こんばんは。からあげです。
自転車はまだかまだかと指折り数えて過ごしているおっさんがここにいる。待ち遠しくて気が狂いそうになってくる。自転車屋に電話して納車がいつごろになるのか聞いてみたいが、相手は私みたいに暇じゃないだろうとじっと堪えている。しかし、もう我慢の限界を越えそうだ。無理をせず明日電話をかけて聞いてみよう。私の推測だと、自転車はすでに工場から自転車屋に届いていて調整などの最後の整備をやっていると思われる。もう整備はいいから早く自転車をくれ!
今日は朝から雨が降って生暖かい1日だった。このままシェルターを張ったまま万年床にしようかと心のなかで葛藤があった。きわどいところで几帳面な私が勝ち、勢いに乗って撤収することに決めた。
撤収してちょっと寛いでいると、いつの間にか昼が過ぎていた。ご飯を抜くと体に悪いので簡単な昼飯を食べることにした。
いつものマルチャンではなくサッポロ一番塩らーめんだ。なぜみそがないのだ!と文句を言いたいところだが、タダ飯喰らいの身分なのでグッと堪える。ガソリンストーブのテストを兼ねてラーメンを作る。自転車でツーリングに出かけたら、嫌というほどストーブを使うことになるので、今無理をして使うことはないのだが、おっさんが使いたいと駄々をこねている。好きなようにさせておかないとすぐに機嫌を損ねるので、ここは好きなようにさせておくことにした。
注意深い読者はすでにお気づきかもしれないが、私が勝手に探検隊の愛知支部として使用しているこの物置。私がアメリカに行っている間におかんが業者に頼んで出入り口の屋根をやり替えてしまっていた。私が留守をしているときに工事されてしまった。私がやれば安くできたのに、家族は私のことを信用していないため、金を払って業者に頼んだ。いつもはなかなかやろうとしないのに、こういうときだけは早い。(安易な方にはすぐに流れる。)
コンクリの打設が素人目にもいい加減と分かって気分が悪い。中途半端にするからつなぎ目ができてしまった。グレーの塩ビ管を使うとはセンスが悪すぎ。しかも傾いている。無駄に屋根が高くて雨が吹き込むし、フレームが細くて追加の工事がしにくいようになっている。物干し竿を吊れるようにして欲しいとおかんから言われているが、どうも気分が乗らない。私を信用しなかったくせに、こういうやりにくい工事だけは頼んでくる。それならなぜ始めから私に任せない?他人の手が入っているため、凄くやりにくい。こんなやりにくい工事をしても、使いにいとあとから文句を言われるに決っている。私が必要に迫られなければ、やる気がしない。
まあ、こうしてコンクリと屋根が広くなって作業しやすくなったのでヨシとしよう。もちろん、ここで自転車の整備を行うことになる。
プレヒートは大胆かつ慎重に。だいたいコツを掴んだ。あとは繰り返しで実戦あるのみだ!
やっぱり炎が中心部分に集中せずに分散するため、お湯が沸くのが遅いような気がする。燃焼音が静かになるようになバーナーヘッドの形状だから仕方ない。炎が周辺に分散するということは一極集中せずに焦げにくいということ。チタンクッカーは特に焦げやすいので、焦げにくいのはいいことだ。あとはこれで白米が炊けるかだ。せっかくだから明日炊飯に挑戦してみようか。
ラーメンの完成。代わり映えしない中身。卵、小松菜、キャベツを入れてある。
クッカーの収納袋を自作する
憂鬱な時はクリエイティブなことをするに限る。自分ではどうしようもない自転車のことでウダウダ考えているのは時間の無駄だ。気晴らしには工作がいい。おっさんの大好きな分野だ。保育園時代のおっさんは、粘土を弄り始めると時の経つのを忘れていじり倒して保母さんを困らせていた。粘土があれば友達なんて要らなかった。人に相手にされないから、ますます粘土遊びにのめり込んだと言ってもよいだろう。昔の私と何にも変わっていない。
今、中国に持って行こうと決めているクッカー。
Snowpeakのチタントレック900の本体とエバニューのチタンウルトラライトクッカー1のフタが合うことが分かり、思わずガッツポーズしてしまったおよそ一年前。これはPCTで使っていた組み合わせだ。クッカーの容量は十分なのだが、もう一つ鍋が欲しいと思ったことも多かった。自転車旅なら最軽量にこだわる必要がないため、チタンウルトラライトクッカー1の本体も持ってゆくことにした。危うくヤフオクで処分しそうになった。
ご飯と一緒にスープも飲みたい。そんなおっさんのワガママに応えた。
この組み合わせの相性は抜群だ。(たぶん)
フライパンも欲しいところだが、さすがにフライパンは贅沢だ。クッカーを火から離して使えばいいだろう。ご飯を炊くなら熱伝導が良いアルミ製クッカーの方がいいが、買ってまで欲しいとは思わない。
この異なるメーカーの組み合わせのクッカーだと収納袋が合わない。ないなら自分で作ったらいい。以前は考えられなかったことだが、バックパックを作ってからは自然と自分で作ろうと思うようになった。
底を丸くしてフィット感を上げることにしたのはいいのだが、丸く線を引くコンパスがない。そこでクッカーをひっくり返して縁をなぞることにした。
縁をなぞった線で切ると小さいので、フリーハンドで大きめの線を引いて切る。
これが図面。四角ではなく円筒形だったので作成してみた。ポイントは底の丸と直線の接続部分。シワを作らずにいかに縫うか。これまでの成果を試されるときだ。
材料はシルナイロン。去年ポンチョタープを作った時の失敗作だ。解体して小物の材料として使っている。
シルナイロンは薄くてツルツル滑るため、非常に扱いにくい生地だ。端を折ってもすぐにもどってしまうため、ヘラを押し当てて滑らし折り目をしっかり付けてやる。
暇なのでほつれ止めの処理はしっかりやる。生地の端っこを折って縫えば解れて来ない。
縫っているとき、何か違和感があった。じっくり縫い目を見ると、糸の調子がおかしい!片方の糸がズレていると、縫い目の強度が落ちる。
ミシンの下のフタを開けて内部の掃除。ボビン入れの周辺に糸くずが付着すると、糸の調子がおかしくなる時がある。先日、帆布を縫ったこともあるに違いない。ミシンは精密機械だ。もっと丁寧に扱うことにしよう。
底は最後に縫うことにした。生地が滑りやすいため、木綿糸で縫って仮止めした。
するとこのように生地が余ってしまった。先に縦を縫って袋状にしたため、生地の弛みを逃せなくなってしまった。
仕方ないので、重ねて縫って弛みをとった。ちょっと不細工だが、実用上問題ない。これでいい。
ロープは1.5mmのナイロン製、コードロックも付けた。ピタリと決まったかに見えた。
しかし、ちょっと生地が足りない。生地が伸びてくれば、キチンと閉められそうだが、他の部分にもかなり無理がかかっている。
底の部分の逃し。
糸の調子が狂っていたこともあり、作り直すことにした。生地はまだ余っている。ヨシ、もう一個作ろう。(こうして要らない袋が徐々に増えてゆくのであった。。。DIYでは避けて通れぬ道。)
結局、2回目も底は最後に縫い付けた。そのため、生地が弛んでしまい重ねて逃さねばならなかった。
底の部分を折り返して縫ってほつれ止めした。こういう細かい作業が後の耐久性に響いてくることになる。
今度こそ収納袋が完成!
多少大きめの方が出し入れしやすくて使いやすい。
口もしっかり閉じることができるようになった。これでヨシ。
底を折り返して縫って変な縫い目が付いたが、これでヨシとする。
生地の垂水は重ねて逃してある。直線と曲線を合わせる部分は難しい。どこで弛みを逃すかが鍵となる。始めに底を縫ってから縦を縫って袋を閉じた方が良いのだろう。こういうのは数を作らないと分からない。
当初の目的である使える収納袋は出来た。袋に入れてコードを閉めればフタが外れることはない。メッシュだと乾燥しやすくていいが、岩角に当てるとすぐに穴が空いてくるため、今回は軽量で丈夫なシルナイロンで作ることにした。お陰でピッタリな収納袋を他に入れることができたぞ!
なんだか憂鬱な気分が少しだけ晴れてくれた。いい気分だ。
おわり
コメント
私は縫い物が苦手なので、からあげ隊長の器用さを尊敬します。
収納したいモノが、自作の袋がピッタリと(厳密に言うと、やや余裕を持たせて)はまったときは、それはそれは快感なのだろう、と思いました。
はい、ピタリと入ると気持ちいですね。
見た目が悪くても使うことが出来ればいいです。ようは慣れです。