ポンチョタープの設営~秘められたポテンシャルを感じる

こんにちは。からあげです。

 

最近、寝不足が続いていたためか、昨晩は久しぶりに熟睡できた。
(つねに付近を警戒しているためか、ちょっとした物音で目が覚めてしまう。)
朝起きると膀胱が張り裂けそうになっていた。
衝撃を与えないようにそっとトイレに行って用を足した。
おねしょをしないで本当に良かったとホッと胸を撫で下ろす。
(いちおう40過ぎのおっさん)

今日は天気が良いのでジムニーの洗車を行うことにした。
半年間、山林内に放置するので、綺麗にしておきたかった。

あれ?ここにも給食バケツがあるぞ!
そう、実家にはまだ同じタイプの給食バケツがいつくか転がっている。
いったい親父はいくつ持ってきたのだろうか?

ヤフオクに出品すれば高値が付くのは間違いないが、お金で手に入らないものをそうヤスヤスと手放すわけにはいかない。
ヤフオクで処分するなら、気に入った誰かにあげる。

洗車してピカピカになったジムニー。
下回りを中心に念入りに洗った。
融雪剤まみれになっていたので、錆びないか気になっていた。
ワックスは面倒だったので止めにした。

 

ポンチョタープの設営

本日のメインの作業は、昨日完成したポンチョをタープとして張って各部をチェックすること。
ポンチョとしては良くても、タープとした場合に具合の悪い場所があるかもしれない。
まだ時間があるので、しっかりとチェックを行いたい。

軽量ポンチョタープの自作
こんにちは。からあげです。 関係のない前おき 山梨から実家の愛知にやって来てからは、少し飛ばし気味で寝不足となっている。 昨日も帰りが遅くなり、一昨日はポンチョ自作、3日前はカナダ入国許可証の作業で深夜まで起きていた。 昼飯を食べて一息つく

 

ポンチョの下に敷くシートは、ツエルト用と兼ねる。
以前、タイベックもどきでシートを作ったが、気に入らなかったのでホンマモンのタイベックシートを購入した。

これは何も印刷されていないソフトタイプのタイベック。

タイベックのアップ

触った感じが全然違う。
柔らかくて丈夫そう。
片面は透湿防水素材のようなものでコーディングされている。

1m420円もしたことはある。
タイベックもどきの実に4倍の値段だ。

こちらがタイベックもどき

一応JISマークが付いている。
折りたたんだり広げたりしているうちに、折り目のところが傷んできた。
コイツはソフトかハードなのかは不明。
触った感じゴワゴワして安っぽい。
透湿防水シートとして壁に貼る分には問題ないが、シートとして使うにはヤワすぎる。
このシートは今後、短期の山行で使うとしよう。

実家の庭には、コンクリの破片や砂利が撒かれていて、ペグを打つと曲げてしまうおそれがあるので、ブロックなどの重しを使って設営する。
敷地のあちこちに置かれていた奴をせっせと運んできた。

ツエルト用ポールを1本使用してタープとして設営した。
張り終えてタープを見ると、ビリビリとおっさんの脳みそに電流が走った。
これならイケる!!
まず四隅にロープをとって固定してから、片方の中央部分にポールを取り付けて立ち上げた。

上から見下ろす。
シートが若干はみ出ているくらい。
テンションは程よくかかっている。

反対側は低くして耐風性を高めた。
出入り口は風下側に向ける。
ポールを2本にして切妻風に設営することも考えたが、一人だとやり難いと思ってポール1本だけにした。
もう少し低めに張れば、風雨の吹込みを最小限にできるだろう。
この方法だと一人でも簡単に設営することができる。

ポンチョタープの場合だとポールが少し長めとなる。
先の金具のところにロープを適当に巻き付けて固定した。

上の方からタープの形状をチェックする。
頭を出す穴の周囲に無理な力がかかっているように思える。
不自然なシワが目立つ。

ポールを通したロープを縛っているループ。
かなり不細工に見えるが、無理な力はかかっているようには見えない。
いい感じだ。

四隅のループのようす

多少力が掛かっているが、大丈夫そうに見える。
補強用の生地を一枚当てておいて良かった!

ループのグログランもピッタリ。
丈夫過ぎず、かと言ってヤワすぎず。必要にして十分な素材だ。

ポンチョタープの弱点は、頭を出す穴だ。
コードを絞って穴を閉じると生地が変に突っ張るようになった。
これでは心許ない。

よく見るとキチンと縫えていなくて穴が空いてしまっている!
これではダメだ。

コードを絞ると生地が突っ張るのは、首の部分が短いように思われた。
絞っても生地が突っ張らないようにする必要がある。

気を取り直して中に入ってチェックする。
まずはあぐらをかいて座ってみた。
おっさんの身長は165cm、座高は高め。
頭とタープの間は多少ある。
このポジションで炊事をしたり休憩したりすることになる。

今度は寝転んでみた。
真っすぐ背を伸ばしても外に出ることはない。
これなら多少の雨なら快適に過ごすことができるだろう。
出入り口側から雨が吹き込みそうな時は雨傘を付ければいい。

今回のPCTでは、日除け用に雨傘を持ってゆくことにする。
YOGIのPCTHandbookで日傘の有効性をしつこく書いていたので気持ちが動いた。
しばらくして不必要だと思ったら、ハイカーボックスに放り込めばいい。

ハイカーボックスとは、ハイカーが立ち寄る町の郵便局やハイカーエンジェル宅に置かれているリサイクルボックス。
不要な品を入れたり、いろいろな品をもらったりすることができる。

このハイカーボックスを最大限に利用すれば、費用節約になることは間違いない。
おっさんがどのように利用するかお楽しみに!

 

おっさんビューモードをどうぞ!
横になってみると、意外に余裕があって楽勝だと思った!
これでPCT踏破は頂きだぜ!!

天気の良い時は、頭のところを開放するのが良さそう。
雨が降らないのがほぼ確実であれば、タープなど張らずにカウボーイキャンプをした方が手間が省けてよいだろう。

ついでなのでポンチョタープの原型となったプロモンテ アンアクターを設営してみた。
遮光性の生地のために中が薄暗い。
しかも生地が丈夫で伸縮性がほとんどないため、テンションをかけづらくピシッと張れなかった。

使い方いろいろ プロモンテのアンアクター(遮光レインポンチョ)
こんにちは。からあげです。 ポンチョとの出会い 今日、先日注文していたレインポンチョが届いた。 登山用に購入したものだ。 登山ではセパレートタイプの合羽が定番だが、高価なものだし蒸れてあまり快適とは言えない。 それなのに、山ではポンチョを着

 

角度を変えてもう一枚。
地面とギリギリにするつもりではなかったが、このようになってしまった。

やはり伸縮性のない生地はタープやテントには向かない。
実際にタープとして張ってみて良くわかった。

天井高が低いため、あぐらをかいて座ると頭がタープに触れた。
このポンチョは立木を利用して片流れ風に設営するのが良さそうだ。

頭の穴を絞って完全に閉めたところ。
メーカー品だけあって無理な力はかかっていない。
全く問題なし。さすがだと唸ってしまった。

しかも絞った口はフードでフタをすることができる。
襟の上にフードを付けない理由がこれだったようだ。
生地に剛性があるので、多少の風ならフードがめくれることはないだろう。

このフードの形状を見ると、やはり片流れで設営する方法がベストのように思えた。
もちろん、フードが下になるような向きにする。

ポンチョのフードを外しているところ。
パックリと穴が空いた状態のまま使うわけにはいかない。
やり直しだ!!
テストしておいて本当に良かった。

リッパーを使って縫い目を外しているところ。
シルナイロンは縫いにくいが外しやすい。新たな発見だった!

楕円形に開けた口。
この処理に問題がある。
どうやったらシワを入れずに折り返して丈夫にすることができるか。

随分と悩んで出した結論は、これは無理!

この方法だとどうやってもシワができる。
やり方を変えなければ。

一番の問題は、楕円形の狭いR部分のところが裂けてきそうなこと。
この処理をうまい具合にしないと、ポンチョタープの耐久性は大して高くならないだろう。

穴の処理がポンチョタープの鍵となる。
これさえクリアできれば、間違いなく最強の雨具となる。

 

設営した感想

このポンチョタープ。
当初はタープとして使うのはおまけ程度にしか思っていなかった。
本日、テスト設営してみると考えが一変した。

これは使える。タープをメイン、ツエルトをサブとしたい。
ポンチョがタープにもなり、パックカバーを省くことができる。
非常に合理的なシステムだ。

PCTは稜線歩きが少ないので、ポンチョでも十分対応できると踏んだ。
ポンチョと雨傘を連携して使えば、無駄がなく快適なハイキングを楽しむことができるはず。

始めて自作したポンチョだが、秘められたポテンシャルを感じて凄くワクワクしてきた。
今後、日本でポンチョが流行る。
これは間違いない。
おっさんがあちこちポンチョを着て出没して、ポンチョの良さを宣伝するとしよう。

 

単純な構造のポンチョだからこそ、タープとしても使用できる。
そして作りやすい。
うむむ、これは凄い!

 

おわり

スポンサーリンク