森博嗣著「やりがいのある仕事」という幻想を読んで

こんにちは。からあげです。

 

昨日、ちょうどタイムリーな内容の本を見つけたので再び読んでみた。
ここ最近、アルバイトをしてからどうも気分が優れず、軽いうつ状態がずっと続いている。
肉体的な疲労は回復したが、精神疲労はまだ回復途上のようだ。
久しぶりに働いて想像以上のダメージを受けてしまったらしい。労働とは恐ろしい。

鬱々とした気分を晴らすためにちょっと目に止まったこの本を読んでみた。
一度読んだことのある本であるが、再び読めば新たな発見があると思ったのだ。

著者    森博嗣
発行日   2013年5月30日 第1刷
発行所   朝日新聞出版

 

これから読んでいて気になった箇所を抜粋してみたい。

 

P51
人は働くために生まれてきたのではない。
どちらかと言うと、働かない方が良い状態だ。
働かない方が楽しいし、疲れないし、健康的だ。
あらゆる面において、働かない方が人間的といえる。
ただ、1点だけ、お金が稼げないという問題があるだけである。

本当にそうだなと思う。
働くとどうしても不規則な生活になるので不健康になる。

 

P63
当たり前の話だが、仕事の目的は金を稼ぐことである。
義務とか権利とかそういう難しい話をしているのではなく、ただ、この社会で生きてゆくためには、呼吸をするように、トイレにいくように、ものを食べるように、やはり「働くしかない」ということ。

生きてゆくためにはお金が必要。
ただ自分を犠牲にしない方法でお金を稼ぎたい。

 

P151-152
もし、やりたいことには資金が必要だ、という場合は、これはそれだけの金を稼ぐ方法を探さなければならない。
それも「やりたいこと」の一部だと認識するしかない。
そうまでしてやりたくない、というのなら、それは「本当にやりたいこと」とはいえない。

装備品を揃えるために我慢してアルバイトを続けた。
最も安易な方法のアルバイトをすることでお金を稼ぐことにしたため、多大なストレスを抱えることになった。

 

P154
失業率というのは、国が豊かになって、失業しても食べていけるから、高くなるという側面がある数字だ。
選り好みして職に就かなくても「失業」だからである。
失業できるだけの蓄えがあるし、失業の保険も下りる。
戦後の日本にはそんな余裕はなかった。

なるほどそういう見方も出来るんだな。
失業率が高くても暴動が起きないのも豊かな証拠か。

 

この著者は一日1時間しか仕事をしないという。
他の有り余る時間は鉄道模型の製作に費やされている。
アルバイト感覚で始めた作家稼業が大当たりしてもう働く必要のないほどのお金があるらしい。
なんとも羨ましい話だ。
私も自分の好きなことを好きなだけ出来るだけのお金を稼げるように精進しようか。

コメント

  1. うんまるぴ より:

    からあげさん  からあげさんのブログに出会い、過去ブログ含め楽しく拝見しております。 共感点というか、何と言うか、、たぶん同世代(?)、、私も仕事なんてしたくないし、楽しくもありません、仕事の意味・意義について、、納得です。ちなみに私は中小ですが社長です、社長でもこんなのもいるんですよ。 私は、からあげさんのように強くもないし勇気もありませんが、陰ながら応援してます。 どんどんブログ、アップしてくださいね !

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      社長さんから仕事なんてしたくはない、なんて聞けるとは思えませんでした。

      どんどんアップしてゆきますので、頑張ってどんどんと読んでくださいね。

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