こんにちは。からあげです。
レギュレーターストーブ ST-310 耐寒性能テストその2
今日は目覚ましをセットして夜明け前の朝5時に起きた。
天気予報では寒さは今日までということだった。そこで、早起きしてレギュレーターストーブST-310の耐寒性能テストを再び行うことにした。
前回のテスト時の気温はマイナス2度で、それほど寒くなかったし、雪で周囲が明るくて炎の様子をはっきりと撮影できなくて、モヤモヤとした気持ちを抱えていた。
このまま中途半端なまま放っておきたくはなかった。
使用機材
・SOTO レギュレーターストーブ ST-310
・カセットボンベ(ホームセンターに売っている1本100円程度のもの)
・アルミ風防(MSRガソリンストーブ用)
・アルミ角型コッヘル(容量1.5L)
・アルコール棒状温度計(-20℃~105℃)
今回は前回と同じものに加えて温度計を追加した。
水温を測ってより正確なテストを行う。
燃焼テストの方法
今回の燃焼テストは、レギュレーターストーブST-310のみ、ガスストーブ本体とカセットボンベを外気で十分冷やしてから、合板の上で行った。
水温2℃の水1Lが最大火力で沸騰するまでに要する時間を計測する。
それほど風はなかったが、前回同様にガソリンストーブのアルミ風防を使用した。
テスト時の気象
天気 晴れ、風向風速 北西の風 0.5m、気温 マイナス9度、気圧 921hpa(Gショック RISEMAN搭載の気圧計で計測)
今回の気温は-9℃と前回の-2℃に較べて7℃低かった。
なるべく気温が低い状態でテストを行いたかったので、早起きして夜明け前の一番寒い時間帯に行った。
テスト前にコッヘルの水温を測っているところ。
水を入れたコッヘルに雪を入れてしばらく外に放置しておいた。
テスト2回とも水温は2℃だった。
テスト1回目 5時45分開始
テスト開始
始めは勢い良くガスが出ていたものの、徐々に火力が衰えてしまう。
テスト開始時のガスの残量は178g、前回テストに使用したボンベを今回も使用した。
スタートから12分経過したところ
火力が落ちてしまい水が沸騰する気配はなし。
コッヘルの底に気泡が出てきたところからほとんど変化がなくなった。
これ以上テストを続けてもガスの無駄と判断し1回目のテストを終了することにした。
1回目テスト終了時の炎の様子
(テスト開始時は撮影せず)
火力調整ツマミをいっぱいに回して全開にしているが、通常の弱火程度の火力しかない。
テスト2回目 午前6時5分開始
テストスタート時の炎の様子
1回目のテストで火力が落ちた原因は、使いかけのカセットボンベを使用したためだと思われたので、2回目は新品を使用した。
テスト後 〃 330g(同上 20g使用)
2回目は、テスト開始時から大きな燃焼音を立てながら勢い良く燃えていた。
1回目の炎の勢いとは、見た目からして全く違う。
スタート時に較べて多少火力が落ちたが、大幅なパワーダウンをすることなく勢い良く沸騰してくれた。
沸騰時の炎の様子
コッヘルを退けたところ。
スタート時の画像を見比べると、多少は火力が落ちていることがよく分かる。
ボンベを雪に埋めて燃焼テストを行ってみた。
この火力でもなんとか調理できそう。
テスト2回目の感想
予定ではテストは3回行おうと思っていたが、寒さで体が冷えてきたので2回で止めることにした。
テストの回数はたったの2回と十分ではないが、カセットボンベのガスの残量さえあれば、低温下でも十分使用可能なストーブだということだけは分かった。
寒冷地での使用では、ガスが気化しにくいので火力が落ちるが、ボンベを触って手で温めたり、服で包んで温めてたりしてやれば、火力が落ちるのを抑えることが出来る。
ST-310の寒冷地性能であれば、気温0℃程度なら問題なく使用できる。
今後も車中泊時のメインストーブとして活躍してもらうことにしよう。
テスト終了後のメンテナンス
テストを行ったついでにST-310とマイクロレギュレーターストーブSOD-300Sのメンテナンスを行うことにした。
実は、ST-310のテストと同時にSOD-300Sのテストも行う予定だったが、点火スイッチが壊れていたので、やる気が失せてしまった。
用意した道具は、CRC、真鍮ブラシ、ウエス、シリコングリスだ。
ST-310のバーナーヘッド部
調理中に吹きこぼれて錆びてしまっている。
真鍮ブラシで磨き、CRCを吹きかけウエスで拭いておく。
こちらはSOD-300S
最後に使用したのは、2年前だったような気がする。
最近は運用コストの安い、ガソリンストーブ(EGK-EX)やST-310ばかり使っていた。
去年の夏、北海道に出かけて半年留守にした時、小屋の中が湿気でカビてしまった。
その時の湿気のため、点火装置が錆びて壊れてしまったようだ。
これまでノーメンテで使ってきたお詫びにしっかりとメンテを行う。
ボディーのあちこちに白っぽいサビが浮いてきているので、真鍮ブラシで綺麗に磨いてサビを落す。
そしてCRCをたっぷりと吹きかけウエスで拭き取る。
ストーブのOリングにシリコングリスを塗る。
綿棒に付けて薄く塗った。
ST-310のOリングのようす
奥の穴の内側にもOリングが取り付けられている。
ボンベを抜き差しすると擦れるので、シリコングリスで滑りを良くしておく。
SOD-300SのOリングのようす
こちらもOリングは2つある。
内側と外側のOリングにグリスを塗って滑りを良くしておく。
メンテナンス後のテスト
始めはCRCの成分が燃えて黄色い炎だったが、すぐにもとの青色の炎に変わった。
小屋の中は温かいのでバルブは全開にせずともよい。
これで半開にもしていない。
SOD-300SをOD缶に取り付けたところ。
純正オプションの風防も取り付けた。
点火装置が壊れてしまったのが痛い。
しかし、そのほかは異常はなし。
寒冷地仕様のボンベを付けたので、炎の勢いが良すぎる
ちょっと開けただけで火柱が上がる。
このSOD-300Sは、今後あまり使うことはないような気がする。
可哀想だが、箱の中でしばらく眠って貰うことにしよう。
ST-310とSOD-300Sを折りたたんで、大きさの違いを較べてみた。
メーカーによれば、重量はST-310が350g、SOD-300Sが73gとなっている。
大きさも違うが、重量の差の方が大きい。
あとは耐久性の違いが気になるところだ。
やはり道具なので、定期的に使ってやった方が長持ちするだろう。
ST-310は車中泊で使いまくるので問題ないとして、SOD-300Sは今後使う予定はないので、半年に1回くらいは箱から出してお茶でも沸かすことにしようか。
いつでも使えるように定期的に使ったついでにメンテをして性能を維持しておこう。