小屋暮らしは手段であって目的ではない。

こんにちは。からあげです。

 

私は小屋暮らしをしているが、別に小屋暮らしをしたいからではない。
お金のかからない自由な暮らしをしたいために小屋を建てた。
日常生活の余計なコストを抑えて自分のやりたいことを思いっきりやりたかった。

そのため維持費の安い小屋は最適だった。
男一人が生きてゆくための必要最低限の空間があればいい。
小さければ建築費用も抑えることが出来るし、煩わしい法律も回避出来る。
それで先人に習って3坪小屋を建てた。
小屋の設備は、最低限として後から付け足していった。
小屋をセルフで建てるとそれなりのDIYスキルが身につく。
改築なんて簡単だ。

 

小屋は夢実現の手段に過ぎない。

 

過剰な投資をして小屋にいないと勿体無いと思うようでは、小屋が自分の足枷になってしまう。
これでは何のためにわざわざ小屋を建てたのか分からなくなる。
長期間放置しても私の大事な道具たちを守ってくれる機能が備わっているだけでいい。
ロフトの壁を塞いだ最大の理由は、長期留守をしても小屋の中がカビないようにするため。
真冬でも暖かく過ごすことが出来るのは単なるおまけでしかない。
去年、北海道に行って約半年間留守にしていたら、小屋の中や寝袋、他の道具類にカビが生えてしまった。

カビが生えた寝袋

幸い表面に軽く生えただけだったので、手入れして問題なく使うことが出来るようになった。

半年ぶりの我が家
こんばんは。からあげです。 今日、早起きして予定通り山小屋に戻ってきた。 実に半年ぶりの我が家だ。 中に入るまではドキドキだったが、それほどでもなかった。 今、睡魔に襲われながら必死にキーボードを叩いている。 辺りが暗くなったら睡眠薬を飲ん

 

極端な話、中がカビなければ、海上コンテナを置いてもいいかなと思った。
しかし、中古コンテナ自体は安いが、運送費が高くつくし結露の恐れがあったので、私の小屋には向かないと思った。

私が小屋を住宅とはならないように拘ったのは、固定資産税を安くするため。
固定費はなるべく安くしたい。
そこで時間とお金をかけて小屋を修正した。
その結果、住宅になった場合の半額程度まで税額を抑えることが出来た。

小屋暮らしは、町で暮らす人にとっては魅力的に映るかも知れないが、実際にやってみると単調で飽きてくる。
短期間の気楽なバカンスなどではなく、地味で単調な日常となる。
去年、半年ぶりに小屋に戻り、それから2月中旬から3月中旬までの約一月間を除いて、小屋にずっと居たが、戻って一月もしないうちに退屈するようになった。
それでも小屋の改築、薪ストーブとコンポストトイレの設置、アカマツの抜根、があったので、気を紛らわせることが出来た。

今はおおかたやってしまって、残るは進入路の拡幅工事とフラットな駐車スペースくらいしかない。
そんなことは時間をかければ出来てしまう。
私の闘争心を掻き立てる困難なことにチャレンジしたい。
最後のアカマツの抜根を終えた時、私の中のメラメラと燃えたぎる炎が消えてしまった。
もうやるべきことは、小屋にはほとんど残っていない。
これ以上意味もなく小屋に居続けると自分が駄目になると思った。

ちょうどその頃、タイミングよく?キャンプ場の騒音騒ぎがあった。
私の決意は固まった。
今すぐ小屋を出よう、と。

 

2016-6-16

私は生まれてこのかた数十年片時も離れず、自分と向き合って来た。
頑固でワガママなこのおっさんと。
だから誰よりも自分のことが分かる。
同じことを何度も何度も繰り返すことがある反面、凄く飽きっぽい。
自分に興味があること以外、目に入らなくなる。
今の私には小屋のことは眼中にない。
そんなことよりまだ見ぬ世界を見てみたいと強く思う。
他人によってもたらされる情報ではなく、自分の五感でハッキリと感じたい。

今、私は実家の物置小屋で生活している。
誰にも束縛されることはなく気ままに暮らしている。
サラリーマンしている人から見れば、なんて贅沢なんだと思うことだろう。
しかし、実際は単調な毎日が苦痛で仕方ない。
取り立ててやることはないので、適当な作業をやりつつ車検の日を待っている。
探し出せばあれこれ思い浮かぶが、どれも今はやりたい気分ではない。
やりたい時にやると自分の能力が最大限発揮される。
とにかく東北に向かって旅立ちたい。
今はただそれだけ。
もうこれ以上物置小屋にいると脳細胞が死にそうな気がしてくる。
ブログを書こうとしても全然文章が浮かんでこなくなった。
私自身が退屈しているということは読者も相当退屈していることだろう。

6月20日が車検の日だ。
あと4日。
凄く待ち遠しい。
時間を無駄にする訳にはいかないので、ボチボチを気がつくことをやってゆくとしよう。

 

おわり

コメント

  1. 仕事の合間に覗きます。 より:

    う〜

    小屋暮らしの真実は、厳しいですね。

    一番の問題が所得、退屈、カビとは・・・

    日本に住む限り結露とカビだけは、北海道〜沖縄まで逃れられない。

    隊長の探検車は、キャラバンとかハイエースがよいのか、それとも、中古のキャンピングカーが理想的になるのでしょうか?

    車検、燃費、居住性とジムニーと比較するのが難しい。

    それでも、次に買われる車は、何か話題性のある自動車がいいでしょうね。
    探検車を軽キャンにすれば、それだけで、話題になりそう。それと、防災向きの技術などを披露したら、アクセスが軽く300万アクセスになりそう。

    最後にユーザー車検は、乗り切れそうですか?
    それと、もし秋田にも遠征されるなら秋田港にあるうどん自販機を調査して欲しい。
    麺が好きな隊長の感想をブログで読んでみたいです。

    • karaage より:

      次の車は、自動運転システムを搭載した軽トラです。

      今のキャンピングカーは、すぐに時代遅れとなります。
      次世代のエンジン、自動運転システムを積んだものが主流となります。
      それまでは様子見です。

      はい、車検は大丈夫です。

      分かりました。
      覚えていたら調査します。
      一体なんなのか気になります。

  2. ジョウ より:

    小屋暮らしの現実が、少なからず分かりました☆

    これがアラスカでの小屋暮らしだったら、犬ぞりやクマとの戦い、カリブー狩り、川下り、オーロラ、先住民族との交流など、ロマンが盛り沢山なんでしょうが…(汗)

    昨今は、大きな地震が続いてますので、東北の旅、お気を付けて!

    • karaage より:

      いやあ、いいですね。
      アラスカ暮らしも。
      アラスカで暮らすようになれば、このブログもブレイク間違い無しです。

      はい、気をつけます。

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