初めての携帯トイレ

こんにちは。からあげです。

 

はじめに

今年2015年夏はソーラーパネルを積んだジムニーで車中泊しながら北海道の山々を登っている。
今回が初めての北海道で、本州にはない広大な風景や原始の自然が残る静かな山に心ときめいている。

今回の十勝岳から美瑛岳までの縦走で初めて携帯トイレを使用した。
これまでは本州の北アルプスなど、トイレがしっかりと整備された山域で携帯トイレブースがないため、携帯トイレを使う機会がなかった。

私の場合、小屋の近くでタイミング良く便意を催せば、山小屋のトイレを使っていたが、トイレのない登山道を歩いている時は、登山道から離れた場所で大を済ませていた。
できるだけ穴を掘り済ませていたが、穴を掘れるところばかりではなく、たいていは岩陰で済ませてそのままにしていた。使用済み紙は持ち帰らずにその場に捨てていた。

自然を楽しむために登山に来ているはずなのに、自らの手で自然を汚す行為を平気でする。
野外で大をする度に後ろめたい気分になっていた。
日本各地の山でトイレ問題が深刻になっているというのは、これまでの登山で実際に感じていた。
このまま後ろめたい気分のままで登山を続けるのか。

今回の登山では美瑛富士避難小屋にトイレがない。これは嫌な気分から脱するチャンスではないのか。そんな思いから、試しに携帯トイレを使ってみることにした。

 

携帯トイレの使用報告(2015.7)

モンベルO.D.トイレキット

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モンベルO.D.トイレキット

【素材】(防臭袋)ナイロン+ポリエチレン、(便袋)ポリエチレン、(吸水材)アクリル系ポリマー
【重量】105g
【サイズ】【パッケージサイズ】6×20×1cm
【構成】便袋3、吸水ポリマー3回分、防臭袋3個

アウトドアフィールドや災害時の使用に適した軽量コンパクトな携帯トイレです。付属の吸水ポリマーで尿や便が約1分で凝固し、ダブルチャックの防臭袋で確実に臭いを閉じこめます。使用済みのものをパックに外付けする際は、別売の「O.D.ガベッジバッグ 4L」をご使用ください。3個入りです。
別に単品売り「O.D.トイレキット」(#1150106)も販売しています。
モンベルオンラインショップより

 

携帯トイレブース

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美瑛富士(びえいふじ)避難小屋

避難小屋の右隣に携帯トイレブースが設置されていた。
私が行く前の今年6月下旬に「山のトイレを考える会」の方が設置してくれたようす。

避難小屋周辺にはトイレはなし。携帯トイレを持たない登山者が、小屋周辺で用を足すため、糞尿の匂いが漂っている。

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携帯用トイレブース

市販品のトイレ用テントが小屋横に設置されていた。
強風で吹き飛ばされないようにロープで厳重に縛られている。

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携帯トイレブース内のようす

入り口を開ける時は使用者がいないか一声掛けて確かめる。
ブース内には便座が置かれているのみ。

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便座のようす

丸く穴が空いた便座に受け皿が付いている。

携帯トイレの使い方

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便座に便袋をセットする。

便袋は大きな買い物袋のような形をしていて、縁を折り返して便座にセットする。
水分が吸収されるように底にトイレットペーパーを敷いておいた。

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便袋の中に大小便をする。
用を足した後は上から給水ポリマーを振りかけて排泄物をゲル化させる。
暫く(1分ほど)経って固まったら、空気を抜いて便袋の口を縛り、防臭袋に入れてチャックをしっかり締める。

画像は昼食後に催して本日1回目の大を済ませたところ。
使用済みの携帯トイレは、テント外のフライシートの下に置いておいた。

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翌朝2回目の大を済ませたところ。
1枚の防臭袋に2回分の大を入れることが出来た。
出来るだけコンパクトになるように、空気をしっかりと抜いてチャックを確実に締める。
チャックを締めれば匂いが漏れ出ることはない。
防臭袋に鼻を近づけても全く臭わなかった。

使用済み携帯トイレの持ち運び

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防臭袋むき出しでは心配なので、さらに米袋に入れておく。
米袋は丈夫で穴が空きにくい。
この時のために米の空き袋を取っておいた。

この携帯用トイレのほかに、前日の小屋で使用した使用済みトイレットペーパーも入れておいた。
使用済みの紙は、普通の小さな袋に入れてからチャック付きの袋に入れるだけで、臭いが漏れることはなし。

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ザックの中に入れるのは抵抗があったので、外のメッシュポケットに入れておいた。
ベルトで携帯用トイレを締め付けて中身が出ないように注意した。

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ザックの取り付け状況

ザックの後ろに付けておけば枝に引っかかるなどして袋が破れることはない。

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下山後に携帯トイレを処分する

下山途中でザックを下ろして休憩する時は、袋が下敷きにならないようにザックを岩に立てかけておいた。
登山道にはハイマツや笹の枝がせり出している箇所もあったが、何事も無く無事に下山することが出来た。

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下山後の携帯トイレ

米袋から取り出して匂いを嗅いでみたが、全く臭わず。

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防臭袋の口を開けて中を確認する。
便袋に漏れはないが、大の匂いが漂ってくる。
慌ててチャックを締める。

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携帯トイレ回収ボックス

白銀荘前の登山口には携帯トイレの回収ボックスが設置されている。
鍵は白銀荘の受付で借りてくる。
ボックスを開けて見ると中には使用済みの携帯トイレが20個ほど入っていた。
どれもしっかりと口が閉じられているので匂いはなし。
私のブツも捨てさせてもらった。米袋は捨てずに次回再利用する。

家が近所なら持ち帰って処理できるが、長期の車中泊では持ち続ける訳にもいかない。
旅行者のために回収ボックスを設置してくれて有り難い。
携帯用トイレを使用したはいいが、後の処理が出来なければ困ってしまう。
今後もっとたくさんの携帯用トイレ回収ボックスが設置されることを願う。

携帯トイレを使用した感想

携帯トイレを使う前は抵抗があったが、実際に使ってみるとそんなに面倒なことでも不潔なことでもなかった。
ようやく野グソの後ろめたさから開放された。

便袋の口を締める時に、自分が出したブツを触って空気を抜くため、袋越しに体温を感じることが出来る。これがポイント。水洗トイレのようにレバーを撚るだけで視界の内から排泄物は消えることはない。自分のやったことにはしっかりとケジメを付ける。

便袋の口は、縛るよりビニール紐で縛った方が簡単確実かもしれない。

その他は使ってみて特に問題は感じなかった。
次回は他のメーカのものも試してみようと思う。

携帯トイレの単価は200円と決して安くはない値段だが、トイレの設置が不要になり、莫大な設置費用や維持管理費を削減することが出来る。
もっと広く使われるようになって欲しいと思う。
自分のこれまでの行いを悔い改めて、トイレがある山でも携帯トイレを持って行くことにする。

今後使い慣れたら携帯トイレの自作に挑戦してみようか。

コメント

  1. ただし より:

    心病んで沖縄を放浪していた過去を思い出します

    ひどい顔をしていたからあげさん

    抱きしめたいよ

    好きな山をいくら登ってもその疲れが癒されることはないでしょう

    真の冒険は物理的な自分の外側でなく己の内面にこそあります

    人との触れ合いの中に冒険があります

    自然を楽しみながらからあげさんのこころありのまま感じて

    • karaage より:

      おっさんに抱きしめられるのは嫌いです。

      でもお気遣いどうもありがとうございます。

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