ジムニーで快適な車中泊~DC12V用扇風機とタイマースイッチの取り付け~

こんばんは。からあげです。

 

車内温度が高くなる害

長期の旅では、愛車ジムニー(JB23W)に荷物を満載して車中泊しながらあちこち旅をする。
風が吹くまま気の赴くまま、登山や観光地巡などをして楽しむ。
宿泊費を節約するために、長期の旅では欠かせない宿泊方法が車中泊。ただ問題が一つ。車内が高温になる夏の間、車に積んでいる道具が傷んでしまうこと。

車内で長時間高温にさらされると、靴のソールの接着剤が劣化してきて剥がれたりする。確認した被害は、買ったばかりの登山靴と履き慣れた運動靴のソールが剥がれた2件。ひょっといしたら気づいていないだけでまだ他にもあるかもしれない。
なけなしのお金を払って購入した大事な道具がすぐに傷んでくるのはなんとしても避けたい!
そのため車内温度上昇防止対策の一つとして今回換気用の扇風機を導入することにした。

扇風機を回して空気の流れを作ってやれば、熱気が篭りやすいリアでも空気が入れ替わってそれほど高温にはならないだろうという考え。夜間暑くて眠れない熱帯夜にも扇風機を活用できる。

私のジムニーは車中泊に特化した数々の改造を施してある。自慢は試行錯誤して取り付けたソーラーシステム。屋根に設置した50wのソーラーパネルでサブバッテリー(容量105Ah)に充電して、PCやスマホなどの電子機器の充電に役立てている。車内電源はブログ更新にはPCやスマホが欠かせない。
ただサブバッテリーの電源に依存しすぎて、曇りや雨の日にも長時間運転しているとバッテリーが上がるおそれがある。

晴れて車内温度が高くなる間だけ扇風機を運転するにはどうしたらいいか?
メンテナンスのことも考慮して、システムはできるだけシンプルかつ安価なものにしたい。などなどいろいろ考えた。

そして至った結論がタイマースイッチを使って日中の暑くなる時間帯だけ扇風機を運転する!

これから扇風機とタイマースイッチを使った車内換気システムの概要を説明してゆくことにしよう。

DC12V用車載扇風機 

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メルテック カーファンDC12V用8インチ [品番] CF-102

入力電圧:DC12V/最大消費電流(強/弱):1.3A/1.0A
首振り角度:約60度/取付:クリップorビス固定/羽根サイズ:200mm/ガードサイズ:225mm/カープラグコード長:約3m

箱の中には扇風機本体、日本語版の説明書、壁取り付け用のビス2個が入っている。

*下の商品はCF-102の後継機種

 

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扇風機を箱から出したところ。
できるだけ風量が強く静かなものが欲しかったので、羽根が20cmのものにした。

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スイッチの様子

弱と強の2段階の風量調節が可能。
スイッチボックスの横にはビス止め用の穴が取り付けられている。

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シガーソケット(電源ランプ付き)
3Aのガラス管ヒューズが内蔵されていて交換可能。

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扇風機の裏側

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首振りスイッチ

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大きなクリップ

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口を開けたところ。
バネはかなり強い。

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クリップには壁掛け用の穴が装備されている。

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扇風機の首
前後左右に調節することが出来る。
クリップの付け根は固定されていて動かない。

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ベアリングにグリスを差したかったので、羽根のカバーを開けて羽根を外そうとした。
ところが全然動かない。無理すると壊してしまいそう。
これ以上は危険だ。止めておこう。

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裏のモーターのカバーを開けてみた。

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首振り用の歯車にシリコングリスを塗っておいた。

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試しに車の網棚に取り付けて運転してみた。
すると風量と運転音の大きさに驚いた。
強にすると首が千切れてどこかに飛んでいきそう。
首がフラフラと動いてなんとも頼りない感じがした。

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クリップは自作網棚の枠に挟んでみたらピッタリだった。
クリップの強さは十分でがっちりと固定出来た。

 

DC12V用プログラムタイマースイッチ

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箱入りでやってきたタイマースイッチ。
どれどれ早速開けてみよう。

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中から出てきたのは小ぶりな白いスイッチと英語版説明書だ。

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AYWS デジタルプログラムタイマー 12V 16A Programmable Timer Switch LCDデジタル顕示

電気器具のスイッチを自動で「入/切」できるタイマー。
日、時間、分のプログラムができます。
電源が切断されると、内部バッテリーがバックアップして、設定を保存します。
DC: 12V
消費電力: 4.4VA
無負荷電流: 0.015mA
切り出す(MM): Φ64
最短スイッチング時間: 1分
最短スイッチング間隔: 1分
プログラム設定数  : 17個

 

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裏を見ると型式がYP109Aとなっていた。
確かCn101Aを注文したはずなのに。
まあ細かいことはいい。使えたらいいのだ。

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端子は4つ。
電源用とスイッチ用。

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裏側に端子の説明が表示されている。

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スイッチの横
4つ爪でフタが取り付けられている。

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英語版の説明書

おっさんにはちんぷんかんぷんだ。
図面を見ていたら何となく分かったような気がした。

 

タイマースイッチの配線方法

電源のDC12Vは、チャージコントローラーの出力端子から取って扇風機につなげる。
チャージコントローラーはスイッチを押すと出力される設定にした。

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これが配線図だ。
Amazonのレビューを読んだらなんとなく分かった。
早速ノートに配線図を書いて作業した。

タイマースイッチは表側から見た端子の配置を図面に表した。
タイマースイッチによってプラス側の電源をON-OFFして扇風機をコントロールする。
プログラムにより17回のON-OFF設定が出来るのできめ細かい制御をすることが出来る。
手持ちのシガーソケットを加工して配線し、扇風機をシガープラグのまま使用できるようにした。扇風機とノートパソコン用のDC-DCコンバーターを使い分けるためと、シガープラグが付いた車載用電化製品を使うことが出来て便利だと思ったからだ。

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手書きの配線図。
おっさんは頭を絞ってノートに書きだしてみた。
図にすると分かりやすくなる。
ああでもないこうでもないと考えながら作業した。
こういうふうに試行錯誤してやってゆくのがDIYの醍醐味でもある。

 

配線・取り付け作業

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棒状端子 VTUB-2

チャージコントローラーの出力端子に使用する。

 

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0.5sqの細い電線を使ったので、先を2つに折り曲げて圧着端子を付けることにした。

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棒状端子を付けたところ。
うまい具合にガッチリとくっついた。
有り合わせのものでやることが多いので、いつの間にかこういうやり方を覚えてしまった。

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平型端子セット 端子規格250型

メスだけ欲しかったが、ホームセンターには置いていなかった。
Amazonで一緒に買っておけば良かったな。

 

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平型端子のアップ

今回、絶縁用のカバーは付けなかった。(2本を束ねて付けたので、付けられなかった。)

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自分で書いた配線図をよく見て間違えないように慎重に作業した。
途中で頭がこんがらがりそうになった。

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スイッチの取り付け板を作っているところ。
バイスに挟んでの作業は非常にやりやすい。
山小屋にもバイスが欲しいと思った。

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スイッチは合板にビス止めしてしてから線を繋いだ。
そのあと網棚の金網に結束バンドで固定した。
車検前に外すので取り敢えずの位置となる。

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スイッチの操作は適当に弄って覚えた。
液晶画面の左端に出ている6の逆向きの文字は、キーロックが掛かっている状態。
右下のC/Rボタンを4回押すと表示が消えてキー操作が可能となる。
上のMANUALスイッチを押すと液晶画面の下の矢印が動いてON-AUTO-OFFと切り替えることが出来る。
実際に弄ってみるとよく分かる。
通電すると赤色のランプが点灯する。

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端子のところに分かるようにマジックで印を付けておいた。

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ソケットを付けたので、あれこれ機器を繋ぐことが出来る。
モバイルソーラーのゴールゼロのパーツが大活躍しているな。

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扇風機とタイマースイッチの取り付け状況

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角度を変えてもう一枚。
試しにタイマーを設定してみるとキチンとON-OFFすることが出来た。
よし、扇風機をコントロール出来るようになったぞ!

 

DC-DCコンバーターの改良

扇風機とタイマースイッチの取り付けが終わったところで、ノートパソコン用のDC-DCコンバーターを改良することにした。

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これがDC-DCコンバーターだ。
以前、ノートパソコンはインバーターで出力されたAC100VにACアダプターで繋いでいたが、変換効率が悪くなるので、直流のまま変圧だけして繋ぐことにしたのだ。

ジムニーで快適な車中泊~DC-DCコンバーターを介して車載電源(DC12V)で効率よくノートパソコンを使用する~
車内でノートパソコンを効率よく使うためにDC-DCコンバーターを取り付けました。 車にソーラーパネルを付けていますが、パソコンの電気使用量が多くて発電が追いつきません。 インバーターを介さずに効率よく電気を使うようにします。

しばらく使ってみたところ問題なく使えるのだが、電圧のセレクトスイッチが何かの拍子に動きそうで不安に感じることがあった。

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今日はキチンとした電圧が出力されているかテスターで測ってみた。

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使用しているバソコンはLenovo x250。ACアダプターの出力電圧はDC20V
アダプターの出力電圧と同じ20Vにセレクトスイッチを切り替えてテスターで測ってみた。
すると20.5Vだった。
満充電に近い状態だったので少し高めとなったのか。
まあ、これくらいなら問題無いだろう。

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セレクトスイッチの動作は柔らか目。かっちりと固定されないのが気がかり。
とある人がスイッチが切り替わっているのに気が付かずに、パソコンを使用し続けてパソコンを壊してしまったそうだ。
安全のために、スイッチの出っ張りをニッパーでカットして動きにくくする。
チープな作りは、2,000円で値段相応と言うべきか。
工夫を凝らして安っぽいものでも大事に使ってゆく。

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ニッパーでスイッチの出っ張りを切ったところ。

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横から見たところ。
出っ張りは無くなったが、爪を当てれば操作出来る。
ちょっと操作しにくいが、Lenovoのパソコンしか使うことはないので、弄ることはないだろう。
動かしにくいくらいが丁度いい。

 

さあて扇風機も付けて車内温度対策はOKだ!

コメント

  1. 大伴細人 より:

    電気関係は無知なんですが、隊長の記事を読んだら興味が出てきましたよ。

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      興味が出ることはよいことです。
      なんでもドンドンやりましょう。

  2. ティッシュ より:

    隊長、いつも楽しいブログありがとうございます。
    熱に弱い物はクーラーBOXに入れてしまうのはどうでしょう?
    逆の発想です。

    • karaage より:

      それはとっくの昔に考えました。
      ジムニーは狭くて嵩張る箱は積めないのです。
      ハードケースは精密機械の運搬には良いですが、スペースを取り過ぎます。

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