コマクサが咲き乱れる草津白根山に登る

こんにちは。からあげです。

最近、ずっとハッキリしない天気で気分が優れなかった。
草津温泉に来て今日で4日目になるが、日曜日以来のまずまずの良い天気となってくれた。
ゆっくり温泉に入って待った甲斐があった。
それでは昨日の様子からアップしよう。

 

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ガスに包まれるスーパーもくべえ

昨日は一日中図書館で作業していた。
ブログデータのバックアップをノートパソコンにダウンロードして、さらに外付けHDDにバックアップのデータと撮り貯めた画像データをコピーした。
ローカル環境にバックアップがあれば、もしもの時も安全なので、かなり気が楽になった。

昼は弁当を持って行かなかったので、近所にあった「スーパーもくべえ」でパンを買った。

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そしてバスターミナルの待合室でムシャムシャとパンを食べた。
久しぶりにパンを食べると、かなりパサパサしているような気がした。
玄米のように食べていたら、何度か喉に詰まらせそうになった。
パンを喉に詰まらせて死ぬなど、そんな情けない死に方はしたくない。
私の死に場所はもっと他にある。

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温泉街は朝から晩までずっとガスに包まれていた。
湯畑の前を通りかかるとガスでもうもうとして視界不良だった。
温泉で暖められた空気が上昇して冷たい空気に冷やされて霧が発生したようだ。
これは草津特有の霧なのかもしれない。
まあ、こういうのも風情があってよい。

 

草津白根山(くさつしらねさん)登山 2016年7月6日 

~温泉街から殺生河原を経て本白根山、清水沢コースからしゃくなげコースで下山~

コースタイム

06:30 西の河原公園駐車場発~06:40 林道入口~06:55 万代鉱源泉分岐~08:30 富貴原ノ池~09:20 鏡池~09:45 本白根山展望所~10:05 本白根山遊歩道最高点~10:55 ロープウエイ山頂駅~11:40 ロープウエイ山麓駅~12:25 草津国際スキー場~12:30 西の河原公園駐車場着

登山コース

 

前回、草津白根山に登ったのは、山林探しの旅で寄った時の約3年前。
もうあれからそんなに時間が経ったのか。
あの時は山頂付近がガスに包まれていてどこをどう歩いているのかサッパリ分からなかった。
今日は朝から薄日が差して期待出来そうな空模様だ。

草津温泉巡りと草津白根山登山
こんにちは。からあげです。 現在、草津温泉で温泉三昧生活をしております。 朝一で草津白根山に登って温泉に浸かり、図書館で寛ぎ、そして再び温泉に浸かる。 なんとも贅沢な一日です。 昨日は温泉街近くの道の駅で車中泊したけど、夕方を過ぎると何処か

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前回、下山コースで歩いた温泉街から殺生河原(せっしょうかわら)経由で草津白根山に登る。
登山口への入り口はリゾートマンションが目印だ。

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3年前だが登山口への道は覚えている。
どうでもいい仕事のことだと右から左へ直ぐに流れてしまうが、遊びのことだと1回でも脳細胞にキッチリと刻み込まれる。
おっさんは伊達にフラフラと彷徨いているわけではない。

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入口の看板に殺生自然歩道入口と書いてある。
目印はこれだけ。
地図がなければ見落として通りすぎてしまうだろう。

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謎のログハウスの奥に林道が続いている。
チェーンの脇を抜けて歩いてゆく。

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しばらくは林道歩きとなる。
まだ下痢の後遺症が残っているかも知れないので、始めはゆっくりとしたペースで歩く。

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オカマから湯気が立ち上る。
これは温泉のどういう施設なのだろうか。

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万代鉱源泉(ばんだいこうげんせん)分岐

草津白根山へは左の小道へ入る。
真っ直ぐ林道を進むと万代鉱源泉へ行くらしい。
用がないので、寄り道せずに真っ直ぐ向かう。

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林道から登山道に入ると樹林帯の登りとなる。
傾斜はそれほどでもなく、緩やかなアップダウンを繰り返して徐々に登ってゆく。

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樹林帯を抜けたところ。
この先に有毒ガスの噴出地点がある。
それで植物が育たないらしい。
なるべく息をしないように速やかに先にゆく。

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ここも有毒ガスの噴出地点。
殺生河原周辺には、有毒ガスの硫化水素を噴出するデンジャラスな場所が幾つもある。
風向きが悪いと有毒ガスが直撃するので注意する。

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殺生河原付近までやって来た。
国道292号線は現在、火山活動が活発化しているため、殺生ゲート~牧干俣線(白根山を越えた辺り)までは、午前8時~午後5時のみ通行可能となっている。
8時を過ぎるまでは静かな山歩きを楽しめた。

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殺生河原付近は視界が開けて景色が良い。
目指すは草津白根山だ。
今日は視界もまずまず。これから楽しみだ。

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しばらく登ったところで、後を振り返る。
8時を過ぎると麓の方から車が続々と上がって来た。

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殺生河原のアップ

この付近だけ草木が生えておらず、地獄のような雰囲気となっている。
(行ったことはないけど)

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樹林帯の登り。ひとまず景色はおあずけ。

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笹原の道をゆく。
吹き抜ける風で体が冷やされて気持ちいい~

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草津白根山の方向を見上げる。
山頂部分は多分見えていない。

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富貴原ノ池(ふきはらのいけ)

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背の高い笹に囲まれてしまって視界はなし。
これじゃあ面白く無い。

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と思っていたら、なんとギンリョウソウが生えていた。
一昨日の芳ヶ平湿原の時に見たやつだ。

ギンリョウソウ(銀竜草、学名:Monotropastrum humile )はシャクジョウソウ科の多年草。腐生植物としてはもっとも有名なものの一つ。別名ユウレイタケ。
新エングラー体系ではイチヤクソウ科に、APG分類体系ではツツジ科に含める。

Wikipediaより

 

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ロープウェイ山頂駅分岐

人気はなくひっそりとしている。
殆どの人はロープウェイからリフトを乗り継いで上まで行くようだ。

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ロープウェイ分岐を過ぎると途端に道が良くなった。

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鏡池(かがみいけ)を見下ろす。
爆裂火口に水が溜まって出来た池。
寄り道をして池の畔まで行ってみた。
特にどうという景色では無かった。

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登山道に生えていたきのこ。
なんだか可愛らしい。

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山頂はまだか。
地味な道が続く。

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ようやくお楽しみの開放的な稜線歩きが始まる。
背の高い樹木は消えて、ほとんど背の低いハイマツしか生えていない。
ふぁ~気持ちいい~

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しばらくゆくとコマクサが出迎えてくれた。
ちょうど花の季節のようで、あちこちに咲いていた。

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コマクサのアップ

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コマクサの群生地帯を抜けてゆく。
奥に見えるのが本白根山(もとしらねさん)展望所

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本白根山展望所

ここが山頂ではないが、見晴らしの良い場所で、石碑や標識が設置されている。

草津白根山(くさつしらねさん)は、群馬県吾妻郡草津町に位置する、標高2,160mの活火山。本来は白根山が正式名称であるが、他の白根山と区別するため、草津を配して呼ばれる。また、近隣の逢ノ峰と本白根山を含めた三山の総称とすることもあり、この場合は標高2,171mの本白根山が最高峰となる。一つの火山の山体として捉える際は後者の考え方をとる。

Wikipediaより

イマイチ良く分からないが、本白根山(もとしらねさん)へは道が付いていないので行くことが出来ない。
もう少し行ったところに本白根山遊歩道最高地点がある。

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逢ノ峰(あいのみね)と白根山(地蔵岳)方面

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奥に見えるハイマツが禿げて茶色っぽくなっているところが、本白根山遊歩道最高地点。

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草津温泉の方向

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こちらは浅間山方向。

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展望所からの景色を堪能したところで、遊歩道最高地点に向かう。
取り立てて景色が良いと言うわけではないが、少しでも高いところに登ってみたくなる。

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またまた砂礫の斜面にコマクサが群生している。
白根山はコマクサ天国なのか。

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コマクサの他にもこんな花が。

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そしてシャクナゲも。

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でもやっぱりコマクサがいっぱい。
砂礫帯はコマクサにとって育ちやすい環境みたいだ。

美しい花と、常に砂礫が動き、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれている。和名はその花の形が馬(駒)の顔に似ていることに由来する。 
Wikipediaより

なるほど、コマクサしか育たない厳しい環境なのか。白根山の山頂は。

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本白根山遊歩道最高地点 2,150m

広場になっているだけで、これといって見晴らしがいいわけではない。

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この標識を見て自己満足するためだけにやって来るような場所だ。
山頂はここから直ぐ北の2171mの地点となっている。

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最高地点から展望所方向を見る。
中央は火山の爆発で出来た窪地となっている。

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さあ、景色も見たから下山するとしようか。

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ようやく浅間山の山頂部分のガスが晴れてきた。
今回、初めて見る浅間山だ。

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展望所近くの岩場
ここだけ黒っぽくてゴツゴツとしている。

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中央火口

目の前に広がるすり鉢状の窪地がから釜です。
直径300m,深さ30~40mで噴火のさい出来た爆裂火口です。
草津白根山には湯釜や鏡池などたくさんの爆裂火口があります。

立て看板より

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リフト乗り場分岐。
自分で歩けるうちは、そんなものには乗らずに自分の足で下りる。

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リフト乗り場が見えてきた。
ここは冬になるとスキー場のゲレンデとなる。
現在、湯釜方面へは通行禁止となっているので、早い時間だが草津の方へ素直に下山する。

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ロープウェイ山頂駅までやって来た。
この辺に下山口があるはずなのだが。。。
キョロキョロとして周囲を窺う。

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おっ!
なんと、清水沢コース ロープウェイ山麓駅と書かれた標識があるではないか。

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ゲレンデ内の踏み跡を辿って下りてゆく。
ここはなかなかの斜度だな。
頑張れば下りられないことはない!かも。

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分岐には標識あり。
なんだか凄くサービスがいいな。
普通は歩けるところを勝手に通って行ってねという感じなのだが。

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作業道のようなところを下りてゆく。
ザラザラとした砂礫帯で大股で歩くとスリップしそうになる。

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おお、遠くに見えるのは妙義山(みょうぎさん)に違いない。
つい、二週間ほど前に死の恐怖を味わった場所だ。
忘れはしないぞ!

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麓の景色を見ながらのんびりと下ってゆく。
今日は10時を過ぎると空は分厚い雲に覆われてしまった。
しかし、早い時間は梅雨にしては十分過ぎるほどの天気だった。
あまり贅沢を言うとバチが当たると言うもんだ。

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ロープウェイの山麓駅が見えてきた。
これまでスムーズに下りて来られたのは、綺麗に下草を刈ってくれていたお陰だ。
そのうち冬に滑りにやって来るとするか。
それほど難しそうな斜面ではないし、麓に降りれば温泉がある。
なかなか魅力的ではないか。

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山麓駅まで下りて来た。ここから先の下り口がどこか迷いそうだと心配をしていたが、それは杞憂だった。
なんとデカデカとしゃくなげコース入口という表示があるではないか。
それに綺麗に下草を刈ってある。
リフトやロープウェイに乗りもしない人間にこれほどのサービスをしてくれるとは。

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ロープウェイ駅にお礼を言って下る。
向こうの方には白根山の姿が見える。
観光地化されてしまった白根山だが、なかなかいいではないか。
変わり者の登山者のために車道とは別の歩く道を整備してくれている。
これはなかなか出来るサービスではない。

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ところどころにある分岐には、こうして目立つ標識がある。
道迷いすることなく麓のスキー場まで下りてくることが出来た。

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夏場はマレットゴルフ場になっている。
平日だがお客さんの姿が見える。

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マレットゴルフ場を抜けてレストハウスの方までやって来た。

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スキー場を抜けると駐車場が見えてきた。
あと少し。

 

今日は思いがけない晴天に恵まれて急きょ草津白根山に登ることにした。
山頂ではコマクサ達に迎えられ景色も良好、さすがは100名山だなあと思った。
湯釜の方は登山規制されて近づけないので、また今度やって来た時に行くとしよう。

 

草津白根山に関する情報

現在、草津白根山の噴火警戒レベルは『2』で、湯釜火口から1km以内への立入規制となっていますので、ご注意ください。

草津白根山情報(平成26年6月3日)

気象庁は、草津白根山の噴火警戒レベルをレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)へ引き上げました。

気象庁によると、草津白根山では、湯釜付近及びその南側を震源とする火山性地震が3月上旬から増加するなど、火山活動が高まっている。湯釜火口では小規模な噴火が発生する可能性があると判断し、平成26年6月3日18時に火口周辺警報を発表した。

 

通行規制

国道292号線 殺生ゲート~(一)牧干俣線~ただし、午前8時~午後5時のみ通行可能

規制原因 火山警戒
開始日時  2015年04月22日17時00分

 

登山規制

湯釜火口から1km以内の入山は規制されます。
規制される歩道:芳ヶ平ヒュッテ~白根レストハウス、ロープウェイ山頂駅~逢ノ峰~白根レストハウス

国道292号に面した、白根レストハウス脇の駐車場も閉鎖されます。
※遊歩道の現地に設置される規制看板に注意してください。

 

引用元 群馬県HP(草津白根山に関する情報)

 

翁の湯 おきな

山から下山すると後片付けをして温泉に入りにゆく。
今日はどれにしようかな。
昨日の帰り道に見つけた温泉に入ることにした。

 

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午前7時30分~午前9時までは掃除のため入浴不可
それ以外はいつでも入浴可能。

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場所はホテルみゆき別館の直ぐ近く。

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湯船は広々。

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洗い場も広々

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源泉の量もたっぷり。
文句なしの公衆浴場。
もちろん、この温泉はタダ!

 

昨晩、偶然見付けたので入ってみると、お湯は適温でのんびりと入ることが出来た。
それなので、登山後行ってみるとなんと熱々のお湯になっていた。
昨日も源泉のバルブは全開だったのにどうしたというのだろう。
良くわからないが、日によって熱くなったり温くなったりするようだ。
熱くてとてもではないが入れなかったので、たらいに汲んでお湯を浴びた。

 

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幼稚園の直ぐ脇を通ってスーパーに向かう。
この道は歩行者専用。

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門の上に可愛いウサギちゃんが載っていた。

 

さあ、草津白根山に登ったことだし、そろそろ移動するとしようか。
相変わらず天気予報はハッキリしないが、近くで待機していたら登山のチャンスが出てくるはずだ。
梅雨明けが本当に待ち遠しいな。

 

本日の走行距離 0km
本日のねぐら  草津温泉 西の河原公園

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