軽量コンパクトなチェーンアイゼンの自作

こんばんは。からあげです。

はじめに

ジュージューとフライパンの上で焼ける美味しそうな鳥の手羽先。小屋の中には香ばしい鶏肉の臭いが立ち込める。
昨日も買い物ついでについ買ってしまった!
最近、鶏肉を見ると無性に食べたくなってきてしまう。なぜなんだろう?

私は鳥から生まれた鳥男なのだろうか?よくわからん。

ごちそうさまでした!

いつものように生ゴミ処理穴に放っておいたら、翌朝になると綺麗になくなっていた。
どうやら猫が食べにきたようだ。

今日は南岸低気圧の影響で昼前から雪が降り出し勢いは増す一方。
昼間でも気温は1,2℃と全く上がらず、非常に寒い1日だった。

ブルブルと体が震え鳥肌が立つ。やっぱりだったそうか、私は鳥から生まれたのか。
そうだよなあと理由の分からないことを考えて一人で納得する。

玄関周りだけ雪かきをしておいた。
出入りする度に雪を持ち込むと中がびしょ濡れになってしまう。

今日は雪で外に出られないので、小屋に篭ってアイゼンの自作をしていた。
もちろんPCT用のものだ。
つい夢中になって作業をしていると、いつの間にか夕方になってしまった。
さすがにお腹が空いたのでうどんを作って食べた。

贅沢にアルコールストーブのテストを兼ねてうどんを作る。

うむ、結果は良好だ。
もうストーブは8割方完成だな。

 

自作アイゼンのヒント

今回のPCTで歩くシエラネバダ山脈付近のトレイル上には、6月になってもまだ多くの残雪が残る。
朝晩は雪が凍って滑りやすく危険と思われるので、アイゼンは必需品。アイゼンとは雪上や凍った路面でも滑らないようにするために、登山靴に裏に取り付ける爪の付いた金具のこと。
バックパックに入れておいても嵩張らない軽量な軽アイゼン(グリベル スパイダー)は売っているが、ただ金を出して買うだけでは面白くない。

 

バックパックを作ってからというもの、自作の面白さに目覚めてしてしまい、自分で道具を作ってみたくなってしまった。
見た目は悪くても実用に耐えてくれたらそれでいい。

自作アイゼン

自作アイゼンのイメージはすでに出来上がっていた。
3年半前、GW過ぎに登った瑞牆山(みずがきやま)で誰かが落とした自作のアイゼンを見つけた。
これを見た瞬間に気に入った。必要にして十分。簡単に作れそうな自作アイゼンはまさに私が求めていたもの。家に帰ったら真似して自作してみようと思ったのだった。

自作アイゼン2

自作アイゼンは非常にシンプル。
丈夫なプラスチックの板のようなものに紐とビスを付けただけのもの。

同じようなものを作ろうと、ホームセンターをまわって材料を探してみたが、耐久性があって寒さにも強そうな安くて丈夫な素材は見つからなかった。
一度は自転車の古タイヤで作ってみようと思ったが、実物を見るとビスを打ち込んでもすぐにとれてしまいそうだった。(原付きのタイヤならイケるかもしれない。)
短い時間であれば持つと思うが、長時間の歩行に耐えられるとはとうてい思えない。
何か他に良い方法はないものか?

 

自作アイゼンの付け方

ライフハッカーというサイトで、自分が探していた情報が見つかった。
そこに自作したチェーンアイゼンの付け方の動画が掲載されていた。
何度も繰り返し観て、素材や形、固定方法などを検討してみた。

考えているだけだといつまで経っても先へは進まない。
取り敢えず作ってみることにした。

 

軽量コンパクトなチェーンアイゼンの自作

材料 長さ1.5mほどのチェーンと直径3mmのロープ5m程度

ホームセンターで買ってきたチェーン。
スチール製で長さは約120cm、1コマの大きさ 長さ18.5mm、幅11.5mm
最後の残り物のチェーンだったので、20cmおまけしてもらえた。
このおまけ分が最後に良い結果をもたらしてくれた。

トレランシューズを想定して、装着する靴は似たような安物のジョギングシューズにした。

靴底のようす。
こんな靴で凍結している雪の斜面を下りていったら、間違いなく滑り落ちていってしまうだろう。

まずはチェーンを半分にする。

チェーンをペンチで切ろうとしたが、かなり硬かったので途中で止めた。
これくらい硬いほうが耐久性があって良い。
無理に切ろうとすると大事なペンチの刃を傷めてしまう。

無難に金ノコで切る。
雪が降っていて寒いが、外に出て作業した。
玄関に屋根があって良かったと思った瞬間だった。

チェーンをカットをすることができた。
片方切れれば、あとはペンチで掴んでひねるだけ。

チェーンの1コマを外した。
ペンチのほかにプライヤーを使って捻って外した。

動画を見ながら試行錯誤してようやく取り付けることができた。

チェーンの部分のアップ。

上からのようす。
ロープが余っているのは、まだ調整段階だから。
できるだけ数多くの靴に合うようするために紐は長めにする予定。

横から見たようす。

こうしてロープが擦れないように地面と接触しないようにしている。
ロープの太さは3mmがベストのように思える。
2mmだと擦れるとすぐに切れるおそれがある。

それに細いとロープワークしにくい。特に結び目を解く時。

サイドの反対側を写す。
チェーンは長めとしてロープで調整する。
単に切るのが勿体なかったこともあるが、ハイカットの靴にも合うようにしたい。

チェーンアイゼンを外したところ。
適度な長さのロープを3本使用し、ダブルにして強度を高めた。
何度か付けたり外したりしてみたが、ロープの色を変えておかないと向きと位置が分かりにくい。
そこで3本全て色を変えることにした。

靴の両方にアイゼンを付けたところ。

靴底のようす。

上から見たようす。

かかとのようす。
かかとで止めているため、前にズレないようになっている。
しかし、かかとの出っ張りが5mm程度と少ないため、歩いている最中に外れないか気になるところだ。

ロープの色を変えて、多少は付けやすくなった。
とは言え、やはり外すとくちゃくちゃに丸まってしまって装着しにくい。
これがこの自作チェーンアイゼンの最大の欠点だろう。
トレイルの途中で付けたり外したりはやりにくいように思える。
一旦付けたら麓の雪がないところまで付けっぱなしとなるだろう。

動画のようにリングとカラビナを付けたかったが、そうすると今度は重たくなってしまう。
実に悩ましいところ。
溶接する以外にリングをチェーンと繋ぐ方法が分からなかった。
キーホルダーに付けるリングでは強度が足りない。

試作品の状態で重さを量ってみる。
片方で91gだった。

 

マウンテンダックス 6本爪軽アイゼン

ついでに手持ちのアイゼンを紹介しておく。

これはマウンテンダックスの6本爪アイゼン
6本爪でグリップ力があり着脱がしやすく非常に使いやすいアイゼン。
4本爪より重たくなるが、爪2本分以上の仕事をしてくれる。

 

裏側のようす。

ジョギングシューズにも付けられないことはない。
ストラップを締めるとしっかり固定される。

反対側も写す。

靴底のようす。

アイゼンの重さは片方230g
ペアで460gとなりかなりの重量となる。

長い雪渓歩きがある登山コース以外では持ってゆきたくない。
あった方がいいかもしれないという程度ならより軽量な4本爪アイゼンがベター。

PCTにこのマウンテンダックスの6本爪アイゼンを持ってゆけばまず問題ないだろう。
しかし、これだと大げさすぎるし、万全過ぎて面白くないし、なにより重たい。
「これで大丈夫か?」とちょっと心配になるくらいがちょうどいい。

行は今も降り続いている。
いつまで降るのだろうか。
そろそろ実家に行こうと思っていたところだった。

昼間でもストーブを焚いていたので、屋根の雪は解けてくれた。
しかし、薪が残り少ないから大事にしよう。

今日は雪が降り続いていて寒いので、テストは明日行うことにした。
新雪だとアイゼンなしでも大丈夫だが、感触を掴むためにそこら辺を歩いて来るとしよう。
アイゼンのことより足がさぞ冷たいだろうなと思ってしまう。

さあて今日は早めに寝ようか。

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    鶏肉が似合うからあげ隊長でした。

    ブログでアイゼン改造とありますがPCTで氷壁とかに挑戦されるんでしょうか?

    それとアメリカ上陸は、円高の時がお得ですね。

    トランプ相場、為替に要注意だと思います。

    • karaage より:

      これで氷壁を登ったら世界が注目するでしょうね。
      ある意味凄いことです。

      円高まで待っていられません。行きたい時が行き時です。

      • 一式陸攻 より:

        円高まで待っていられません。行きたい時が行き時です。

        < またからあげセレクトのクレカ情報をお願います。

        • karaage より:

          はい、分かりました。

          低収入でも新たにクレカが作れてビックリしました。

スポンサーリンク