谷川岳馬蹄形縦走(1日目)

こんにちは。からあげです。

今日は谷川岳に登りました。
それでは登山の様子をさっそくアップするとしよう。
おっとその前に馬蹄形(ばていけい)とは馬の蹄のことで、馬の蹄のような形をした逆U字型の縦走路が谷川岳にはある。
下のルートマップを見て頂くと分かりやすい。

谷川岳馬蹄形(ばていけい)縦走右回り 1日目

登山ルート・コースタイム

0530 トンネル出口駐車場発~0550 谷川岳登山指導センター~0555 西黒尾根登山口~0735 ラクダの背~0850 肩の小屋~0910 谷川岳(トマノ耳 1963m)~0930 谷川岳(オキノ耳 1977m)~1035 一ノ倉岳~1100 茂倉岳~1230 武能岳~1320 蓬峠(泊)

歩行時間 約7時間50分(休憩時間を含む)

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今回の一泊二日での食料。
メインは白米。
白米だと栄養が少ないので、大麦を少量加える。
カロリーメイト(プレーン)は非常食として。
1食につき2つ食べれば、2食分となる。
白米だけだと物足りないので、レトルトのカレーと麻婆丼の素を各一袋ずつ用意した。
昼飯は朝まとめて炊いてタッパに詰めて食べるいつものスタイル。

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登山初日は3時起床。天気は小雨。
狭い車内でゴソゴソして食事を済ませて登山道具をザックに詰め込む。
こうしているうちにも続々と下の方から車が上がってくる。
ようやく準備して出発したのは5時半。
夜は私一人だったが、夜明け前になると登山車の車2台がやって来た。

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駐車場から舗装路を歩いて登山口を目指す。
前方はロープウェイ駅の建物だ。
右下に下りると有料駐車場となっている。

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谷川岳登山指導センター

ここで登山届の提出と登山道情報の収集を行う。

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登山センター前には水が出ている。
おそらく沢水だろう。
ここで水の補給や登山靴を洗うことが出来る。

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指導センター過ぎのゲート。
この前の山岳資料館のカーブのところにもゲートあり。
一ノ倉沢道路は一般車は通行出来ない。
ロープウェイの有料駐車場までとなっている。

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西黒尾根(にしくろおね)登山口

指導センターから舗装路を5分ほど歩いた左手にある。
西黒尾根は日本三大急登のうちの一つらしい。
他にはアルプス烏帽子岳(えぼしだけ)のブナ立尾根と南アルプス甲斐駒ヶ岳の黒戸(くろと)尾根がある。
今振り返ってみると、確かに急だった気がする。
足が重たいので、どうしたんだろうと思った。

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樹林帯の急登をゆく。
小刻みに一歩一歩足を運ぶ。
雨が降ったり止んだりしていて非常に鬱陶しいが、カッパを着ると汗で全身ずぶ濡れとなってしまう。
それなので、しばらくしてザックカバーだけ付けただけでカッパ無しで歩いた。

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鎖場にやって来た。
雨で濡れているので、スリップしないように注意する。

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ガスに包まれる一ノ倉岳(いちのくらだけ)方面

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大きな岩の登り。
天気予報では晴れだったが、天気の回復が遅れている。
視界が効かない苦しい登りを少しずつ進んでゆく。

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天候回復の兆しが見えてきた。
尖ったピークの登りに差し掛かる。

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振り返るとガスが晴れ始めた。
西黒尾根の全貌が現れる。
尾根に取り付いている人が多くてびっくりした。
天気が良いので、多くの人がやって来たようだ。

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クルマユリ

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イブキジャコウソウ

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ハクサンフウロ

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谷川岳の山頂まであと僅か。
次第に傾斜がゆるくなってきた。

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肩の小屋付近の分岐

道標兼避雷針となっている。
非常に目立つ道標だ。

谷川岳 肩の小屋

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肩の小屋

開設期間 4月下旬から11月上旬まで
開設期間中は管理人が常駐し食事も食べられる。
宿泊する際は事前予約が必要。
トイレあり

参考リンク 群馬県水上温泉観光ガイド

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小屋の入口は仙ノ倉山方面にあり。

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片隅に鐘が設置されていた。
子供が鳴らしまくる予感がする。

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トイレは外に2つあり。
風で飛ばないようにチェーンでガッチリと固定されている。
小屋の内部にあるかは不明。

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トイレ使用の際は、トイレ美化協力金として100円払う。

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小屋周りに群生するミヤマキンバイ

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お腹が空いたので、広場のベンチでクルミ入りパンを食べる。
安い食パンと違って中身がぎっしりと詰まっていてお腹に溜まる。

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トマノ耳に向かう途中、綺麗にガスが晴れて万太郎山(まんたろうさん)が良く見えた。
笹原に建つ肩の小屋は景色によく溶け込んでいる。

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トマノ耳 1,963m

谷川岳は双耳峰で低い方がトマノ耳。

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向こうに見えるのが谷川岳最高点のオキノ耳だ。
険しいながらも緑が濃い山。
北アルプスとはまた違った雰囲気だ。

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万太郎山の向こうに見えるのが200名山の仙ノ倉山(せんのくらやま)か。

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オキノ耳に向かう途中でトマノ耳をズームで撮影した。
人の姿がはっきりと見える。

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谷川岳山頂 オキノ耳 1,977m

トマノ耳から15分ほど歩くと谷川岳最高点のオキノ耳に到着した。
どちらのピークも登山者で賑わっている。
落ち着かないので山頂からの景色をしばし堪能すると先に進むことにした。

 

谷川岳(たにがわだけ)は群馬・新潟の県境にある三国山脈の山である。日本百名山のひとつ。周囲の万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などを総じて谷川連峰という。
頂部は二峰に分かれており、それぞれトマの耳(標高1,963m)、オキの耳(標高1,977m)と呼ばれる。元来この山はトマ・オキの二つ耳と呼ばれ、谷川岳の名は隣の俎嵒(マナイタグラ)に与えられていた。しかし、国土地理院の5万分の1地図の誤記のために、トマ・オキの二つ耳が谷川岳と呼ばれるようになってしまった。なお、トマの耳には薬師岳、オキの耳には谷川富士の別称がある。
広義には、一ノ倉岳などの周囲の山域も含めて「谷川岳」と呼ぶこともある。
一ノ倉沢などの谷川岳の岩場は、その険しさから剱岳・穂高岳とともに日本三大岩場の一つに数えられ、ロッククライミングの聖地となっている。
谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて中央分水嶺のために天候の変化も激しく遭難者の数は群を抜いて多い。ただし遭難者の多くは一ノ倉沢などの岩壁からの登頂によるもので一般的なルート(天神尾根)は殆ど危険な個所もなく遭難者も少ない。

Wikipediaより

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オキノ耳から見たトマノ耳

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一ノ倉岳方面のピークに神社あり。

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冨士浅間神社(ふじせんげんじんじゃ)奥社

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御神体は懸け仏(鏡)が祀られていたが、現在は水上町歴史民俗資料館に展示されているという。

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岩場に設置された遭難碑
険しい岩場と変化の激しい気象によって一ノ倉沢では遭難が多発し、多くのクライマー達が散って行った。

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オキノ耳から一ノ倉岳の間は滑りやすい岩場となっている。
岩角が丸まり黒光りしている。
ヤスリで研いだようにツルツルになっていて不用意に足を載せるとツルンと滑って非常に危険。
アイゼン無しで凍った岩場を歩いているような気がした。
黒光りする岩を見たら歩行スピードを落として慎重に歩く。
肩の小屋手前の岩場も一部滑りやすいところがあった。

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一ノ倉沢を見下ろす。

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凶悪な雰囲気を漂わせる岩場。

 

一ノ倉岳避難小屋 いちのくらだけ

 

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山頂の直ぐ近くにある避難小屋。
かまぼこ型で鉄製、窓はなし。ドアはアルミ製で外開き。

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こちらは入口の反対側。

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僅かな土間のスペース。

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内部は2畳ほどの極限のスペースとなっている。
天井は低く、4人だと中でギリギリ座れるような感じだ。
窓はなく中は真っ暗。
鉄製の小屋なので、雷が落ちても大丈夫なような作りとなっている。
日が照っている日中は温度が上がり、中はサウナ状態となって、休憩に使用出来る状態ではない。

入口の壁に取り付けてあったプレートには以下のように書かれていた。

 

一ノ倉岳避難小屋

この小屋は谷川岳で遭難の悲劇が繰り返されぬことを祈って出版した「この山にねがいをこめて」の収益金で建設しました。
大切に活用し気象変化の激しいこの山で悲しい記録を残さないよう慎重に行動してください。

昭和38年10月
建設者 群馬県警本部
協力者 水上山岳会、日本クライマースクラブ
    東芝府中山岳部、横浜蝸牛山岳会
    独標登髙会、全いすず山岳部岸大●●

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一ノ倉岳 1,974.1m

避難小屋の直ぐ奥が山頂となっている。
なだらかな山頂で標識が無いと分からない。
山頂から堅炭尾根(かたすみおね)を通って下山するルートがあるが、難路のため熟達者向けとなっている。

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一ノ倉岳から茂倉岳に向かってなだらかな稜線を歩く。
ようやくガスが去ったと思うと再びガスに包まれ、一向に視界が良くならない。
一ノ倉岳周辺は特にガスが発生しやすい地形のようだ。

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タカネニガナ

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茂倉岳(しげくらだけ)1,977.9m

山頂は、一ノ倉岳のようになだらかで広々としている。
ここで土樽(つちたる)方面から登ってきたという高齢の登山者と話し込む。

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山頂から見た茂倉岳避難小屋。
見るからに新しそう。小さい方はトイレか。
往復30分以上かかりそうだったので、小屋の様子を見に行くのは止めにした。
早いこと蓬峠に着いてゆっくりしたかった。

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山頂でおじさんと別れて先に進む。
次第にガスが晴れてきて景色が良く見えるようになった。
雲上の尾根道を歩く。

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しばらく下り行ったところで、後を振り返った。
左が一ノ倉岳、右が茂倉岳。

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どんどん高度を下げてゆく。
笹平まで下がったのちに武能岳(ぶのうだけ)を登り返す。
ああ、なんだか勿体無い気がする。
急な下りで足腰が消耗してバランスを崩しそうになったことが何度かあった。

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ようやく下まで下りたところ。
しばらくはフラットな尾根歩きとなる。

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サワヒヨドリと朝日岳

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茂倉岳を振り返る。
もう随分と歩いてきたなと感慨にふける。

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さあ、残すは武能岳のみだ。
これを越えれば蓬峠まであと僅か。

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武能岳(ぶのうだけ)1759.6m

最後の登りはかなりキツかった。
何度も休み休みしながら登ってようやく山頂に立つことが出来た。
ふぅ~充実感で満たされる。

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土樽(つちたる)方面を見下ろす。
ループになっているのは、関越自動車道の土樽パーキングエリア。

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武能岳からは緩やかな下りをゆく。
涼風に吹かれて気持ちいい。

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ヒュッテまで目前だ。
お疲れ様でした!

 

蓬(よもぎ)ヒュッテ

開設期間 6月から10月まで

開設期間は管理人が常駐し食事付きで宿泊することが可能。
宿泊の際は事前予約は必要。

冬期は締め切り。

 

1320早々と本日の宿泊場所の蓬ヒュッテに到着した。
水を汲みにゆく前にテントを張ることにしようか。

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ヒュッテの裏側
テントサイトの方から見たところ。
出入り口は反対側。

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ヒュッテ表側。
出入り口は左側となる。
去年建て替えたばかりで真新しい。

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雨水を貯めるポリタンク。
ヒュッテから10分ほどの距離に水場があるが、運ぶのが大変なので雨水を貯めておいて生活用水に使う。

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こちらが管理人室の窓。
小さなカウンター・テーブルが付いている。
ここで飲み物購入したりテントの受付をしたりする。
窓を開けて挨拶をしてみたが返事がない。

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小屋の横に設置されている鐘。
熊よけの役割もあるのだろう。

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こちらが出入り口。
普通の外開きのアルミ製のドア。
中に入らせて貰おう。
居住区は入口のドアを開けて入ったところにある右のドアの奥にある。

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こんにちは。からあげです。
あれ、誰もいない。
先ほど水場の方に下って行った人がどうやら管理人のようだ。
せっかくなので、小屋を見学させてもらう。
窓がたくさんあって明るい小屋内だ。
土樽心酔会の暖簾の奥が管理人室。

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こちらが二段ベッド。
簡単なカーテンが取り付けられているだけで仕切りはなし。
湯沢町のHPによると収容人数は20名だそうだ。
灯油ランプがいい味出している。

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ガワは新しいが、骨組みは古い。
後ほど管理人さんに話を伺ったところ、壁と屋根を撤去して骨組みと基礎は残して既存の基礎の上に新しいコンクリで嵩上げし建て替えたのだそうだ。
建て替え工事は僅か二月で行われたらしい。
骨組みと基礎は傷みが少ないので再利用したのだろう。
コストと工期を大幅に減らすことが出来るエコロジーなやり方だ。

参考リンク 湯沢町観光協会HP(山小屋・避難小屋一覧表)

 

トイレは携帯トイレ専用

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入口を入って正面奥がトイレで携帯トイレ専用となっている。
小屋とテントの宿泊者が利用する。
トイレの使用料は1回につき500円、受付の際に1回分を支払う。
2回目以降はその都度料金箱にお金を入れて使用する。
左手前のプラスチックのケースに携帯トイレが入っている。
中程のビールの空き箱が凝固剤の袋を捨てるゴミ箱。
一番奥のフタ付きの箱が使用済みのトイレを捨てるゴミ箱となっている。
使用方法が壁に貼ってあるので、よく読んでから使用する。
朝慌てるといけないので、誰も使っていない時に使用方法を確認しておいた方が無難だ。
朝のトイレは混雑するので、スムーズに使用したい。

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こちらが便座。
この上に黒色のビニール袋を被せて用を足す。
便座の中に見える黒いメッシュが大便を受けてくれる。
間違ってもこのまま使ってはならない。

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黒いビニール袋を便座にセットしたところ。
これで使用OKだ。
おしりを拭いた紙も中に入れる。

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用を足したら凝固剤を上から振りかける。
空き袋は専用のゴミ箱に捨てる。

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中の空気をよく抜いてから袋の口を縛る。
生暖かいブツを手で優しく包んで空気を抜き、袋の先を捻じってからキッチリと結ぶ。
使用済みのトイレは原則持ち帰り。
白い持ち帰り袋の中に入れて持って帰る。
私は車中泊しながら登山をしていて家に帰らないので、小屋のゴミ箱に捨てさせて頂いた。

使用済みのトイレは管理人さんが担いで麓まで下ろしているそうだ。
出来るだけ手間をかけさせないためにも、各自で持ち帰るようにしたい。
山の麓に携帯トイレの回収BOXがあればベストなのだが、谷川岳周辺の登山口には一切置いてないのだそうだ。
登山指導センターで電話で問い合わせたので間違いない。
北海道の場合は、整備されているところがあるが、本州ではなかなかないようだ。
携帯トイレの回収BOXは有料でもいいので、是非設置して頂きたいと思う。

テントサイト

使用料 無料
広さ  約10張
トイレ 小屋のトイレを使用
水場  あり

 

蓬ヒュッテのテントサイトは、テント指定地とはなっていない。
建前上は緊急避難としてテントを張ることになる。
テント受付用紙がなく小屋宿泊用の用紙に書くことから、テント泊が正式に認められた場所でないことが伺える。
小屋の周囲にはテントサイトの標識は一切なく、サイトの周りはロープを張って囲っていない。
テント指定地となっていないので、サイト使用料は無料となっている。
トイレは小屋のトイレを使用する。
自前の携帯トイレを使って持ち帰る場合は無料だが、小屋のトイレを使用する場合は受付の際にトイレ1回分の使用料500円を支払う。

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管理人さんがいないので、先にテントを張ることにした。
テントサイトは小屋の前の広々とした草地。広さは約10張。
地面に石が少ないので、ふわふわとして寝心地が良い。

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近くに池塘があるような水はけが悪く湿っぽい場所なので、雨降りのあとは若干の泥濘あり。
私一人だったので、湿気の少ない場所に張らせて貰った。

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石が少なくてペグの効きが良い。ハンマーになるような石は少しだけ転がっている。
石が多いと何度も打ち直さねばならないが、このサイトは気持ち良いくらいに良く刺さる。

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テントサイトは一面の笹原で風を遮るような樹木は全く無い。
若干窪地になっている程度なので、強風には注意を要する。

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テントを張ったところ。
久しぶりにエスパースソロを張った。
目立ち過ぎないグリーンがいい感じだ。
始めテントを張った場所は近くにウンコがあったので、引っ越しすることにした。
管理人さんが常駐する前の時にやったものだろう。
なんか臭いのでよく見たらテントの裏のサイトの端っこの方にしてあった。
ジャンクフードばかり食べている人間のようでウンコからケミカル臭が漂っていた。
もう少し配慮出来ないものかと思ってしまった。
笹原に分け入ってすれば、目立たず誰の邪魔にもならないのに。
ジャンクフードばかり食べているから頭がおかしくなってしまったのだろうか。

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テントサイトからの景色はそれほど良くない。
でも水があるし安全地帯なので、贅沢を言うのは止めよう。
向かいの朝日岳は良く見える。

水場

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水場はヒュッテから土樽(つちたる)方面に10分ほど下ったところにある。

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これが水場の岩清水。
名も無きピークから湧き出ている水。
水量が豊富で冷たくて美味しい。
これだけの水量だと簡単に涸れることはないだろう。
受け皿とマグカップが置いてある。

 

 

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テントサイトから谷川岳方面を見る。
早い時間に着いたので、ゆっくりと過ごすことが出来る。

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太陽が覗いているので、シュラフを干しておいた。
車中泊の時にも使っているので、少し湿気ていた。
太陽の光を浴びて気持ちよさそうだ。

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これが今回のストーブとコッヘルだ。
ストーブはSOTO レギュレーターストーブST-310、コッヘルはアルミ製の角形だ。
コッヘルの中にストーブが入るのでコンパクトにすることが出来る。
ストーブはカセットボンベ仕様なので、低コストで運用出来るのが嬉しい。
そしてレギュレーター付きなので、寒さにも強い。
多少嵩張って重たいが、登山用のストーブとしての基本性能は十分ある。

ガスストーブ(レギュレーターストーブST-310)~ローコストな登山と車中泊のお供に~
こんにちは。探検家のからあげです。 今は北海道で車中泊しならが登山をして遊んでします。 今日は車中泊や登山で便利なガスストーブ(レギュレーターストーブST-310)を紹介します。 これは寒さに強くカセットボンベ仕様のガスストーブです。 四国...

 

今日は蓬ヒュッテで泊まる。
景色は良好、静かな夜を過ごせそう。

それではまた明日!

 

おわり

コメント

  1. としちゃん より:

    山は良いですねえ

    写真を見るだけで清々しい気分が貰えます。

    心が「無」になれそうで、素晴らしいです

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      嬉しいです。

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