みちのく潮風トレイル踏破記録 【その12】~亘理町から相馬市まで~

2016日11月9日(34日目)

行程

亘理町(わたりちょう)から新地町(しんちまち)まで

歩行距離 26.6km 
行動時間 8時間30分(休憩時間を含む)
ねぐら  右近清水(うこんしみず)

 

04:00 起床 晴れ テント内10℃

昨日は釣り人が遅くまで残って防波堤の上で釣りをしていたくらいで、海岸にやって来るような人はなかった。
夜、一時的に風が弱まったので焚き火をしたが、風が強くなってきたのですぐに止めにした。
あれから多少弱くなっているが、まだ風は強い。

06:10 出発

テント撤収時にミスをしてポールを曲げてしまう。
ちょっとした不注意だった。
幸い軽く曲がっただけだったので、使用に支障はなかった。

詳しくは下の記事に記載した。

 

鳥の海の海岸付近のようす

震災前のツーリングマップルをみると、荒浜海水浴場と表示されているが、海水浴場の施設はどこにもなかった。
付近の防潮堤は整備されて新しかった。
ここは防潮堤の陰になってわたり温泉からは見えない。
静かな野宿を楽しむことができる。

わたり温泉

まだ日帰り温泉を再開しただけで、宿泊の営業はしていないらしい。
車が一台も停まっていない。

鳥の海の中の小さな漁港

係留されている漁船は少なめ。朝早くから漁船が市場前に横付けして、捕れた魚を水揚げしていた。

漁港内の底びき網漁船。
船尾にある丸い板は網口を広げるためのもの。
効率よく漁ができるように工夫されている。

鳥の海に沿って歩く。
震災後防潮堤が築かれてしまったので、海が見えなくなってしまった。
殺風景な道を淡々と歩いた。

震災前は鳥の海の中の小さな島へは橋を渡って行くことができたが、防潮堤により橋の入口が封鎖されてしまっている。
入口を探しながら歩いていたら通り過ぎてしまった。

鳥の海付近のポンプ施設
津波の被害を受けて壊れていまっている。
この隣に代替の施設が建設されていた。

石原裕次郎そっくりさんの看板。
これは非常にインパクトがあった。

鳥の海から内陸の西側に向かって県道38号線まで出たところ。
海岸近くの道は、遠目でみると工事中ばかりで通れそうになかった。
しばらく県道38号線を南に向かって歩く。

津波で壊れて放置された家。
すっかり荒れ果ててしまっている。

海岸近くの平野部には、こうした津波避難所があちこち見られた。
土を盛って山を作り、頂上に東屋を設けている。

津波避難所の下にあるトイレ。
公園完成後は、なかなか良さそうな野宿ポイントになりそうだ。

県道沿いは、見渡す限りの荒野が広がっている。
民家はなく、ダンプカーがやたらと走っていた。

工事現場の中の空き地に盛られた土。
ダンプカーで一斉に運んできて、ここで下ろしたもののようだ。
一度に運んだ方が効率が良いためか。
ちょうど重機で均しているところだった。

キャタピラ付きの大きなダンプカーが走り回っているところ。
砂漠化している農地に土を入れて、肥えた農地を復活させようという計画らしい。

荒野に見えていたのは、実は農地だった。
防風林が全くないので、風が非常に強い。

風が強まり土埃が舞う。
まるで砂漠のような雰囲気だった。
このように土埃が舞うと、目を開けていられなくなる。
その場にじっとして風が収まるのを待った。

ベルトコンベアーの付いた自走式の機械。
これも農地改良のためのものだろう。

県道沿いに広がる広大な農地。
緑が全く見えない。まるで砂漠のよう。

歩道上には、本当に砂が溜まってしまっている。

それにしても風が強い。
休みたくても落ち着いて休める場所がない。
ちょうど草むらの陰に風当たりが弱いところがあったので、ザックを下ろしてゆっくり休んだ。

農地復興作業中ののぼり旗

こちらの方は草が一面に生い茂っている。

橋の欄干が倒れてしまったので、単管パイプでつっかえ棒をしている。
随分と歩道が狭くなってしまっている。

坂元(さかもと)川の堤防を歩く。
新地町が近づいたので、国道6号線に向かって歩いているところ。
トレイル最後の新地町から相馬市までは、トレイルが開通している。
最短距離でゴールを目指さずに、トレイルに沿って歩くことにした。

10:45 JR坂元駅

まだ使用開始前のJRの駅。
津波で流されてしまったので、元の位置より内陸よりに新しい線路が建設されたようだった。

JRの坂本駅近く、国道6号線沿いの郵便局とコンビニ。
これらのお店も新たに建てられている。

国道6号線もダンプカーの数が非常に多かった。

上り坂を登り終えたところで、ザックを下ろしてゆっくり休む。
ゴールは明日の予定なので、鹿狼山(かろうさん)付近で泊まろうと思っていた。
そのため、時間にかなり余裕がある。

11:55 福島県新地町入り

ようやく福島県まで戻ってきた。
旅の途中でたまたま寄った場所だが、なんだか懐かしい感じがした。
まだ1月ほどしか経っていないのに、もう半年以上経ってしまったような気がした。

電光掲示板の通行不可の表示。
この先の福島第一原発の周辺では通行規制が行われていた。

国道から離れて鹿狼山(かろうさん)に向かって歩き出したところ。
鹿狼山一番左の少し尖った場所。
遠くから見ても特徴があってよく分かる。

12:20 福田小学校

小学校隣の幼稚園の角を曲がるとトレイル開通区間が再び始まる。

1230 諏訪(すわ)神社入口

鳥居の脇にトレイルの標識あり。
久しぶりにトレイルの標識を見た。最後に見たのは碁石(ごいし)海岸だった。

奥にある第二の鳥居。
横に手水舎あり。

諏訪神社社殿

改築されているようでかなり綺麗だった。
無事ここまでトレイルを歩けたお礼をした。

福田諏訪神社 

御由緒

南朝方の雄、結城氏の家臣(あるいは北畠顕家の家臣)黒木氏が宇多郡を治め、その一族を福田の古館に配置したが、諏訪神社を氏神とし、また地域の人々の家内安全、無病息災、産業振興の守護神として興国4年(1343)頃歓請したものと伝えられている。その後宇多郡の支配は相馬氏に移り、さらに天正17年(1589)から駒ヶ峰以北は伊達氏の治めるところとなった。このような推移の中で、諏訪神社は村鎮守として次第に地域の人々の崇拝を深め、今日に至ったものである。このたび御社殿改築にあたり改めて長野諏訪大社より御分霊を奉載し、いっそう御神威の高揚がはかられることになった。
なお御由緒について、天明年中(1469-1487)に宇多一郡の総鎮守として歓請されたという説がある。

入口の石碑より

社殿の奥にある舞楽殿

福島県の重要無形文化財に指定されている「福田十二神楽(ふくだじゅうにかぐら)」が行われる神社です。
毎年、5月3日、11月の3日の2回開催されます。

トレイルマップより

 

古館公園

場所 諏訪神社のすぐ近く

トイレ(仮設汲み取り式)、水場あり。
駐車場の上の高台に広場あり。隠れた野宿ポイント。

12:40 古館公園

集落の外れにある小さな公園。
ぼーっとして歩いていると通り過ぎてしまいそう。
入口の見た目はぱっとしないが、奥にゆくと野宿に適した公園であることが分かる。

駐車場の奥にあるトイレと水場。

綺麗に掃除してあって、地元の人に大事にされていることが分かる。
水道の水はちゃんと出る。

上の高台にある広場。
周囲に民家はなく、周囲を樹木に囲まれて人目につきにくい。
木影でひっそりと野宿するには最適な場所。

看板を見て納得、ここには昔館があったらしい。
見晴らしが良くて守りやすい場所だ。

福田古館 ー黒木館跡ー

この館は、白河の結城宗広の家臣である黒木氏の一族が築いたと伝えられ、その年代は定かではないが、建武から興国(1334~1346)の頃とされている。
白河の結城宗広は南朝方として活躍したことにより、建武2(1335)年、後醍醐天皇から宇多圧(相馬・新地)が与えられた。
棟広は黒木(相馬市大野)に根拠の城を築き、ほぼ宇多郡全域を支配したが、福田にも一族をおき宇多郡の北方の守りを固めたものといわれている。この地に館を築いたのは、戦略上重要な場所であるとともに、農業が盛んな地域であったことによるとも伝えられている。
本丸跡とされているところを中心に、四囲に段丘があり、当時の曲輪の様相がうかがわれる。
また西側下方の水田地帯が館に沿って帯状に湿地となっていたことから堀跡の可能性がある。
北方に黒木氏の氏神といわれる諏訪神社があり、南西に八幡神社、南方に薬師堂が建っていて、これも館との関係があるとされている。

立て看板より

 

龍昌(りゅうしょう)寺の墓地

端の方から海岸方向の景色が見えた。
龍昌寺はトレイルの通過ポイントとなっていて、トイレと休憩をすることができる。

震災後に新しく建てられた山門

慰霊碑には多くの人の名前が刻まれていた。
疲れたので、そこら辺に荷物を下ろして休む。

駐車場の片隅にトイレがあった。
建物の向こう側には黄色く色づいたイチョウが見える。

ちょうど見頃を迎えたイチョウ。
青空に黄色が映えている。

右近清水入口

大きな看板あり。
ここを右に曲がる。

右近清水まであと僅か。
池の畔にある。

右近清水(うこんしみず)

場所 福島県新地町谷地小屋字菅ノ沢2地内

トイレ(仮設)、水場あり。
池の畔に公園あり。フラットな場所もあって野宿に最適な場所。
おいしい湧き水が汲めるのがさらにいい。

13:50 右近清水

池の畔に湧いている湧き水。
冷たくおいしい水だった。
トレイルマップを見て目星を付けていた場所だった。
予想通り野宿に良さそうだった。
駐車場近くは人目に付くので、落ち着いて休めるところを探すことにした。

まずは水筒を満タンにする。
水量が多くてすぐに汲める。
ちょうど到着した時は誰もいなかった。

水場のすぐ近くにあるトイレ。
汲み取り式の仮設トイレ。綺麗に掃除してあった。

池に沿って未舗装の遊歩道が付いているので、右回りに歩いてみた。
すると少し高くなったところに東屋があった。
中に大理石の椅子とテーブルが設置してあってテントを張ることはできない。

高台から水場のある方向を写す。
右奥はフラットな広場となっていたが、風当たりが強くテントを張るには不向きな場所だった。

14:30 テント設営

結局、山陰の遊歩道脇の広くなっていた場所にテントを張った。
明日は確実にゴールにたどり着けるので、無理して歩く必要はない。
野宿適地で早めに休んで明日に備えておいた方が良い。

山陰にテントを張ったが、それでも風に煽られてテントがバタバタを音を立てた。
曲がったポールだったが、全く影響はなかった。

袋ラーメンを作って食べる。
中途半端な時間だったので、このラーメンと残りの食パンを食べて夕食とした。

食事

朝 白麦ごはん、みそ汁
昼 食パン×4枚、パン(おおきなメンチカツ)×1袋
夕 袋ラーメン、食パン×2枚

 

2016日11月10日(35日目)

行程

新地町(しんちまち)から相馬駅前まで

歩行距離 20.8km 
行動時間 8時間(休憩時間を含む)

04:30 起床 晴れ 7℃

ゴール目前の気の緩みからか、いつもより30分も寝坊する。
風は昨日、夕方がピークで次第に弱まってくれた。
私が去ったあと、水場には3台の車がやってきた。
特に水を汲むでもなし、散歩するでもなし。どうやらバードウオッチングをしているようすだった。
すぐ隣の溜池には水鳥がやってきていて、非常に賑やかだった。

06:15 出発 

テキパキと準備をして寝坊の遅れを少しでも取り戻す。
テントを撤収している時に犬の散歩の人が現れた。
その犬には鎖が付けていなくて、私を見ると飛んできて色々絡まれてまあ大変だった。

池の周囲のおすすめ野宿ポイント。
フラットで開放的でトイレが近い。
道路から写したものだが、ほとんどの車はただ通り過ぎるだけだから全く気が付かないだろう。

鹿狼山(かろうさん)に向かう。
朝日を浴びて赤く染まる山々。

真っ直ぐな道路を淡々と歩く。

06:55 真弓清水(まゆみしみず)

鹿狼山手前の最終水場。
水筒の水は余裕があったので、手で掬ってのみ。
右近清水とは違う味で旨かった。

水場のようす

峠のすぐ手前が蔵王眺望コース入口となる。
数台の駐車スペースがある。

07:10 蔵王眺望コース入口

ここから登山道が始まる。
疲れを感じる前に一気に登って麓に降りる計画だ。
足取りも軽く登山道に入ってゆく。

最近、舗装路ばかり歩いていたので、登山道を歩いているだけでやけに楽しい。

鹿狼山手前の展望台

展望デッキが整備されていて、相馬港方面を望むことができる。
大して疲れていないので、そのまま通過する。

展望台から鹿狼山山頂を見上げる。
山頂まであと僅か。

山頂手前の急登には、非常に長いロープが設置されていた。
登りはいいが下りはスリップしそうだった。
あえて直登としているのは、何らかの理由があるのだろう。

08:10 鹿狼山山頂 429.9m

ついに最後の山の頂きまでやって来た。
これから先は山を下りてゴールの松川浦環境公園にゆくのみ。

山頂周辺は広場と神社と東屋があって良き休憩ポイントとなっている。
東屋は中が広くて野宿にも向いている。
トイレと水場はなし。

蔵王方面の景色

山々の頂にはすでに雪が積もっている。

蔵王と思われる山をズームで撮影した。
周囲の山と違って風格が凄くある。

相馬港方面を望む。
ゴールはすぐ目の前だ。

松川浦をズームで捉えた。
海岸の松林が津波の大きな被害を受けてしまった。

鹿狼山山頂の神社

まだトレイルを踏破してはいないが、したものとしてお礼をしておいた。

神社から一段下がったところにある東屋。
山陰にあって風当たりは弱そう。
中が広いので、テントを張ることができる。

東屋からの景色もなかなか良い。

下に見えるのは、鹿狼の湯。
日帰り温泉施設だ。
もちろん風呂など入らず、さっさとゴールを目指す。

鹿狼山の下りは、傾斜が緩やかな樹海コースと、展望は良いが傾斜が急な展望コースの2つを選ぶことができる。
早く下山したいので、展望コースを下りてきた。
写真は2つのコースの合流地点だ。
麓の登山口までもうすぐ。

登山道を黄色に染めるイチョウの葉っぱ。

ローアングルで撮影した。
黄色の絨毯が続いている。

登山口上部にある広場。
だだっ広くて野宿可能。

広場から鳥居をくぐって下りてゆく。

08:50 鹿狼山登山口駐車場

朝から車がたくさん停まっている。
ここは鹿狼の湯の駐車場ともなっているようす。

駐車場トイレ

水洗で清潔だった。

休憩用の東屋

隣には水場がある。
車の出入りがあるので、野宿には向かない。
野宿するなら先ほど覗いた上の広場の方が良い。

水場には靴洗い用のブラシが下げられていた。
もちろん水は出る。

登山口からはトレイルを外れて、松川浦環境公園への最短コースで歩く。
これまで散々トレイルを外れて歩いてきたので、もう細かいことはどうでもいいと思っていた。
早くゴールしてゆっくりしたい。ただこれだけだった。

10:05 白幡(しらはた)のイチョウ

見応えのある大イチョウ。
まだほとんど葉っぱが色づいていなかった。
それにしても凄い大きなイチョウだった。

イチョウの木の根元には小さな社が建てられていた。

イチョウを遠目で見るとその大きさがよく分かる。
葉っぱが色づいたらさぞかし綺麗なことだろう。

道路脇にあった放射線量を計測する機械

中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送のモニタリングとして、道路方向の放射線量を計測しています。

環境省

国道113号線を海の方に向かって歩いているところだったが、ダンプの数が半端なく多かった。歩いていてうるさくて耳が痛くなった。

海岸近くまでやって来た。
あとゴールまでもう少し。

海岸近くの発電所のプラント。
津波の被害を受けて操業を停止している最中だった。

11:35 松川浦環境公園

ついにゴールの公園までやって来た。
トレイルを歩く前に偵察にやって来ていたので、すぐに公園の入り口が分かった。

公園内の建物

地元の人が集まりで使っているようだったが、今日は休みで閉められていた。
トイレは使用することができた。

公園内のトレイルの標識前で記念撮影。
標識の上にカメラをセットしてセルフで自分を入れて写した。

ふう、終わった終わった。
取り敢えず飯にしようか。

建物の裏にテントあり。
ここで休憩することにした。

ザックをゴソゴソと漁って道具を出しラーメンを作る。
もうゴールしてしまったので、余った食材を惜しみなく投入する。
それでもかなりの量の食料が余ってしまった。

クマのチェーンソーアート

名人が彫ったクマの像。
なぜか凄く温かみがある。

クマと向き合っているリスの像。
これもチェーンソーで彫られたもの。

 

ザックの重量を知りたかったので、公園の管理事務所に行って体重計のようなものがあるかどうか聞いてみた。
普通に考えて事務所にあるわけがない。
この時、管理人の人と色々話してつい長話してしまった。

公園から車を停めた駅近くの駐車場まで歩いてゆくことにした。
これは計画済み。
トレイルは相馬駅近くを通ってゴールの公園までのコースとなっているので、ゴールしたあとで再び駅まで戻らねばならない。
なんだか凄く面倒な気がしたので、自分の気の済むように歩いてきた。

公園の近くのヤマト運輸の営業所。
ここなら秤があるに違いない。
営業所にお邪魔すると大きな秤があったので、お願いしてザックの重さを計らせて貰った。
すると水、食料が少ない状態なのになんと、17.8kgもあったのだった。
これにはビックリした。
よくぞこんなクソ重たいザックを担いで相馬市まで戻って来たもんだと思った。

13:30 国道6号線(バイパス)の地下通路

交通量の多い国道に整備されていた。
横断歩道はないので、地下通路を歩かねばならなかった。
疲れた体には少し堪えた。

広々とした地下通路。
照明がたくさんあって非常に明るい。
防犯カメラも設置されている。
荒天時の休憩場所にピッタリだった。

人の手によって掘られた穴にあったお地蔵さん。

JR相馬駅まであと僅か。
近くの歩道橋の上から駅方面を写す。

線路を渡って駅のある方にゆく。
この踏切は、自転車と歩行者のみ通行できる。
駐車場を探していた時に見つけた踏切だった。

相馬駅方向

この時はまだ運休中で電車は来ず。バスによる代行運転が行われていた。

 

14:10 駐車場着

ここがトレイルの真のゴールとなった。
久しぶりにジムニーと対面して感無量だった。
ついに歩き切った!

ザックを下ろして記念撮影。
歩き旅の相棒は、何と言ってもザックだ。
来る日も来る日も背負って一心同体となっていた。

食事

朝 白麦ごはん、みそ汁
昼 袋ラーメン、カロリーメイト×4袋

 

相馬市のゴールまでたどり着き、35日間の歩き旅は幕を閉じた。
軽い気持ちで歩き始めたトレイルだったが、こんなに長くかかるとは思ってもみなかった。
道に迷うわザックが重くて疲れるわの散々だったが、それでも身についたものが多かった。
短期の旅では習得できない、多くのスキルがレベルアップした。

この日は、町中で買い物をして相馬市の道の駅で泊まった。
トレイルを終えると準備をして東北から引き上げることにした。
もう本格的な冬の到来目前で、いつ降雪に見舞われるか分からなかったからだ。
もう今シーズンのやるべきことはだいたいやった。
次なる目標を見つけたので、早く小屋に戻って後片付けをしようと思った。

みちのく潮風トレイル激闘35日間はこうして終わった。

 

おわり

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