こんにちは。からあげです。
PCTの記録を読み返しているうちに、当時の記憶が鮮明に蘇ってくる。忘れてしまったと思ったが、脳内の奥深くに刻み込まれているようだ。毎日毎日糞暑いなか歩いたことをそう簡単に忘れる訳がない!さあて、Cajon PassのMcDonaldで日本と変わらないハンバーガーを食べたおっさんはその後、どうなったのか?勿体ぶらずに書いてゆこう。
- PCT21日目 5月16日 349mile付近からWrightwood 363mile地点まで
- PCT22日目 5月17日 Wrightwood 363mile地点から365mile付近まで
- PCT23日目 5月18日 365mile付近から389mile付近まで
- PCT24日目 5月19日 389mile付近から420mile付近まで
- PCT25日目 5月20日 420mile付近から448mile付近まで
- PCT26日目 5月21日 448mile付近からAgua Dulceを経て464mile付近まで
- PCT27日目 5月22日 464mile付近から491mile付近まで
- PCT28日目 5月23日 491mile付近から517.6mile地点Hiker Townまで
PCT21日目 5月16日 349mile付近からWrightwood 363mile地点まで
昨晩は風当たりの強い尾根でのカウボーイキャンプだったので、寒くないようにと寝袋の上からタープポンチョを被って眠った。すると防水効果もあって、朝のガスに包まれても寝袋が湿らずに済んだ。
私がねぐらを見つけてホッとしていると、あとからハイカーがやって来てテントを張って良いかと尋ねてきたので、渋々顔を縦に振った。そんなこと言われたら、ウンと返事するしかない。
出発してしばらく歩いているとガスが晴れた。この日はあとから追い上げて来るハイカーたちに続々と抜かれた。Big Bear Cityでゼロデイをとらずに歩いてきたため、周囲のハイカーの顔ぶれがガラッと変わってしまった。全く知らない顔ばかり。
雲海の上に太陽が出た。
山火事跡をゆく。日が昇るまでは寒かったが、日が昇るとすぐに暑くなってくる。本当に寒暖の差が激しい。
遠くの山にうっすらと雪が残っている。
トレイル脇にも雪が現れた。ここは日陰のため遅くまで残っているようす。
Acorn Trailの分岐点まできた。ここからWrightwoodの町に下りることができる。
6mile先のHwy2から5.5mileヒッチハイクしてWrightwoodまでゆくこともできるが、人に頼るヒッチハイクが嫌いなため自分で歩いて町まで下りることにした。
Cheetosというお菓子
食べると手が真赤になるスナック菓子。昨日のコンビニで買ってきたおやつだ。お気に入りのCombosビザ味がなかったので、仕方なく購入したもの。山の上まで持ってきたら袋がパンパンになった。
町までは急な下り坂を下りてゆく。わざわざ歩いて下りる変わり者のハイカーはいないと思いきや数人見かけた。一般人と比べたら、ハイカー自体が変わり者だ。
Acorn Trail入り口まで下りてくると、標識に杖がたくさん立てかけてあった。
Wrightwood 363mile地点 3.6mile歩き
山間の小さな町 狭い範囲にPOやお店があるため、ハイカーにとっては過ごしやすい町。
宿は高めのモーテルばかり。安いホステルやキャンプ場があれば良いのだが。。。
麓まで下りると別荘団地を抜ける。どちらかと言えば、庶民的な別荘団地だった。
通り掛かる車を期待していたのだが、なかなかやって来なかった。一台お年寄りのドライバーに乗ってくか?と声を掛けられたが、町まですぐそこだったので断った。
もう少し早く来てくれたら良かったのに!
町まで下りてくると、そこかしこにハイカーの姿があった。お店の近くでトレイルエンジェルに声をかけられたが、私が酒を飲まないことが分かると、頑張れよ!と言ってどこかに行ってしまった。なんだよ、ジュースはないのかよ!
一刻も早くレストランに向かいたいところだが、ここはグッと堪えてHardware(ホームセンター)に向かう。目的はソーヤーSqueezeを購入するため。ソーヤーミニしかなかったが、Squeezeは翌日入荷するとのことだったので出直すことにした。
バウンスボックスの受け取りもあるが、時間が遅いため明日にしておくことにした。(持ち運ばないといけないため。)まずは食事をしてお腹を満足させたい。適当なレストランに入ってハンバーガーを頼んだ。ついでにスパークリングウォーターも頼む。レモンが入っていてなかなか美味かった。
ハンバーガーは出てきたあとで自分で具を挟むところもある。この時、野菜サラダが付いてきたものと思って、そのまま食べてしまった。気がついた時は時すでに遅し。お腹に入ればどうせ同じだから気にしないことにした。
ちょっと時間があったので、図書館に寄ってからトレイルに戻ることにした。グーグルマップで図書館を探したが、それらしい建物が見当たらなかった。ここの図書館は外観が民家と見分けが付かない作りで、よそ者には分かりづらくなっていた。
この看板がなかったら気づかなかった。アメリカでは用のない人間が他人土地に無断で侵入すると発砲されるかもしれないと聞いていたので、あちこち勝手に入って探し回ることができないため困っていたところだった。
時間外の返却ポスト
どこの国でも考えることは同じらしい。
田舎町なのに雑誌コーナーが充実していた。雑誌は全部英語のため、ページをめくって写真を見るだけにした。
Acorn Trailまで戻って目立たない場所でカウボーイキャンプした。町まで意外に距離があって疲れた。
トレランシューズがカップホルダーや小物入れになる。意外に便利。
寝起 クリフバー×1、お菓子少々
朝食 マルチャン×2、ツナ×1
昼食 マルチャン×2、お菓子
夕食 ハンバーガー
おやつ お菓子、ジュース
PCT22日目 5月17日 Wrightwood 363mile地点から365mile付近まで
昨晩は強風が吹き荒れて全然落ち着いて寝られなかった。さらに夜遅くヘッドランプの明かりがウロウロするので不安な夜を過ごした。夜が明けると昨日はなかったテントが張られていたので、町のモーテルに泊まるのを避けたハイカーがここまでやって来たと思われた。まったく人騒がせな奴め!遅い時間にゴソゴソ動き回るのは止めて貰いたい。
朝食を済ませるとガスボンベに中途半端なガスが残っていた。仕方なくガスを捨てることにした。ボンベにストーブを接続したまま点火せずにバルブを開けて、残ったガスを大気開放させた。やり終わったあと罪悪感に包まれた。ハイカーボックスに入れたかったが、どこにも見当たらなかった。
再び別荘団地を抜けて町まで下りる。別荘の前に置かれているゴミ箱。この付近もクマが出るようで、生ゴミは厳重なゴミ箱の中に入れられていた。(ゴミが入りきらなくて口が半開きになっているゴミ箱がいくつかあった。)
朝一番でバウンスボックスの受け取りを行う。WrightwoodはPOやお店が狭い範囲に固まってあるためハイカー向けの町だが、それは町に泊まった場合。トレイルで泊まった場合は行き来がかなり大変。
スーパーの前の休憩スペースでバウンスボックスを広げる。まだ日が当たらなくて寒いため、他のハイカーは誰もいない。いつだってハイカーは居心地の良い場所を求めて移動する。
中からようやくチタントレック900を取り出すことができた。
荷物はスーパーの前に置いておいて公衆トイレにやって来た。アメリカでは公衆トイレは貴重な施設となっている。
トイレで何がしたいのかというとひげ剃り。あまり伸ばしてしまうと、T字カミソリでは剃れなくなってしまう。
伸び放題に伸びた髭。
前回、髭を剃ったのはスタート前のSan Diegoだった。(20日以上経過)
PCTを歩いている最中で髭を剃ったのは、ここWrightwoodとSouth Lake Thoeでの2回のみ。髭を剃る時間と場所がないため、剃らずにいたらカミソリで剃れないくらいまで伸びてしまった。
カミソリで剃れなくなってからは、折りたたみナイフに付いている小さなハサミでコツコツ切っていた。
スーパー横の休憩スペース
ここでバウンスボックスを詰め替えて、次はおよそ200mile先のTehachapiに送っておいた。
紙の地図を整理している時、ついうっかりして地図が2,3枚飛ばされた。猛ダッシュで走って行ってなんとか回収できた。危ないところだった。
電源がとれるようになっていたが、壁の高い位置にテーブルタップが取り付けてあって、全く使えない設備となっていた。結局、地面スレスレのコンセントから電気を取らせてもらった。ハイカーの特性を知らないと快適な設備を提供することはできない。
ホームセンターの裏側がハイカーのたまり場として提供されていた。店の奥からハイカーが出てくるので入って行って見つけた。ここにハイカーボックスとレジスターがある。
早速、ソーヤーSqueezeが入荷していないか店員に聞いてみると、今日は入って来ないと言われた。そんなはずはない!昨日の店員さんは今日入荷すると言っていたと言っても、今日来ないものは来ないの一点張りで取り付く島がなかった。
昨日の親切な店員さんは休みで、今日はいかにも意地の悪そうなおばさんだった。店の奥に積んであったダンボール箱の中に入っていたんではないかと思ったが、私の英語力ではどうにもならなかった。
ハイカーボックスでガスボンベを漁っていると、良かったらこれを使ってくれ!と差し出してくれた気前の良いハイカーがいた。思わぬ親切に感激してじっと顔を見ると、Big Bear Cityへヒッチハイクする時にあとから乗ってきたハイカーだった。あの時の貸しを返してくれたのか?ありがたく頂いた。
スーパーでお買い物♪
買い物かご一杯に買って約40$。
今日はレストランでの食事はなし。自分へのご褒美にフライドチキンを買ってムシャムシャと食べた。
足りないので大きなパンも食べる。これで5$くらい。アメリカの物価は高いが、食べないと歩けなくなるので、食費は必要経費と思うことにしていた。
15時前、尾根沿いのトレイルに復帰したところ。高低差があってかなりしんどかった。
364mile地点、Guffy Spring
トレイルから1/10mile下に下りたところにある水場。すでに枯れていて受け皿に溜まっている水のみとなっていた。この水場をあてにして水を少なめにして登ってきたところだったので、非常にラッキーだった。
尾根上にある貯水タンク。まだ水があるのかは不明。
ねぐらを探しながら歩いているところ。風が当たらない場所がいい。
しばらく歩いて16時過ぎ、トレイルから少し下がったところにあった林道跡でカウボーイキャンプ。
朝食 マルチャン、???
昼食 フライドチキン、パン
夕食 マルチャン???、お菓子
PCT23日目 5月18日 365mile付近から389mile付近まで
05時20分起床。風が当たらないところでゆっくり眠ることができた。
日陰の残雪。これだけ多くの雪を見たのは始めてだった。
厚手のビニールシートで作られた溜池。付近のスキーリゾートに供給する水らしい。周囲にフェンスが張られていて立ち入れないようになっていた。
Hwy2 369.4mile地点 ここでヒッチハイクしてWrightwoodまで下りることができるが、早朝のため交通量はほとんどなし。事前に電話予約していたらしいハイカーたちが迎えの車に乗り込んで町に下りていった。
私が歩いているのに知らん顔をしてサッサと行ってしまった。凄い薄情な人たちだった。
キャンプ場の水場
蛇口をひねると水が出た。
風があって寒いのでビジターセンターの建物に隠れる。
ウッドデッキで朝食を作る。他のハイカーも建物の影で休んでいた。
いつでもマルチャン。おっさんの活力源。
本日はMount Baden Powelという山を越える。ちょうど上りに差し掛かったところ。山頂までつづら折りの道が続く。結構人気のある山らしくて、PCT以外のハイカーもかなりいた。
この登りで女の尻を追っかけているような軟弱なハイカーに絡まれた。私が挨拶しても無視をするくせに女だけには愛想を振りまく。馬鹿みたいにハイペースで登り途中で疲れて休むの繰り返しで、マイペースで登る私が道を譲っても挨拶なし。しまいに「Hey You!!」と凄まれた。一体何がしたかったのかは不明。私はそのまま無視して歩き続けた。
Mount Baden Powel上部になると残雪が現れた。雪の上を直登していった。
山頂まであと少し。存在感たっぷりの大きな木が生えていた。
Mount Baden Powel(9399ft 2865m)
10時過ぎ山頂に到着。アメリカでは名だたる山の頂に国旗が掲げてあることが多い。今回のPCTで山頂に立った山は数えるほどしかない。ここは貴重な山頂。
景色はなかなか良かった。山頂で昼ごはんを食べて一休みした。
384mile地点 Little Jimmy Spring
豊富な水量の水場。冷たくて非常においしい。水を汲んですぐに離脱する。
JimnyではなくJimmyか。昔の愛車のことを思い出してしまった。
気がつくと靴下がボロボロ。厚手の綿100%だったが、長くは持たなかった。
涼しい風が吹き抜けるところで立ち止まり休憩する。残雪はあるが、日差しが強いため非常に暑い。Tシャツが汗でずぶ濡れになる。
386mile地点 Hwy2に下りてきたところ。ここから少し先、絶滅危惧種の「Yellow-Legged Frog」の棲家を避けるための迂回路がある。本当はハイウェーを歩かずにサイドトレイルを歩くつもりだったのだが、道を間違えて最短コースのHwyの方に来てしまった。ほとんどのハイカーがHwyの迂回路を通るため、別の迂回路の入り口が非常に分かりにくかった。ここまで来て戻る気にはなれないため、そのままHwyを歩くことにした。
迂回路は道路とトレイルを交互に続き、ちょうどトレイルに入ったところでカウボーイキャンプをする。この日はMount Baden Powel越えのアップダウンがあってかなり疲れた。
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×2、チーズ×1
昼食 マルチャン×2、クッキー×1/2
夕食 マルチャン???
PCT24日目 5月19日 389mile付近から420mile付近まで
390mile地点 Hwy2にあるPCT入り口。通行禁止の標識が設置されていた。通行禁止はかなり前からのようすで、奥へと続く踏み跡がかなり薄くなっていた。
Hwyを歩く。早朝のためか、もともと通る車が少ないのか、交通量がほとんどなかったため歩きやすかった。
道路脇から何やら水の音が聞こえてくる。音のする方にゆくと、送水管のパイプの継ぎ手から水が勢い良く吹き出ていた。
これは予期せぬ水場。ありがたく汲ませて貰った。
山の中のワインディングロードには、こうした十字架が設置されてお花も供えてあるところがある。道路脇を歩いている時度々見かけた。ここはバイク事故の現場のようす。
今日もモリモリとマルチャンを食べる。これは2袋分。
藻が生えている水場で水を汲む。
アメリカではなぜかトレイル上で道を塞いで休憩するハイカーが多かった。女一人がトイレ上で座り込むと、あとから来た男たちが次々に立ち止まって人だかりができる。女王様ごっこでもしているつもりなのか?本当に迷惑だった。
代わり映えのしないトレイルを淡々と歩く。誰とも話さずに歩いていると、次第に寂しさが蓄積されてくる。
見晴らしの良いフラットスペースで休憩する。
Mill Creek Fire Station(419mile地点)
消防署に水場があるとのことだったが、どこにも見当たらない。周囲を注意深く観察していると、建物の影から出てくるハイカーがいた。正面から裏側に回ると水道の蛇口が設置されていた。
アメリカの水道は水圧がやたら高くて蛇口が開け閉めしづらい。ちょっと開けるとドバっと勢い良く出てきて水筒が吹き飛ばされたりする。貴重な水がかなり無駄になっている。
消防署を過ぎたところ、Hwy沿いのピクニックエリアには大勢のハイカーがいたので、そのままスルーし、420mile地点のトレイルから逸れたところでカウボーイキャンプ。この日は20時ころまで歩いてクタクタになった。あとはマルチャンのチリ味がお腹に効いたのか、下痢になって無駄に体力を消耗してしまった。
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×2、クリフバー×1
昼食 マルチャン×2、クリフバー×1
夕食 マルチャン×2、ツナ×1、クリフバー×1
PCT25日目 5月20日 420mile付近から448mile付近まで
昨晩は夜遅くまでスマホを弄ってAmazon.comで浄水器とガスストーブを購入した。商品はお急ぎ便で517.6mile地点のHiker Townに送っておいた。Amazon.comはUPSで商品を発送するため、郵便局留めで送れないのが痛い。そのため、先の荷物を受け取ってくれるところに送って受け取ることになる。トレイルタウンでは品揃えが悪く、自分の欲しいものがなかなか手に入らない。
Soto ウインドマスター 71.39$
ソーヤーSqueeze 26$
Shipping 12.95$(2Day)
Tax 9.66$
合計 120$
*Amazon.comの発送は通常だと5日~7日営業日後の発送で非常に時間がかかるため、やむなく割高な2Day Shipping(2営業日後の発送)を選択した。
トゲトゲの草に阻まれる。あちこちに引っかかって痛かった。知らないうちに体は擦り傷だらけになる。
日向のお花畑
ピンク色が生える。
日本でも見かけるような花。ええと、なんだったっけ。
見渡す限りの山々
大地は乾燥していて水場は少ない。
436mile地点のレンジャーステーションが水場となっている。なんとキンキンに冷えたSODAがクーラーボックに入っていた。ANGELS NATINAL FORESTだけにトレイルエンジェルがいた!
これは嬉しかった。トレイル上で飲む冷えたSODAは格別。
糞暑いので木陰で休憩。日向は非常に暑いが、木陰に入るとビックリするぐらい涼しい。
真っ黒になった足。砂が靴の中に入ってきてこのようになる。トレランシューズ用のスパッツはあったほうがいいと思ったが、なかなか高いため買うことはなかった。こんなもの自分で作ればタダ同然じゃないか!と思った。
この日は下り基調でマシだったのだが、暑くて参った。途中、手練のハイカー二人組におちょくられてバテる。この時、トレッキングポールの有効性にはまだ気がついていなかった。
線路を越える。いちおう左右を確認して横断する。444.2mile地点のActon KOAはスルー。寄り道する余裕がなかった。翌日のAgua Dulceに備えて少しでも距離を稼いでおく。
草原に赤茶けた岩場が出ていて雰囲気が良かった。しかし、良さそうなキャンプスポットは見当たらず。
この日は18時ころまで歩いて見晴らしの良いところでカウボーイキャンプ。
夕日が真っ赤に燃えていてキレイだった。
寝る前に食料の残量チェック。明日の買い出しに備える。マルチャンだらけ。
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×2、クリフバー×1
昼食 マルチャン×2、ツナ×1
夕食 マルチャン×2、クリフバー×1
PCT26日目 5月21日 448mile付近からAgua Dulceを経て464mile付近まで
05時に起床すると、Amazon.comでトレランシューズを注文してKennedy Meadowsに発送しておいた。発送先でいろいろ悩んだため、かなりのタイムロスとなった。その後6時20分ころ出発。
Inov-8 Men’s Race Ultra 290 Trail Running Shoe 9.5 D US $52.99
Men’s 6 Pack Heavy Duty Reinforced Crew Socks Sock Size 10-13 7$
Tax $4.35
合計 64.34$
*今回は無料の通常配送を利用したため、送料は無料。(早めに注文した。)
Amazon.comではAmazon.jpのアカウントを使用することが可能。(決済もJCBがOK!)
California南部には、Poison Oakという触るとかぶれる木が生えている。このようにピンク色テープで目印を付けてくれているところもある。正直、他の木と全く区別が付かなかった。ひょっとしたら触ってしまったこともあるかもしれないが、肌がかぶれることは一度もなかった。
Hwy14下の側溝がトレイルとなっている。
どこまでも続くトンネル。
Vasquez Rocksという岩場。ゴツゴツした岩がむき出しになっている。他のハイカーにも人気のようで朝早くから人の姿が見られた。
岩の下のキャンプスポット。雨が降っても快適に過ごすことができる。
Vasquez Rocksの上の方に出たところ。草原が広がり雰囲気は良い。快適なピクニックエリアとなっている。
Agua Dulceに入る前に朝食を食べておく。町まで近くだが腹ごしらえをしてのんびりゆくことにした。
町までもうすぐ。道路脇を歩く。
アメリカ式新聞配達
ビニール袋に入れて入り口に放り投げておくスタイル。治安の良い田舎町だからできること。車で新聞配達をしているようだ。
Agua Dulce 454.5mile地点 On trail
荒野の中の小さな町。必要十分な補給を受けられるハイカーたちのオアシス。AT&Tは圏外だった。
町の外れにHiker Heavenと呼ばれるハイカーの休憩施設がある。
9時過ぎ町のレストランまでやって来た。ようし、ご飯を食べようか。
ところが、ハイカーでいっぱいだった。
要領のいいやつは、知った顔を見つけて座らせもらったりするようだが、知り合いのいない私は、その手は使えなかった。いつまで経っても空きそうな気配はなかったため、別のレストランにゆくことにした。
Hardware
ホームセンターはHardwareと言われる。日本のように味気ない建物ではなく、凄く雰囲気がいい。
カラフルなバケツが積まれていた。
少し歩いたところのレストランにやって来た。なんとこちらにはハイカーの姿は全くなし。アルコールの提供が出来ない店のようでハイカーに人気がない。
待つこと約20分。美味しそうなハンバーガがやって来た。空いていたため、わりと早く出てきた。
このレストランで日系3世のおばちゃんと近所の爺さんや家族連れに話しかけられた。非常にフレンドリーだった。私が知らなかったHiker Heavenという休憩施設を教えて貰って、そこまで車に載せていってもらった。しかも、爺さんにはハンバーガーをおごって貰った。非常にラッキー。
ケチャップとマスタードをたっぷりと付ける。健康のことなど二の次。まずはお腹の満足だ。
これが爺さんの車。いつもこれに乗って町の中をウロウロしているようす。後ろが荷台になっていて大勢のハイカーを運べるようになっている。なんと、運び屋の爺さんだった!
Hiker Heaven
Agua Dulceの町の外れにあるHiker Heaven。まさにハイカーたちの天国。Yogi’s Handbookに載っていない隠れた場所。ここに行けば、食事以外のたいていのサービスは受けられる。
宿泊・休憩、シャワー・洗濯など全て無料!荷物受け取り可能。
Hiker Townのようす
広大な敷地の好きなところにテントを張ることができる。昼間は木陰でハイカーたちが寛いでいる。仮設トイレがたくさんあって朝でも並ぶことはないだろう。
木陰が一等地のキャンプサイトとなっている。
干し草を利用した椅子。キャンプファイヤーを楽しめそう。
大きなガレージの中は洗濯と荷物保管コーナーとなっている。頼めばネットに繋がったパソコンを貸してもらうことも可能。
棚にはハイカーから送られた荷物がたくさん積まれていた。洗濯する時は、洗濯ネットに入れてスタッフに預けると洗濯から乾燥までやって貰える。到着した時に、スタッフが詳しく説明してくれる。
ハイカーボックスを漁る。Half mileの地図が大量に入れられていた。ほとんどのハイカーはスマホのアプリを利用しているようす。
ウールの靴下をゲットした!
小さめで足にジャストフィットした。靴下が欲しいところだったので、非常に助かった。
この靴下は穴が空いても直しながら大事に履いて、ゴール近くまで履き続けることになった。
セルフ式床屋コーナー
頭がボサボサになっていたので、バリカンで丸坊主にした。アメリカでキチンと髪を切ったのはここだけで、あとは折りたたみナイフのハサミでこまめに切っていた。
切れ味抜群のバリカン。アタッチメントなしで1mm以下に刈ることができて非常にさっぱりした。
髪を切ったあとはシャワーで汚れを落とす。シャワーを浴びるとまっ茶色の水となってすき間から出ていった。
敷地内にいくつもあるテント
ミシンが設置されている。ここで壊れたギヤを修理することができる。非常に有り難い。
贅沢を言えば、後半にあるともっと良かった。Agua Dulceは近すぎる。
充電コーナー。モバイルバッテリーとスマホでごちゃごちゃ。しっかり目印を付けておかないと間違えられるおそれあり。
私にはモバイルソーラーパネルがあるので、充電コーナーは必要なかった。
木陰で休む犬。
木陰で休む犬その2。
死んでいる訳ではない。凄く気持ちよさそう。
木陰に荷物を置いて一休み。さあて買い出しにでもゆくかな。
ここはハイカーしかいないので、荷物を置いていっても大丈夫だ。
間違われることはあっても、盗まれることはない。(たぶん)
再び爺さんに送って貰って町のスーパーにやって来た。さあて食うぞ~。買うぞ~。
小さな町なのに品揃えは良い。ハイカーフードがたくさん揃っている。よりどりみどりだ。
店の外の休憩コーナーでいくつかムシャムシャ食べてお腹の虫を落ち着かせる。
帰りは歩いて戻る。暑くて暑くて死にそうだ。とぼとぼ歩いていると、近所の人のピックアップトラックが止まってくれてHiker Heavenまで載せてもらった。町全体がハイカーフレンドリー。
町の中で馬に乗る人たち。たぶん、近所の人。
Hiker Heavenに戻ると食料を整理してパッキングする。
買ってきたフライドチキンを頬張る。
Hiker Heavenはハイカーが多くて泊まっても落ち着かないことは確かだった。ハイカーが大勢いる中で一人でいるのは辛い。まだまだ暑いが、先に進むことにした。
スタッフたちにお礼を言って出発する。まだ行きたくないのだが、かと言ってここに居たくもない。そんなどっち付かずの気持ちだった。シャワーを浴びて洗濯された服を着てようやく小奇麗になった。
ここを出発したのは3時前。
町の中を歩く。まだ日が高く非常に暑いため、木陰で休みながら少しずつ歩いた。
この道もPCTの正規ルートとなっている。
なんと民家の脇に懐かしいゲームが放置されていた。
町中を抜けてようやくちゃんとしたトレイルに入ったところ。食料で重たいので、無理をせずゆっくり歩く。
途中から雲が出てきて日が陰ってくれたお陰で歩きやすくなった。
Hiker Heavenを出た時、他のハイカーは全然出る気配を見せなかったが、いつの間にか猛烈に追い上げてきた。(たぶん奴らは町中でヒッチハイクした。)
暑くて暑くて仕方なかったため、日が沈んで涼しくなった20時ころトレイル脇でカウボーイキャンプした。
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×2
昼食 ハンバーガー、フライドチキン×2、お菓子
夕食 マルチャン???
PCT27日目 5月22日 464mile付近から491mile付近まで
05時起床、05時20分出発。日が昇って歩くなる前に、できるだけ距離を稼いでおきたい。朝は日の出前の明るくなってくるころから歩き始める。
キツネが現れた!こちらを凄く警戒している。
遠くに見える湖。水、水をくれ~。
単調な山道を延々と歩く。暑さに多少は慣れてきたとはいえ、暑いものは暑い。
トレイルから逸れて消防署にやって来た。
ここは478mile地点のGreen Valley fire station。水場はどこだ?
周囲のハイカーの行動を観察して水場を発見した!ここも分かりにくかった。
木陰で食事を済ませて先に進む。
うだるような暑さが続く。途中で完全にバテる。
トレイルは続くどこまでも。
岩の裂け目から滴り落ちるように出ていた487mile地点の水場。プラティパスを半分に切った広口の折りたたみバケツが大活躍した。
細い口だと全然水を回収できない。見るに見かねて外国人カップル(フランス人?)に折りたたみバケツを使わないか?と言ったところ、イヤいらない!と男の方に断られた。その後、水が余ったので、残ったけどいる?と尋ねると再び断られた。どうも男のプライドが許さなかったようだ。私はわざと音を出して水を捨てさっさと水場をあとにした。
この日も20時近く日が沈むまで歩いた。通りすがりのハイカーにいいとこない?と聞かれあとから付いて来る気配を感じたのでトレイルを逸れて逃げた。
ちょうど林道脇のくぼみにフラットな砂地を発見!ここでカウボーイキャンプ。非常に寝心地が良くて朝まで熟睡した。
寝起 パン×1
朝食 マルチャン×2、クリフバー×1
昼食 マルチャン×2、スパム×1
行動食 クリフバー×1
夕食 マルチャン×2
PCT28日目 5月23日 491mile付近から517.6mile地点Hiker Townまで
今日はHiker Townまで行って休みたいため頑張って歩く。木陰ゾーンがあってホッとする。
日向ばかりだと暑くてたまらない。
トレイル上に落ちていた空薬莢。本物の銃をシューティングゲームみたいにパンパン撃って遊ぶ奴がいるらしい。イカれてるよ!
500mile突破。暇人が丁寧に500mileだと知らせてくれる。ここで写真を撮って喜ぶ暇人もいる。暇じゃないと5ヶ月も歩いていられない。
小高い丘の上にある水場。半地下式のタンクとなっている。貴重な水を取るため寄り道する。
快適な木陰をゆく。非常に気持ちいい。このまま木陰が続いてくれたらどれだけ良かったことか。
ふわふわした大きな白い花。水場の近くで見られた。
どこまでも続く道。疲れたけど、こんなに暑いんじゃ休めない。Hiker Townまでゆこう。
山の麓まで下りたところ。真っ直ぐな道が続く。腹減って何か食べたくて仕方ない。
Hiker Town 517.6mile地点 On Trail
Mojave砂漠入り口にあるハイカーの重要拠点。周囲に何もない小さな村の中にある。自宅敷地にハイカーのためにセルフビルドで小屋を建てていたら、いつの間にか町のようになっていたというような場所。ここから4mile離れたコンビニまで送り迎えの車が出ている。
19時前、頑張って歩いてHiker Townまでやって来た。もう体はボロボロ。ここは荷物の受け取りと宿泊が可能。(1泊10$)食料は近くのコンビニまで行って補給する。
荷物置き場
ここから自分の荷物を探して勝手に持って行く。荷物の受取料は1個5$。お代は料金箱に入れておく。トレイルエンジェル宅に泊まる時は謝礼としていくらかお金を払うので、1$、5$、10$のキャッシュを何枚か用意しておく。
Amazonから届いた荷物。荷物の受け取り先の住所はYogiのHandbookに載っている。
高い送料を支払った甲斐あって、欲しかった物を手に入れることができた。
ソーヤーSqueeze(浄水器)とSoto Wind Master(ガスストーブ)4本五徳付き
いやっほ~。新たな装備を手に入れてテンションがあがる。
最終便のシャトルに乗って4mile先のコンビニに向かう。とても歩いて行ける距離じゃない。
リアシートは取っ払っている。乗車定員は乗れるだけ!
運転手はなんとコンビニの店長だった。あとで気がついた。
お店のレジのところに募金箱が置いてあったが、意味が分からなかった。なんだか申し訳ないことをした。
コンビニに到着~。よし、バーガーを食うぞ!
店内はハイカーだらけ。ハイカーたちに便宜を図ってくれている有り難いお店。
バーガーを注文し、待ち時間にアイスとジュースを食べる。
ボリューム満点のダブルチーズバーガー。
他の食料と込みで全部で27$。
顎が外れそうなほど大きい。お店で完食できなかったので、持ち帰って少しずつ食べた。
Hiker Townに戻って寛ぐ。もう20時過ぎだというのに、まだ日が沈んでいない。1日が非常に長い。
日のあるうちに洗濯や身の回りの片付けを済ませておく。
小屋はハイカーですでに満員だったため、外の空いているところで寝ることにした。
始めこの椅子で寝たのだが、ユラユラ動くため全然眠れない。結局、地面にシートを敷いて眠った。
新装備をチェックしているところ。4本五徳は安定感があるが、少し嵩張る。
ソーヤーSqueezeをテストしているところ。あまりの水量にビックリ。フィルターを通していないように思えた。
ソーヤーSqueezeとソーヤミニの違い。大きさの違いが浄水能力の違いとなっている。ミニに比べてフィルターの断面積が広くなっている。(新しい時はいいのだが、汚れて詰まってくるとミニ程度の浄水能力となる。注射器で洗浄しても圧が弱くて元通りの浄水能力にならない。)
ここで2泊して疲れを癒そうかと迷ったが、次は難所のMojave砂漠となるため、一気に抜けてしまうことにした。ここでの判断は良かったと思う。
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×2
昼食 マルチャン×2、パワーバー×1
行動食 クリフバー×2、スパム×1
夕食 大きなハンバーガー、お菓子、ジュース
つづく