こんばんは。からあげです。
一昨日の大雨の日、車内でパソコンを使っていた時に事件は起こった。
電線を車内に引き込んだドアの隙間から雨漏りしていたのだ。
濡れたドアのところを見て初め自分の目を疑った。
なんと電線を伝ってゴムパッキンの隙間から車内に雨が侵入している。
ドアから引き込むため細めの電線にしたが、保護のためスパイラルチューブを巻いたのが裏目に出たようだ。
大雨の最中なので作業は出来ない。どうする!?
丁度いい機会なのでソーラーパネルの様子を見てみる。
雨が降っているが発電してくれている。なんという高効率なんだ!
外観に異常なし。
パネルの裏側を重点的にチェックする。
ルーフに当たった雨の跳ね返りで少し濡れているが、屋根付きなので問題なさそうだ。
この隙間から雨水が侵入している。
しょうがないのでビニール袋でカバーしておいた。
この雨漏りの件で昨日は一日中悩んでいた。
どこから電線を車内に引き込むか。
ドアの下側、エンジンルーム、リアゲート、ラジオアンテナの穴の4箇所思いついた。
ドア下側
今回のようにドアの上から引き込むと電線を伝って雨漏りするので、ドアの下側まで這わせて下から引き込む。
ボディーの目立つ場所に電線を取り付けることになるので非常にブサイク。電線の隙間にゴミが付着して水が溜まりやすくなりサビが発生する恐れがある。またドアに挟まれるため断線の恐れあり。
エンジンルーム
フロントピラーを伝ってボンネットの隙間からエンジンルームに一旦引き込んでからサービスホールを通して車内に引き込む。
ドア下側と同様に目立つしサビ発生の恐れあるが雨漏りの心配はなし。
リアゲート
ゴムパッキンは車体に付いているので、パッキンに穴を空けて電線を通し隙間をシリコンでコーキングして雨漏りを防ぐ。
ラジオアンテナの穴
現在針金を突っ込んでいる穴を広げて電線を車内に引き込みシリコンでコーキングする。
この4つ中でリアゲートから引き込む方法が目立たずに断線の恐れが少ないと思われるが、荷物の出し入れで電線を傷つけてしまう可能性もある。
ジムニー関連でネット検索してもなかなか有益な情報にたどり着かない。
いくつか混じっていた車載無線の画像を見て無線アンテナの車内引き込みで検索するとようやくヒットした。
その中でテールランプの穴から電線を引き込む方法が今回のジムニーの場合には最良だと思われた。
本日の作業 ~車内に配線を引き込んで、配線の取り回し。~
リアの荷物を全て出してリアシートを撤去する。
手順は省略。
左リアサイドパネルを外す前に邪魔ものを外しておく。
まずはリアゲート下側のカバーを外すことにする。
ねじ山のキャップ2個とプラスチックのピンのようなもの3個を外す。
右側のリアサイドパネルは剥がさないので右端は外さなかった。
全て外すと軽く持ち上がる。
ジャッキ収納スペースのピンを忘れないようにする。
続いて助手席ドアの下側の保護プラスチックを外す。(画像なし)
力を入れて引っ張るだけで外れる。ピンはなし。
リア左と助手席シートベルト付け根のボルトを外す。
14mmのボックスレンチが使いやすい。
パネル下側のプラススクリュー2本も外す。
今回の助っ人
サイドパネルの隙間に突っ込んでこじて外す。
保護のためにビニールテープを巻いておいた。
リア側から外していって最後はフロント側に押すような感じで引っ張ると外れてくれる。
意外と簡単に外れてくれた。
サイドパネルに付いていた一番リア側のポッチ
合計2箇所
白色ぽっちは1個だけ
赤色のぽっちは4箇所
サイドパネルの穴からテールランプの方向を見る。
おっあれだな!
リアのサイドパネルを外し終わったので今度はテールランプを外すことにする。
右側の見えているボルト2本を外して手前に引っ張れば外れてくれる。
引っ張るときは隠れたネジがあるか不安だったが、思い切って引っ張って外してみるとなんてことはない。
ボルトの反対側に2箇所ポッチがある。
ポッチに返りがないので意外に外れやすい。
テールランプを外すと結構汚れている。
ボディー貫通部のゴムを外す。
車内から見た様子。
穴から光が差し込む。
車内引き入れの穴を確保したところで電線の加工を行う。
ソーラーパネル側のエンドにMC4コネクタを付ける。
線が細くすっぽ抜けるかもしれないので、ビニールホースを巻いて太くしたらいい感じになった。
前回やった時、何度か無理に力を入れて引っ張ったことがあって後から不安になったのでやり直そうと新たに2セット注文していた。
このMC4コネクタは特殊でホームセンターに売っていないので予め手に入れておいて助かった。
前回同様、先っぽの端子の接続は導線を折り返す作戦をとる。
一度差し込むと抜けなくなるので思い切って入れること。
ソーラーパネル側の加工が終わりルーフからリアゲートの縁に沿って電線を這わせてきた。
ゴムの蓋に電線用の穴を空けて車内に通す。
車外の電線の長さが決まればテールランプを取り付ける。
電線を伝って雨水が入り込まないようにU字にして下に弛ませてから取り付ける。
これは昨日ネットしていた時、無線機のアンテナ線の車内引き込みの方法を見て分かった。
こういう取り付けのコツは素人ではまず知らないので失敗してしまう。
先人の知恵に感謝しながら作業を進める。
テールランプの隙間から電線を出す。
リアゲートを閉めた時に当たらないようにゴムパッキンの外側を這わせてゆく。
電線の固定は取り敢えずビニールテープでやっておいた。
リアゲートの上部からルーフのモールの隙間に入れ込む。
ルーフで途中一箇所電線を留めてからベースキャリアに沿って這わせてゆく。
コネクタの部分をしっかりと結束バンドで架台に固定する。
この部分だけ何度も使用できる結束バンドにした。
車内はサイドパネルの内側を通してシートベルトの穴から外に出す。
途中何箇所か既存のコードにビニールテープで固定する。
あとで手直しが出来るように長さに少し余裕を持たせておいた。
リアスピーカーと荷室灯のカプラー
リアの左サイド内にある。
どれがどれだか分からない。当分は用のない配線だ。
パネル内の配線を終えるとサイドパネルを取り付ける。
助手席のシートベルトの穴から電線を出すようにして取り付けてOK。
電線の車内側のエンドを加工してチャージコントローラーに接続する。
今回端子の入れ方が浅くてコネクタを接続してもチャージコントローラーの発電中のランプが点かなくて随分慌てた。
テスターを当てて調べるとコネクターが接触していないことが分かった。
これがGOODな入れ方。手前までしっかりと入っている。
配線が完了したら電線の束にスパイラルチューブを巻いてゆく。
美観と保護のために取り付ける。
何箇所か車内の壁に固定した。
バッテリー側の電線のエンドにビニールテープを巻いてしっかりと保護しておく。
これで見た目もスッキリした。
スパイラルチューブは途中で切らずに5mのままで巻きつけていったので非常に時間がかかった。
バッテリーを所定の位置に収めて作業完了!
足元の電線の束もチューブを巻いたのでスッキリとして見える。
助手席のシートベルトの後方から網棚の方へと続く。
ソーラーパネル出力コードは画像では分かりづらいが、シートベルトの穴から出してチャージコントローラーに向かって上ってゆく。
インバーター周りもスッキリ。
チャージコントローラーの前には拡張可能なスペースがある。
こういう遊びのスペースは面白い。
今後何か付けるようになるかも。
車内の様子。
居住空間を犠牲にすることなく小さなジムニーにソーラーシステムを搭載することが出来た。
助手席側のドア周りもスッキリした。
もうドアの開け閉めの度に挟まれる電線のことを気にしなくていい。
リアゲートを閉めた状態では電線は見えない。
すっきりとした外観に満足だ。
いぇーい。ようやく完成!
今日ようやくジムニーのソーラー化が完成した。
バッテリーの設置場所や配線の車内引き込みには随分と悩んだが、ネット上にアップされている先人たちの知恵を頂いて無事終えることが出来た。
何度も壁にぶち当たりながらようやく完成にこぎ着けたので充実感が物凄い。
嬉しくて嬉しくて何枚も写真を撮ってしまった。
それでもまだ落ち着かないので山に走りに行って嬉しい気分を発散させた。
仕事でものいじりをすると失敗は許されずタイムリミットもあるので、無難に済ませることだけしか考えなくなる。
より高い完成度を目指すより細部は目を瞑って時間を優先し大まかな出来栄えさえ良ければOKとする。
もうそんな仕事はやりたくない。
その点趣味でものいじりをすると自分が納得行くまで時間を掛けることが出来るしコストを度外視して丁寧に作業出来る。
精度は劣るが使い勝手がいいものに仕上げることが出来る。
こんな作業なら毎日していたい。本当に充実した日々だった。
ジムニー(JB23W-XG)改
ソーラーパネルを搭載してAC電源を確保したため、山奥などでの活動に威力を発揮する。
助手席側に簡易ベッドを設置しているので長期の車中泊が可能となった。
このジムニーさえあれば日本全国行けないところはもはや存在しない!
行くぞ!北海道!!!
おわり