様似山道~いにしえの道を歩く~

こんにちは。からあげです。

 

今日は晴れはしたが、日高の山は分厚いガスに覆われていた。
風も強くもみくちゃにされそうな気がする!ということで、影響の少ない麓にあるフットパスを歩くことにした。

「フットパス」とは、イギリスを発祥とする『森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと【Foot】ができる小径(こみち)【Path】』のこと。

様似山道を歩く(2015.10.12)

歩行ルート
幌満コミュニティーセンター~山道東口~山道西口~国道336号線(一部旧道歩き)~幌満コミュニティーセンター

参考サイト アポイ岳世界ジオパーク(フットパス 様似山道コース)

上記のサイトに詳しいルートマップが掲載されている。
PDFをダウンロードしてコンビニで印刷して使用にした。

 

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様似ダムキャンプ場出発してやって来たのは幌満(ほろまん)コミュニティーセンター。
閉校した学校を利用した施設。
元グランドが駐車場となっていて車を停めさせてもらう。
今日はアポイ岳南側の幌満集落から冬島集落を結ぶ古道、様似山道(さまにさんどう)歩く。

06:35 幌満コミュニティーセンター 発

様似山道とは、千島列島を伝って南下を続けるロシアの脅威に備えるため、江戸幕府が1799(寛政11)年に東蝦夷地に最初につくった道路の一つ。

日高山脈の南端のアポイ岳が海にせり出す交通の難所であった日高耶馬渓(ひだかやばけい)の断崖上につくられた。明治以降、耶馬渓の海岸線に道路が整備されると、この山道は次第に廃れ人々の記憶からも忘れ去られていったが、30年以上前に地元有志によって山道跡が確認され、現在は延長約7km、行程約4時間のフットパスコースとして親しまれている。

コースはその名のとおり山道で、何度も渡渉を繰り返すが、広葉樹の森林浴が楽しめ、途中には耶馬渓を展望できる場所や明治初期にあった旅籠屋の跡などもある。

北海道日高振興局hpより引用

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山道入口へは幌満橋を渡ってトンネル手前の左手の階段を降りる。

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階段を降りると下に標識あり。橋の下をくぐって幌満川右岸を50メートルほど遡る。

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わずかなスペースの踏み跡を辿る。

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06:45 参道東口

登山ポストの中にノートがあるので必要事項を記入する。
よし、いよいよスタートだ!

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始め沢沿いの道を行く。
山影に入ったので風が弱くなった。

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コースの要所に赤い目印やピンクテープ、標識が設置されている。

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V字の谷筋を行く。

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07:35 展望ポイント

日高耶馬渓の景色。垂直に切り立った断崖絶壁だ。
危険なので崖側の方に近づかない。

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展望ポイントは、広場になっていて休憩に最適だ。

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07:50 原田宿跡

原田安太郎という人物が明治初期に営んでいた旅籠屋の跡がある。
コースのほぼ中間点となる。広場となっているので休憩にぴったりだ。
この付近は作業道が交錯しているので注意する。

明治6年(1873)、浦河開拓史出張所は、山道が非常に危険であることからここを護る人物を探していましたが、これに応じたのが目名(静内)で開拓の鍬を振るっていた、旧淡路稲田藩士の原田安太郎夫妻でした。
原田は、4間×7間の家を建て、宿を提供したり相談役になったりして明治18年(1885)までの12年間、山道を通る人々の安全を護りました。

原田宿跡標識より

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小さな沢の渡渉

強風にあおられた木々が擦れて人の叫び声のように聞こえてドキッとする。

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コトニ小休所跡付近の昆布干場。
昆布は干されていない。
しばらく舗装路を歩く。

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08:45 コトニ小休所跡

コトニ小休所跡からの冬島漁港方面の眺め。

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小休所跡地を過ぎて直ぐにある山道の入口
左手に標識あり。

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続いて直ぐ先にある分岐の標識。
ここで左に曲がる。

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山道西口までやって来た。
途中、冬島集落へ至る分岐があったが、踏み跡が薄そうなので西口に下りてきた。

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09:15 山道西口

山の斜面を下りてゆく時、ススキ野原のところで踏み跡が乱れて分かりづらかった。
強行突破してようやく脱出することが出来た。

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帰りは国道を行く。
路線バスはあるが、いつ来るか分からないし歩き足りないので自分の足で歩く。

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覆道は風が通る。
麓に下りるともろに風を受けるので歩いていても寒い。

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山中トンネル手前で右折し旧道を行く。

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トンネルスポットにやって来た。
ここには、昭和・大正・明治に掘られたトンネルが一列に並んでいる。

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大正時代に掘られたトンネル。

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明治時代に掘られたトンネル。
近所の人が物置代わりに使っている。

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日高耶馬溪の断崖

風が吹き荒れ、荒涼とした感じがいい。

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垂直の崖

崖っぷちには近づかない。
私の人生は常に崖っぷちだ。

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幌満トンネル旧道は崖崩れのため通行止め。
現在は廃道となっている。

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旧道の橋から幌満川を望む。
ようやく戻ってきた。

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和助地蔵尊(わすけじぞうそん)

江戸時代、様似山道の開削に尽力をした斉藤和助をまつる地蔵尊。
無事に戻ってきたお礼をする。
ここからコミュニティーセンターまではほんの僅かな距離だ。

10:40 幌満コミュニティーセンター 着

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荷物を整えて出発しようと外回りをチェックすると、左前のタイヤに異変があるのを発見する。
なんと空気が抜けてタイヤが凹んでいる。
何かを踏みつけてパンクさせた覚えはない。
今朝車を走らせていると徐々に左に曲がってゆくので、アライメントが狂ったのかと思っていた。
この前ガソリンを入れたが、燃費が1km以上も悪くなって不思議だった。しばらく前から空気が少しずつ漏れていたかもしれない。
早速スペアタイヤと交換して外したタイヤに空気を入れてみる。
しばらく待ってゲージで圧力を測るが漏れていない。
ドアに続いてタイヤもかと思ったところだった。
助かった。
なぜ漏れたか分からないが、ゴソゴソするのは実家に戻ってからだ。

 

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幌満を出ると国道336号線を西に向かって走る。
途中面白そうなエンルム岬に通りがかったので寄ってみる。
遊歩道の先の展望台から様似漁港を見下ろす。
あちこちに奇岩が見える。

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親子岩

エンルム岬から西へ10キロほどのキャンプ場の沖合にある。
意外に地味。

浦河町郷土資料館

開館時間 午前9時~午後4時30分
休館日  月曜日、祝日、12月30日~翌年1月5日まで
入館料  無料

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さらに西に進んでやって来たのは、浦河町郷土資料館だ。
立派な門を通って中に入る。
駐車場は門を過ぎて直ぐに左折する。

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資料館内部。剥製がびっしり。
ここはジャングルなのか。

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昭和初期の浦河の家屋を再現。
家の中は物だらけ。これは断捨離が必要だ。

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資料館の隣には馬事資料館がある。
中には馬の資料が展示されている。
もちろん無料だ。ついでに見学しよう。

 参考リンク 浦河町HP郷土資料館

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浦河漁港

毛ガニ漁船が出漁を待っている。
タイヤの空気も抜けたことだし、残り日数もあとわずかなので、これで登山は終わりにする。奥地でタイヤがパンクしたら大変なことになる。
ここは予定通り帰れるように大人しくしておこうか。

さーてお腹が減ったのでご飯としようか。

 

走行ルート

走行距離 63.6km
ねぐら  道の駅「みついし」

 

おわり

コメント

  1. より:

    エアーバルブを点検してください つばをつけてエアーが漏れてるか点検できますョ 無事に帰ってこれるように願っています。

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      点検してみて異常ありませんでした。

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