谷川岳馬蹄形縦走(2日目)

こんばんは。からあげです。

今日、下山してきたところ。
水浴びしたり備品の手入れをしていたりしたら、もうこんな遅い時間になってしまった。
今日は3時起きしているし、明日も登山に出かけるので、今日もスピード更新とする。
ブログ更新に追われていると、落ち着いて自分の時間を過ごすことが出来なくなってしまう。
登山の回数が多くて更新作業が追いつかなくなってしまったのだ。
もちろん、後日しっかりとしたものにするので、それまで気長に待っていて欲しい。

それでは、スライドショーのような感じで行ってみよう。

*当記事は7月17日に加筆を行った。

 

谷川岳馬蹄形(ばていけい)縦走右回り 2日目

登山ルート・コースタイム

05:10蓬峠発~06:00七ツ小屋山~06:40清水峠~08:50朝日岳~10:05笠ヶ岳~11:05白毛門~13:15白毛門登山口P~1325トンネル出口P

歩行時間 約8時間(休憩時間を含む)

 

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夜明け前の朝日岳

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雲上のテントサイト

昨晩はテントサイト独り占め。
8人ほど小屋泊まりの人がいたが、みんな私より年上の年配の人ばかりであった。

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テントを撤収して出発するころになると、周囲はガスに包まれてしまった。

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蓬ヒュッテから清水峠までの間の登山道は草や笹が覆いかぶさっていた。
スパッツを付けていたが、清水峠までゆくうちに浸水して靴の中が少し濡れてしまった。
清水峠からは下草が刈られていて快適に歩くことが出来た。

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イブキトラノオ

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七ツ小屋山の登りに差し掛かると薄日が差してきた。

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晴れてくると思いきや再び濃いガスに包まれてしまった。

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清水峠手前は分岐が多いので地図を確認する。
ガスで視界が悪いので慎重に歩いた。

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送電線監視所

立派な小屋だが、施錠されていて使用することが出来ない。
この施設の所有者は、JR東日本らしい。
建物の屋根と風速計のところに避雷針が設置されている。
小屋の周辺はフラットな草地となっいて、テントを張ることが出来る。

小屋のすぐ近くてテントを張っている登山者がいた。
水場の状況について伺うと土合方面に少し下りたところに出ているそうだが、かなり細くて水を汲むのに時間が掛かるということだった。
この清水峠の水場を当てにするのは危険だと思った。

 

白崩避難小屋

収容人数 約10名
トイレ  あり

送電線監視所から直ぐのところに使用可能な避難小屋あり。
名前は「しらくずれ」と読むのだろうか。

 

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小屋は焦げ茶色のこじんまりとしている。
見た感じ作りは非常に丈夫そう。

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階段を登って中に入る。
これは積雪によって使用不能になるのを少しでも防ぐためか。
入口に標識あり。

この施設はJRおよび登山者の安全確保のための緊急避難用として設置されたものです。
大切に使用してください。

JR東日本

なんと小屋の所有者はJR東日本だ。
送電線監視所を使えないようにしているので、小屋を作ってくれたようだ。
なんという太っ腹だろうか。

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小さな内開のドアを通って中に入る。
画像は奥から入口側を撮影した。
ドアから4段の下り階段となっている。
階段を下りて突き当りのドアを開けると左奥にトイレのドアがある。
トイレは汲み取り式、居住区と隔てるドアが2枚あるのに、居住区に大便臭が漏れてきている。
居住区は中央の通路を挟んで両側にそれぞれ2区画の二段ベッドのような部屋がある。
定員は約10名。
湿気はそれほどない。
窓があるので比較的明るい。
悪天候であれば避難小屋に泊まるが、天気が良ければテントで泊まりたいと思った。
やはり大便臭がする小屋には泊まりたくない。
内トイレは近くて便利だが、匂いが漏れるので好きではない。

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このような2段ベッドの区画が計8つある。
しかし、ハシゴがないところがあるので全区画使えない。

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入口のドアは内開き。
ドアノブが壊れかけていて閉まりが悪かった。
ドアノブはグラついていて近い将来とれてしまいそうだった。

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小屋の裏手の広場には神社がある。
この広場はフラットな草地で良好なテントサイトとなっている。

 

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避難小屋から少し離れただけでガスでもう見えなくなってきた。

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送電線の鉄塔の下を歩いてゆく。
視界不良時には良い目印となってくれる。

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朝日岳への登り。
池塘を抜けると笹と灌木が生える上りとなった。

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ところどころ泥濘んでいて足を取られそうになる。
大きな段差を越える時は要注意。

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ジャンクションピークへの登り。
ジャンクションピークとは尾根の合流地点にあるピークのこと。
現在地を知る上で重要な手がかりとなる。

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ジャンクションピークの分岐

ここから巻機山(まきはたやま)へ続く尾根に踏跡あり。

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巻機山への道は笹が覆いかぶさっているが、笹をかき分けると踏み跡が分かった。

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ハクサンシャクナゲ

次第に傾斜が緩くなってくるとハイマツに混ざってシャクナゲが目立つようになってきた。
その中で遅咲きのシャクナゲが咲いていた。

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朝日岳山頂付近にある地塘群

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宝川方面への分岐
朝日岳山頂へはここを真っ直ぐ。

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朝日岳(あさひだけ)1945.3m

木道を歩いてゆくとガスの中にポッカリと開いた広場に出た。
ここが山頂となっている。

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山頂にはお地蔵さんがあった。
なんだか安らかな気分になってくる。

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山頂奥には祠があった。
踏み跡があったので行ってみた。
ここに来た時、ちょうどガスが晴れ始めた。

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山頂直下の池塘方面を望む。

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こちらが笠ヶ岳方面への縦走路

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ガスが晴れ始めてようやく楽しい尾根歩きが始まった。
いくつかのピークを越えて徐々に高度を下げてゆく。
このピークはよく尖っているのでよく目立つ。
これが大烏帽子(おおえぼし)か。

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向こうのほうにようやく笠ヶ岳の姿を捉えることが出来た。
朝日岳までの登りでそれほど消耗しなかったので、随分と余裕がある。

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未だ谷川岳方面はガスの中。

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朝日岳を振り返る。
山頂付近の岩場が白っぽく見える。

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眼下に見える笠ヶ岳(かさがだけ)
笠のような形をした山。

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笠ヶ岳直下のニッコウキスゲの群生。
青空と黄色と濃い緑のコントラストが良い。
風にユラユラと揺られている。

 

笠ヶ岳避難小屋 かさがだけ

場所   笠ヶ岳山頂直下の鞍部
収容人数 約4人

トイレなし
水場なし

笠ヶ岳山頂直下の朝日岳側にある。
鉄製でかまぼこ型。
一ノ倉岳の避難小屋より一回り大きい。

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入口は笠ヶ岳山頂方面にあり。
周囲は笹に覆われてしまっている。

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こちらが出入り口と反対側(朝日岳方向)

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内開のドアを開けると半畳ほどの土間に3畳ほどの板の間となっている。
窓はあるため中は明るく、よく乾燥している。
天井は低い。
壁に換気口があるが、日が照ってきたため、中は非常に暑くなってきた。

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入口のドアノブが曲がっていて閉まりにくくなっていた。
かなりの力を入れて引っ張ってようやく閉めることが出来た。

 

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避難小屋が見えてきた頃、群馬県警のヘリコプターが行ったり来たりしていた。
どこかで遭難が発生したのだろうかと思っていると、笠ヶ岳山頂に近づいてホバーリングを始めた。
どうやら飛行訓練を行っているようだ。
私が山頂に向かって登ってゆくと一ノ倉沢の方に飛んでいった。

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笠ヶ岳(かさがだけ)1,852.1m

山頂に着くと大展望が広がっていた。
視界を遮るものはなく、景色がよく見える。
これであとは白毛門を越えて下りるだけになったので、ザックを下ろしてゆっくりと休む。

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朝日岳方面を望む。
朝日岳の山頂部分がガスに隠れてしまった。

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谷川岳は以前としてガスの中。
いったいいつになったら晴れてくれるのだろうか。

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山頂部分をズームで捉えた。
あともう少しだ。

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谷川岳に乾杯!
ああ、これは食べ物だった。
白米麦入りご飯を食べて元気を回復する。

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武尊山(ほたかやま)方面
よし、明日はあの山に登ろう。

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笠ヶ岳山頂で休んでいると、白毛門から登山者が登ってきた。
よし、そろそろ下りるとしようか。
靴紐をギュッと締めて下りてゆく。
振り返ると凄く急勾配なことが分かる。

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急な下り坂を下りているとようやく谷川岳の山頂部分のガスが晴れた。

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山頂部分のアップ。
左の出っ張りがトマノ耳、その右が山頂のオキノ耳、そしてその右が冨士浅間神社の奥社があるところだ。

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蓬峠(よもぎとうげ)方面を望む。
あそこから歩いてここまでやって来た。

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白毛門(しらがもん)1,720m

変わった名前の山。
白毛門の白毛とは白髪、門は新右衛門や土左衛門などと同じか。
要は白髪頭のように見える山ということか。
山頂標識のアルミ板はコンクリートに埋め込まれている。
上の方にはピッケルの先とピトンが埋め込まれている。
非常に雰囲気があっていい。

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白毛門からの下り。
土合の建物が見える。

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ジジ岩とババ岩
さてどっちがジジとババでしょうか。
答えはそのうち。
山の名前と関係していそうな岩の名前だ。

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白毛門を振り返る。
うむ、上部の岩場が白髪頭のように見えるぞ。
昔の人はなかなか面白いことを言うな。

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樹林帯に入るので、これで谷川岳とはさようなら。

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面白い木
木の根っ子と幹が複雑に絡み合い、そのうちくっついてしまったようだ。
なんだか訳が分からない。

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白毛門からの下りもかなり急で気を抜けない。
大きな段差があるところは木の根っ子を使ってクリアしてゆく。

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下の方にロープウェイ駅が見えてきた。
あともう少し。

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登山道がフラットになった。
下りで膝が少し消耗してしまったようだ。
トレッキングポールを持って行ったが、使ったのはほんの僅か。
朝、蓬ヒュッテ出発時から使ってみたが、道幅が狭く下が泥濘んでいるので、使うのを直ぐに止めた。
ポールを上手いこと使うと足腰に掛かる負担を減らすことが出来るが、使いづらい場面で使うと歩行スピードが落ちてしまう。
やはりポールは捻挫した時のためにザックにくくり付けておくだけにした方が良いと感じた。

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湯桧曽川(ゆびそがわ)に架かる橋。

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橋から上流側を見る。
洗濯と水浴びしやすい川ではないか。
あとでここに来るとしよう。

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登山口にある馬蹄形(ばていけい)概念図

この地図によると天神尾根を通って谷川岳に登るのが正規のルートらしい。
しかし、西黒尾根だって馬蹄形に見えるではないか。
まあいい。細かいことは気にしないことにしよう。

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白毛門登山口の様子
右手に登山ポストあり。
画像には写っていないが、左手に馬蹄形概念図の看板あり。

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白毛門登山口駐車場

右手に見えるのはdocomoのアンテナ。
トイレと水場なし。

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駐車場から登山口方面を写す。
ここから林道を2分ほど歩いた先に登山口がある。

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駐車場入口

青い屋根のMAX土合ベースの隣を入ってゆく。

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トンネル(スノーシェッド)を歩いて駐車場を目指す。
歩道はないが、路肩が広くなっている。

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トンネル出口の駐車場に到着した。
ここで不意に声を掛けられる。
なんとブログの読者だった!

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読者との長話を終えると白毛門登山口駐車場奥の川までやって来た。
登山道から見えにくい奥まで行って水浴びをした。
蒸し暑くて汗をかいた体には冷たい水が心地いい。
足首が熱を持っていたので、長時間川にいて十分冷やした。

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水浴びを終えると洗濯物やテントを干したり、道具のメンテナンスを行った。
天気がいい時に全部終わらせておきたい。
よく乾燥させて収納袋に入れてコンパクトにしてザックに放り込んでおく。
小さな車のジムニーには余分なスペースはない。

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読者から頂いたおやつ。
お腹が減っていてポテトチップスを食べだすと止まらなくなり、二袋一気に食べてしまった。

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午後になって怪しい雲が出てきた。
天気図によると明日の天気も良好だ。
さて、明日の登山に備えて早めに寝るとしよう。

 

土合周辺無料駐車場情報 どあい

土合駅前

駐車台数 約30台
トイレあり
水あり(ただし飲用不可)

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駅前の駐車場

道路から駅舎に向かって緩やかな上りとなっている。
両側に詰めて停めればかなりの台数がいけそうだ。
トイレは駅舎にあり。

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トイレは駅舎のドアに入らずに左手に曲がり三角屋根を抜けた奥にある。
綺麗に改装されたばかりの清潔な水洗トイレだった。
洗面台のところに飲用不可の貼り紙あり。

駅舎の階段を登る手前の左側に水道があるが、これも飲用不可の貼り紙あり。

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駅前の道路を挟んだ向かいのバス停のところにも多少は停められる。
ただし、バスの転回場所にもなっているので、邪魔にならないように停めること。

 

白毛門登山口駐車場 しらがもん

駐車台数 約80台
トイレ・水場なし

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土合橋手前の右手にあるMAX土合ベースの建物が目印。

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青い屋根と白壁でよく目立つ。

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建物となりの細い小道に入ってゆく。
駐車場入口の標識なし。

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しばらくゆくと駐車場が見えてくる。

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入口から奥の登山口方面を写す。

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登山口方面から入口方面(右奥)を写す。
未舗装の駐車場となっていて線は引かれていない。
混雑する時期は出来るだけ停められるように詰めて停める。

 

トンネル出口駐車場

駐車台数 約15台
トイレ・水場なし

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土合橋を渡ると右手に旧国道(清水街道)の新道の入口あり。
一応参考までにお知らせしておく。

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土合橋を渡ってトンネル(ロックシェッドとスノーシェッドの複合、ここでは単にトンネルと言う)を通って奥に向かう。

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トンネルの出口直ぐ右側に駐車場の入口あり。
駐車場入口の標識はなし。

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三角の形をしたような駐車場。
大きさの割に車は停められない。

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隣は慰霊碑のある芝生の広場となっている。

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トンネル出口の駐車場から少し上がったところに有料駐車場あり。
入口がロープで封鎖されていた。
この先のロープウエイ駅のところにも有料駐車場あり。
一回500円で停められ、トイレもあるので便利らしい。
詳細は不明。

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この有料駐車場の入口にトイレ(水洗)があったので使用させて頂いた。

 

私が確認した駐車場は計3箇所。
無料駐車場でトイレがあるのは土合駅前だけで他はなし。
空いている時は駅前の駐車場で車中泊して朝方移動する方が良いかもしれない。
水場はないので、どこかで予め汲んでくる必要がある。

 

おわり

コメント

  1. かのや より:

    今日は文字が少なくシンプルで見やすかったです
    文字がたくさんあると読者の想像力が制限される
    というのもありますね
    写真だけでもいいときはあるんですね

    • karaage より:

      すみません手抜きをしてしまって。
      なるほど、そういういいところもあるのですね。

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