次期探検隊シェルターは、ヘリテイジ ストックシェルターに決定!

冬の訪れがやけに早い今年。

昨晩、日が暮れると気温はどんどんと降下していった。薪を奮発してストーブに放り込み、小屋の中を熱帯のジャングル並に暑くして眠った。寝ている時はまだ良かった。

朝になると全身すっかり冷たくなっていて寒くて目が覚めた。永遠に眠ることにならなくて良かった。外に出て温度計を確認すると、なんとマイナス1度を指していた!今季の最低気温だったようだ。どおりで寒かったわけだ。それにしてもまだ11月だというのに、寒すぎやしないか?いったいどうなっているんだ?との問には気象予報士は答えてくれない。(答えられない。)

ヘリテイジ ストックシェルターにたどり着くまで

こんばんは。からあげです。

今回のPCTでテントをどうするか?私にとって大きな課題だった。トレイル上でのすみかとなるシェルターは軽量化を重視しすぎると、快適性が失われて寝てもなかなか疲れがとれなくなるかもしれない。

かと言って、自立式のテントにしてしまうと、快適すぎるし工夫の余地があまり残されていなくて面白くない。あれこれ散々悩んだ結果、finetrackのツエルト2ロングに決定したのだった。

今回、PCT用にハイカーズデポ仕様のツエルト2ロングを購入しました。 試しに庭で設営して各部をチェックしました。 ダイニーマテープで補強されていて耐久性は十分あるように思えます。

PCTでのツエルトの使用に関しては後日詳細な記事を書くので、ここでは簡単に説明するだけにしよう。

ツエルト2ロングは過酷なシエラ山中でもキチンと機能してくれ、私に歩く気力体力を与えてくれた。カウボーイキャンプがメインだった南部の乾燥地帯を除いて、約2000mile共に過ごした。三角屋根の可愛らしさ、軽量コンパクトさは、他のハイカーからも度々注目を受けた。ペグダウンして立ち上げると、どこでも大きな居住スペースが生まれる。実に頼もしい奴だった。

特に樹林帯で抜群に使いやすかった。どこでもロープが取り放題でペグ効きも良い。立木にロープを取れば、格段に耐風性が向上する。自立式のテントみたいにポールが邪魔にならないため、不整形なすき間にもねじ込んで設営することもできる。凄く便利だった。

ただ、ツエルトの構造上から来る短所があった。ペグが効かない場所では設営が困難なことと、設営に時間がかかるということ。砂地でも石があれば設営が可能だが、石探しも結構時間がかかる。一見露営に良さそうに見える車の来ない林道は、砂利を入れてから重機で固めているため、恐ろしいほど硬くペグが入らない。夜の闇がすぐそこまで迫っているのに、なかなか設営場所を見つけられなくて焦ったことも多かった。

道路脇での野宿

未舗装部分は砂礫の地面でペグ効きがかなり悪かった。そこで雑草をペグ代わりにして張り綱を張った。

短所2つ目の設営に時間がかかること。四隅をきちんとペグダウンしてから片方2本ずつ張り綱をとって立ち上げる。計8箇所ペグダウンする必要がある。そのうちどれか1本でもペグ効きが悪いときれいに張れなくなり、耐風性が低くなる。特にポールを支える張り綱が重要だ。そのため、ペグ効きを確かめながら何度も打ち直す必要がある。

ツエルトの設営でもっとも時間がかかるのはペグダウンだ。あとはちゃちゃっと済ませられる。いかにして手早くペグダウンを行うかが設営時間を短縮する鍵となる。設営に要する時間は、条件の良いところだと10分、悪いところだと30分くらいはかかった。

私は距離を稼ぐために日没まで歩き、日没と同時にねぐらを探し始めることが多かった。(スルーハイクだとそうせざるを得ない場面が度々訪れる。)日中の長時間行動で消耗しているため、少しでも早くキャンプ適地を見つけてツエルトを張り休みたい。ようやく場所が見つかっても、消耗した体だとツエルトの設営は凄く大変だった。効かないペグにイライラしたことが何度あったことか。その度、もう少し設営しやすいシェルターが欲しいと思ったのだった。

他のハイカーのシェルターを見学する

私はコミュニケーション能力と英会話能力のなさから、PCT約2600mileのほとんどを一人で歩いていた。他のハイカーがどう過ごしているのかは、Trail上ですれ違ったときにじっくり観察して自分なりに推測していた。中でも気になったのは、他のハイカーが使っているシェルターだ。私は他のハイカーを避けて一人でキャンプしていたため、どんなものを使っているのかじっくり知る機会がほとんどなかった。細部は遠目で見ただけでは分からない。

7月中旬、California北部にあるChesterの教会の裏庭でキャンプした時、他のハイカーのシェルターを見学する絶好の機会が訪れた。

私が一番気になったシェルターは、センターに長いポール1本、両脇に短いポール2本を配していて軽量コンパクトでありながら、抜群の居住性がありそうだった。ツエルトに比べて耐風性もかなりあるように思えた。ドイツ人ハイカーからシェルターの説明を聞きながら、私が求めていたシェルターの原型はコイツだ!と思った。

これならポールを挿し込んで両側2点をペグダウンすれば自立してくれる。

ただ、このセンターポールのシェルターにも欠点があった。(これからは私の推測)それは専用ポールを持ち歩かなければならないこと。木の枝やトレッキングポールでは代替できない。ポールの長さと材質が特殊なため(テントのポールより良くしなる)、途中で折れてしまった場合、入手が困難となる。などなど、少し考えただけでもいろいろと出てきた。

このようなモノポールシェルターは、端っこをペグダウンしてからセンターにトレッキングポール1本を入れて立ち上げる。ロングディスタンスハイカーにとって理想的な軽量コンパクトなシェルターだ。ただコイツは、ツエルト同様ペグ効きが悪いとまともに設営できない。(推測)

前述のセンターポールのシェルターなら両端2点をペグダウンするだけでいい。

私はChesterで見たシェルター2つのいいとこ取りしたものがないか、その後延々と考え続けた。センターポールは専用で、他に使いみちがない。モノポールはペグ効きが重要で設営に時間がかかる。

Oregonのどこまでも続くフラットな樹林帯は、物事を考えるには最適な場所だった。歩く以外やることがなくて暇だった。(他のハイカーは誰かと話ながら歩いていることが多かった。)来る日も来る日も私は一人で歩きながら考え続けた。

センターポールの代わりはトレッキングポールしかない。トレッキングポールは最低限の強度を持ったトレイルランニング用のポール。それ以外にない。

国産でセンターポールのシェルターがあったな。確かアライテント。

ええと、あれだ!

候補に挙がったシェルター

アライテント ビビィシェルター

 

ビビィザックはアメリカやヨーロッパではとてもポピュラーなビバーク用具です。
その形状は大きなシュラフカバーのようで、風土の違いもあって日本ではなかなか使いづらいものがありました。
従来型のビビィザックの使いづらい点を改良したのが新しい「ビビィシェルター」です。「ビビィシェルター」はツェルトとテントの中間に位置付けられる古くて新しいシェルターです。
テントよりも軽く、ツェルトよりも設営しやすいシェルターです。

定価 24000円(税抜き本体価格)
重 量 750g(本体+フレーム)
サイズ
設営時:全長220cm×最大幅100cm(足元53cm)×高さ98cm
収納時:28×12φcm フレーム40cm
素 材 30dnリップストップPUコーティング(エスフレッチャー)
フレーム #7075イーストン8.5φ
付属品 張綱2本 ペグ7本

株式会社アライテント ビビィシェルター商品ページより

アライのビビィシェルターは、3点ペグダウンしただけで自立してくれる。メッシュのベンチレーションウィンドウも付いていて換気性が良さそう。ただ1点問題があった。それは専用ポールが必要なこと。居住性と快適性を引き換えに専用ポールを持ち運ぶ必要がある。ポールは他に使いみちがない。

海外の辺境でポールが折れてしまったら、新しいポールを手に入れられない。そのため交換用の予備ポールを持ち歩く必要がある。国内使用だと申し分ないのだが。。。むむむ。これは自分のイメージに合わない。

ヘリテイジ ストックシェルター

トレイルランニング時の仮眠休憩などで利用するプライベートシェルターです。
2本のストックを携行していれば、わずか270gでプライベート空間をスピーディーに作ることができます。ストックを合掌型(逆V字)にシェルター内で組み、前後2ヵ所をペグダウンするだけです。

価格 18,308円(税込)
重量 270g(ペグ2本込 乾燥時平均)
生地 
本体:15Dナイロンリップストップ・透湿ポリウレタンコーティング(耐水圧1,000mm/平方センチ、透湿量8,000g/平方メートル/24hr)
カラー フォレストグリーン

ヘリテイジ ストックシェルター商品ページより

「シェルター」で検索してみると、このストックシェルターが出てきた。私はこれを見てTJAR(トランスジャパンアルプスレース 日本一過酷と言われる山岳レース)で使われているシェルターだったことを思い出した。

抜群の軽さで、前後2点ペグダウンしてトレッキングポールを逆V字に挿し込んで設営する簡単設計。多少窮屈な感じがするが、私の求めるものが詰まっている。耐久性が気になるが、丁寧に使えば問題ないだろう。

あとはタープと連携して設営できること。ミニマムサイズのシェルターに防水性は期待できない。雨が降る時はタープで雨を遮り、シェルター本体で保温する。役割を分担させることにより、お互いが性能を十分発揮できるようになる。パッと見た感じ、タープを組み合わせて使うのは難しそうだった。

タープとの連携の問題を解消するために、またかなりの長い時間を要した。

長い間考えてようやく答えを手に入れたが、ここではまだ発表しない。ネットで検索した限りではタープと組み合わせた情報は大したものは出てこなかった。私の画期的なアイデアはストックシェルターの潜在能力をさらに引き出すことになるだろう。シェルターと合うタープがなければ自作する。自作前提で考えなければ問題は解決はしなかった。

おっといけない。気がついたらもうこんな時間だ。設営したときのようすは明日にでも書くとしよう。今日はなかなか暖かくて過ごしやすい。

今日、ふと気がつくと度々見かける野良猫がやって来ていた。私が捨てた手羽元の骨を食べに来ていた。ついうっかりしていて埋めるのを忘れていた。

ようし、今度は魚の骨でもあげようか。

おわり

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