、いい感じでふわふわに仕上がると書かれていた。
今の乾燥機は良くなっているとはいえ、どうなるか分からない。
自然乾燥で駄目だったらコインランドリーに持っていって乾燥機で乾かせばいいと思った。

乾燥機を使わなかったので、ここまでふわふわになったと思う。
ダウンの偏りも手で軽く叩いているとそのうち均等になってくる。

洗剤は普通の中性洗剤を使ったので、激安で洗濯を済ませることができた。
高い洗濯代を払って使い込んだ寝袋をクリーニングに出すのは勿体無い。
自分でやればタダ同然だ!

今のところ、寝袋はまったく問題なし。
ふかふかの綺麗な寝袋で毎日眠れるようになった。

中性洗剤を使って自分で洗濯するのは絶対安全とは限りません。
自己責任のもと各自慎重に行ってください。
参考リンク

モンベル(スリーピングバッグの洗濯方法)
モンベル(ダウンウェアのお手入れ方法(洗濯・乾燥などについて))

コメント

  1. naturobo より:

    自分で洗濯した乾燥、シャレが効いてて素敵です笑
    私もよくメールで間違えます。

    • karaage より:

      あら、間違えました。
      面倒なのでそのままにしておきますね。

  2. 白山室堂御前荘 より:

    自分で洗うとは、エコですね。

    それにしてもハイスピードでPCTへの準備が進んでいるようですね。

    • karaage より:

      エコというかケチなだけです。

      真剣にやったらすぐに終わってしまうので、わざと余計なことをしています。

  3. 肉ちゃん より:

    いつも楽しくブログを拝見してます。
    ダウンシュラフって洗えるんですね!常識に囚われず勉強して挑戦するが、隊長の装備品の長持ちの秘訣ですね。
    アメリカの山岳部での寒さ対策は、どうされるんですか?隊長なら白金カイロとか自作しそうで楽しみです。

    • karaage より:

      洗って保温力が回復しましたが、劇的に回復するわけではありません。
      でも適切に手洗い自然乾燥すれば、長持ちすると思います。

      歩きまくって体が冷える前に寝るですかね。

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