こんばんは。からあげです。
今日は以前読者から寄せられた「うどん自販機」の調査を行うことにした。
おっさんがとても気になった様子で、行きたい行きたいとうるさいことから秋田に寄ったついでに調査してみた。
うどん自販機なるものはいったい何なのか。
取り敢えず、ネットで検索してみると情報が出てくる出てくる。
熱々のうどんやそばが食べられる自販機で大人気のようだ。
以前は秋田港の佐原商店という店頭に設置してあったらしいが、今年の3月で廃業することになって、引取先を探していたところ、近所の道の駅「あきた港」に移設されることになったようだ。
うむ、なかなか面白そうだな。
取り敢えず行ってみることにしよう。
幻のうどん自販機を求めて
献血ルームで十分休憩して体力がある程度回復すると秋田港にやってきた。
凄く高いタワーがあって遠くからでもよく分かった。
タワーは道の駅の施設の一部のようで「ポートタワーセリオン」という名称だ。
なんとタワーは全高143m、地上100mの上に展望台があってエレベーターに上がることが出来る。
驚くべきことにこのタワーの展望台は無料で入ることが出来る。
ポートタワーセリオン
営業時間 9:00~21:00
定休日 なし(年中無休)
入場料 無料
参考リンク 道の駅「あきた港」HP
エレベーターに乗って一気に展望台までやって来た。
さっきまで地上に居たのに信じられない。
ここが地上100mの世界だ。
港口の方を撮影した。
下を見下ろすと電車の引き込み線が見える。
県庁の方向も撮影してみた。
うむ、なかなか開放感があっていい街だな。
さてタワーからの景色を堪能したところで、うどん自販機の調査をするとしよう。
どこにあるか分からないので、道の駅にいた店員さんに聞いてみる。
するとタワーの向かいにあるガラス張りの建物「セリオンリスタ」の中にあるという。
よし、行ってみよう!
入口に自販機営業中の看板がある。
中は温室のようになっていて植物が植わっている。
窓は開いているがちょっと暑い。
自販機はどこかな。
おっさんはキョロキョロして探す。
すると建物の片隅に自販機が見えた。
なんと自販機ののぼりまで設置されているぞ。
これはかなりやる気が感じられるな。
うどん自販機とご対面!
これが大人気の自販機だ。
では早速詳しくチェックしてゆくとしよう。
右側の様子。
なにやら貼り紙がしてあるぞ。
俺のひとり言
お客さん待たへて申し訳けね
俺も年だし湯っこわくまで時間かかるけど
だども寝ねで頑張っているんだ
やっと湯っこわでも12人分くらいしかないキの
遠くからうどん食に来た人、気っけで帰ってけれな!
おっとと車トラック入るから気をつけてけれ
あ~今日キ寝られねー
もう少しだガンバルどー自販機の貼り紙より
食品衛生法 営業許可証
食品衛生法第52条の規定により、次のとおり条件を付して許可する。
営業の種類 飲食店営業
営業所の名称、屋号又は商号 セリオンリスタ そば・うどん自動販売機条件2 自動販売機による営業に限る。
なになに営業許可証も貼ってあるぞ。
いろいろややこしいんだなあ。
左側の様子
なにやら受け皿で水を受けている。
排水口が無いからこうしているのだろう。
本体の下側に錆が浮いている。
これはかなりの年代ものだ。
ネットの情報によると40年以上前に製造されていたもので、現在はもちろん製造されていない。
この自販機で4代目となるらしい。
後の様子
何やらパイプがいろいろと繋がっている。
下に見える洗濯機の排水パイプのようなもので、湯通しした湯を排出しているのか。
多分そうに違いない。
給水パイプは保温してあるので、ある程度温まった温水が供給される仕組みか。
冷たい水を入れていたらお湯が沸くのに時間が掛かってしまう。
七味唐辛子のボトルがぶら下げてある。
こちらがボタンとお金の投入口。
いろいろ注意書きが貼ってあるな。
自販機注意書き
販売時間 10:00~17:00
うりきれ点灯中は中の湯が沸くまで30分ほどお待ち下さい。
売り切れ点灯中はお金を入れないで下さい。
連続で販売するとお湯がわくまで品切れ状態となります。
約10杯ほど出てまた止まり、30分から50分時間がかかります。
開店直後の10時からだと30杯以上はスムーズに出せます。
表側についている温度計
10度となっているが、これはどこの温度だろうか。
うどんを食べてみる!
よし、それではうどんを食べようか。
200円を入れるとボタンが点灯した。
ここは天ぷらうどんを選択しよう。
ボタンを押すと調理中のランプが点灯し残り時間が表示される。
取り出し口を開けてみる。
まだ何もない。
タイマーが0になると昔懐かしいオーブントースターのような「チン」というアナログな音がして内蓋が開いて丼が現れた。
いつの間に出てきたのだろうか?ひょっとしたら中におっさんが入って仕事をしているのかもしれない。
ボタンを押してからうどんが出来上がるまで30秒足らず。
凄く早い。
これが出てきたうどん
七味唐辛子をかけて、割り箸入れから箸をとってテーブルに着いた。
いっただきま~す!
ムシャムシャ。
麺は柔らかめだなあ。
コシが無くて香川県人に食べさせたら怒りそう。
汁が薄かったので、かき混ぜてみると底の方から濃い汁が出てきた。
てんぷらは良い感じにふやけていて食べやすい。
刻みネギも載っている。
汁は熱めでいい。
うむ、これで200円なら合格だ!
小腹が空いた時におやつ感覚で食べられる。
ごちそうさま!
ふぅ、美味かった。
自販機の近くにはテーブルが設置されている。
台拭きと七味唐辛子も置かれている。
残った汁を入れるバケツや割り箸、空き容器を捨てるゴミ箱が設置されている。
片隅に佐原商店の写真や新聞記事が貼り付けられている。
うどんを食べていると次から次へと人がやって来た。
この自販機は地元では凄く有名らしい。
一日何食までかは分からないが、終了間近の4時半過ぎに行っても食べられることが出来た。
うどんのほかにそばもあるので、今度はそばを食べてみることにしようか。
このうどん自販機はなかなか面白かった。
ひょっとしたら建物が閉まったあと、汗でずぶ濡れのおっさんが裏の扉を開けて出てくるかもしれない。
よく出来過ぎた自販機だけにそう思えてくる。
これが40年以上も前に製造されていたとは凄い技術だと思った。
なお、今年(2016年)の9月1日(水)から、うどん・そば共に50円値上げされて250円となる。
自販機が老朽化して治療代が嵩んできたので、やむを得ず値上げに踏み切るということだ。
自販機のところに貼り紙がしてあった。
Jタウンネット東京都(「ドキュメント72時間」で話題…秋田・佐原商店のうどん自販機「閉店」にショック広がる)
ねとらぼ(秋田港の「うどんそば自販機」、営業終了を惜しんで並ぶ客への店主の気づかいにほっこり 最終日には生放送も)
おわり
コメント
ポケモンゴーではなくからあげゴーだよ、うどん自販機の記事は、反響が多いかな、秋田に行ったらうどんを喰わないと、これから北上ですか、それとも●●に帰りますか、ここまできたらネブタは終わったが青森探検もいいかも、うどん自販機のきめ細やかなレポート感動しました。
もちろんこれから北上ですよ。
青森の半島も面白そうです。
どうもありがとうございます。
見てたらお腹が空いてきましたよ。
早い安い旨いのうどんですからね。
先週土曜日そこでお蕎麦食べてきました。
自販機を管理していた笹原商店のおやじさんが年齢的に大変になってきたので
道の駅に譲って引退したはずが・・・
結局道の駅に管理を任せられず自分で管理してました。笑
秋田と言えばババベラも有名ですね。
ただ200円のおばちゃんと250円のおばちゃんがあるので気をつけてください。
あと鵜ノ崎海岸はお勧めですよ。
シャワーも無料(トイレ海側にあります)ですし、干潮時に行けば結構楽しい所です。
じゅんさい館のじゅんさい丼も意外とおいしかったのでよかったら食べてみてくださいね。
そういえば昨日道の駅で見かけましたね。
私は甘いモノは駄目なので食べません。
鵜ノ崎海岸ですか。覚えておきます。
すいません佐原商店の間違いでした
いつも楽しく拝見しております。
千葉県と茨城県県境付近、通称チバラギ圏を通る国道51号沿いにある
あらいやオートコーナーには年季の入ったお弁当の自販機がありますよ。濃いめの味付けで美味しかったです。
趣味で山梨県の金峰山周辺に良く行きますので、会える日を楽しみにしています。
弁当の自販機とは凄いですね。
今はコンビニとコンビニがあるから需要は少ないでしょう。
そのうちどこかの稜線で会いましょう。