雪解けで泥濘んだ藤原岳

こんばんは。からあげです。

今日は日帰り装備で藤原岳に登ってきた。
始めは生温かい空気だったが、次第に風が強くなり雨が降り始めた。
雨が降るまではそこそこ楽しい登山だったが、急に精神修行の要素が高まった。
それでは今日の登山どうだったのか。
無駄に詳しくアップしてゆこう。

 

登山日  2016年2月29日

藤原岳(ふじわらだけ)日帰り登山(登り大貝戸(おおがいと)道、下り聖宝寺(しょうぼうじ)道)

コースタイム 

0705 無料P出発~0820 8合目~0900 藤原山荘~0920 山頂(展望台)~0935 藤原山荘~1000 8合目~1125 聖宝寺~1200 無料P到着

ルートマップ

 

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今朝は5時前に起床してご飯の準備を始めた。
空を見上げるとどんよりとした鉛色の空で、天気は次第に崩れてきそうな気配が濃厚に漂っている。
出発直前に雨がパラパラと降ったので、登山を止めにする口実が出来たと内心ガッツポーズをしたが、期待が外れて直ぐに止んでしまった。
快適とは言えないジムニーの狭い車内で一日過ごすことを想像すると気分が萎えた。
それなら直ぐに登って下りてこようと思った。

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お客さん忘れ物~

大貝戸(おおがいと)道から藤原岳に登る。
登り口の神社の脇にあった看板。
ラジオと鈴を持ったクマがこちらに向かって走って来ると思うと身の毛がよだつ。
北海道のヒグマの看板と比べるとかなり可愛らしく見える。

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登り始めは緩やかな樹林帯の道。
生温かい空気のため、直ぐに体が火照ってきた。
汗をかく前に上着を2枚脱いだ。

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登山道脇の崩壊地
大雨が降ると危険な沢に変貌しそうな気配。

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苔むした杉っぽい木の幹
ヒノキと杉の区別が付かない。
一体どちらだろうか。

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7合目付近の崩壊地上部の涸れ沢の横をゆく。

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大貝戸道と聖宝寺道が合流する8合目
ようやく残雪が現れ始めた。

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8合目上部のつづら折りの道
雪が解けて道が泥濘んでいて歩きにくい。
ズボンの裾に泥がハネないように注意する。

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9合目過ぎ

いつの間にか気温が降下し、雨が降り始めた。
しかもガスが出てきて視界が悪い。

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藤原山荘

9合目を過ぎた尾根上に藤原山荘がある。
無人の避難小屋だ。
水場なし。トイレあり。利用料無料。

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1階はタイル敷き詰めた土間で、2階は土足禁止の小部屋がある。
天気が悪い時には有り難い避難小屋だが、休んでいると体が冷えてくるので、すぐに山頂に向かうことにした。

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外には立派なバイオトイレがあった。
まだ真新しい。
去年出来たのだろうか。内扉が既に壊れていて閉まらないようになっていた。

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藤原岳展望台(1,120m)

藤原岳(ふじわらだけ)は鈴鹿国定公園の三重県いなべ市と滋賀県東近江市との境界にある山。標高1,144m。鈴鹿山脈の北部に位置し、日本三百名山及び関西百名山に選定されている。
三重県側は太平洋セメント藤原鉱山となっており、石灰石が山容が変わるほど採掘されている。山頂は比較的平坦であり、山頂及びその北西にある標高1,171mの天狗岩は、展望地となっている。南には竜ヶ岳をはじめとする鈴鹿山脈の山々を望むことができる。また周辺はフクジュソウやセツブンソウなどの群生地で、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。特に、春先の花のシーズンに多くのハイカーが訪れる。

Wikipediaより引用

山頂ではなく、展望台という表示。
地形図を見ると藤原山荘に横に1,128mのピークがある。
しかし、これも山頂という訳ではなさそう。
三角点は台地の端の藤原鉱山の方にある。
風雨にさらされるので、ここで休む気になれない。
写真を撮るとさっさと下山する。

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一等基準点
三角点でも水準点でもない。

基準点とは、地球上の位置や海面からの高さが正確に測定された電子基準点、三角点、水準点等から構成され、地図作成や各種測量の基準となるものです。 これらの基準点は、すべての測量の基礎として、公共測量、地籍測量、地殻変動観測等に使用されます。

国土地理院HPより引用

何回も登っているが、基準点だったことに始めて気が付いた。
なんだかレアっぽい点だ。

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下りは山荘に寄らずにそのまま下山する。
100均ポンチョを着て歩いていると、風で煽られて濡れてしまった。
雨で泥濘も酷くなりズボンにハネがかかる。
スパッツを付けるタイミングを失してしまいそのまま歩き続ける。

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8合目からは聖宝寺(しょうぼうじ)道を通って下山する。
随分と長い間封鎖されていたが、今回は通行可能となっていた。
踏み跡がハッキリしない場所は、人を惑わせるような踏み跡があちこちある。
迷って彷徨く人が多いためだろう。
聖宝寺道は全般にあまり整備されていなくて歩きにくい。
しかしそこが面白いところでもある。

あちこちトラロープが張り巡らしてあって雰囲気を壊しているのが気になった。
整備していないのに邪魔なロープだけは張ってある。
こんな面倒なことをするなら、目立つピンクテープを付ければ良いのにと思った。

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大きな堰堤が現れた。
これも最近出来たらしい。
この工事のために聖宝寺道が長い間封鎖されていたようだ。
確かに工事中、登山者に彷徨かれては仕事の邪魔になる。

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堰堤を越える場所には看板あり。
人工物に道を遮断されると急に道が分からなくなる。
お腹が空いたので、ここで昼ごはん。
しかし雨が降っているので立ち食いで手早く済ませる。
温かいお茶が体に染み入る。

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堰堤を越えてそのまま下ってゆく。
対岸へは渡らない。

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濡れネズミになってようやく麓の聖宝寺(しょうぼうじ)に辿り着いた。
ちょっと暇つぶしに境内を散策する。

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もみじで有名なお寺らしい。
池には錦鯉が優雅に泳いでいる。

 

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鳴谷神社(なるたにじんじゃ)

聖宝寺の近所にあったので寄ってみた。
中にはご神木の太い杉の木が生えていた。

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狛犬ではなく狛猿

向かいのおサルさんは子連れのサル
苔むした感じが非常にいい。
そういえば今年は申年だった。
これは非常に縁起がいい。

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車に戻ると体が冷えきったのでラーメンを作ることにした。
サッポロ一番カレーラーメンだ。
おっさんイチオシのラーメン。

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温かいスープものは体が温まっていい。
スープを全部飲み干すと体がポカポカと温まってくる。
しかしカレー効果はしばらくだけでまた寒くなってきた。
そこで寝袋に入って昼寝する。
何度か目が覚めたが体が濡れていて抜け出すことは出来ない。

今は晩ご飯を食べてブログ更新しているのだが、寒くて寒くて仕方ない。
キーボードを打つ手が凍えてきた。
春から冬へ季節が逆戻りした。
明日は晴れるが風が強く寒い一日となりそうだ。
どうしようか悩む。
悩むということは登りたくないことの表れだ。
かと言って鈴鹿までやって来てゴロゴロするのも勿体無いし。
まあ一晩寝てから考えよう。

コメント

  1. 大伴細人 より:

    今日の雨は冷たかったですよね~。

    • karaage より:

      100均ポンチョで歩いて随分と冷えました。
      やっぱり車の中は快適です。

  2. さぶ より:

    今晩は いなべ市にようこそ
    いなべ市には仕事で週3日ほど来ています。自然が豊かで日々のストレスから解放されますね。
    今年は暖冬で山に雪解けが早いのは道路からでもよく分かります。
    雪が積もると山の峰がよく見え 寒いですが見ていると小さい事に悩んでいる自分が
    愚かに思うのは私だけでしょうか?

    • karaage より:

      何もないところがいなべ市の魅力ですね。
      自然に接していると、些細なことはどうでも良くなってきます。

  3. かのや より:

    隊長他の登山者はいなかったんですか?

    サッポロ一番カレーラーメン初めてみました
    私の田舎では売ってなさそうです

    • karaage より:

      昨日は2組居ました。

      ただのカレー味のサッポロ一番ですが、意外に旨いです。
      カレーだと何でも合います。

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