こんにちは。からあげです。
PCTを歩いてから随分時が経ってしまったが、アメリカ半年滞在した時に使用したSIMカードのことを書いておおう。わざわざなんで書く気になったかというと、またアメリカに行こうという気があるからだ。
日本で購入手続きが可能で、日本語サポート付きのKDDI Mobile H2OWirelessのSIMには、大変お世話になったので、おっさんの備忘録を兼ねて書いておきたい。
KDDI Mobile H2OWirelessとは
参考リンク H2OWireless Japan(公式ウェブサイト)
KDDI Mobile H2OWirelessとは、アメリカ通信会社大手AT&TのMVNO(格安SIM)のH2OWirelessがKDDI mobileと共同して提供するサービスで、日本語によるサポートが受けられるのが一番の特徴だ。
ほかにも、日本にいる間にSIMカード購入と手続きが行えたり、日本の固定電話への通話を含む約50カ国での国際電話が無料となっていたりする。
英会話がほとんどできない個人旅行者は、今の時代スマホが頼りだ。Wifiの繋がる空港を一旦出れば、スマホが使えなくなり途方にくれることになる。空港からバスに乗って町の中のお店まで行って、SIMカードを購入して使えるように設定するのは夢のまた夢。そんなことは寝てから言え!となる。
そんな英会話が不自由な人間に絶対オススメできるのが、KDDI Mobile H2OWirelessのSIMカードだ。代理店のYellowMobileが面倒な手続きを行ってくれるので、事前に開通申し込みと簡単な設定を行い、現地に着いてからSIMカードを入れ替えるだけでいい。
あとは30日経つと自動更新されて、帰国前に簡単な解約手続きをするだけという、非常に便利なサービスとなっている。
私が手に入れたのは、月額$40のマンスリープランのSIM。初月分は込みで、高速通信分が8Gが付いていた。(現在は高速通信は7Gで、始めの3ヶ月間のみプラス1Gとなっている。)30日までの短期用のものだと更新ができないので、必ず長期用を選ぶ。
KDDI Mobile H2OWirelessのサービス圏内
音声通話圏内
データ通信圏内
参考リンク AT&T Maps(通信サービス圏内の地図)
H2OWirelessはアメリカ通信会社大手AT&TのMVNOのため、AT&Tの通信サービス圏内と同じになる。パッとサービス圏内の地図をみたところ、中西部の山岳地帯を除いてたいていは圏内となっている。
では、実際はどうだったのか?詳しく説明してゆくことにしよう。
実際にKDDI Mobile H2OWirelessを使った感想
飛行機を乗り継いで、ロサンゼルス空港に降り立った私は、Wi-Fi圏内の空港ですぐさまSIMカードを入れ替えた。日本出国前にあらかじめ開通手続きと簡単なAPNの設定は済ませてある。
Yellowmobileという代理店経由で、日本国内で事前に手続きが行えるのが非常に良かった。
もちろん日本語でのやりとり。
参考リンク Yellow Mobile日本事務局(公式ウェブサイト)
SIMカードを入れ替えて、スマホAPNの設定をH2OWirelessに変更すると、直ぐに繋がってくれた!
繋がるまでドキドキしていたが、あっけないほど簡単に繋がってくれて拍子抜けしたほどだった。
当時のスマホ画面を保存していたのだが、帰国後しばらくしてスマホが壊れてしまったため、画像データは消えてしまった。本当に申し訳ない。
実際使ってみたところ、Pacific Crest Trail沿いの人家の全くない山奥では、ほとんど圏外で使用不可だった。町を見通せる高台では、なかなかよく繋がり、ブログ更新を行うことができた。
ただ、山奥の人口1000人に満たないような小さな町では繋がらないことが多かった。
アンテナを設置しても、利益が出ないような田舎では、大手通信会社が取り決めで担当する地域を決めているようで、AT&T以外も全く電波が繋がらないというわけではないようだった。
西海岸北部のシアトル(Seattle)市街地にて
PCTを歩き終えて町まで下りると、スマホが繋がらないことはほとんどなし。
大きな駅やショッピングセンターでは、たいていフリーのWi-Fiも飛んでいて、プリペイドSIMの必要性も低いように感じた。
大都市や有名な観光地のみの観光で英語が堪能なら、フリーWi-Fiのみでも十分行けるのではないかと思う。
サンフランシスコ(San Francisco)ゴールデンゲートブリッジ(Golden Gate Bridge)
町を出ても有名な観光地では、まずたいていは繋がってくれた。探せば、直ぐにフリーのWi-Fiが見つかる。
シアトルからロサンゼルスに向かって、ローカルな路線バスに乗って、西海岸を下っていた時にも、たいてい繋がってくれた。
私は現役バリバリのブロガーで、ブログからある程度の収入を得ている関係上、電波の状況にはかなり敏感だった。今回、H2OWirelessのSIMを選んだのは、山の中でも比較的繋がるというAT&TのMVNOだったから。実際、使ってみて山奥以外は、繋がってくれたので助かった。月額$40でブログ更新を絶やさずできるのなら、全然安い出費だった。
電波の入りは良好だったが、あとは通信速度。高速通信の時は全くストレスを感じることはなかったが、高速通信分を使い切って低速通信(2G(128kbps))になると、スピードが一気に落ちてストレスが溜まった。PCTを歩いていた山中では、高速通信分を使い切ることは一度もなかったものの、歩き終えて町に下りると、それまでの反動からかネットに繋ぐ時間が一気に増えて、あっという間に高速通信分を使いきるようになってしまった。
やはり高速低速の切替機能がないのは使いづらいと感じた。町ではできるだけフリーのWi-Fiに繋いで、通信量を減らすようにしていた。
あとは、日本を含む世界50カ国の固定電話宛の通話が無料だったことが良かった。
日本の実家に定期的に安否確認の連絡をするのに非常に助かった。
多少音質が悪かったような気がするが、普通に会話するのに十分だった。
データ通信量残高
KDDI Mobile H2OWirelessには、通信速度の切り替え機能はなしで、高速通信分を使い切ると、2G(128kbps)に落ちて一気にスピードが遅くなる。始め数ヶ月間のサービス期間が終わると、上乗せ分の高速通信分が減るので注意が必要だ。
料金プランの有効期限の確認
料金は1月単位の請求となるため、特に解約する日は重要になる。KDDI Mobileカスタマーサポートに電話をしてプランの有効期限を確実に確認しておく。
帰国前に解約手続きを行う
およそ半年間のアメリカ滞在を終えて、ロサンゼルス空港から帰国する際に、忘れずに解約(オートリチャージの停止)手続きを行った。空港内はフリーWi-Fiが飛んでいるので、SIMを解約しても問題なし。KDDI Mobile H2OWirelessはプリペイドSIMとは違うので、自分で解約手続きを行う必要がある。
ついうっかり解約手続きを忘れてしまうと、自動更新(オートリチャージ)されて帰国後も料金を請求されるので注意が必要だ!
解約は最終サイクルの20日目から30日目までにKDDI Mobileのカスタマーサポートセンターに電話をして手続きを行う。30日目を過ぎると新たに1月分請求されてしまうので、絶対に忘れないようにする。
日本国内で使用していたIIJmioの音声通話SIMに入れ替えた。
そのおかげで、帰国後直ぐにスマホが使えて、ブログ更新や電車の乗り換え案内を調べることができて、不案内な東京でも道に迷うことなく家まで帰ることができた。
まとめ
初めてのアメリカで英会話がほとんどできない私でも、ローカルな路線バスに乗ったり、ホステルの予約をできりして不自由ない旅行ができたのは、KDDI Mobile H2OWirelessのおかげだった。
30日以上のアメリカ滞在なら、間違いなくKDDI Mobile H2OWirelessをオススメする。
高速低速切り替え機能がない、解約手続きをする必要があるという2つの不満な点を除けば、素晴らしいSIMだと思った。日本語サポートのサービスがあるのが非常に頼もしい。何か問題が起きても、対応して貰える。
次回、アメリカに行くとしたら、再びKDDI Mobile H2OWirelessにお世話になるだろう。それは間違いない。
良かった点
・日本で事前にSIMの入手と手続きを行うことができたこと。
・日本語サポートあり。
・町の中では問題なく使えたこと。
・自動更新で毎月の更新手続きが不要だったこと。
・日本を含む世界50カ国の固定電話への通話が無料だったこと。
悪かった点
・高速低速の切り替え機能がないこと。
・忘れずに解約手続きをしなければならないこと。