野宿スキルを手に入れた!

こんばんは。からあげです。

今日もパソコンを弄りながらゴロゴロしてた。
もう少し回復が早いと思っていたが、なかなか体の怠さが取れない。
毎食土鍋のままご飯をモリモリ食べているが、少々食べ過ぎなような気がしてきた。
お腹が空く前に食べているので消化しきれずに、内臓が参っているのかもしれない。
歩いていた時は食べないといけないが、今は動きもせずただゴロゴロとしているだけなので、ご飯の量を減らすことにしよう。

 

今日は、歩き遍路で得たものの中の一つ。野宿スキルについて話そうと思う。

これまで私はテント泊の登山をやってきたので、山のテント場などで寝ることには慣れている。
しかし、今回のような人里での野宿の経験は無かった。
サラリーマンを辞める直前から山林を探しながら旅をしていた時は、車の中に住んで生活していた。
いわゆる車上生活者だった。
しかし、車上生活は車中泊の延長で簡単だ。道の駅のようなトイレ付きの駐車場があちこちあるので寝床に困ることはない。
ところが、ザックに生活道具一式を背負っての歩き旅となると事情が異なってくる。
道の駅の中に明るいうちからテントを張ると目立つし、一般利用者の目障りとなり営業の邪魔となる。
普通の公園でも同じ。人気のない山中なら何も問題はないが、四国遍路で巡るお寺は大抵人里にあるので、付かず離れずである程度の距離を保って野宿するしかない。

野宿は、テントなしの東屋の下で寝袋一つで眠ることも出来るが、秋から冬にかけての旅であり、高所にあるお寺のことを考えると、東屋や屋根の下にテントを張って野宿するのがスタンダードとなる。
屋根のない場所にテントを張っても全然構わないが、雨や朝露でテントが濡れると重くなるので、出来るだけ屋根下に張りたかった。
アスファルト道路には合わないソールの硬い登山靴を履いていたので、出来るだけザックは軽くしたかった。

 

私の野宿パターン

 

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東屋の下

中央付近に椅子とテーブルがなければ、中でテントを張ることが出来る。
ただし、しっかりした壁がない事が多いので、風には弱い。
公園には東屋があることが多いので、あれば迷わず張ってしまうほどの快適な場所だ。

 

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防波堤の陰

画像の場合は、付近に民家があったので海側にテントを張っている。陸側からの風を完全に遮断できる。
海側から風が吹く場合は陸側にテントを張る。屋根が無いので雨に濡れてしまうのが難点。

 

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河川敷付近

河川敷は河川区域で市町村や県、国が管理しているので、個人には迷惑が掛からない。
開けた場所が多く人気が少ないので、野宿場所の候補となる。
ただし天気が悪い場合は、居心地は良くない。

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大師堂

遍路道沿いには多くの大師堂があって、宿泊可の場所もある。
画像は28番過ぎの松本大師堂。
東屋風の作りで風が吹き抜けるが当時はまだ暖かくテント無しでも大丈夫であった。
近所の人に一声かければ安心して寝泊まりできる。

 

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道の駅

主要な道路沿いには大抵ある道の駅。
道の駅の建物の軒先を借りてテントを張ったところ。
売店や食堂の営業が終わってからテントを張ることになる。
夜間でも車の出入りが多いので落ち着いて眠ることが出来ない。
野宿のベテラン向きの場所。

 

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道路脇 

岩本寺から南に向かって歩いていたが、野宿場所が見つからなかったので、やむなく道路脇の休憩スペースにテントを張った。
トイレと水が無いので事前の準備が必要。道路脇なので車の音が煩く、人がやって来ることもあるので、快適とは言えない。

 

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通夜堂 

56番泰山寺の通夜堂。市街地はなかなか野宿場所が見つからないので、お寺の通夜堂は貴重で有難い存在。
トイレと水があり、風を遮る場所で眠ることが出来るので快適。

 

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橋の下

ホームレスの代表的な野宿場所だけあって非常に快適。
広い屋根があるので雨に濡れることはない。
暖かい季節になると夜でも人がやって来るかもしれないので注意が必要。

 

44泊45日の四国遍路では、善根宿、遍路小屋、通夜堂、大師堂に一泊ずつした他は、40泊をテントで泊まった。
遍路を始めた徳島県の頃は、常にドキドキのヒヤヒヤもので落ち着かなかったが、高知に入る頃には野宿場所を見付けるコツを覚え、次第に車の騒音にも慣れてどこでも野宿出来るようになった。誰でも経験してゆくうちに出来るようになってゆく。

四国で基本的な野宿スキルを身につけたので、今後はもっと難易度の高い都市部での野宿にも挑戦してみたい。
テント一つあればどこでも寝泊まり出来るようになったので、ホームレスになっても生きて行ける自信がついた。
自分の人生を賭けた探検や事業に失敗して丸裸となってもテントと自炊道具などの最低限のモノがあれば生きてゆける。

この野宿スキルは今後の私の人生で多いに役立ってくれることだろう。私の不慣れな野宿生活を大目に見て放って置いてくれた寛大な四国の人に感謝したい。

どうもありがとう。

 

おわり

コメント

  1. のらぱぱ より:

    お遍路の旅、ご成就おめでとうございます。

  2. のらぱぱ より:

    やってみたい気はありますが、私は歩けません。
    その行動力、うらやましいです。
    悔いなく生きて死にたいといつも思ってます。

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      少しずつ歩いていればそのうち歩けるようになります。

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