テラスのアルミ屋根に物干し用の竿掛けを取り付ける

こんにちは。からあげです。

 

寒い毎日が続いているが、寒いからと言ってじっとしては気分は優れないままだ。憂鬱な気分は行動して吹き飛ばす。なんでもいい、ちょっとずつ何かをやってゆく。先日、ビニールで作ったテントの中に入ってパソコンをタイプしていると、指先が凍えてしびれてくる。ストーブが欲しいが、エネルギーを無駄に消費するから要らない。

外水道の水桶の氷はそのまま溶けずに徐々に厚くなっている。放っておいたら大きな氷ができそうだ。寒さはいつまで続くんだ?春が待ち遠しい。

今日はテラスのアルミ屋根に物干し用の竿掛けを取り付けることにした。ハッキリしない天気の日だと物置の中に洗濯物を干されるので、なかで住む私は非常に鬱陶しい思いをしていた。屋根の下に干せるようになれば、物置の中で伸び伸びと過ごすことができる。

せっかく大きな屋根を付けたのに自転車を置くだけでは勿体ない。屋根は曇りガラス状になっていて直射日光が当たらないようになっている。濡れたテントやカッパなども干すのにピッタリだ!

屋根の広さの割に細くて頼りない垂木だが、物干し竿や洗濯物の重さくらいは耐えられるだろう。今日は曇り空で寒いが、風が吹かないだけマシだ。さっさとやってしまおうか。

アルミ屋根のメーカー・型式は不明。

 

物干し用の竿掛け取り付け作業

三協アルミ物干し テラス用吊下げ型竿掛け 

ネット通販で購入した材料一式。意外にコンパクトな箱で届いた。

三協アルミ物干し テラス用吊下げ型竿掛け

型式 SATV-03K-2S
ショートタイプ 調整範囲 H=375mmから583mm 1セット2本入り

耐荷重 20kg(1セット竿を含めた重さ)

メーカーHP 三協アルミ テラス 竿掛け

 

丁寧に一つずつ梱包されていた。まずはテープを剥がしたり、袋から出したりする。

色はブロンズを選択。アルミ屋根の色より少し明るかった。長さは屋根の高さと家族のなかで一番背丈が高い兄貴を考慮して375mmから583mmショートタイプを選択した。

内容物一式

施工要領書

業者向けに書かれた要領書のため、作業手順や基本事項は(ネジは右回しで締めるなど)書かれていない。
取り付け手順は材料と要領書をじっくり見ていれば、なんとなくやり方が分かってくる。あとは実際に作業をやりながら考える。

ターンナットの仕組み

今回、ターンナットと呼ばれるものを初めて使う。反対側にナットを取り付けることができない場所に使われる特殊なナットだ。材質が柔らかいアルミは、スクリューネジで止めるだけだと強度がでない。そこで、反対側からナットで挟んでしっかり取り付けるようにする。

初めてなのでじっくり観察して仕組みを理解した。

横から見たようす。

穴が空けられているのがナット。

角度を変えてもう一枚。

穴に挿入してから穴にネジを挿し込みナットを回す。

ナットが回るのはテーパーが付けられているため。ネジで押すと回転する仕組み。
非常に簡単なものだ。

ナットが回転するイメージ。このような感じで回る。

ナットとネジ取り付けイメージ。

垂木にドリルで穴を空けて取付金具をターンナットとネジで止める。

取り付け金具

取付金具を垂木に取り付けて吊り下げ器具を支える。
ネジ2個で止める。

取付面のようす

大きな穴が空けられている。

吊り金具とスライド棒

375mmから583mmまで無段階で調整することができ、ネジ1本で固定する。

左の吊り金具の中にスライド棒が入る。

(写真の吊り金具は向きが逆。本来はネジ穴1個の方になる。)

スライド棒断面

H型になっている。

吊り金具断面

H型のスライド棒がスムーズに入るようになっている。

取り付け金具と吊り金具を仮組みしておく。(4本とも)調整しやすいように手で軽く締めてあるだけ。傾斜のある屋根に取り付けても、吊り金具が垂直になるように片側のネジ穴が調整式となっている。

屋根の勾配を測るために水平器、差し金、分度器を用意した。当てて測ってみると約13度だった。

吊り金具の間は310mm、屋根の勾配は13度なので、垂木での長さは約320mmとなる。

調整式のため、多少の誤差が出ても取り付けは可能。

 

取り付け場所の穴あけ

垂木に穴の位置をマークしたところ。

このように仮組みした取付金具を当ててマークした。

マークのアップ

分かりやすいようにペイントマーカーの黄色を使用した。

穴の大きさ9mm、間隔54mm。

インパクトドライバーの先にアダプタを付けてから電動ドリルの刃を付けた。
ドリルは木工用・鉄工用・ステンレス用など種類があるので、用途によって使い分けたい。
私が使っているドリル刃は、硬いスレンレスでも穴あけ可能なスレンレス用。

始め5mmで下穴を空けてから9mmでボルト穴を空けた。

 

まずは5mmのドリルで穴を空けているところ。穴あけは慎重に!

作業は脚立の上に座って作業を行った。脚立の高さがちょうど良くて作業が捗った。

脚立が低いと両手を挙げて作業することになるため非常に疲れる。

9mmの穴を空けたところ。

一気に9mmの穴を空けても良かった気がした。
失敗が許されない穴あけ作業だったため、今回は慎重に行った。(失敗するとおかんと兄貴からやいのやいの言われる。)

取付作業のポイントは穴あけとターンナットの取り付け。これさえクリアすれば、あとは簡単だ!

 

ターンナットの取り付け

ターンナット取り付けの再確認を行う。ネジで押してナットを回し、ネジを一旦逆転させてから正転させてネジを締め込む。

ネジを逆転させるのは、ネジ穴にネジを合わせるため。

ワッシャとスプリングワッシャーの順番。取付面の方が広いワッシャとなる。ワッシャを入れて取り付けると、均一に力がかかりスプリングが効いてビスが緩まなくなる。

ターンナットを挿入するところ。

9mmの穴でぴったり入る。穴が大きすぎるとナットが中に入ってしまい取り出せなくなる。
穴は大きすぎず小さすぎないように空けることが重要だ。

ターンナットを挿入したところ。ちゃんとストッパーが効いて中に入らない。
これでヨシ。

ネジで押して中のナットを回したところ。いくつかやっていると手の感覚で分かってくる。

ネジ入れにすき焼き鍋が重宝した。

この鍋はずいぶん昔に我が家で使っていた鍋。年数回開催されるレアなすき焼きパーティーで肉争奪の激闘が繰り広げられた。中学生くらいまでは豚ばかりで、高校生になってからようやく牛肉が出るようになった。

そんな懐かしい思い出とともに封印されていた怒りの気持ちが沸き上がってきた。ここはそっとしておいた方が良さそうだ。昔を振り返るのはよそう。

 

竿掛け部品の取り付け

取り付け金具を付けたところ。

垂木に取り付けるネジだけ本締めする。ほかはまだ仮締めのまま。

竿掛け本体にスライド棒を取り付けたところ。下から挿し込んで抜けないようにネジで止めておくだけ。

竿掛けの取り付け。長さ調整して位置が決まったらネジを本締めする。

よし、これでいい。

竿2本のうち1本が長かったのでカットすることにした。バイスで挟んで金ノコで切る。
少しずつ回しながら切ると簡単に切れる。

切り口はヤスリで削って滑らかにしておく。

おっさんの匠の技。

端に付けるキャップがなかったのでビニールテープを巻いておく。水が入らないようにと怪我をしないようにするためだ。

竿を切ってからおかんが出てきてほかに調整できる竿があると言われた。素人のDIYではよくあることだ。いちいち気にしない。

この竿掛け見た目はさっぱりして良いのだが、取付部の強度が弱いような気がする。垂木と垂直方向に力が働くとグラグラと怪しく揺れる。洗濯物を干した状態で大風が吹いたら、付け根が歪んでしまいそうだ。

電気コードで補強する

そこで補強することにした。使用するのは電気コード。耐久性と強度があるうえ柔らかく扱いやすい。お古の電気コードを半分に割くといろいろな工作に使える。

物置には親父が溜め込んだ電気コードがたくさんある。

すき間を通して電気コードを結んだ。こうしてグルグル巻にしておけば、解けることはない。

竿掛け1つにつき4点で支えた。

角度を変えて下から。

竿を掛ける下の穴を利用して竿掛けを固定した。

もう少し下から撮影。

手前が白で奥が黒の電気コードを使用した。

理由は特にない。

これでようやく作業完了!

 

電気コードで固定すると剛性が一気に高まり、軽く押したくらいでは揺れなくなった。純正では強度が全然足りない。ロープ等で固定するとがっちりしていい感じになる。

一時は竿掛けを木材で作ろうと思っていたが、ヤラなくて良かった。こうして既製品を使ったらきれいに仕上がった。しかも工夫して強度アップさせた。文句なしの仕事だ!

おっさん久しぶりの会心の仕事だ。

 

作業のまとめ

決して難しい作業ではないが、業者のようにやり慣れていないため、要領書をよく読んで注意深く作業のポイントを理解する必要がある。

今回の作業のポイントは、取り付け金具の9mmの穴空けターンナットの取り付けの2点のみ。あとは強度を高めるため、細い針金やロープなどで必ず補強したほうがいい。貧弱な構造で絶対長持ちしないであろう欠陥品。ただし補強すれば全く問題なし。2年以上経った今でも全然大丈夫♪(あとで追記した文言)

DIYでやれば材料費だけで済む。屋根の下に竿掛けがあると、雨の日でも洗濯物を干せるし、ハッキリしない時でも干したまま外出できて非常に便利だ。

Let’s try DIY!

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