ジムニー(JB23W)に積載している車中泊用サブバッテリーを交換した

こんにちは。からあげです。

 

はじめに

2年前、長期車中泊のために太陽光で発電し車内電源を確保をしようと、屋根にソーラーパネルを取り付け、助手席足元にサブバッテリーを設置するなどしてソーラーシステムを搭載して使用していた。ところが雨や曇りの日が多く、電気の発電量より消費量の方が上回り、常にバッテリーが充電不足となっていた。

自宅に戻ってからAC充電器で充電してみたものの、すでに劣化が進んだ状態で回復することはなかった。劣化したバッテリーでも充電直後の2,3日の間くらいはPCを充電するすることができるものの、4,5日経つと充電中に一気に電圧が低下するようになってしまう。

 

新しいサブバッテリーの購入

劣化したバッテリーは何度充電してもすぐに上がってしまって使い物にならない。
買い替え時だと判断して新しいバッテリーを買うことにした。

G&Yu  G’cle27M-spec 

これまでジムニー(JB23W)に搭載していたサブバッテリーはG&Yu SMF 27MS-730という型。
G’cle27M-specはSMF 27MS-730の新型で容量は全く同じ。それなのになぜか新型の方が安くなっていた。

全く同じものではブログのネタとしてもツマラナイ。安さに釣られて思い切って新型を購入してみた。

 

では早速新型バッテリーを詳細を紹介しよう!

G&Yu G’cle27M-spec 105Ah

新型バッテリーと付属品一式

新型バッテリーにはノブナット、ボルテージチェッカー、ガス抜きホース(ストッパー付)が付属していて非常にお得感がある。
旧型はガス抜きホースが別売りで約1,000円だった。

バッテリーの型式 G&Yu(ジーアンドユー) G’cle27M-spec
容量   105Ah(20HR容量)
充電電流 12A

重量   23.5kg
寸法   長さ320mm×幅172mm×総高さ230mm 

ノブナット、ボルテージチェッカー、ガス抜きホース(ストッパー付)、蝶ネジ、バッテリー持ち運び用取っ手(取り外し可)付き

 

バッテリー正面

底に補強材が取り付けられているが、前の出っ張りは僅か。

バッテリー裏面

底の補強材の他は何もなし。

バッテリー側面

補強材の出っ張っているのが目立つ。
旧型に較べると側面補強材の分だけ約16mm長くなっている。幅はほぼ同じ。

バッテリー上面

バッテリー上面にはインジケータが装備されている。

 

インジケータの見方

インジケータの表示によりバッテリーの状態がチェックできます。

インジケータは特定のセルを表示しており全セルの確認はできません。状態につきましては「目安」としての認識でお願いします。

良好 :バッテリー液比重
要充電:バッテリー液比重が低下しています。充電を行ってください。
要交換:速やかに交換してください。要交換のままご使用されると爆発の危険があります。

 

インジケータの表示
*ガスの発生により満充電時にも要交換と表示される場合があります。本体を軽く揺さぶってインジケータに付着したガスを抜いてください。

良好 :緑色
要充電:黒色
要交換:透明

取り扱い説明書より

 

プラス端子

赤色のカバーが取り付けられていた。
マイナス端子には、黒色のカバーが取り付けられていた。

プラスチックカバーを外したところ。

蝶ネジ付きのスタッドボルトの直径は、プラスマイナスともに7.6mm
蝶ネジの材質はステンレス。

ちなみに旧型(SMF 27MS-730)のスタッドボルトの直径は、プラス側9.2mmマイナス側7.5mmとなっていた。プラスマイナスを異径にして誤配線を防ぐためか。

取っ手は取外し可能。
折りたたみ式の旧型と較べ、重さでロープが若干伸びるしブラブラ揺れて持ちにくいような気がした。

バッテリー側面上部(短辺側2箇所)に設けられたガス抜き穴

楕円形となっている。
付属の内径8mmのビニールホースを取り付けることができる。

付属品一覧

・ノブナット
・ボルテージチェッカー
・ガス抜きホース(ストッパー付)
・蝶ナット(バッテリーに取り付け済み)
・バッテリー持ち運び用取っ手(取り外し可)

新型は標準でたくさんの付属品あり。かなりのお得感がある。

 

ガス抜きホース

ガス抜きホースは、普通の透明ビニールホース。
ホースは硬めで曲げても潰れにくい仕様。
長さが約50cmと短い点を除けば、ホームセンターでも調達できるのが良い。

ホースの切り口

付属のガス抜きホースのサイズ

長さ 約50cm
外径 11mm
内径   8mm

ガス抜き穴のキャップ
パイプの端に付けるフタのようなもの。

角度を変えてもう1枚。

ガス抜きホースを接続しない方に取り付けた。
キャップも硬めで滅多なことでは外れないように思われる。

ノブナット

赤と青色に色分けされたノブナット。
蝶ナットから付け替えるとグリップが太くなり端子の取外しがしやすくなる。
ただその代わり、ノブナットの厚みだけバッテリーの全高が高くなる。

ボルテージチェッカー

ボルテージチェッカー

クワガタ端子が取り付けられている。
ONOFFスイッチはなし

裏面にはクッション付きの両面テープが付けられている。

ボルテージチェッカーをバッテリーに接続すると、グリーンのLEDが点灯した。

ボルテージチェッカー表示の見方

LEDの点灯状態

容量の残量

HIGH(緑)点灯

60%以上の容量があります。
MID(オレンジ)点灯21%~59%の容量です。
ご使用は可能ですが早めの充電を行ってください。
LOW(赤)点灯残量が20%以下です。
速やかに充電を行ってください。

・チェックの結果、充電が必要な場合は早めの充電を行ってください。
・”HIGH”が点灯した状態でも負荷の大きさによってはすぐに電圧が低下する場合もありますのでご注意ください。

*本製品の表示は簡易的なものです。正確な電圧やバッテリーの状態を確認する場合は市販のテスターなどを別途お買い求めください。

 

*注意事項*

・本製品はサイクル用途専用です。
使用しないときはバッテリーから取外してください。電流を消費して自己放電を促進します。→「バッテリーあがり」となります。
・充電直後は電圧が高くなり正確な残量が表示されない場合があります。10~15秒程度の放電を行えば電圧の値は安定します。

取り扱い説明書より

 

説明書記載のとおり、バッテリーに付けっぱなしにすると、電気を消費してバッテリー上がりの原因となる。
スイッチがあれば付けっぱなしでもOFFにすれば大丈夫なのだが。。。
少し残念な仕様。
夜間だとLEDは眩しいほど明るく感じる。1WのLEDか?

 

バッテリー設置前に充電する

念のため設置前にセルスター バッテリー充電器 DRC-1000で充電を行っておく。
ノーマルモード・出力7Aで充電を開始した。
すると約10分で充電終了を知らせるアラームが鳴った。

充電器はセルスターのDRC-1000。最大10Aで充電できる優れもの。もちろん充電電流を調節して普通車のバッテリーにも使用できる。充電器の詳しい仕様は下の参考記事を参照して欲しい。

 

車載サブバッテリー(G&Yu 27MS-730)の取外し

サブバッテリーの積載場所は助手席足元。
軽自動車のジムニー(JB23W)では、ここ以外に設置できる場所がない。
低重心でなおかつ車体のバランスが保てるところはどこか。
長い間考えてようやく辿り着いた。
これまで4ヶ月以上の長い車中泊旅行を2回してきて、ここがベストポジションであることが確信に変わる。

バッテリーのようすを角度を変えてもう1枚。
ガス抜きホースは、隔壁のサービスホールを通してエンジンルーム内に出している。

インバーターや充電コントローラーは、天井近くの網棚に設置してある。
ソーラーパネルが発電中であるため、チャージコントローラーからバッテリーに向かうケーブルを外しておく。

バッテリーを取外したところ。
ケーブルは途中でやり替え可能なように余裕を持たせている。
バッテリーは収納ケースごとそのままカーペットの上に設置し、ロープで軽く縛っているだけ。
隙間にぴたりとハマっているため、水たまりのある未舗装林道を走行したくらいでは、バッテリーはビクとも動かない。

バッテリーは収納ケースごと取り外す。重量が20kg以上もあるため、出し入れの時は腰に負担がかかる。作業前に気合を入れる必要あり。
歳をとったら1人ではできない作業だと思った。

バッテリーを上から見たようす。
葉っぱのカスがいっぱい落ちていたのでウエスで拭いて綺麗にした。

フタをしていても、側面のケーブルの穴から入ってきてしまう。

インジケータは緑色で良好。
ただし、これは見かけの電圧を検知しているだけなので注意が必要。
ノートパソコンを繋いで充電を始めると一気に電圧が降下する。

 

新旧サブバッテリーの比較

G&Yu(ジーアンドユー)SMF 27MS-730

20150406-091109-0

旧型バッテリーの型式 G&Yu(ジーアンドユー)SMF 27MS-730
容量   105Ah(20HR容量)
充電電流 10A

重量   22kg
寸法   長さ304 x 幅173x 高さ225mm

 

G&Yu(ジーアンドユー) G’cle27M-spec

新型バッテリーの型式 G&Yu(ジーアンドユー) G’cle27M-spec
容量   105Ah(20HR容量)
充電電流 12A

重量   23.5kg
寸法   長さ320mm×幅172mm×総高さ230mm 

 

新旧バッテリーの違いは長さ重量充電電流で大きな違いはなし。
新型の方がおまけがたくさん付いて、お買い得なバッテリーに仕上がっている。
実際に新旧2つを使い比べてみたら違いがよく分かった。

新旧のバッテリーを並べて置いてみる。
遠目で見るとほぼ同じ大きさに見える。
それでは細部を詳しく見てみよう。

厚みはだいたい同じ。

長さもだいたい同じに見えるが、新型は側面の出っ張った補強材の分16mm長くなっている。
以前の収納ボックスに入れようとしたら入らなかった。

上面の高さはだいたい同じ。
蝶ナットをノブナットに交換すると、全高が高くなる。
ノブナットを付けると狭い助手席足元には設置できなくなるので、以前のように蝶ナットを使うことにする。

旧型の取っ手は剛性のある折りたたみ式で持ちやすい。
新型の取っ手はロープでつなげているため、持ち上げるとブラブラと揺れるしロープが伸びて持ちにくい。持ち運んでみるとその違いがハッキリと分かる。

通常サブバッテリーは、持ち運んで使うようなことはしないので、新型のデメリットは全然気にならない。

真横から見たようす。
ノブナットの高さがよく分かる。

新型バッテリーは長くなったので、以前の収納ケースには入らない。

側面の補強材の分、16mm長くなっている。
こうすることで製造コストを抑えることができるのだろう。
面倒だが収納ケースを作り直すことにした。

 

バッテリー収納ケースを作り直す

旧型収納ケースを上から見下ろす。
時間とお金を節約するために、できるだけ再利用したいところ。

今回はインパクトドライバーがないので、手動のドライバーで作業することになった。
分解の途中で早くも腕がパンパンに張ってきた。普段いかに機械の力に頼っているのか分かる。

途中で嫌になって電気ドリルを使うことにした。
しかし、作業を始めてすぐに驚愕の事実を知ることとなる。

なんと電気ドリルは逆回転できないのだ!
今まで当たり前なことに全く気が付かなかった!

解体が終わった次は合板を切る。
ノコギリの切れ味が悪くてストレスを感じながら作業をした。
実家で大物の板をカットするには、この段差が非常に便利。
まるで合板をカットしやすいように、わざわざ段差を作ったようにも思える。

手作業は思いのほか時間がかかって辺りは暗くなってしまった。
収納ケースの箱を作ったところで、昨日の作業は終了となった。

明けて今日、朝から作業の続きを行う。
時間に追われていい加減な作業をしてしまったようだ。隙間がある歪んだ箱になってしまったので、隙間をパテで埋めておいた。

表面がザラザラなので、サンドペーパーで磨いた。

あとはガス抜きホースとケーブルを出す穴を空けるだけ。
用意したのは、折りたたみノコギリ、引き回しノコギリと電動ドリル。
ケーブルを出す穴は角にドリルで穴を空けてから引き回しノコで切り取った。曲線も切れる引き回しのこぎりはDIYではよく使う。

 

野鳥の巣箱を作っているわけではない。
収納ケースはこれで完成!
再利用できた材料は脚と合板1面のみ。

手動ドライバーだと作業に時間がかかる。
いつもならチャッチャと短時間で終わってしまう作業が、倍の6時間くらいかかってしまった。

上から見たようす。
見た目、作り直した収納ケースの方がスッキリしている。

底のようす。
脚は1本のみ。助手席足元の傾斜に合わせた厚みの木を取り付ける。
そのまま設置するとバッテリーが傾く。

バッテリー内には電解液の希硫酸が入っているため、何かの拍子に漏れて出ないように水平に設置する必要がある。

ガス抜きホース(右)と電源ケーブル(手前)を通す穴

収納ケースのフタ

フタの裏

ズレ防止のために四隅に端材を取り付けている。

フタを縛るロープがズレないようにビスを打ち込んでいる。
おっさんは芸が細かい!(自画自賛)

 

サブバッテリーを元通りの助手席足元に設置する

収納ケースの底に振動・ズレ防止と保温のためにウエスを敷いた。
ここでハムスターを飼うわけではない!

元通り助手席の足元に設置する。
これまで通りカーペットの上に置いて後ろに飛び出ないようにロープで縛るだけ。
これでだいたい水平となる。

ガス抜き用ホースを取り付けたところ。

付属のホースは短かくてエンジンルームまで届かなかったので、手持ちの内径8mmのビニールホースをカットして使った。
付属のホースとは違い柔らかめで曲げるとホースが潰れてしまいそうになるので、ビニールテープを巻いて剛性を高めておいた。

ホースは助手席奥のサービスホールを通してエンジンルームを出し結束バンドで軽く留めておく。

遠目で設置したバッテリーのようすを写す。
絶妙な設置場所におっさんは大満足。
何度でも声を大にして言いたくなる。

ジムニーのサブバッテリー設置場所のベストポジションは助手席足元!!!

 

収納ケースのフタを取ったところ。
ノブナットから蝶ナットに戻してケーブルを取り付けた。
振動で蝶ナットが緩まないように、ワッシャとスプリングワッシャをかませてある。

充電器で充電しながら走行する時は、ワニ口クリップを円筒形の端子の方に取り付ける。
舗装路であれば、振動で外れることはない。

これが最も簡単な走行充電システム。

ワニ口クリップではなく端子でしっかり接続して充電器を固定しないのは、充電器が嵩張って網棚に設置しにくいことと、充電器の用途が限られてしまうため。
こうして充電が必要な時に接続するようにしておけば、他車のバッテリー充電にも使用することもできる。
道具は汎用性を高めた方が使い勝手が良くなる。

走行充電用の充電器の電源はメインバッテリーから取っている。また今度詳しく解説しよう。

チェックが終わったので、最後はバッテリー保温のため、ウエスを巻いておく。
これなら寒い時期でもちゃんと電気を供給してくれることだろう。

今度のバッテリーは大事に使っていきたい。

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