こんにちは。からあげです。
まえおき
昨晩から降り始めた雨は今日遅くまで降り続けていた。パチパチと波板に打ち付ける雨音を聞きながら遅くまで寝袋の中でゴロゴロしていた。
雨が止み木々の枝から滴り落ちる水滴の音が聞こえなくなったころ、寝床から這い出して小屋の外に出てみた。すると爽やかな青空が広がっていた!
早速南側のブルーシートを外して小屋の中に日光を取り入れる。
朝はアナログの手書きノートを整理する。一見どうでもいい作業ように思えるが、時々とんでもないグッドなアイデアを思いつくことがある。メモはしばらく経ったころ見直しした方がいいみたいだ。
日だまりのウッドデッキで寛ぐ。
ぽかぽか陽気で気持ちいい。今日は勤労感謝の日。飛び石連休のためか休日でも山は静かだ。
燃え尽きた灰。おっさんは全然燃え尽きてはいない!体の奥深くに眠るマグマのような情熱は来シーズンにとっておく。
このままにしておくと目障りなので、そこら辺に穴を掘って埋めておく。ダンプ1杯くらいの枯れ草や落ち葉がこんなにコンパクトになった。
水を含んだ灰は意外と重たい。
ヨシ、これでまた気兼ねなく落ち葉を焼けるな。
トレイル(ストック)シェルターの紹介
長ったらしい前置きは終わりにしてこれから本題。昨日書いたとおり次期からあげ探検隊シェルターはヘリテイジのストックシェルターに決定した!
トレイルランニング時の仮眠休憩などで利用するプライベートシェルターです。
2本のストックを携行していれば、わずか280gでプライベート空間をスピーディーに作ることができます。ストックを合掌型(逆V字)にシェルター内で組み、前後2ヵ所をペグダウンするだけです。
2018年5月より入口向こう面に、吹き流し式のベンチレーターが一ヶ所設置され、換気性能が向上しています。重量 270g→280g(ペグ2本込 乾燥時平均)*ベンチレーター設置により増量
生地
本体:15Dナイロンリップストップ・透湿ポリウレタンコーティング(耐水圧1,000mm/平方センチ、透湿量8,000g/平方メートル/24hr)
カラー フォレストグリーン
ストックシェルターの設営

来年はこのシェルターを使って活動する。来年の活動内容は今のところ秘密だ。タイミングをみて発表することにしようか。
今頭の中にタープとシェルターを連携させるプランがある。そのプランを実行できるか、試しに設営してみて見極める必要があった。ストックシェルター単体だと雨が降った時、相当辛い思いをすることが予想される。無意味な精神修行はやりたくない。
もの自体は私が実家に行く前には届いていた。ここ最近ストックシェルターは大人気のようで、長期間在庫なしの状態が続いていた。メーカーに問い合わせてみると、「10月中旬から再販売される」ということだったので、定期的にメーカーのサイトをチェックしていたのだった。
そして帰国後、販売が再開されるとすぐに注文し実家の方へ送っておいた。
収納袋から中身を出してみる。
いったん軽量化病に取り憑かれるとなんでも重さを量りたくなる。すでに末期のようで完治は難しいだろう。
すっ凄い!269gだと?メーカー公称の重さより1gも軽い。
袋から出したものの、今度は中に入らなくなってしまったシェルター。袋が小さいと嵩張らないからいいのだが、きれいに畳まないと入らなくなるから不便だ。と文句はここまで。
今の私は自分の好きなように袋を作ることができる。この袋は小物入れとして使おう。
設営場所は広大なからあげ邸の片隅。無駄に広くて行く度に草刈りや落ち葉かきで大変だ。
そんな場所だが装備品をテストには広くてやりやすい。
PCTで使い倒してヨレヨレになったタイベックシート。もう一つはみちのく潮風トレイルを歩いている時にコケて曲げてしまったトレッキングポール。最後は絶妙な大きさの自作袋に入れたストックシェルター。
ペグは付属のものではなく、PCTでも使用した超軽量なチタンのピンペグを使用する。
1本で700円以上もする非常に高価なペグだが、とても使いやすくてまたたく間におっさんのお気に入りとなってしまった。このシェルターは両端を固定するためにペグ2本が必要だ。
テストで使用するトレッキングポールはブラックダイヤモンドのトレイル。重量はあるが耐久性抜群で簡単に長さ調整できる優れものだ。
先ほど書いたように去年みちのく潮風トレイルを歩いていた時、ついうっかりコケて曲げてしまったもの。バーナーで炙って真っ直ぐに直したのだが、微妙に曲がったままで伸縮がやりにくい。見た感じ強度も大幅に低下しているようなので、今後は朝顔栽培用のポールにでもしようと思っていたところだった。ようやく出番がやって来たな!
おっさんはヒイヒイ言いながら伸ばしたところ。無茶苦茶硬いんだよ!
長さを110cmにセットした。まずはこれでやってみよう。
ポール先端のゴムキャップを外して石突を出しておく。
シートの上にシェルターを広げたところ。
このストックシェルターは底面がひし形になっていて、その4つの頂点にはペグループが取り付けられている。ペグループだけだと張りの調節がしにくいのでロープを取り付けておいた。ループは擦れて傷みやすいということもある。
長さ220cmのタイベックシートからはみ出るシェルター。このくらいは許容範囲か。
長辺方向の両端をペグダウンしたところ。
ファスナーを開けてみた。
底面のファスナーはシングル、側面はダブルとなっている。(換気しやすくするため)
内側からポールを挿し込んで立ち上げる。
下のグロメットにポールの先端を挿すとジャストフィット。
内側から見たようす。
補強用の生地が縫い付けられている。生地は15Dナイロンで極薄。
耐久性よりも軽量化を重視したため。
ポールのグリップを頂点部分に挿し込む。
これはダメな例。はじめにグリップ部分を入れてから底面のグロメットに石突を挿す。逆だと引っかかって入らない。
ポールは先にグリップ部分を入れてから石突を底面のグロメットに挿す。そうすると生地に負担をかけることなくスムーズに設営することができる。































頭と足元にも荷物を分散させることになるだろう。










足元の方向を向いて座ってみた。イジケているわけではない。
横を向くより足元の方を向いた方が多少ゆったりできる。
設営してみた感想
今回、実際に設営してみてこれなら十分使えると思った。仮眠や緊急時のビバーク用ではなく、宿泊用としても許容範囲。ただし本当に小さいので、体が小さい人向けのシェルターだと思う。
ポールが短いと生地が弛んでしっかりと張れないことが分かった。長さ調整のできないトレラン用ポールだと、長さをアップさせる工夫が必要だ。設営する時に輪切りパイプを継ぎ足すとか、頂点部分に軍手かなにかを押し込むとかして対処できそう。
耐水性能は今のところ未知数だが、カタログスペックによると、透湿ポリウレタンコーティング(耐水圧1,000mm/平方センチ、透湿量8,000g/平方メートル/24hr)なのであまり期待できないだろう。メーカーのサイトにも漏水が起こる前提で使用して欲しいと書いてある。
今はこのシェルターで嵐でも乗り切れるように、タープと組み合わせて使用することを考えている。そのプランが確かなものとなった。あとはタープを作ってみるだけ!