みちのく潮風トレイル【24日目】~大船渡市街地手前でストップ!!~

こんにちは。からあげです。

 

昨晩はかなりの冷え込みだった。
朝起きてG ショックの温度計を見るとなんと7℃だった。
あまりの寒さにカッパ上下を着込んで眠った。
もちろん、ポンチョから変形させたシュラフカバーも使って。
使っているダウンシュラフの保温力がかなり落ちているので、寒くて何度も夜中に目を覚ました。
今度機会があったら、インナーでも買おうと思う。
まだ微妙なので、少し我慢するかもしれない。

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昨日のねぐらは綾里崎(りょうりさき)手前の林道脇。
ちょっと歩くと灯台分岐に到着した。
ザックを置いてピストンする。

灯台は何の変哲もない普通の灯台だった。
周囲が樹木が茂ってあまり展望はきかない。
せっかくいい場所なのに勿体ない。

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灯台手前の展望台からの朝日。
今朝は寒いので体を温めようと、ペースを上げてガンガン歩いた。
調子に乗りすぎて直ぐにバテてしまった。
ちょっと上着を脱ぐのが早すぎたようだ。
クラッカーやココナッツサブレを食べても栄養がないので、全然パワーが出ない。
ああ、玄米を食べていたら、こんな簡単にバテないのに。

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不動の滝

綾里峠の登り口にある滝。
水量が少なくて迫力に欠ける滝だった。

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滝のすぐそばにある社。

今日も一日無事に歩けました。どうもありがとうございます!

いつも神社ではこんな感じで先取りしてお礼を言っている。

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角が生えた狛犬。
これは強そうな番犬だ。

 

神社を出て綾里峠の上りに差し掛かると、一気にペースが落ちた。
どうすることもできずに、休み休み登ることしかできなかった。
それでもなんとか峠を越すと、急にペースアップしてリズムよく麓の集落まで下りてくることができた。
この昔の峠道は、人より鹿やクマの方がたくさん通る道で、地面が柔らかくて落ち葉が降り積もり、枝がたくさん落ちている状態だ。
なので、枝が足にまとわり付いてきてなんども転けそうになった。

麓に下りると疲れが一気に出てきた。
三鉄の駅で休憩しようと思ったが、住宅街の中にひっそりとあることが多く、遠目で見てもどこにあるのか分からない。
これまでも何度も手間を取らされた。
疲れていると読図能力がガタ落ちする。
お店のおばちゃんに聞くと、駅までちょっと遠い。
大を催していたので、駅まで持つかどうか分からない。
そんな時、大きなグランドの脇にトイレを見つけた。

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グランドのトイレ

真新しい保温シャワー付きトイレだった。まるで高級ホテル並。

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しかも外には温水シャワー付き水栓があった!
さすがにシャワーは出なかった。

 

神はおっさんを見捨ててはいなかった!
ザックを置いて用を済ませると、急にお腹が空いてきた。
ラーメンを作って食べる。
先ほどまで誰一人としていなかったグランドに何台もの車が乗り付けると子供が出てきて遊び回り、しばらくすると全て出ていってしまった。

再び静まり返ったグランドを見て、今日の泊まりはここでいいかなと考えるようになった。
この時、すでに昼の1時を回っていて、大船渡の市街地を抜けるのは厳しいと感じたからだ。

どうしたもんかと悩んでいる時、前を通りがかった自転車のおっちゃんに話し掛けられる。
ソーラーパネルを見て興味が湧いたらしい。
あれこれ話していると、待ってましたとばかりにおっちゃんの武勇伝が始まる。
始めは律儀に聞いて相槌を打っていた。
すると仕舞いに年商1兆円を目指して再び会社を興そうかと言い出した。
なんだか急にどうでも良くなって来てしまって、適当に流しておっちゃんと別れた。

 

話をしている間に今度は少年野球のチームらしき子供達がやって来て練習を始めた。
もう待つのも寒くなって来たし、近所に良さそうな野宿場所を見つけたので移動することにした。

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やって来たのは集落の入口にある神社。
高台にあって人目のつきにくい場所。
さっと見渡すと、野宿に問題なしと判断して3時前だというのに、もうテントを設営してしまった。

やっぱりテントを設営すると落着くわい、と独り満足げにテントを眺めていると、下の方から夫婦の参拝者が現れた。
まさか人が来るとは思っていないので、かなりびっくりした。
できるだけ爽やかに挨拶してテントに逃げ込む。

その夫婦はかなり長い間、社の前で手を合わせていたので、震災で親しい人を亡くしたのかもしれない。
テントのお礼がまだだったので、夫婦が帰ったあと賽銭を奮発してお礼を言っておいた。

 

今日は無理して市街地まで行かなくて正解だったと思う。
中心部で疲れ果てると大ピンチになる。
もう宿にでも泊まろうかと思いかねない。
ちょっと短く刻んでしまったので、明日碁石海岸にたどり着けるか怪しくなってきた。
明後日は雨のようだから、明日はできるだけ東屋の下にテントを張りたい。
碁石海岸まで行けば、どこかに東屋がありそうな気がする。
同じ雨でもテントを濡らした状態と乾いた状態では雲泥の差がある。
重量もそうだし、気分的なところが大きい。
パッキングしてしまえば、あとはポンチョを被るだけなので、あまり気が落ち込まない。

まあ、今から悩んでも仕方ないから、行き当たりばったりでいこう。
図書館で詳しい地図のコピーを取れなかったのは痛いが、あとは車道歩きがメインとなるので、なんとかなるだろう。

 

おわり

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    年商1兆円を目指して再び会社を興そうかと言い出した。

    < 自営から法人に移行して、からあげ隊長ブランドの立ち上げなんかできたらいいですね。仲間さえできれば、○○ベルなんかより、まともな製品が作れそう。
      金さえ入れば、隊長の好きなB-LIFEができますよ。そういえば、B-LIFERで起業した人は、一人もいませんね。
      隊長だったら、元船員で金銭感覚も鋭い。しかも、1200日以上のブログ更新記録やお遍路踏破、北海道、白神遠征達成といい線いけると思うのですが?

     隊長、まだ若いし・・・

    • karaage より:

      お金がなくてもBライフはできます。
      ありすぎても邪魔なだけです。

      まあ、活動に不自由しない資金は欲しいと思いますが。

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