人生のタイムリミットを思う

こんばんは。からあげです。

スキー場の寮生活に慣れて仕事やスキーの練習などの日々の生活がパターン化した。
いつもならすっかりダレているところだが、スキーで滑っていると毎日新たな発見があり退屈することはない。
空き時間を利用して確定申告の準備をしようとするが、眠気には勝てずにいつもブログ更新するとそのまま寝てしまっている。
まだ締め切りまで随分とあるからやる気が起きないのだろうか。
これまで切羽詰まれば驚くべき底力を発揮してどうにかクリアして来たので、自分を信じてここはやる気になるまで待つことにする。

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いいもりゲレンデメリーランドコース
今日は午前中から素晴らしい天気だった。一月にこれだけの天気は一体何日あるのだろうか。
こんなにコンディションの良い日に滑ることが出来る幸せを噛み締めながらひたすら滑る。

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天狗岳
リフト上から撮影する。山の輪郭がハッキリとしている。

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いいもりゲレンデパウダースノーコース
メリーランドコースを何本か滑ったあとで上部のパウダースノーコースを滑りまくる。
荷重移動を意識しながら練習した。
自分のターンはパラレルもどきのシュテムターンではないのかという疑惑が湧いてくるが、山側のエッジに加重をかけているので一応はパラレルのはず。
しかし安定感が全然足りない。中、上級者のような安定感のある流れるようなターンには程遠い。
ターンするとエッジが効き過ぎて減速し過ぎてしまうし、若干ふらつく。
やっぱりパラレルターンの原理を理解していないと効果的な練習は出来ないのか。

今日からいいもりゲレンデまでスキーを履いて向かうことにした。
途中坂道があって板を外して歩いた方が早いが、体力トレーニングとエッジの効かせ方の練習を兼ねてわざわざスキーで歩く。
途中まではV字で進むが、傾斜がキツくなるとカニ歩きで登ってゆく。
エッジの使い方が甘いと斜面をズルズルと滑り落ちてしまう。初歩的な練習を疎かにしてパラレルターンの習得は不可能だろう。
地味でしんどいが毎日少しづつ取組めば、一月もすれば驚くほどスイスイと進めるに違いない。

 

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ところで、冒頭にも書いたように今日は久しぶりの素晴らしい晴天だった。
こんな良い天気は滅多にないに違いない。
寮に住み込んでから2回目くらいの晴天だろうか。
ふとこんな素晴らしい天気の日はあと何日あるだろうかと考えてしまった。

と同時に親父の死を思い出す。
親父が死んでからというもの、自分の人生のタイムリミットをより強く意識するようになった。
親父は定年退職前の2月ほど前に急性白血病であることが発覚し、急遽入院し手術することになった。
幸い一命は取り留めたが、体力が落ちてしまって日常生活を送るだけで精一杯の体となってしまった。
定期的な抗癌剤や放射線治療のため、何度も入院を余儀なくされた。
その度に体が弱って行き、ついに去年帰らぬ人となった。

それでも10年ほど生きられたのだから儲けものだった。

親父の死は私に人生が有限であるということを改めて思い出させてくれた。
私は親父の闘病生活から考えを改め、サラリーマンを辞めてやっと自分の人生を歩み始めた。
あれこれ山のようにやりたいことがあって、やりたいことをやるには、やらなければならないことがたくさん出てくる。
果たして自分の残りの人生でやりたいこと全てやることが出来るだろうか。
世界の秘境を探検するためにスキー技術を習得しようとスキー場に乗り込んできたが、やっとボーゲンを脱したところに過ぎない。

 

最近、ウルトラマラソンや耐久レースに参戦したいとも思うようになった。
特にトランスジャパンアルプス(TJAR)という日本海側から北、中央、南アルプスを縦走して太平洋岸までの約415キロを8日間で走破するというレースに惹きつけられている。
NHKのBSプレミアムでTJARを見て興奮した。自分もテレビと同じような体験をしてみたくなった。

TJARの参加資格、条件は非常に厳しくて、

過去70Km以上のトレイルランニングレースを完走している事

TJAR本大会を想定した長時間(概ねコースタイム15時間以上)行動後、標高2,000m以上の場所において、4回以上のビバーク体験があること。

一日に、コースタイム20時間以上の山岳トレイルコースを、コースタイムの55%以下のタイムで走りきれる体力と全身持久力を有すること。

フルマラソンを3時間20分以内、あるいは100kmマラソンを10時間30分以内に完走できる体力を有すること。

などが挙げられ、書類選考を通過してもさらに選考会をクリアしなければならない。
そして残った人間が定員の30名より多ければ抽選となる。
まずはフルマラソンを3時間20分以内で走れるようにトレーニングをしようかなと考えている。
しかし半端なトレーニングでは達成は厳しいだろう。車中泊の旅を続けている最中でもトレーニングは欠かせない。自分に出来るだろうか。
出場して完走したいのならやるしかない。やらなければならないことが山のようにのしかかって来る。

参考 トランスジャパンアルプスレース(TJAR)公式サイト

 

今こうしてブログ更新をしている時にも激しい焦燥感に襲われている。苦しくて苦しくて仕方ない。
やりたいことがあり過ぎる。その全てをやるというのは不可能なのか。
もう少し早く脱サラしていれば良かったのにと悔やまれる。
しかし、あのタイミングでの退職が自分にはベストだったに違いない。
そう思うしかない。
自分は今までの人生が酷すぎた。実家での半ひきこもり、そして船内での軟禁状態に近い労働。
意に反した労働でストレスを溜めて毎晩大酒を飲んでダラダラと過ごし、貴重な時とお金を無駄に消費してしまった。

自分に残された時間を有効に使って自分のやりたいことを一つでも多くやりたい。
この激しい焦燥感を消すためには、日々を精一杯生きるしかないのか。
まずはこのスキー場でのバイト中にパラレルターンをマスターする。
一歩一歩確実に小さな目標をクリアしてゆけば、必ずや満足のゆく人生を送ることが出来るはずた。

よし、明日も真剣にスキーの練習をしようか。

 

おわり

コメント

  1. retire2k より:

    同感です。
    先のことを考えてしまうものですが、
    あまり先のことばかり考えていてもいけない
    なんとも悩ましいです。

    本当にやりたいことはやっておくべきですね。

    • karaage より:

      やりたいことをやらずに死んでいくなんて絶対嫌ですね。

  2. もぐら より:

    アカマツと戦っていたころから、楽しく読ませてもらってます。ここ最近は特に楽しそうで羨ましいです。
    トランスジャパンアルプスレースも面白そうですね。からあげさんなら、きっと出来ると思います。フルマラソン完走の最高齢は100歳らしいですよ。

    • karaage より:

      TJAR出てみたくなりました。
      まずは同じコースを歩いてみることにします。

  3. bamboogo より:

    こんばんは、からあげ隊長様。
    いつも、このブログ拝見しています。
    パラレルターンの技術習得いいですね。
    僕もやってみたいです。
    青森県は弘前市に住んでる中年独身男ですが、アルペンスキーもたいしてできないのにテレマークスキーにはまって苦戦してます。
    でも、スキーシールをつけて山に登ると爽快です。

    中信越地方の住込みスキー場アルバイト、僕もやってみたいです。

    51歳独身男より

    • karaage より:

      ゲレンデに出没するテレマークスキーヤーの華麗な滑りについ見とれてしまいます。

      中年未経験でもどこか雇ってくれますよ。もう少しして内部事情が分かったら記事を作成しますね。

  4. gogo より:

    五竜スキー場は北アルプス山小屋の従業員がアルバイトするんだよ。
    山小屋は11月から4月まで休みなので毎年やってくるんだ。
    年齢が高い人は筋金入りの山男だから仲良くなって損は無いよ。
    一般人と上手にコミュニケーション取れないけど山男同士ならきっと仲良くなれるよ。

    • karaage より:

      下心を持って近づきになるというのは失礼なので躊躇してしまいます。
      外見を見た感じ生命エネルギーが溢れでていますね。いかにも山男って感じでカッコいいです。

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