小屋に帰って日常に戻る

こんばんは。からあげです。

長かった東北の旅は、今日終わりを告げた。
6月下旬から約5ヶ月間、車中泊や野宿で過ごしてきた。
出発する時は時間がたっぷりあると思っていたが、今になるとあっという間の5ヶ月間だった。

辛い時もあったけど、だいたいは楽しい旅となった。
それでは昨日のようすからアップするとしよう。

 

荒船風穴(あらふねふうけつ)

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最近、世界遺産に登録された富岡製糸工場。
それに付随する荒船風穴を見学した。
ちょうどねぐらの近くだったので寄ってみた。
入場料は500円。
駐車場から坂を下った先にあった。
駐車場に停めた時、見学は有料であることに気がついたが、ひょっとしたら凄い風穴ではないかと期待して行ってみることにした。

世界遺産の本体ではないとはいえ、ちょっとがっかりした。
単なる石垣があるだけだった。
これは世界遺産のバーゲンセールだな。

岩の隙間から漏れ出る冷風で冷やして蚕が繭からかえるタイミングを調整していたらしい。
おじさんが解説をしてくれていたが、あまり覚えていない。
ぱっと見た時に、ガッカリして興味を失ってしまった。

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夏に来れば、かなり涼しいらしい。
確かに冷風が出ていたが、寒かったのであまり違いが分からなかった。

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風穴近くの集落。
周辺の山は紅葉真っ盛り。
夕日に照らされて真っ赤に燃えている。

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近くに神津牧場(こうづぼくじょう)にも寄ってみた。
やぎが干し草をむしゃむしゃと食べていた。
カメラを向けると嫌そうな顔をした。
観光客にカメラを向けられるので、かなりストレスとなっているようす。

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それでもサービスしてくれて顔を出してくれた。
こういう時、美味しい菜っ葉でもあげたら喜ぶんだろうな。

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牧場からの景色
日没過ぎで、間もなく闇に包まれる。

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遠くには懐かしい妙義山が見える。
ああ、今でもあの丁須岩を思い出すと気分が悪くなる。

裏妙義縦走~恐怖の丁須岩
昨日の表妙義に続いて、今日は裏妙義に登ってきました。国民宿舎~籠沢コース~丁須岩~谷急山~巡視道~国民宿舎丁須岩の鎖場はかなりデンジャラスでした。安易に登ると死の危険があります。

 

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荒船山(あらふねやま)の艫岩(ともいわ)

内山峠付近から。
昨日は、この付近の空き地で泊まった。
静かな最後の夜となった。

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なかなか綺麗な月だった。
今日は、月がかなり地球に接近して満月が見られるらしい。
どおりで綺麗な月だと思った。

 

 

今日は4時半起きして食事を済ませると、小屋までまっすぐ帰って来た。
夕方から雨が降るということだったので、早めに戻ってきた。
久しぶりの山小屋はどうなのか。

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戻ってみると、意外となんともなくて拍子抜けした。
紅葉は終わりかけで葉っぱが散っている。

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夏は草がぼうぼうに生えていたようだが、今はほとんど枯れてしまっている。
草刈りの手間がかからなくていい。

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ただいま帰ったよ!
元気そうでなによりだ。

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一番気がかりだったのは、南側のブルーシートタープ。
風に煽られないように畳んでおいた。
かなりの劣化は見られるものの、まだちゃんと雨を防いでくれている。
薪もよく乾燥している。
見た目は悪いが、機能としては十分過ぎる。

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今回はきっちりと鍵をかけておいた。
ごっつい南京錠なので、それなりの防犯効果はありそう。
ただ、窓はプラダンなので、簡単に破ることができる。
こんなボロい小屋、引っ掻き回しても何も出てきやしない。
やるだけ無駄。

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小屋の中は多少かび臭かったものの、それほど湿気はなし。
去年はロフトの壁がなくて、壁にカビが生えていたが、今回は大丈夫。
少し窓を開けておいたためか、やたらと虫が入っていた。

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ロフトも見た目、異常なし。
エアマットを剥がしてみると、下にカメムシが固まっていた。

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西側の道具置き場もほとんどノーダメージ。
上のブルーシートに穴が空いていたが、下のシートは大丈夫だった。
このシート2枚重ねは結構イケる。

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トイレの外観もほとんど劣化なし。
奮発してシルバーシートにしたので、紫外線に強い。
夏は葉っぱが茂って影になるので、劣化は最小限。

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トイレの中も異常なし。
便槽の蓋を空けてみるとブツが土みたいになって分解されていた。

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水道までの小道には、落ち葉がたくさん降り積もっていた。

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小屋の中の掃除は、ほうきと濡れ雑巾で行う。
ざっとほうきで掃いたあと、雑巾で拭く。
これで十分キレイになる。

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中の掃除はざっと済ませて、屋根の掃除を行う。
森の中だと屋根に落ち葉がいっぱい積もるので、こまめに掃いてやらないといけない。
落ち葉を放置すると、そこが湿気て傷んでくる。
間違って空けた釘穴に貼ったアルミテープは、きっちりと雨を防いでくれていた。
百均のと違って高いヤツだから耐久性が全然違う。

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落ち葉が大量に詰まっていたので、トイを外して掃除した。
先にトイを外して落ち葉を落としてしまった方が早いと思った。
次回からはそうしよう。

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さあて、お次はお待ちかねの薪ストーブの準備だ。
雨が降る前にストーブを設置してしまいたかった。
シーズン終わりにキレイに掃除して床下にしまっておいた。

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久しぶりに見る薪ストーブ。
見ているだけでなんだか暖かくなってくる。
今年も頼むよ。おっさんを温めておくれ。

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去年を思い出しながら、ストーブを設置したところ。
煙突の接続に手こずって時間がかかってしまった。

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今回は煙突の支えの針金を増やした。
T字トップに針金の輪っかを通してこれに支えを止めた。

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これで風が吹いても煙突が動くことはない。
去年は風が吹くとグラグラしていて少し気になっていた。

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煙突はこれでバッチリだ!
薪ストーブは、本体よりも煙突のほうが重要だと使っていると分かる。

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試運転開始。
下に敷き詰める灰がなかったので、新聞紙や段ボール箱を敷き詰めて火を点けてゆっくり燃やした。
ある程度灰ができたところで、太い薪を投入してジワジワと燃やしていった。

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ストーブのテスト運転をしつつ、小屋の中の片付けをしていると夕方になってしまった。
食べ物はあるが、お菓子や生物が欲しい。
そこで山を下りて食糧の買い出しに行ってきた。
取り敢えず、こんなところでいいだろう。

トレイル疲れが出てきたところなので、しばらく小屋に引きこもってゆっくりしたい。

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やっぱり薪ストーブはいい。
炎を見ているだけで癒される。
先ほどから雨が激しくなってきたが、薪ストーブのお陰でジメジメしなくて凄く快適。
まだ処理していない丸太があるので、ガンガン薪を消費して薪づくりをしよう。
まだ大量にある端材も燃やしてさっぱりすることにしよう。

 

今日は小屋の中のざっとした片付けと掃除をしたところ。
これから時間をかけてのんびり手入れをしてゆこう。
小屋に戻ると久しぶり過ぎて、物をどこに置いたか分からなくなることが多い。
実家に戻る旅にあれこれ持って帰ってきたので、今ではかなりごちゃごちゃしてしまっている。
この際だから不用品を一気に処分してしまおうか。

さあて、ブログ更新はこれくらいにしてゆっくりしよう。
しばらくはカメムシ退治に明け暮れることだろう。

 

おわり

コメント

  1. 山びと源 より:

    お疲れ様でした。
    長い冬で、旅の疲れを癒やして下さい。
    来年は、近畿、中国地方に遠征でしょうか?
    ご苦労様でした。

    • karaage より:

      来年は海外に遠征します。
      ご期待下さい!

  2. n より:

    隊長
    おかえりなさいm(__)m
    無事に小屋に帰られたんですね(*^^*)
    蒔きストーブのアップ、ありがとうございますm(__)m
    癒されて、そして、羨ましくて、ちょっぴり妬んでしまいました(笑)
    隊長、近くに温泉が有るようなら、ゆっくり湯に浸かって、疲れを癒して下さいねm(__)m
    追伸・
    ブツの描写、良いね付けたかったです(笑)

  3. ぽんたちゃん より:

    隊長こんにちは
    Kindleで出版する本とは、みちのく潮風
    トレイルのガイド本を出版するんですか?
    調べた限りまだほとんどないみたいなので、
    テントポイント、お店ポイント、充電
    ポイント、気をつけるポイント
    道標のポイントとかわかりやすくあるといいですね

    • karaage より:

      ガイド本ではないです。
      ねぐらや補給ポイントはHPで公開する予定です。
      あとは旅をして実際に感じたことなんかを本にまとめます。

  4. 白山室道御前荘 より:

    やっぱち隊長のブログは、小屋編がいいな~
    薪ストーブでゆっくり疲れをとってください。

    なんか、小屋周辺は、静かな感じですね。

    • karaage より:

      はい、ゆっくりします。

      実はあまり静かではないですが、気にしないようにします。

  5. 大伴細人 より:

    小屋が「おかえりなさい」と言ってますね。

    • karaage より:

      小屋があるから、気にしないであちこちほっつき歩いていられます。
      これからじっくりメンテしようと思います。

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