みちのく潮風トレイル【23日目】～羅生峠から綾里崎手前まで～

こんばんは。からあげです。

 

昨日は無性にイライラしていてブログ更新する気が全く起きなかった。
出だし早々から道が分からなくて頭に来た。

 

こんなクソゲーやってられるか！

頭の中で何度も怒鳴った。

しかし、文句を言いながら、結局は歩いている。
そう、今更止めるわけにはいかないからだ。
どうせ止めるなら早い時期が良かった。
ようやく半分まで来たかなというところで止めると、今までの苦労が全て無駄になる。
まあ、いろいろなスキルは上昇しているからいいんだが、途中で投げ出したという事実だけはなくならない。
もう何が何でもゴールの相馬市に辿り着いてやる！

 

昨日は羅生（らせい）峠手前、開放的な伐採跡地にテントを張った。
予報どおり、夕方の6時前に雨は降り出した。
ペグ効きが良くてしっかり張れたので、浸水は全くなし。

羅生（らせい）峠直前

今日は羅生峠に向かう林道を登ってゆく。
滅多に車が通らないようで荒れ放題となっている。
こんな道を通るのももう慣れた。
なんの趣もない、人工的過ぎる道。
未舗装であればいいってもんじゃない。

峠まで登ってもトレイルの標識があるのみで、峠の名前の標識は見当たらない。
本当に味も素っ気もないところだった。

羅生峠を越えて三陸町の越喜来（おっきらい）の集落に下りてきた。
津波による被害で、海岸周辺は何もない。
越喜来という地名の読みは、あとでネットで調べて知った。
こんな読み方は、余所者には絶対分からない。

夜明け頃は雲ひとつない快晴だったが、次第に雲に覆われてしまった。
黙々とハイペースで歩いているのにTシャツだと肌寒い。

三陸鉄道　恋し浜駅

小石浜という集落の駅なのに、勝手に名前を変えてしまっている。
まあ、駅名なので、三陸鉄道の好きにしたらいい。
長い階段の上にホームがある。
電車が着くと何やら騒がしい。
ローカルテレビの収録をしているようだ。
なんとも不自然過ぎるほどのハイテンションだった。
（おっさんはテレビ局の人間が大嫌い。というか煩いもの全般。）

トイレの横でラーメンを作って食べる。
お腹が空いて動けない。
まだ、上の方から何やら話し声が聞こえてくる。
おっさんはうるさいのが大嫌いだ。

食事を済ませてゆっくりしていたら静かになったので、駅を見学することにする。
駅舎を覗くとたくさんのほたての絵馬がぶら下がっている。
凄い膨大な量だ。

マジックで願い事を書いてぶら下げると、願い事が叶うんだとか。

なんとこの絵馬は無料！

おっさんは絵馬には頼らず、自力で夢を実現するので、そのままスルー。

ピンクのポスト。
台がハートマーク。
これはちゃんと生きているポスト。
投函するとキチンと届く。

今日のねぐらは、綾里崎（りょうりさき）手前の林道脇。
こんなに広くて開放的なところはないと思って、少し迷ってここに決めた。
昨日の雨でテントが濡れているので、早めに張って乾かしたかった。

明日は綾里崎灯台に行ってから、大船渡の町にゆく予定だ。
時間的に市街地を抜けるのは厳しいから、どこか死角を見つけて野宿することになるだろう。

 

今日はようやくイライラも少しマシになって、歩きはそこそこ快調だった。

釜石で買った靴はどうもしっくりこない。
サイズはピッタリなのだが、ソールが硬い（薄い）くて、アッパーの剛性が低い。
安物の靴だから仕方ないけど、もうちょっとマシなものないのかと言いたくなる。
25.5cm3E、ソール柔らか、アッパー丈夫のウォーキング用で5000円前後の靴が何故かない。
なんでウォーキングシューズは4Eの幅広が多いのか。
ダンロップのやつで品質が良くてお手軽価格の靴は4Eだった。
幅以外は文句なしだったのに、止むなく他のやつにした。

私の足は以前、幅広で4Eだったのだが、走っているうちに気がついたら2.5〜3Eの幅になっていた。
なんだかよく分からないが、足は使っているうちに幅が狭くなるようだ。

さあて電池も勿体ないから、これで今日はおしまい。

 

おわり