マグネシウムファイヤースターター(火打石)で火を起こす

こんにちは。からあげです。

 

今日は朝から曇りで過ごしやすい。
今晩から雨が降り始めるようだが、明日には上がって明後日からしばらく好天が続くようだ。

先日、Amazonで購入したマグネシウムファイヤースターター(火打石)が届いたので、早速朝晩の煮炊きで使用している。
これまでロケットストーブはライターやマッチで点火していたが、マッチは湿気ると火がつきにくいし、ライター特に電子式は機構が複雑でガスを使い切る前に壊れてしまうことが多かった。
最近のライターはチャイルドレジスタンス機構(子供の火遊び事故防止)が付いて、ボタンが重たくなったり、機構が複雑となったりして非常に使いづらいものとなってしまった。

参考リンク 
 

CR機能が付いてライターが使いづらくなったため、ライターやマッチに変わる点火器具を探していたのだった。最近になってネット検索していたら、ファイヤースターターなるものを偶然見付けた。
簡単な構造のファイヤースターターは、私の心を鷲掴みにして離さず、安価なものであったのでポチッと2個購入することにした。

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これがマグネシウムファイヤースターター。要するに火打石のこと。
プラスティックの摘みにマグネシウムの棒を埋め込んであって、マグネシウムの棒をヘラのような金具で擦ると火花を発生させることが出来る仕組み。

当時Amazonで105円で購入した。(2019.3現在は250円前後となっていて、なぜか値段の変動が激しい。)

あまりに安かったので、予備用にもう1個買ってしまう。
一体利益をどうやって出しているのかは分からないが、ここは有り難く購入させて頂いた。

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上が使用中のもので、下が新品。
新品のマグネシウム棒には、酸化防止のための黒い塗装が施されているので、金具で表面を削ってマグネシウムの地肌を出しておく。

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このヘラのような金具でマグネシウムの棒を擦ると火花を発する。
金具は面取りしてある角と処理していないバリのある角があって、バリのある角で擦るようにする。
火打石とは紐で繋がっているので、お互いはぐれてしまうことはない安心設計だ。

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使用する度にマグネシウムが削れて細くなってゆく。
何回使用できるのかは不明だが、100円ほどの使い捨てライターよりは確実に長持ちしそうだ。

 

ファイヤースターターの使い方

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いきなり薪に点火させることは出来ないので、燃えやすいトイレットペーパーに火を点け、その後ダンボール片に火を移したあとで細い薪を着火させる。
まずは金具の角でマグネシウムを削りトイレットペーパーの上に散らしておく。

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ファイヤースターターを左手で握ってしっかりと固定し、金具を右手首のスナップを効かせて動かして火花を発生させる。
上手いことトレペの上のマグネシウム粉末に火花を散らすことが出来れば、バチバチと閃光を発しながら炎を出して燃え始める。

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あとはロケットストーブの焚口に放り込んでダンボールに炎が燃え移れば、あとは徐々に大きくなって勝手に燃えてくれる。

 

火起こし成功!

 

ネットで使用方法を調べてみてあれこれ試してみると、こんな感じで火をつけると簡単に火が着くことが分かった。
ポイントはケチらずに多めにマグネシウムの粉末を散らしておくこと。
まだそんなに回数をこなした訳ではないが、単純なものなので大体使えるようになった。

ただし、これは燃えやすいトイレットペーパーに着火させる一番簡単な方法だ。
次は実践的な使い方としてガソリンストーブに火を着けてみることにする。

 

ガソリンストーブの点火

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ガソリンストーブ MSR XGK-EX

ガソリンストーブはMSRの過酷な状況下でも抜群の火力を誇るXGK-EXを使用する。
通常のガソリンストーブの点火の際は、プレヒートをしてストーブ本体を温め、ガソリンの気化を促進させて必要がある。(SOTOのムカストーブはプレヒートが不要。)
ジムニーからガソリンを抜いて燃料ボトルに入れて、燃料ポンプをボトルに取付けてストーブ本体を接続する。
何度も何度も使用してストーブの取り扱いを体に染み込ませる。
記事作成当時はまだガソリンストーブを使い始めたばかりで、使い方に慣れていなかった。

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プレヒート用のガソリンを多めに出して周辺にマグネシウム粉末を散らしておく。
慣れれば、マグネシウム粉末は必要なし。

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何度も棒を擦って火花を出していると、ようやくガソリンに引火してくれた。
マッチやチャッカマンだと炎を近づけられるが、ファイヤースターターは火花を飛ばすだけなので、着火にはコツがいる。
多めにマグネシウム粉末を散らしておいて火花をガソリンに導くようにする。

 

ファイヤースターターまとめ

今回ガソリンストーブの着火テストは敢えて1回のみとして、あとは明後日の山行で実際にやってみることにした。一度やってなんとなく要領が分かったので、あとは実戦あるのみだ。
念のためライターとマッチは持っていくので、火を着けられずにご飯が食べられなくなることはない。実際に山行で使ってみて使い勝手の良さに驚いた。慣れれば点火に手間取ることはなく、簡単に点火することができるようになった。

MSRの正規品は2,000円以上もするので、今回はAmazonのノーブランドの品を購入した。
正規品の方が大きくてマグネシウムの品質も良さそうに見えるが、このノーブランドものを使いこなした上でメーカー正規品を使用したい。
そうすればどんな過酷な状況下でもいとも簡単に火を起こすことが出来るようになるだろう。

 

ファイヤースターターのその後

長年使用し続けていたファイヤースターターがついに折れた。
徐々に細くなっていき、最後にポッキリと折れてしまった。

およそ4年。毎日使い続けていたわけではなく、実家でガソリンストーブの着火に使用していたくらい。それでも結構使ったように思える。

折れてしまったファイヤースターター。ここまで使う人間はごく一部だろう。
非常用に備えておくなら、一生モノだろう。

ガソリンストーブの着火には抜群に使いやすいマグネシウムファイヤースターター。
その後も何本か買っておいて、山小屋と実家物置に備え置いてある。

折れてしまったので、新たらしいものを出した。

新品はマグネシウム棒のコーティングを剥がす必要があり、金具もペンキが塗られているため、火花が散りにくい状態。ファイヤースターターをライター並に使いこなせるようになっていたのに、新品は使いづらくて着火に時間が掛かる。

マグネシウム棒を擦って火花を出すための金具。
上が4年間使い込んだもので、下は新品。

金具の横で擦ると安定して火花を出せるようになる。先端のギザギザ部分はやりにくい。
新旧比較すると一目瞭然。エッジが立っていないと、擦っても火花が出ない。

新品に使い古しの金具を付ける。金具は古い方がいい。
これでいつものように一発着火することができるようになった。

実家では物置小屋で寝起きしていて、入り口のコンクリ部分でガソリンストーブを使って煮炊きしている。

昔は新品同様だったXGK-EXを使い込んでいるうちに煤で真っ黒になった。
プレヒートの着火はマグネシウム粉末を散らさなくても、ほとんど一発で着火できるようになった。

道具は使い込むと自分の手足のように使うことができるようになる。

その後に購入した新たなマグネシウムファイヤースターター。
以前と同じものを購入したつもりが極太のものが届いた。以前のものより値段が上がっていて変だと思っていた。

 

細い従来品と比べてみる。
マグネシウム棒の長さは約40mmとほとんど同じ。

しかし、太さが全然違う。
当然、太い方が扱いやすい。この太さならハードに使ったとしても5年は持つだろう。

この記事を書いた当時はMSRの正規品を買おうかというようなことを書いていたが、慣れればノーブランド品でも全く問題ないことが分かった。太いものなら、正規品と遜色ない性能だと思われる。

このファイヤースターター。保管しておいても劣化することはないので、災害時のためにいくつか常備しておくのをオススメする。ただ買って置いておくだけでは、いざと言う時に使えないので、時々使って扱いに慣れておく必要がある。キャンプの時に持っていて使えば、余興にもなってちょうどいいだろう。

 

おわり

コメント

  1. dosB69 より:

    ファイヤースターター、私もずっと欲しいんですよね。
    今回の記事を切っ掛けに私も買うかもしれません。
    金属のヘラを固定してファイヤースターターを引くやり方もあるみたいで、そちらの方が火花が一ヶ所に集中して良いみたいですよ。

    • karaage より:

      ノーブランドならびっくりするほど安いのでおもちゃ代わりにいかがですか。

      簡単なものだけに奥が深いですね。どうもありがとうございます。

  2. 藤井未央 より:

    はじめまして。アウトドアメディア「CAMP HACK」のライターです。「ファイヤースターター」特集記事にてこちらの魅力的なお写真を是非使用させていただければと思います。ご都合悪い場合は削除いたしますのでご連絡いただければ幸いです。info@spacekey.co.jp

    • karaage より:

      こんにちは。
      この度は問い合わせどうもありがとうございます。
      メールで連絡します。

  3. ドクトリン より:

    からあげさん、こんにちは。
    アウトドア記事は自分のブログに書いたほうがSEO的に絶対トクですよ。
    記事を切り売りするなんてもったいない。

    • karaage より:

      画像を使わせて欲しいということです。
      素人が適当に撮った画像なのでお金を取れるとは思っていません。

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