こんにちは。からあげです。
今日も歩き応えのあるコースだった。
それでは眠たくなる前にアップするとしよう。
国設白金野営場
昨日は忠別ダムを出ると一旦美瑛市街に下ってから十勝岳方面に上る。
山麓を結ぶ道路がないので随分と遠回りとなる。
今回はオプタテシケ山に登るために美瑛富士(びえいふじ)登山口に近いところで車中泊場所を探す。
望岳台(ぼうがくだい)を覗いてみるとトイレは使用出来たが、大きな売店か何かを取り壊し中で重機の音が煩い。
吹上温泉に向かうとかなり遠ざかってしまうので、少し戻って登山口に近い白金野営場(しろがねやえいじょう)に泊まることにした。
美瑛市街から道道966号線を上って白金温泉に着くと十勝岳温泉の方に向かわずそのまま直進する。
500mほど進むと左手にキャンプ場の入口がある。
看板が立っているので注意深く進もう。
キャンプ場の広い駐車場
まずは管理棟で受付を済ます。
広大な芝生のサイト
車乗入れ不可。
炊事場
味のある東屋となっている。
トイレ
簡易水洗、トイレの水は水道水なので飲用可。
駐車場で車中泊する場合はトイレで水を汲むと良い。
その他 ゴミ捨て可能、外灯あり。
広い駐車場の好きなところで車中泊を行うことが出来る。
泊客は私一人で静かな一夜を過ごすことが出来た。
美瑛富士登山口に近くて付近で日帰り入浴が出来る温泉もあるそうなので、登山拠点にピッタリだ。
国設白金野営場
開設期間 6月上旬~9月30日まで
利用料 大人 400円 小人 200円
炊事場、トイレあり。ゴミ捨て可能、車中泊可、サイト内車両乗入れ不可
参考リンク 美瑛町 白金野営場
オプタテシケ山登山(2015.9.15)
登山コース
美瑛富士登山口より日帰りピストン
今朝はいつものように3時起きした。
登山の場合だと早い時間でも目覚まし時計が鳴れば直ぐに目が覚める。
食事を済ますと車内を片付けてとりあえず美瑛富士登山口に向かうことにした。
美瑛富士登山口アプローチ
白金キャンプ場を出ると左折して白金野鳥の森方面に向かう。
画像は昨日の下見で撮影したもの。
キャンプ場から1kmほど進むと右手に美瑛富士登山口と書かれた矢印がある。
ここで右折し狭い道路に入ってゆく。
右折してから300mほど進むと右手に涸沢林道の入口がある。
この林道の終点に駐車場がある。
涸沢林道入口ゲートには、ナンバー鍵が取り付けられている。
登山する場合は、「森林管理署 0166-61-0206」に電話をすると解錠番号を教えて貰える。
登山する時は、予め聞いておこう。
ゲートをくぐり抜けたら必ずしっかりと閉めておく。
涸沢林道は幅員3mほどの舗装された林道で、ゲートから緩やかな上り坂となっている。
笹が生い茂っていてカーブは見通しが悪いので十分減速する。
ゲートから2kmほど進むと左手に登山口が見えてくるが、駐車場はこの先100mのところにある。
登山口はそのまま通過して駐車場に向かうおう。
*林道内の事故には十分気をつけて欲しい。事故が発生するとゲートが完全に閉鎖されて通行不能になってしまうかもしれない。管理者に迷惑を掛けない。
5時過ぎに駐車場に到着した。誰もいない一番乗りだ。
まずはここで荷物の準備をする。
05:15 登山口 発
登山ポストにあるノートに必要事項を記載し登山口を出発する。
本日初の登山者となる。クマが怖いがここまで来たのなら行くしかない。
まずは快適な元林道歩きだ。
両脇の笹が刈られているので濡れることなく歩くことが出来た。
苔むした岩場の道
朝方はガスで全く見えなかった美瑛富士(びえいふじ)がようやく見えてきた。
麓の広大な牧場が見える。天気は回復傾向だ。
天気の回復とともにテンションが上がる。
美瑛富士北側のガレ場
葉っぱが赤く色づき始めている。
おっさんの予想では5連休(巷ではシルバーウィークと言うらしい。)がピークだ。
避難小屋までもう少しだ。
07:35 美瑛富士避難小屋
避難小屋に着く頃にはガスが晴れて美瑛富士(びえいふじ)を拝むことが出来た。
多少の風があって体を冷やすといけないので、小屋の中で休むことにした。
日が差してきて小屋内は明るい。
土間で腰を下ろして玄米おにぎりを食べる。
テントサイト
昨日は大雨が降ったらしく、サイトのあちこちが泥濘んでいた。
水はけが悪いようなので雨天時にテントを張る場合は場所を見極める必要がある。
雪渓は解けて無くなってしまったので、水場はなし。
麓から担ぎあげて来なければならない。
トイレは携帯トイレブースのみで、小屋の周囲で大小便をする登山者が絶えないため少し臭い。
しかし、昨日の大雨で糞尿の臭いは綺麗サッパリ流されたようで、小屋の周辺は清々しい空気に満ちていた。
小屋から見える石垣山(いしがきやま)はナキウサギの棲息地となっている。
あちこちからピーピーという賑やかな声がする。
避難小屋周辺は開放感があっていい感じだ。
石垣山の上り。
岩のペンキマークを辿りながら登ってゆく。
石垣山の山頂は東側を巻いて行くことになる。
上りの途中で振り返ると美瑛岳が綺麗に見えた。
左奥のトンガリ山は下ホロカメットク山。登山道はなし。
前から気になって仕方がない。
ガスが晴れつつある縦走路。
美瑛富士(右)と美瑛岳(左)が仲良く姿を現した。
人気のない静かな縦走路を歩く。
クマは今でも怖いが、今日は何故かそれほど怖くない。
期待が高まり先へ先へと進みたくなる。
一番奥に見えている先っぽがオプタテシケ山の山頂だ。
08:30 ベベツ岳
ベベツ岳山頂付近に標識はなし。
意味有りげなピンクテープ付きの棒が刺さっていただけ。
多分ここが山頂だろう。
ベベツ岳過ぎの大きなケルン
それにしてもこのケルンは大きい。
時間を掛けて石を集め、綺麗に積み上げている。
視界不良時には頼もしい目印となってくれるはずだ。
大きなケルンを過ぎると一旦下りる。
これは非常に勿体無いような気がした。
鞍部に下ると後は山頂に向かって登るのみだ。
昨日は雨に混じって雪も降ったもよう。
日陰部分に残る雪。
山頂に向かって一歩一歩歩いてゆく。
北側斜面が所々雪で白っぽくなっている。
山頂まであと僅か。
三角形の天に向かって突き出るピークは神々しさを感じる。
近いようでまだまだ遠い山頂。
焦らずに登ってゆく。
山頂に立つ標識が見えた。
あと僅かだ。
オプタテシケ山(2012.5m)300名山
大雪山国立公園内にあり、十勝岳連峰の火山群の北端に位置する山。山頂付近は溶岩の砂礫が積み重なった森林限界のハイマツ帯でには高山植物が自生しており、ピラミダルな山容である。
山の名の意味はアイヌ語で「槍がそこにそり立っている山」または「槍がそれた山」など諸説ある。アイヌ民族は「この山は雌阿寒岳と夫婦山だったが、離婚の末に槍を投げつけ合う大喧嘩をした。最終的に雌阿寒が槍を当てられ、今でも傷から膿を流している。雌阿寒岳の火口こそが、その傷跡だ」との伝説を伝えている。Wikipediaより引用
09:20 オプタテシケ山山頂
再びガスに包まれる前に頑張って登った。
トムラウシ方面はガスが掛かってしまっているが、美瑛岳、十勝岳方面はよく見える。
雲一つない快晴よりも綿菓子のようなふわふわとした雲がある方がアクセントになって良い感じだ。
双子池を経てトムラウシ山へ向かう縦走路
これは歩き応えが有りそうな道だ。
美瑛岳方面の縦走路
こちらは綺麗に見えている。
遥か向こうには日高の山々も見える。
待ってろよ!もうすぐ行くからな。
ふわふわの雲がやって来た。
山肌に大きな影を作っている。
山頂でもう少しのんびりしたいところだが、空模様が悪くなってきた。
玄米おにぎり1個を食べて元気回復!
山頂からの景色を堪能しつつ腹ごしらえする。
エネルギー補給を終えるとさっさと下りることにした。
西の方から雲が押し寄せる。これは早く下山したほうが良さそうだ。
山頂を未練がましく振り返る。
変わった名前の山だが、非常に魅力ある楽しい山だった。
この場所から見るオプタテシケ山は非常に美しい。
また登りに来ようか。
ベベツ岳手前の鞍部に向かって下りているところ。
もうすぐガスに飲み込まれてしまいそうだ。
ベベツ岳の登りに差し掛かる頃、ガスに包まれ視界は悪化。
ベベツ岳近くのチングルマの群生地
葉っぱが赤く色づいている。
今度は花が咲く頃来てみたい。
10:20 ベベツ岳
石垣山手前。
避難小屋までもう少しだ。
ちょうどこの頃、あられ混じりの雨が降り始める。
これは危険な雷雨の前兆のような気がしてならない。
ここでスピードアップする。
しかし、膝が痛くて早く歩けない。急げおっさん!
11:00 美瑛富士避難小屋
避難小屋に逃げ込むと直ぐに大粒の雨が降り始める。
危ない危ない。山頂で長居しなくて良かった。
雨音が変わってカチカチという音がし出した。
小屋の屋根にカチカチと打ち付けるものは何だ?
外に出てみると雨に混じってあられが降り始めた。
少し休憩して下山するつもりだったが、雨が止むまで待つことにした。
この通り雨は30分ほどで止んでくれた。
途中でベベツ岳過ぎですれ違った人は大丈夫だったろうか。
次第に空が明るくなってきた。
これなら雷の心配はないようだ。
避難小屋ではガイド仲間の3人パーティーと居合わせた。
ボランティアでトイレ掃除にやって来たそうだ。
どうもお疲れ様です!
3人でいろいろ話をしているのを聞き耳を立てて聞く。
最近の合羽は軽くていいが薄くて弱いだの、昨日雷に遭ったなど、いろいろ話していた。
合羽は自分も同じようなことを常日頃思っていることなので、心の中で同感だと呟いておいた。
装備もチラッと見させてもらったが、雨の日にはやっぱりビニール手袋がいいみたいだ。
お客さんと居る時は分からないが、プライベートの時は安くて防水性バッチリのビニ手を愛用している模様。思わずニヤリとしてしまう。
避難小屋から下山して直ぐに道に迷った。
途中、左に曲がるところでそのまま直進して涸れ沢に降りて行ってしまった。
来た道と様子が違うなと歩いていたら、いきなり崖に行き当たった。
それで道の間違いに気が付き分かるところまで戻った。
そうしたら直ぐに正規の登山道に復帰することが出来た。
天然庭園には大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。
今日は膝が痛いので、この段差が辛かった。
膝痛に関しては明日ブログで書く予定だ。
13:45 登山口下山
途中、スローダウンしてしまって遅くなった。
避難小屋からの下りは所々泥濘んでいたので、ズボンやスパッツが泥だらけになった。
靴は完全に乾かすことが出来ないので、ワセリン塗布出来ず防水性が落ちてしまっている。
今日はロングスパッツを着けていたにも関わらず、靴下が結構濡れてしまった。
それでもオプタテシケ山も楽しい登山となった。
下山後は吹上温泉(無料の露天風呂の方)に入っておやつを食べる。
ココナッツサブレがおっさんのお気に入りだ。
多少砂糖が入っているが、これくらいは目を瞑ろう。
湧き水で作った薄めのポカリを飲んで失われた水分を取り戻す。
今日、下山で膝がボロボロになってしまったので、明日の登山は休みにした。
今晩はゆっくりしようか。
明日は適当に起きて温泉に入ってから考えるとしよう。
5連休までもうすぐだから、それまでに山の中に逃げておく必要がある。
さあて今日はこれでお終いだ。ご飯食べよ!
走行距離 16.0km
ねぐら 吹上露天の湯P
おわり
コメント
膝は厄介ですね、ゆっくり休養して下さい。
下ホロカメットク山…非常に気になります、「登山道が無い」登山道として整備された道が無い程度でしょうね。日本に未踏峰なんてあるわけも無く持ち主の無い山も無い。
なにやら秘密めいてすごく気になります。
近所には登山道は地図にあるのにどれだかさっぱり分からないルートがいくつかあります。ある時道を探しながら山中に分け入って進んでいると人に出合いました。その人は八ヶ岳にある登山道全部制覇するのが目標だと言ってました。楽しみ方も人それぞれです。
下ホロカメットク山はそれほど登り甲斐のある山ではないので、登山道も付けられずに放置されているようです。
今は笹薮が酷くて登るのは大変でしょう。
冬になったらスキーで登る人がいるかもしれません。
廃道状態になったルートを歩くのも楽しいかもしれません。
北海道ではクマが怖いので本州に限りますが。