飯豊の山を舐めたらいかんぜよ!~飯豊初の人に向けた登山情報

こんにちは。からあげです。

今日、無事に2泊3日の登山から戻ってきたところ。
3日間ずっと天気が良くて最高の景色だった。
もう前置きはなしにしてさっさとやってしまおう。
今、日向に車を停めてブログ更新しているが、車内の温度は36.5度もあって暑くてやってられない。
精神統一しないとジムニーの車内に居続けることは出来ない。

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今朝は御西小屋(おにしごや)から飯豊山(いいでさん)を越えて長い長いダイグラ尾根を歩いて下ってきた。
意外にも飯豊山頂は誰もいなくてビックリした。
山頂に一番近い本山小屋(ほんざんごや)に泊まった人達はご来光を拝んで下りてしまったのだろう。

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山頂よりダイグラ尾根を見下ろす。
当初はこの尾根を登って稜線に出ることにしていたが、距離が長くて体力の消耗が激しいとみて下りで歩くことにした。
この判断は正解で重荷を背負ったおっさんはきつい登りで相当へばってしまったに違いない。
おっさんは重荷と暑さは苦手なのだ。

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アップダウンがあって疲れたものの、尾根歩きは景色が良くて楽しかった。
下るのが勿体無い気もしたが、全身汗まみれで気持ち悪い。
早く水浴びしたくて仕方ない。

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飯豊山を振り返る。
山頂は一番奥の高いところ。
3日間、おっさんは燃えた。
ちょっとオーバーヒート気味だった。
楽しい登山をありがとう!

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飯豊温泉のある天狗平(てんぐだいら)の駐車場に戻ってきたところ。
非常に天気が良い土曜日なので、路駐する車もいるのではと思っていたのに、結構空いている場所がある。
やはり飯豊はアプローチしづらいので敬遠されるのか。

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飯豊温泉

予定では水浴びをしようと思っていたが、川に降りるにはかなり下りねばならなかったこと、いろいろお世話になったこともあって、せめて温泉だけでも入ってお金を使おうという気になった。
こんな気持になるのは久しぶりだ。
温泉に入って体が熱くなるのは嫌だが、べっとりと汗が染みこんだ服を脱いで早くサッパリしたい。
もう熱くても構うもんか。
おっさんは気持ち悪いとご立腹だ。
よし、ここは奮発して温泉に入るとしよう。

この温泉は日帰り入浴も可能でこ汚い登山者でも快く迎えてくれる。
入浴料は500円。

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浴室は小ぶりな湯船とシャワーがあるのみ。
ボディーシャンプーとリンスインシャンプーが備え付けられているのが非常に有り難い。
久しぶりにシャンプー石鹸を使い3日分の汗を流して湯船に入る。
始めは熱く感じたが、次第に慣れてきた。
肩まで浸かって全身の力を抜く。
日焼けした皮膚がヒリヒリと傷む。
ふぅ~良い心地だ。
おっさんは長風呂は嫌いなので5分も浸からないうちに出ることにした。
500円分元を取りたいところだが、あとの洗濯も待っている。
私は車中泊生活を送る身なので、山から下りればお仕舞いということにはならない。
明日からの活動に備えて可及的速やかに道具の手入れをする必要がある。

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川に降りるのが面倒だったので、途中の水場で洗濯して例の駐車場で乾かすことにした。
水が冷たくて汚れが落ちにくかったが、染みこんだ汗は綺麗になっただろう。
あとの汚れは今後洗濯を重ねることによって自然に落ちてくれる。
いちいち細かいことを気にしない。

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ザックの背中のクッションが汗でずぶ濡れになったので、ザックも水洗いした。
容量が75Lと大きめだったので、隙間があり過ぎて却ってパッキングしにくかった。
最近、荷物の軽量化が進んでいるので、35Lより大きい55Lのザックが欲しくなってきた。
上の方がスカスカだと重量バランスが悪くなる。
背負いやすいように上に重心が来るようにしたい。
まあ、ザックの購入についてはまた考えることにしよう。

ところでこれからが今日の本題だ。
スミマセン、おっさんは飯豊の山を舐めていました。

標高が2,000m少しの山なので楽勝だと思っていた。

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飯豊登山の厳しさ

登山口にアクセスしづらい

飯豊山は登山口が奥地にあってアクセスしづらい。
最寄りの高速のインターチェンジは、日本海東北自動車道の荒川胎内。
国道113号線を東へ向いて走り玉川橋のところから南へ延々と山道を南下しなければならない。
しかし、私には時間に余裕があるので、これはなんともない。
痛いのは多少ガソリン代が高くつくことくらいか。

標高差がかなりある

メジャーなところで例を挙げてみると、

北アルプスの奥穂高岳は3,190m、登山口の上高地は約1,500m。
標高差は1,690m。

一方、飯豊山は2,105.2m、飯豊連峰の最高峰は大日岳(だいにちだけ)2,128m。
登山口の天狗平は約400m。
標高差は1,728m。
なんとあの奥穂高岳よりも多くの標高差がある。
しかし、おっさんは標高差はあればあったほうが良いと考える。
楽して登っても楽しくない。
辛ければ辛いほど登った時の達成感がある。

かなり暑い

飯豊山は日本海に近く、対馬海流(暖流)の影響を強く受ける。
そのため夏は暑く蒸し暑い。
おまけに登山口の標高が低いので余計に暑い。
天狗平より上高地の方が1,100mも高い。
気温は100m上がる毎に0.6度下がるといわれているので、気温が6.6度も違う。
これは大きな違いだ。
上高地は夏でも朝晩は寒いくらいに冷え込むのに、天狗平は20度くらいまで下がるのみ。

暑いのは苦手だが、気合でなんとかなるレベル。
まあ、楽しい登山と引き換えなので我慢しよう。

基本泊まりの登山

飯豊の山は深くて日帰り出来るルートは少ない。
健脚であれば日帰りも可能だが、随分と忙しない登山となる。
泊まりの登山で一番のご褒美、朝夕の景色を見れないのが辛い。
朝夕は天気が安定してガスが晴れることが多く、その最も美味しい時間帯に景色の良い稜線にいれないのは勿体無い。
だから今回は2泊3日で登山することにしたのだ。
地図とにらめっこしていたら、天狗平からの周回コースが浮き上がって来て、これだと思った。

小屋は全て避難小屋

登山者が大勢やって来る北アルプスとは違って、飯豊連峰に登山にやって来るのは年間でも1万人に満たない。
それなので、必然的に必要最低限の定員40人ほどの小さな小屋ばかりとなる。
当然、食事はなくて、寝具と食事は自分で用意する必要がある。
管理人さんがいるのは、狭い山小屋に効率よく登山者を押し込めるため。
避難小屋の性質上、やって来る登山者を拒むことはしない。
よって限界まで人を収容する。
人が入れなくなった場合は、ザックを外に出して寝床を確保する。

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これは8月4日の一昨日泊まった頼母木小屋(たもぎごや)
定員約40人。
人が多い飯豊本山(地元の人は飯豊山のことを飯豊本山という。)から離れているため人は少なめ。
しかし、去年200名山人力踏破で田中陽希が杁差岳(えぶりさしだけ)を登って抜けて行ったため、人気が出だしたようだ。
去年の紅葉時期のシルバーウィークは超満員だったそうだ。

参考リンク グレートトラバース-日本二百名山一筆書き

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一番乗りしたので1F一番奥の特等席をゲットした。
この日の宿泊客は全部で13人。
2畳近くあるスペースでのんびりゆったり過ごすことが出来た。

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そして昨日泊まった御西小屋(おにしごや)
新しいが、頼母木小屋と同じくらいの大きさの小屋だ。
無駄の無い造りとなっている。

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小屋の裏側。
トイレは別棟で汲み取り式のものが2つある。

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ここが1階部分の私に割り当てられたスペース。
早い到着だったので、ゆったりとしているように見えるが、後になると大違い。
まるで捕虜収容所みたいに人だらけとなる。
午後になると続々と登山者がやって来て定員の9割ほどが泊まることになった。

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こちらが2F。
よく見るとこっちの方が広いように見える。
屋根の傾斜したところの柱の隙間にスペースがある。
超満員になればここも人が寝ることになると思うが、昨日はそこまで混んでいなかった。

避難小屋にはテーブルと椅子が置いてあるような寛ぎスペースは全く無い。
あるのは人が寝る空間と狭い通路、そしてザックと靴置き場があるのみ。
余分なスペースは無いに等しい。

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一人に割り当てられるのは幅50cm、長さ180cmほどの細長いスペースのみ。
これだけ詰めてようやく定員の約40人が泊まれるようになる。
人が増えた場合は、さらに反対側からも人を突っ込み互い違いで寝ることになる。
自分の顔のすぐ近くに他人の臭い足がくる。

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荷物を置いてすぐ隣の大日岳に登りに行った人のザックがずらり。
まだ他にもあちこち置いてあった。
これは泊り客以外。

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天気が安定して絶好の登山日和到来となって、麓から続々と登山者が登ってくる。
ようやく待ちに待った登山日和だ。
近隣から、そして遥か遠くの方からもやって来る。
山小屋が混雑する割にはテント場はガラガラだった。
皆、重たいテントを担ぎ上げるのを敬遠するのだ。
私は今回初めてだったので、テントは自重して小屋に泊まることにした。
これが間違いだった。
せめてツエルトくらい持って来れば良かったと思った。

小屋の中では身動き出来ないので、小屋の外に出てシートを敷いて休憩する。
今回、たまたまザックの一番下にテントのアンダーグランドシートが入っていた。
パッキングする時に見落としてしまったようだ。
これが幸いした。
日中の糞暑い中、シートの上でゴロンと横になった。
暑い中歩いて消耗した体力を少しでも回復させる。

時は少し遡る。。。
大日岳ピストンから戻って来てザックの荷物を漁っている時に、隣の人からザックがはみ出ていると注意を受ける。
なるべく自分のスペースに置くようにしていたが、幅が狭くてどうしてもはみ出てしまう。
その後、早めの晩御飯をしようとザックのところまでゆくと、隣は既に寝床の前準備がされていた。
幅広のテントマットのようなものが敷かれてあった。
ここは自分の陣地だという意思表示だ。
ぱっと見ただけで私の陣地に大幅にはみ出ていると分かった。
図々しい野郎め。
狭い避難小屋の利用はお互いに気を使って使用しなければならないのに、隣人はそういう気は全く無いらしい。
こういう人間と陣地を巡る攻防をやりつつ、一晩も枕を並べて寝ないといけないかと思うとどうしても我慢出来なくなった。
ああ、ツエルトがあれば!

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今の私は誰からも自由。
そして有り余る選択肢を持っている。
ザックの底に眠っていたアンダーグランドシート、そして可変式のポンチョ。
これは神の啓示だ!

あんなところで寝たくないと駄々を捏ねるおっさんは言い出したら止まらない。
シートでゴロンと横になっている間もブーブー文句を言っていた。

そこでテントサイトの片隅で眠ることにした。
アンダーグランドシートの上に銀マットを敷いただけ。
ダウンシュラフは湿気に弱いので、ポンチョからモードチェンジしたシュラフカバーで包む。
ザックは夜露に濡れないようにカバーを掛けておいた。

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今回ほどこのポンチョを買って良かったと思ったことはない。
天気が続いて空気が乾燥していたお陰で夜露はほとんどなし。
ヘッドライトを消すと一面に星空が広がっている。
どこまでもどこまでも続く宇宙空間に吸い込まれそうになった。
結局、外で朝まで快適に眠ることが出来た。

山小屋はというと3時には一部の人間が起きだしてなんと小屋の中で食事の用意を始めた。
まだ寝たい人間もいるだろうに他人などお構い無しだ。
カンカンと鍋の音を立てて普通に会話している。
私は寝過ごして3時に起きた人間の物音で目が覚めた。
一体小屋の中はどのような状態だったのか。
想像もしたくない。

今回のことに懲りて次回からはツエルトを持ってゆくことにする。
あまりにガラガラだったら小屋に泊まって、混むようだったら快適な外のテントサイトで泊まったらいい。

身勝手な人間から被害を受けないためには自衛も必要だ。
登山者が少ない残雪期に行けば確実かな。
来れるものなら来てみろという感じだ。

飯豊の山自体それほどハードではなかったが、人でいっぱいの避難小屋が堪えた。
登るのはそれほど辛くはないが、ギュウギュウ詰めにされるのは我慢の限界を越えていた。
もう小屋泊まりは極力しないようにしよう。
ふう~今日はジムニーでのんびりと寝よう。

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イイデリンドウ

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トリカブト

江戸川コナンが得意気に説明しそう。

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ハクサンイチゲと大日岳

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日没間近のテントサイトより

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日没を迎えて闇に包まれる。

おわり

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『飯豊の山を舐めたらいかんぜよ!~飯豊初の人に向けた登山情報』へのコメント

  1. 名前:マリンテクノさん 投稿日:2016/08/06(土) 19:43:28 ID:6d6559ba6 返信

    山での宿泊は、避難小屋がベストですね。
    登山ブームで国立公園に立地する多くの山小屋、ボロ儲けです。まあ、どんなに厳しい経営でも赤字になることはないでしょう。

    今、山小屋では、刺身が出たり、生ビールが出たりするところも多いようです。わけがわかりません。

    隊長、温泉ですか?

    今日は、日本中、猛暑日で頭も身体もやられます。

    来週は、山の日がありますが、隊長は、どこへ行くのやら・・・

    • 名前:karaage 投稿日:2016/08/07(日) 17:53:41 ID:073f6f9de 返信

      いやあ、もう小屋泊まりはゴメンです。
      あんなに混んでいては休むに休めません。

      北アルプスに行くと荷揚げのヘリの爆音が頻繁にして嫌になります。
      いい加減にして欲しいと思います。

      さてどこに行くのでしょう。