みちのく潮風トレイル【16日目】〜どこまでも続く山道~

こんばんは。からあげです。

 

今日はハードな道のりでクタクタになってしまった。
では前置きなしに今日の様子をアップしよう。

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東屋での一夜は快適だった。
夕方ころ風が出てきたので少し焦ったが、しばらくすると穏やかになってホッとした。
夜は赤色のライトに照らされていた。
これは夜やって来るカップルの雰囲気を盛り上げようとするものではなく、これ以上近づくと浅瀬に乗り揚げますよという警告の意味の赤色ライトなのだ!
灯台のオプションとして付けられている。

夜外に出ると、満天の星空の中に灯台の明かりがクルクルと回転していて面白い風景だった。
点滅式ではなく、レンズが回転して前後に光を発するようになっているタイプ。
朝が来るまで休みなく回転し続けた。

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本州最東端の日の出

ちょっとだけ東にいるだけで、太陽が明るい気がした。
名残惜しいが、日の出を見たことだし出発するとしよう。

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朝日を浴びるとどヶ崎灯台

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とどヶ崎から姉吉(あねよし)まではフラットな道で非常に歩きやすかった。
海の方から潮騒と漁船のエンジン音が聞こえてくる。
途中にとど山登山口があったが、見なかったことにしてスルー。

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一時間と少しで姉吉の浜にやって来た。
朝早いというのに、途中で2組とすれ違った。

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新しく生まれ変わった姉吉キャンプ場。
無料で設備が整ったところだが、なぜかデイキャンプ専用キャンプ場となっている。
理由は分からない。
通りがかったついでに洗濯と頭を剃る。
水が冷たかったので、ちゃちゃっとすませると、頭がスイカのように縦縞になってしまった。

でもまあ、だいたい帽子を被っているから気にしない。

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姉吉からは車道歩きが始まる。
まだ始めなので、全然大丈夫だった。
景色を眺める余裕があった。

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ちょっと疲れたので、神社の前で一休み。

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ダンプの運転手さんから貰ったパンと水。
対向車待ちしていた運転手さんが大きな荷物の私を見て話しかけてきた。
すると別れ際にパンをくれた。
そして後ろからやって来たダンプの運転手さんからは水をもらった。
なんだか凄く嬉しくなった。
今日はこのときが一番気分が良かった。

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神社の境内にある変わった岩。
なんだか神社の雰囲気に合わないような気がする。
ひょっとして宇宙人が運んできたのだろうか。

目的は?そんなの知らない。

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県道41号線を延々と歩く。
一体どこまでゆけばいいのか。
ほとんど人が歩かないので、ショートカットの道が見当たらない。
車道を黙々と歩いた。

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民家は途絶え、延々と山道が続く。
休もうにもいい場所が見当たらない。
仕方ないので、銀マットを敷いて道路脇に座り込む。

休んでは歩き、歩いては休むを繰り返す。

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なにか腰を下ろせるような段差があればいいのだが、それも見当たらない。
狭い道なので、ちょっとの休憩くらいはいいが、腰を据えての昼飯は危険だ。
道幅が広くなるところまでゆこうと歩いていたが、全然道幅が広くならない。
それで昼飯の時間がかなり遅くなってしまった。
ようやく見つけたカーブの膨らみに腰を下ろして休む。
もうお腹が空いて動けない。

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うどんを茹でる。
うどんやそばは茹で汁を捨てないとヌメヌメして旨くない。
そのため、大量のお湯を消費することになるので、水とガスの消費量が多い。
麺自体は軽いのに、余計な消費分があるので、重たい生米とそれほど変わらなくなる。

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麺はうどんだが、スープはラーメンの余ったやつを入れた。
水を少なくして茹でたので、ヌメリがあまり取れていない。
今度は茹で汁を捨てないでいいやつを買うとしよう。
しかし、そういうやつは大して旨くない。

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無人地帯を抜けてようやく麓の町まで下りてきた。
ここは大沢という場所。
左に見える山田湾には牡蠣かなにかの養殖筏がたくさん設置されている。

うどんを食べて多少体力を回復したが、ダメージが大きすぎて回復しきれていない。
途中から顔の筋肉が引きつり始め、かなり自分でも危ない状況だと分かった。

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国道沿いの業務スーパーに転がり込むようにして入る。
店の前でザックを下ろして銀マットを敷いて休む。
こんな目立つ場所で休みたくはないが、体が言うことを聞かないので仕方ない。
買い物にゆく前にトイレで水を汲んだが、手洗い用のセンサー式水栓が極限まで絞られていて水筒に水を詰めるのに時間がかかった。

 

さすが業務スーパーだ!なかなかやるな!

 

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惣菜コーナーで買った鯖の竜田揚げ。
一つ食べると止まらなくなって全部食べてしまった。
フラフラになっていた体にエネルギーが注入された。

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業務スーパーを出ると国道に沿って歩き始めた。
しかし、どうにも体が重たくて宿泊予定地だった道の駅までは辿り着けそうにない。
ふと立ち止まって右の方を見ると神社の鳥居が見えた。
もうどこでもいい。
早いところテントを張って横になりたい。

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今日は高台にある魚賀波間(ながはま)神社の境内でテントを張った。
取り敢えず明日の朝までは大丈夫だろう。
明日はいつも通り4時起きして準備を始めよう。

 

今日は思いの外疲れてしまった。
あれこれ食べたので、今日は晩御飯はもういい。
早く寝袋の中に入ってゆっくりしたい。
ちょっとだけ本を読んで寝るとしよう。
道路を走る車の音が聞こえてくるが、今日は疲れているので、知らぬ間に寝ていることだろう。

さあ寝袋を敷いてゆっくりしよう。

 

おわり

コメント

  1. 大伴細人 より:

    隊長の記事を読んで、
    ダンプ運転手さんの見方が変わりましたよ。

  2. 一式陸攻 より:

    尊敬します。

    ダンプの運ちゃんかっこいい!

  3. 平 小弁 より:

    からあげ隊長、お疲れの様。
    最低限の食料を買ってきて寝袋に入って温かくして、自分の免疫力と治癒力を最大限に高めて、自分で治すしかない。
    ホカロンで、暖かくして、お休みしてください。

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