小屋の固定資産税をめぐる攻防

こんにちは。からあげです。

 

先ほど3泊4日の車中泊の旅を終えて戻ってきたところ。
今回は無事に車の住所変更、還付申告と個人事業の開業届等を済ますことが出来てほっとしている。

しかし、他にも片付けなければならない問題がある。それは固定資産税に関すること。

 

固定資産税に関する2つの質問

家に帰る途中、役場に寄って以前から気になっている固定資産税について尋ねてみた。
問題を先送りして気を揉むのはもうやめだ。

質問は、工作物の定着性に関することと、小屋を建てた場合の土地の課税方法についての2つ。

工作物の定着性について。

山小屋の完成イメージ図を書いたノートを見せて基礎のブロックと柱の接続方法を説明した。
羽子板付きの重量ブロックと柱とは、柱にボルト穴を開けてボルトを通し、蝶ネジで軽く手締めするか、割りピンなんかで止めておくだけにする、と説明したところ、定着性は認められないので、工作物に該当しない、とのことだった。
これでまず、山小屋の問題はクリアした。

建築後、小屋の家屋調査してもらったところ、立派な作りなので定着性ありとされた。その後の詳細については、税金(固定資産税関連)の記事に記載している。

 

建物の免税点は20万円で、仮に工作物となっても評価額が低く税金は大した額にはならないので問題ない。

 

山林に山小屋を建てた場合、土地をどのように評価するか。

担当者に3坪小屋で山林にはなるべく手を加えないと説明したところ、

一筆評価の原則といって居住用の家屋があれば一筆の土地全部を宅地として課税する
ただ、居住用の家屋は物置程度なので、宅地の半額となる雑種地として評価する。

とのことだった。

 

一筆の土地全部を宅地並みに課税されると、5万数千円だったから、雑種地はその半額でおよそ25,000円。
毎月2,000円程度となる。
さらに詳しく聞くと例外があって「1000平米以上の土地であれば、利用状況に応じて分割評価も出来る」とのことだった。

しかし、私の土地は1,000平米を少し切れる地積のため、分割評価せずに一筆全部を雑種地として評価するになろうだろう。ということだった。

これには納得いかないのでなおも食い下がると、土地の利用状況が明らかに違う部分があって、その部分が杭や1m以上の段差で区別出来るようであれば、例外的に分割して評価するとのことだった。

この例外的な評価は、一度認めてしまうと多くの別荘にもすることになってしまい、税収が落ち込むので、余程のことがない限り行わないと思われる。その後、この話を持ちだしても1,000平米以下の土地は分割評価は行わない、との一点張りだった。分筆する以外に手立てはなかった。

これを聞いて私は杭なら何本でも打つし、1mの盛土で囲んだ土地に小屋を建てると言うと向こうが次第に難色を示した。
私は、粘って粘りまくって、一度小屋建設前に土地を見に来てもらえないだろうかと頼んだところ、担当者と打ち合わあせて都合の良い日を連絡すると良い返事を貰うことが出来た。

この約束は、結局すっぽかされた。役所にあるまじき行為。もうアホらしくてものも言えなかった。

 

 

粘った甲斐があったもんだ。
以前ならあっさりと引き下がってしぶしぶ納得の行かない税金を収めていただろう。
しかし、今は違う。納得がいくまで冷静に担当者と話をする。
こちらには時間がたっぷりとあるから、話がつくまで何度でも出向くことが出来る。
電話ではこういう交渉は難しかったりするけど、こちらが出向いて頼み込めばなんとかなる。
まだ楽観視するのは危険かもしれないけど、向こうからの電話を楽しみに待っていることにしようか。

 

役場到着前から降りだした雨が雪に変わって降り続いている。
外泊時はブルーシートタープを畳んでいるから、薪が濡れてしまった。
今日のご飯の用意は時間が掛かりそうだからそろそろ用意を始めることにしようか。

久しぶりの雪化粧だ。

コメント

  1. dosB69 より:

    建てる前に聞くところが私と違って大人ですね~。
    役所との話が円滑にいくことを願ってます!

  2. 小屋は物置小屋として、テントで寝泊りとして申請するってのはダメなんでしょうか?(つまり自分の山にキャンプに来ているだけ)
    あるいは宅地としての課税を避けるのであれば、話が元に戻るかもしれないですが、トレーラーハウスを置けばいいと思います。
    この場合、あのお高いトレーラーハウスを買うのではなく、
    小屋の両脇にタイヤをつけて一応移動できるようにすると解決できないですかね・・・
    それから、あのー、山小屋が落ち着いたら本出してください。
    このブログ、かなり内容が濃いです。

  3. 納得するまでとことん話しをするって素晴らしいです
    最終的に納得しない結果になっても
    その心構えは次につながると思って、私も同様の行動を心がけています
    からあげさんは、山小屋を自力で建ててしまうだけの
    行動力があるんだから、まあ当然なのかな 拍手です

  4. にゃん より:

    >一筆評価の原則といって居住用の家屋があれば一筆
    の土地全部を宅地として課税するとのこと。
    噂に聞いたことがあるが、これで地獄を見た人がいる。
    分筆すればいいのだろうが、金もかかる。
    >例外があって1000平米以上の土地であれば、利用
    状況に応じて分割評価も出来るとのこと。
    これは知らなかった。
    >土地の利用状況が明らかに違う部分があって、その
    部分が杭や1m以上の段差で区別出来るようであれば
    例外的に分割して評価するとのこと。
    粘った甲斐があってわかったことだ。山林暮らしするひと
    に大いに参考になることは間違いない。

  5. からあげ より:

    >dosB69さん
    大人というかおっさんですかね。
    お互い納得できるようになんとかしようと思います。
    >かもめスタジオのかなもさん
    実はテントを張って生活しているだけで、雑種地扱いになるらしいです。
    馬鹿みたいですが、本当の話です。
    擬似トレーラーハウス作戦も考えています。
    お褒め頂けて嬉しいです。
    >消費しないピノキオさん
    怒ったり脅して話がついたとしても、そんな方法では何れ破綻してしまうでしょうからね。
    正々堂々と話し合いをしたいと思います。
    どうもありがとうございます。
    >にゃんさん
    自治体によって評価の仕方が違うかもしれません。
    まだ勉強中なので詳しくは知りません。
    ただこの機会は自分にとって非常に良いものとなってくれる。ということは間違いないようです。
    なんとかこの問題解決したいと思います。

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