こんにちは。からあげです。
今回はジムニーのタイヤパンク修理のネタ。それでは詳しい解説を交えながら説明してゆくことにしよう。
空気漏れ箇所の確認
今日からいよいよ始動ということで、ゆっくり空気が抜けるタイヤを見てみることにした。
タイヤは純正のブリジストンDUELER H/T 175/80R16。
リアゲートからスペアタイヤを外し、まずは規定圧まで空気を入れる。
自転車用の空気入れなので結構シンドい。
バルブの外観チェックをしてから、バルブに石鹸水を付けて空気漏れを確認する。
空気漏れのチェックに使う石鹸水は台所用洗剤などを水で薄めたもの。空気漏れのチェックする
じっくり観察したところバルブ周辺は泡立たないので、バルブは問題なさそう。
昨日まではいちいち空気漏れの確認をするのが面倒で、このままお店でバルブ交換だけしてもらおうかと思っていたところだった。
危ない危ない。お金を溝に捨てるところだった!
次にタイヤ全体に石鹸水を付けてチェックする。
これまでのようすで漏れる空気の量はそう多くないので、念入りにチェックする。
始めはサイド続いてトレッド面を行った。
するとすぐに穴の場所を発見する。空気漏れがあるとこのように泡立ってすぐ分かる。
空気漏れの箇所を発見してホットするとともに、修理出来るのか気になった。
穴の空いた箇所はちょうどタイヤの中央部付近。目印にテープを貼っておく。
穴は意外に大きくて長さが6mmほど。
釘が刺さっていないか見てみたが、何も見当たらず。
何か踏んでしまったのだろうか?
釘などが刺さったまま走っているうちに抜けてしまい、空気が漏れ始めたのかもしれない。
パンク箇所が分かったところで、パンク修理のためカー用品店に出掛ける。
タイヤを外さずに外から詰め物するだけだと耐久性が無さそう。
そこでタイヤを外して内側からパッチ当てをする本格的な修理をお願いしようと思っていた。
お店に行って話を伺うと、修理費用が5,000円~7,000円もかかると言われてしまう。
サイドにあちこち傷があって残り溝わずかのタイヤに大金は掛けたくない。
それなら新品にした方がよい。
そこで、やむなく外から詰め物するだけの簡易修理してもらうことにした。
今度は電話を架けて一番修理費用が安かった店に行ってみた。タイヤを見てもらうと、摩耗し過ぎているので修理出来ないとあっさり断られる。
(できないことはないが、のちのちのクレームのことを考えるとやりたくない。ということだろう。)
ガッカリすると共に、端から人を頼ってしまった自分を恥じた。
ちょうどタイヤの交換時期なのかと思うが、タイヤ5本全て新品に替えると安くとも7万円以上はする。減っているとはいえ、まだまだ使えるはずだ。
業者に断られた以上、ここは自分でやるしかない!
タイヤのパンクを自分で修理する。
パンク修理するためにはパンク修理キットのほかにエアゲージと空気入れも必要。
エアゲージはシンプルで読みやすいアナログタイプがおすすめ。
空気入れは米式バルブ対応で空気室付きの自転車用のものでいい。一旦空気を溜めておく空気室があると比較的楽に入れられる。電動のコンプレッサーは不要。故障のおそれがあり電源に繫がなければならず、使用頻度の少ない一般人にはかえって不便。タイヤを持ち上げられる力があれば、自転車用空気入れでも十分入れられる。
パンクはそれほどあることではないので、次回は修理キットの接着剤が劣化してしまうかもしれない。使い捨てだと割り切ってやってみる。
今回はショップで修理を拒否されたので自分でやるしかない。
プロは確実に利益を上げないといけないし、クレームが付くリスクのある仕事は引き受けたくはない。
ハイリスクローリターンの仕事などはプロにとってもってのほかだ。私が同じ立場でも断ったことだろう。冷たいのでも何でもなく、無理なものは無理。仕方のないことだ。
リスクは他人に引き受けてもうらうのではなく自分で負わねばならない。
パンク修理は今回が初めてだったので、あらかじめネットで情報収集して勉強しておいた。
これまでおよそ20年間車に乗ってきてパンクは3回目。
1回目は山道を走っていたところ、尖った石でサイドを切り裂かれパンク。
2回目は駐車場に車を停めようとしたところ、タイヤサイドをブロックの角にぶつけてさせてパンク。
3回目は知らぬ間に徐々に空気が抜けてゆくスローパンク。
全て切迫した状況でなかったのが幸い。
まずは作業場所周辺を掃除してから作業を開始する。
作業前にタイヤ空気圧を規定圧の半分くらいにする。
空気を抜いたところで、まずは穴の角度を調べるために釘を挿してみる。
釘の頭を軽く押すと斜めに入っていった。この角度を覚えておく。
穴の角度がだいたい分かったところで傷穴の修復を行う。
スクリューリーマに付属の接着剤をたっぷりと付けて右に捻じりながら根元まで押しこむ。
一旦右に捻じりながら半分引き抜いたところで、外に出ている部分に接着剤を付けて、再び右に捻じりながら根元まで押しこむ。
作業中にスクリューリーマがブレると穴が広がり過ぎてしまうので慎重に作業する。
この工程は傷穴の接着面を掃除するためのもの。
スクリューリーマを根元まで押し込んだままの状態で次の作業に移る。
(抜くと空気が漏れてしまうため。)
もう一つの先が割れたインサートニードルの穴に保護フィルムを剥がしたパワーバルカシール(修理剤)を通す。(左右同じ長さになるようにする。)
そしてパワーバルカシール(修理剤)に接着剤をたっぷりと塗りつける。
いよいよ穴を塞ぐ作業に入る。
穴に刺したままのスクリューリーマを右に捻じりながら引き抜き、そのあと修理剤を付けたインサートニードルを傷穴の方向に合わせて回転させずに真っ直ぐ押し込む。
インサートニードルが根元まで押し込まれたのを確認したら、回転させずにそのままゆっりと引き抜く。
すると修理剤によって穴が塞がれる。
穴を塞いだようすを別アングルで撮影。
トレッド面から3mm残して修理剤をカットする。
すると切り口がデベソのように盛り上がってしまった。
修理後30分待ってから空気を規定圧まで入れる。
そのあとで石鹸水を付けて空気漏れのチェックを行う。
泡が出てこないところをみると穴は塞がったようだ。
ホッと胸を撫で下ろす。
久々に緊張した作業だった。
パンク修理完了後、実家の近所を走ってみたところ特に違和感はなし。
何度も車を停めてチェックした。
修理箇所がデベソのように膨らんでしまっていて、素人目に見ても耐久性はあまりないように思える。傷が6mmと縦長で釘穴みたいに丸くない。
この状態だと再びパンクしてもおかしくはないだろう。
こんな修理したタイヤで走って心身を消耗したくない。やっぱりタイヤを交換するか?
しかし、全て交換するには大金がいる。
あれこれ検討した結果、パンクした1本だけ新品に交換することになりそうだ。
私のジムニーのタイヤは純正のブリジストンDUELER H/T 175/80R16。
新品タイヤをスペアとして、古いタイヤ4本でローテーションして使おうか。
これならデフに負担がかからない。
そのあとパンクするか、完全にすり減った時点で4本まとめて交換する。
新品タイヤは劣化しないように、自作のタイヤカバーを付けよう。
パンク修理箇所のその後のようす
修理後約1月経過
パンク修理から約1月経過、600km走行後の状態
はみ出た修理材がまだ飛び出ている状態。今後も注意深くようすを見てゆこう。
修理後約半年経過
パンク修理から約半年経過、約1,500km走行後の状態
飛び出ていた修理材は削れてだいたいフラットになった。
修理跡の周辺のヒビ割れが少し気になる。これで大丈夫だろうか?
修理後約1年経過
パンク修理から約1年、約5,000km走行後の状態
濡れていて若干分かりにくいが、今のところ見た目では問題なさそう。
パンク修理後に空気が漏れることは全くなかった。
修理後約2年経過
パンク修理から2年以上経過した時、必要に迫られてタイヤを交換することにした。
写真は修理した例のタイヤ。
ホイールから外したタイヤの内側はまだ黒光りしていてゴムの匂いがするほどだった。
内側は傷んでいるようすはなし。
タイヤサイドの傷。
こうして写真で見ると酷く思えるから不思議なものだ。当然内部には達しておらずパンクはしていない。
パンク修理から2年以上経過、10,000km以上走行後の状態
パンク修理から10,000km以上も走っても空気漏れは一切なし。
修理箇所の内側
修理剤が飛び出ている。
パンク修理の感想
修理した直後はいつまたパンクするかと不安だったが、問題なく乗っているうちに大丈夫だと思えるようになった。それでもまさか10,000km以上も走れるとは思わなかった。
残り溝が十分あるタイヤだったら、正しい方法で修理すれば問題なく使える。ただし、修理後は安全のためにこまめにチェックした方がいい。パンク修理は業者がやりたがらないというのは分かるような気がする。走行中のタイヤのバーストは命に関わる。
今回のパンク修理はたまたま上手くいっただけかもしれない。少なくともスリップサインが出ているタイヤは修理せずに新しいものと交換した方が良さそう。
リスクを覚悟のうえで修理に望んで頂きたい。
おわり
コメント
はじめまして
タイヤのパンク修理ですが、貴殿のとられた方法で十分な耐久力がありますよ。
私は同等の方法で3回やったことがありますが、その後の劣化は一度もありません。
差し込んだゴムが回りのゴムと溶け合って同化するので、ゴムを突っ込んであるだけとは訳が違います。
そんなことよりも、お母さんが自身の蓄財で判断したであろう、フェンス工事に文句を言ったりイライラすることはやめた方がいいように思います。
貴殿から見れば無駄や、浪費を感じることもあるかもしれませんが、また、あなたもはたから見れば同じようなことがあるかもしれません。
お母さんが何かしらの苦労の末に築いた蓄財をどう使おうが自由であり、それはあなたが頂いた命と人生をあなたの好きなように使うことと、なんら代わりがないことです。
お母さんとお父さんが築いた蓄財の片隅で一休みさせていただいている自身の現状を鑑みてお母さんに優しくしてあげてください。
意外にも大丈夫そうでびっくりしました。
私のお金ではありませんが、将来受け取れるお金が減るのではないかとヤキモキしてしまいます。
他人のお金を当てにしている証拠ですね。
ポポさんのご指摘はごもっともです。自分の考えを恥じました。
パンク修理はそれで十分ですよ。
少し走れば走行の摩擦熱できっちり塞いでくれるでしょう。
出べそもそのうち取れるでしょう。
そのまま最後まで使ってあげてくださいね。
どうもありがとうございます。
今のところは様子見です。
裏側が見れたら安心出来るのですが。
やっぱDIYですよ!パンク修理案外持つと思いますよ充填圧低いし運転ジェントルだし。スペアー専用ならなおさらです。
タイヤは何れにしても長く無いのでヤフオクは小まめに安い値段入れておくといいですね。タイミングが良ければ超お買い得価格で落札できますし。要らないタイヤってのは邪魔ですから人助けにもなります。
ドアヒンジは厄介ですね、歪みがヒンジなのか取り付けボディーなのか…。
以前乗っていたJA22のドアヒンジは外付けだったのですが、あれで十分なんだけどなぁ。
むしろあの方がカッコ良かった。
ヤフオクを常時チェックして安値落札の機会を伺ったほうが良さそうですね。
実家ならタイヤの置き場所もありますし。
ドアはどうしようか迷いだしてきました。
はじめまして。
ブログの足跡を辿って拝見しました。職業が探検家なのですか? 興味あります(°0°)
リアゲートストッパーいいですね! 私もJB23乗ってまして、自作しようかとも思いましたが、結局市販品を購入して結構高かったです(>_<)
ソーラー化もスゴイですね。他の記事も丁寧に説明されていて、参考になりそうなことがたくさんありますので、ゆっくり読ませていただきます。
当方のブログからリンクを貼ってもよろしいでしょうか?
当方のブログにもまたお立ち寄りいただけると幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
初めまして。
どうぞお構い無くリンクを貼ってください。
私は食費削減のために渓流釣りを始めようかなと考えています。
魚なら捌くの簡単で手軽に食べられます。
リコプテラさんのブログで勉強させてもらいますね。
皆さんが言うように、パンクは通常走行であれば今回の修理で十分かと思います。
私も同様の修理をしてしばらく普通に乗ってました。
ただ、探検で荒れた道を行く時が多いでしょうから、それがちょっと不安ですね・・・・・・。
奥地で立ち往生、なんてことになれば死活問題にも繋がるでしょうから、装備は万全を期しておきたいですね。
状態の良い舗装路ならなんとかいけそうですが、気になります。
ペラペラのタイヤはパンクしやすいので、タイミングを良く交換したいです。
免許を取って実家のパジェロに乗ってた頃、
前輪1本タイヤパンクして、
1本だけ変えるとバランスがダメとかで、
1本2万円×4で計8万円がベストって店員に言われてビビッた事があります。
そのころはタイヤなんて4本で2万円しないと思ってたのですが、
その価格帯は大衆車であり4駆等の特殊車両向けのタイヤは高いとの事でした。
自転車感覚の知識だけしかない私は「チューブを直すだけだろ」って言ったら、
「車のタイヤはチューブレスでありチューブなんてのが入ってるのはトラックくらいだ」と言われたので、
「トラックと思って修理してくれ」とお願いし、
チューブ取寄せ&工賃込みで5000未満で直した事があります。
なお、前輪はブレーキやカーブで走行負担が高く修理タイヤを後輪にローテーションもしてもらいました。
それから4本のタイヤの溝が無くなるまで数年使えました。
参考までに。
ジムニーは2駆ではFRなので悩みます。
今の業者は危ない仕事はやりません。
自分でなんとかやるしかないです。