こんにちは。からあげです。
今日は北海道で登山する時にあると頼もしいクマ撃退スプレーの話。
クマ撃退スプレー カウンターアソールト・ストロンガー(CA290)を徹底チェック
先日、ネットで注文しておいたクマ撃退スプレーが実家に届いた。
一番メジャーな撃退スプレーを専用ホルスターとセットで購入した。
商品2点と送料を合わせると約15,000円だった。
非常に高価な使い捨てのスプレーだが、絶大な効果があるようなので購入を決意した。
カウンターアソールトには、噴射距離と噴射時間が長いストロンガー(CA290)とストロンガーより短い通常版のCA230がラインナップされている。
今回熊撃退スプレーを購入するのは始めてだし、クマに襲われて死にたくないので、お金をケチらずにストロンガーを選択した。
カウンターアソールト・ストロンガー(CA290)
メーカー COUNTER ASSAULT(アメリカ合衆国)
輸入総代理店 有限会社アウトバック
取り扱い店 株式会社モチズキ
商品はアメリカ製。輸入代理店の有限会社アウトバックで、公式HPから商品を購入することが出来る。
そのほか全国の主要なアウトドア用品専門店やネット通販でも購入することが可能。
早速商品を開けて確認する。
セイフティークリップは結束バンドで固定されていた。
これだとセイフティークリップを抜いて噴射レバーを押せないので、結束バンドをカットしておく。
結束バンドを外したところ。
これでOK。
セイフティークリップには「SLIDE OFF BEFORE USE」注意書きがされている。
夜間でも使いやすいようにセイフティークリップは蓄光素材となっている。
スプレー噴射方法
クリップエンドに親指を掛ける。
そして親指を手前に引いてクリップを外す。
クリップ内側がギザギザになっていて少し抵抗がある。
セイフティークリップを外したところ。
あとは親指で発射レバーを押して噴射するだけ。
外したセイフティークリップはゴムで繋がっているので、レバー操作の邪魔にならないようにかわしておく。
缶に記載されている使用方法の説明
発射レバーのようすを真横から写す。
実際にまだ噴射テストは行っていないが、このレバーを押せば勢い良く高圧ガスが噴射されるはずだ。
外したセイフティークリップをアップで撮影する。
発射レバーが収まる内側はギザギザの山がついていて簡単にクリップが外れないよう工夫されている。
簡単に外れ、なおかつ携帯時は外れにくい構造としないといけない。
ヒグマ遭遇時にパニックにならないように日頃から取り扱いの練習をする必要がある。
人差し指を入れるグリップの穴には謎の輪っかが取付けられている。
恐らくセイフティークリップが何かの拍子に脱落しないようにストッパー固定用の紐を通す穴なのだろう。
噴射口の様子
間違っても自分の方向に向けて噴射しないようにしたい。
クマを撃退するどころか自分が行動不能になって為すがままにされてしまう。
ボトルのラベルには取り扱い方法が記されているので、何度も読んでシミュレーションして取り扱いを習熟しておく。
成分 カプサイシン
内容量 290g(ストロンガーの場合)
辛さ評価度(刺激度)320万SHU
用途
ツキノワグマ、ヒグマ、ホッキョクグマ、イヌ、ネコ、サル、イノシシ、ライオン、アフリカゾウ、バッファローなどの哺乳動物を撃退する。
ガスの噴射距離の目安 約10m(風向きや地形、天候などの影響を受ける)
連続噴射時間 約9秒(ガスが無くなるまで数回に分けて噴射可能)
使用期限あり
使用期限は2019年まで。今年は2015年なので4年ほど使用できる。
使用期限が過ぎた場合はトウガラシ成分が劣化して効果が低くなるかもしれないので注意が必要だ。
期限が過ぎたら勿体がらずに実際に噴射してみたほうが良いだろう。
なお、アウトバックではトウガラシ成分なしのトレーニング用のカウンターアソールト(3,900円税別)も取り扱っている。
缶の底にも使用期限の表示あり
使用上の注意
缶を横または逆さにして使用しないこと。
使用後はセイフティクリップを発射レバーに必ず差し込むこと。外したままだと大変危険です。
野外でテスト噴射することをお勧めします。周囲に迷惑がかからない野外に行う。
救急措置
万一カプサイシン(OC)が身体にかかった場合には、清潔な冷たい水で目や鼻の穴をよく洗浄し、十分うがいすること。コンタクトレンズやメガネを外し、ガスが付着した衣類は洗濯し、頭髪及び身体を洗うこと。
カプサイシンが付着した場所を擦らないこと。
45分経過しても痛みが取れない場合には、専門医に相談してください。
カウンターアソールト(CA230)とカウンターアソールト・ストロンガー(CA290)の違い
CA290は従来タイプのCA230よりも容量を25%以上増量して、噴射距離と噴射時間を延ばしたもの。
内容量に違いがあるだけで、内容物には違いはない。
カウンターアソールト(CA230)
サイズ 高さ215mm×直径52mm
NET重量 230g
噴射距離の目安 9m
連続噴射時間 約7秒
内容物 カプサイシン(トウガラシエキス)、HFC-134a
噴射システム 高圧噴霧式
辛さ評価度 320万SHU
カウンターアソールト・ストロンガー(CA290)
サイズ 高さ215mm×直径59mm
NET重量 290g
噴射距離の目安 10.5m
連続噴射時間 約9秒
内容物 カプサイシン(トウガラシエキス)、HFC-134a
噴射システム 高圧噴霧式
辛さ評価度 320万SHU
*赤字部分がCA230と異なる箇所
HFC-134aとは、
ハイドロフルオロカーボンの一種。フロン代替物質として開発された自動車冷房装置用冷媒。フロンに比較して、オゾン層破壊の危険性はなく、地球温暖化への影響は10分の1に減少している。将来は、さらなる地球温暖化に対応する必要があり、既にHFCに代わる物質が開発されつつある。
weblio辞典より
専用ホルスターBH2(マジックテープ式)のチェック
専用ホルスターBH2 2,600円(税別)
CA230とCA290共用の新型ホルスター
蓋の開閉にマジックテープを使用しているので素早い着脱が可能となった。
さらに缶の底の周辺部分を保護する改良が施されている。
70mm幅までのベルト、バックパックのウエストベルトなどに装着可能。
材質 5500デニールスパン、ナイロン
ホルスターは自作しようと思ったが、ネットで外観をみてもよく分からない。
重大な欠陥のあるものを作ってしまうことも考えられるので、今回に限り奮発して購入することにした。
右手の穴にベルトなどを通して固定することが出来るようになっている。
専用ホルスター(BH2)にCA290をセットしたところ。
ぴったりフィットした。
通常のCA230は缶の直径が7mm小さいので、若干の緩みがあるかもしれない。
セイフティークリップが外れないようにカバーしてある。
これならスプレーの誤発射も防ぐことができるだろう。
この専用ホルスター(BH2)以外にもバックルタイプの専用バックルホルスター(BHB2)や専用ショルダーホルスター(SH)がある。
BHB2はマジックテープからプラスティックバックルに変更し、無音で取り出せるようになっている。
マジックテープのあのバリバリ音が無くなってクマを刺激せずに噴射準備をできるになった。
昨日到着したばかりなので、これからじっくりと取り扱いに慣れて行こうと思う。
実際にスプレーを噴射すると結構な衝撃があるようなので、左手でボトルを持って右手は噴射操作に専念させる。
スプレーの効果は風向きや天気に左右されるので、効果を見極めた上でヒグマを最大限引きつけて噴射するようにしたい。
北海道についたら実際に噴射テストを行い、きちんと噴射されるか確認することにする。
追記
カウンターアソール・ストロンガー(CA290)と専用ホルスター(BH2)の重量をはかりで計測した。
重量実測値
CA290単体 393g
BH2単体 61g
ネットで検索しているとセイフティークリップを輪ゴムで止めている画像を見かけたので真似してやってみた。
普通の輪ゴム1つを3重にして止めただけ。
専用ホルスターに入れていればセイフティークリップが脱落することはないが、出し入れする時に外れてしまうかもしれないので脱落防止対策を行った。
ガッチリと縛ってしまうと外し忘れて慌てるかもしれない。
簡単に外し易いが、外れにくいようにしないといけない。相反することなので難しい。
今後実際に取り扱いながら徐々に手を加えていこう。
コメント
こんにちは 北海道に住む同製品の利用者です。
専用ホルスターの素材は 雨や露などで1度濡れてから乾燥すると 縮む為か
スプレーをホルダーから抜きずらくなり イメージトレーニング通りにいかず
ちょっとアワてます。(慌てました。)
貴重な体験談をどうもありがとうございます。
そういう情報はネットになかなか落ちていないので助かります。
新品は一度濡らして縮ませておくのが良いかもしれませんね。