こんばんは。からあげです。
今日は久しぶりに朝一で野糞をしてスッキリ。
このトレイルで初かもしれない。
今回の主食は大麦入り白米で、食物繊維が足りないためか、お通じが悪くなっている。
最近のトイレは洋式のみのところも多く、和式派の私はしゃがんでできる野糞の方が心地よい。
野糞しづらい場所で泊まった場合、しばらく歩き出すまで催して来ないのは都合がいい。
やっぱり何事にも一長一短がある。
下の話はこれくらいにして本日のようすをアップするとしよう。
今朝は久しぶりに時間通り4時に起床、予定通り6時ころ出発した。
歩き始めは、かなり寒かったが日差しがさすと幾分か暖かくなった。
しかし、途中から雲と風が出てきて再び寒くなった。
北上川の堤防道路を歩く。
頻繁にダンプが行き交う殺伐とした道路。
おっさんは負けじと歩いてゆく。
延々と歩道なし区間が続くので、道路脇の工事中の場所に入って休憩する。
そう言えば、東北で歩行者用の休憩スペースは見かけたことがない。
こんな民家もないところを歩く変人に構っていられないとでも言いたいのか。
それとも歩道なしにして浮いたお金を誰かが懐に入れているのか。
自分の身は自分で守る。
歩く場所や休憩場所は状況によって自分で判断する。
北上川に架かる橋を渡る。
ようやく川を渡ることができる。
本当に長い堤防歩きだった。
橋から河口方向を撮影する。
川の護岸はコンクリートで固められている。
風がびゅうびゅうと吹いて川面の葦が揺らいでいる。
山を越えて雄勝町(おがちまち)の集落にやって来た。
地図を見て食料・水を補給しようと思ったが、お店などの姿は全くない。
荒涼とした工事現場が広がっているのみ。
ここまで水場らしい場所はどこにもなかった。
これより先も見当たらないことが予想された。
そのため、工事現場の事務所で水を汲ませて頂いた。
「こんにちは。歩き旅をしている者です。飲料水を汲ませてください。」
事務所に居た人たちは、一瞬あっけに取られる。
ひと拍子後に状況を飲み込み、OKを出してくれた。
そらビックリするだろう。
情報収集によると、近くに弁当屋があるということだったので、弁当を買いに寄ってみることにした。
すでに昼用の食べ物は尽きていて、強風の中ラーメンを作って食べねばならないところまで追い詰められていた。
(寒さはともかく、ガスの消費量が増えるのでできるだけ避けたい。)
何でもいい、この大食いのおっさんのお腹を満たしてくれるなら。
無料休憩所 もみじハウス
弁当屋に向かう途中、なんと無料の休憩所を見つけた!
これには感激して小躍りしてしまった。
中にザックを置いて手ぶらで行くことにした。
弁当屋に行ってみると、付近に仮設の商店街があった。
看板はないし遠目で見ると工事現場の事務所のように見えて全く気が付かなかった。
通しすがりの人間もたくさんいるので、目立つところに看板を付けておいた方が良いと思った。
ああ、助かった。お腹いっぱい食べることができるぞ!
なんと移動銀行があった。
8ナンバーの特殊車両だ。
ATMと窓口がある。
なんでもあちこちの集落を日毎に巡回しているらしい。
こんな車があったとは驚きだ。
窓口へは車の後ろから入る。
横にスライドして空間が大きくなるようになっている。
中に入るときれいなお姉さんが二人も居た。
そしてどこかの近所のおっさんだろうか、お姉さんたちと楽しそうに話していた。
なんだか羨ましいな。
トレーラーハウスの八百屋さん。
こんな使い方もあるんだと感心した。
定食屋さんで焼き魚定食(600円)を食べる。
うむ、脂の乗った鯖で美味い。
腹ペコのおっさんはまたたく間に平らげてしまった。
食事の後、少し買い物をして休憩所に戻る。
単なるユニットハウスだが、断熱が効いていて風も当たらないので凄く快適。
壁に貼られた応援メッセージや写真などを見る。
コンセントがあったので、スマホとモバイルバッテリーの充電をさせてもらった。
これは非常にありがたい。
最近、曇りがちで全然充電量が足りず、バッテリー残量が残りわずかとなっていた。
ご飯を食べにゆく前に充電しておいたので、かなり回復できた。
どうもありがとうございます!
ご飯を食べたら元気がもりもり湧いてきた。
しかし、無理は禁物。
今日は国道298号線の脇の旧道で泊まる。
震災のダメージで閉鎖された部分。
ここなら車が入って来ないので、安心して一夜を過ごすことができる。
さきほど、山芋掘りの爺さんがやって来た。
なんでも様子を見に来たそうだ。
最近、ずっと傾斜地だったので、今日はフラットな場所で泊まりたかった。
アスファルトは冷えるが、平らな方を選んだ。
少し前釜石で購入したこの靴。
ソールが薄くてアスファルトを歩いていると足が痛くなってくる。
お店の靴をいろいろ見て選んだベストな靴にも関わらずだ。
何処かで買い換えることも考えたが、まだ新しくて捨てるには惜しい。
そこで、今回はこの靴のまま履いて、あとは沢歩き用にする。
ソールが薄い分、川底の状況が分かりやすくて良いんじゃないか思う。
水抜き用の穴をドリルで空ければ、ゴム底の渓流シューズの出来上がりだ。
沢歩きは予想以上に靴の消耗が激しいので、お古の靴を履きつぶすにはちょうどいい機会じゃないかと思えてきた。
ダメな靴でも、その靴にあった歩き方で今回のトレイルを乗り切りたい。
グリップ力はまずまずで歩きやすい。
さあて、現場帰りの車が減って来て静かになってきたので、そろそろ飯にしようか。
おわり
コメント
トレーラーハウス
< 隊長もジムニーで牽引できるイタリア製トレーラーとか購入して将来のからあげ探検隊アウェイ基地にしたらどうでしょうか?
それにしても隊長の記事から被災された方も不景気に負けずトレーラーなどを利用しながら工夫して商売されている。
復興がんばってもらいたい。
今のところジムニーだけで十分ですね。
いずれ軽トラに乗り換えてキャンピング仕様にします。
みちのく潮風トレイル歩き旅 お疲れ様です。
最近、見ていていっそ、日本全国のトレイル歩き旅シリーズを
初めてみてはいかがでしょうか。?
コンテンツとしては面白いと思います。
四国 うどん県歩き旅もよいかもです。
正直なところ、日本のロングトレイルはこれでお終いにしようと考えています。
歩行者のことを全く考えていない道路事情にウンザリしています。
延々と登山道や遊歩道を歩けたら良いんですが。