こんにちは。からあげです。
時間どろぼうと対決する。
ところで、以前、消費しないピノキオさんのブログ記事(2014.1.15)時間泥棒よ さらば お金を売って時間を買い戻すを読んでみると、ミヒャエル・エンデのモモという本が非常に気になったので先日読んでみた。
モモ ~時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子の不思議な物語~
ミヒャエル・エンデ 著
感想を一言で言うととてもワクワクドキドキして面白かった。
小学生の子供にも分かりやすい簡単な言葉で書かれている。
子供向けの本なのでひらがなが多く、時々読み方に困ってしまうことがあったが、逆にそれが一語一語丁寧に読むことになり、著者が訴えたいことがひしひしと伝わってきた。
決して上から目線の説教ではなく、自然体で語りかける作者の言葉は、読者に多くの気付きをもたらしてくれる。
私はこの作者の名前は、なんか聞いたことがある、という程度でほとんど何も知らなかったので、この機会にミヒャエル・エンデを知ることが出来てとても良かった。
モモを読んだだけで、この人のファンになってしまって、今ははてしない物語を読み進めているところ。
この場を借りて消費しないピノキオさんにお礼を言いたい。
どうもありがとうございます!
モモを読んでいて非常に気になった一文がある。
時間の国のマイスター・ホラがモモに語るシーン
人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんじしんできめなくてはならないからだよ。
だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。
これにはグッと来た。
現代には、時間どろぼうがたくさんある。
テレビにゲーム、スマホやネット、パチンコ、お酒・・・などなど
時間貯蓄銀行の灰色の男たちがやって来て時間を盗まれてしまう。
単に時間だけではなく、時間と密接にリンクしているお金の浪費、つまり無駄な買い物、分不相応な持ち物、だって時間の浪費になってしまう。
時間からお金に変えるのは比較的簡単だが、お金から時間に変えるのは、よりお金が掛かって無駄が多い。
しかし現在は、
の流れの変なシステムとなっている。
この負の連鎖は自らの意思で断ち切らねばならない。
自分の大切な時間を消費してお金を稼いだとしても、その多くは無駄なサービスやモノに費やされてしまう。
その残った僅かなお金でさえ、時間を購入(人に物事を代行させる。例えばタクシーに乗って目的地に運んでもらう、家を建ててもらう。など)すると、無駄が多く手元にほとんどお金は残らない。
時間は不変で尊いもの。自分固有のもの。誰にも奪われてはいけない、命の次に大事なもの。
だから私は必要最低限の生活費を得るために、その分だけ時間を消費しようと思う。
残りの時間は、大切に大切に本当に自分がしたいことをやるために消費することにする。
無駄なモノやサービスを購入することは、尊い時間を失うこと。
何ものにも代え難い貴重な時間を失うこと。
時間を消費すると真の充実感が得られるが、お金では得られない。
あったとしても偽物、幻想だ。
後には虚しさしか残らない。
いつも時間がない、忙しいと言って不機嫌そうに走り回っている人が多いこの現代。
自分の時間は自分で守ってゆく必要がある。
油断していると直ぐに時間貯蓄銀行の灰色の男たち(支配者の手下達)に時間を奪われてしまう。
不安と後悔でも現在の時を無駄にしてはいけない。
マイスター・ホラの謎かけでも出てきた現在、過去、未来という言葉。
現在のこの時を、この一瞬をより良く生きることに人生を費やしたい。
このことはウエインWダイアーと共通する事柄だと気づいた。
私はもうこれ以上灰色の男たちに時間を盗ませない。
必ず退治してみせる。
コメント
必要な金額を抑えられれば、その分働かなくてすみ、仕事という最も強い時間泥棒に襲われにくくなるわけだな
睡眠時間を削り、移動中も仕事して、多少多目の収入を得て、
時間が無いので、移動手段やサービスに支払って。。。
まさに、在職中の自分に当てはまります >_<
今日は雪掻き3時間。 今日の記事を思い出しながら、
自分も少しは時間と向き合ってみないといけないなぁ
と考えさせられました。
私の記事でエンデさんのことを知るきっかけになったとしたら
それはとてもうれしいことです こちらからも感謝です
記事の内容も丁寧で、良かったです どうも ありがとうございました
>50さん
本当にその仕事が好きでやっているならいいんでしょうけど。
実際のところは嫌々ながらの人が大半かと。
世間の常識に囚われると死ぬまで働くことになります。
>toshiさん
脇目も振らずに働きづめの日々。
その本当の理由は無駄遣いするため。
働きながらいつも虚しさを感じていました。
雪かき3時間とはヘビーですね。
両親は新潟生まれで雪かきの苦労を何度も聞かされた思い出があります。
>消費しないピノキオさん
こちらこそありがとうございます。
ミヒャエル・エンデを知ることが出来て本当に嬉しいです。
この人と同じ時代に生きていることが出来て感慨深いです。