こんにちは。からあげです。
MSR ウィスパーライトインターナショナルのアルミ風防の自作
つい先日まで暖かかったのに、再び真冬の寒さに戻って寒い毎日が続いている。物置の中でパソコンをタイプしていると指がかじかんでくる。うぉー助けてくれー。
今日から図書館が休館となり行き場を失ってしまったおっさんは、寒い物置の中で引きこもっているしかなくなった。寒すぎて家の手伝いもする気になれない。今日は寒すぎる。
しかし、物置の中に一日中篭っているわけにもいかず、ゴソゴソと作業をやることにした。
そうだ!先日購入したウィスパーライトインターナショナルの風防を作り直すとしよう。純正のものは使い勝手が悪い。
無駄に大きい純正のアルミ風防。
長さは約100cm、巾14.5cm。厚さは0.2mm。重さは58g。
単品でもAmazonなどで売っているのだが、微妙に値段が高い気がする。
端は5mm折り返してある。
長いだけならカットするだけでいいのだが、このように燃料パイプを出すところが大きくカットされているために、ただ短く切るだけではだめなのだ。
なぜ、こんなに大きな口を開けたのか?よく分からない。
長さは30cmは短くすることができる。できるだけ風防を小さく巻いて熱効率を上げたい。
手持ちのアルミ薄板は60cmで、長さが足りなかったため、ホームセンターに行って買ってきた。
アルミ薄板
サイズ 0.2×400×1200
価格 約1000円
アルミの板は丸く癖が付いているため、重しを載せて広げた。
自作する風防の寸法は、長さ72cm、巾14cmとした。
マジックで線を引いておく。
アルミの薄板は柔らかいため、普通のハサミで切れる。切れなくなったら研いだらいい。
カットし終わったところ。
5mmの折り返しの部分に線を引く。
机の角に当てて板を押し付けて曲げる。端っこのため、やりづらかった。
丁寧に作業をする。
ちょっとこのアルミ薄板、アルミの癖に硬い気がする。以前購入した同じ0.2mmのアルミは柔らかかった。触ってみると違いはハッキリと分かった。
直角に曲げたあと、上から板を押し付けてしっかり折り返す。
黙々と作業をするおっさん。セルフ撮影には手間がかかる。
両端をキレイに折り返すことができた。ヨシ、こんなもんでいいだろう。
燃料パイプの部分は小さく切っておいた。角はRを付けた。
大きさはこれくらいで十分だ。
取っ手の部分も当たらないように切っておいた。燃料部分と重ならないように120度ズラして切った。
ストーブにセットしてみた。
このアルミ、表面がやたらと光沢があって硬い。本当にアルミか?なんだかステンレスの板を扱っているような気がする。
端は折り曲げて留めずに、クリップで留めておく。こっちのほうが外れないし、痛みにくいだろう。
上から見たようす
すき間が減って熱効率が高まりそうだ。
完成した自作のアルミ風防
うむ、コンパクトさに欠けるような気がするな。
上から見たようす
まあいい。これでヨシとするか!
熱反射板の自作
風防のあとは、熱反射板を作る。
純正のものは、半分に折り曲げるところで割れてきそうに見える。
もう少し柔らかい素材で作ることにする。
100均のレンジフードで作ってみる。
100均のレンジフードは0.2mmより遥かに薄いため、直接炎が当たる風防には不向き。
アルコールストーブの炎が当たっただけで溶けてくる。
下敷きの熱反射板なら使用できる。
大きさは純正と同じにする。
広げてマジックで線を引く。
1枚だと薄すぎるため、2枚にしてアルミテープで貼り付ける。アルミテープも100均。
100均尽くしのおっさんの工作。
熱反射板の完成!
負荷のかかる中心部分はアルミテープを貼って補強してある。
アルミ薄板より柔らかくて作業しやすかった。
収納ケースの中に入れてみた。
ストーブ本体、燃料ポンプ、自作したアルミ風防と熱反射板が入っている。
風防と熱反射板のテスト
作業を終えるとちょうどお昼になったので、テストを兼ねてラーメンを作ってみることにする。冷たい西風が吹いていてテストにはいい環境だ。
道具とラーメンを用意したところ。
今日も塩ラーメンだ。贅沢を言わずにあるものを食べる。
今回はMSRの点火装置を使ってみることにする。
アメリカで買ったストーブにおまけで付いてきた奴だ。
プライミングカップにガソリンを入れて、点火装置を当ててボタンを押して火花を散らすとあっさりと点火してくれた。おお、これは使える道具だ!おっさんは嬉しくなった。
予熱はしっかり行って十分に温める。
そして頃合いを見計らってコントロールバルブを開く。ヨシ!今回は一発で成功だ!!
扱いに慣れてきたようだな。
風防はキチンと風を防いでいい仕事をしているように思えた。
じっと見守りお湯が沸くのを待つ。前回のテストでも感じたのだが、お湯が沸くのが遅いような気がする。火力は数値では、インターナショナルはXGK-EXより高くて2772Kcal/hなのだが、体感的には火力がかなり低い気がする。
今度キチンとテストをして比べてみるとしようか。
やっぱりインターナショナルは静かでいい。ちょっと音が大きめのガスストーブと言った感じだ。正直ガソリンストーブを扱っている気がしない。
野菜と卵を入れて沸騰したところで麺を投入した。
このあと、ついうっかり忘れて完成した時の画像はない。寒くて早く食べたかった。
MSR 自動点火装置
今回ガソリンストーブの点火に使用したのは、MSRの自動点火装置「MSR Handheld Piezo Igniter」というものだ。アメリカでMicro Rocket Stoveを購入した時におまけで付いてきたものだ。
重さは13g。手持ちの使い捨てライター(ガス半分)の重さは18gとライターより軽かった。
ボタンを押すと中心の電極から周囲の筒に火花が飛ぶ仕組み。
金属製の筒をプライミングカップに当てておく必要がある。
シンプルなボタン。
使い捨てライターとは違いガスを消費することなく非常にエコな道具。飛行機に持ち込めるのもいい。現地で怪しげなライターを買うより、使い慣れた道具の方が安心感がある。
Amazonのレビューをみると、アルコールにも点火可能だそうだ。今後繰り返し使用してコイツを見極めてそのうちレビュー記事を書くとしようか。
おっさんの勘だが、コイツは非常に使えるような気がする。(しばらく使っていたら、ボタンが引っかかるようになってしまった。)
自作した感想など
今回自作してみたが、正直ハッキリとした効果があるかは疑問だ。
重量 | |
純正風防 | 58g |
自作風防(クリップ2個付き) | 55g |
純正熱反射板 | 17g |
自作熱反射板 | 15g |
重量を比べてみても、それほど軽くはなってはいない。短くしたのに純正よりかえって嵩張ってしまった。素材のアルミ薄板が思ったより硬くて重量があるように思える。メーカーによってアルミの材質が違うのか。
ただ、ストーブとコッヘルにフィットするようになったので、熱効率は上がっているような気がする。今のところは違いはよく分からない。
まあ、いいんだ。自己満足のために自作をしたまでだ。あれこれやってみて上手く行かなくてもなっとくできる。やらずにただウダウダ考えるということがやりたくなかっただけ。
今度、柔らかいアルミ板が手に入ったら、再び自作してみることにしよう。手順は今回でだいたい分かった。次はチャチャッとすぐに終わるだろう。
自作した風防のその後
先日、自作したアルミ風防だが、アルミの材質が思ったより硬くて、危惧した通り2,3回使っただけで裂けてしまった。
耐久性がなくて使い物にはならなかった。
このように少し曲げ伸ばししただけで裂けてくる。アルミの材質が重要と言える。
純正風防のように柔らかいアルミであることが必要だ。
今度、理想のアルミが手に入ったら、再び自作に挑戦してみようと思う。
おわり
コメント
おかんに仕事を頼まれた。
< 働き者の息子に感謝感謝!
老人会でも隊長は、自慢の息子ですよ!
あと少しで2018年です。
従来と働き方が大きく変わりつつあります。近所はお年寄りばかりです。
実家に長い間居座る私はどういう風に見られているんですかね?まあ、どうでもいいことですが。
自作されたアルミ風防は純正の物より厚いのでしょうね、その分長持ちしそうです。
折り曲げ強度的に薄い方が早く破断しそうな気もしますので、重さと強度どっちを取るかという楽しい苦悩ができますね!
MSRのイグナイターもカッコイイですねー。
リンク先のレビュー見てみたらアルストにも使えるみたいなので購入検討します。
良い情報をありがとうございました。
しかし電子式のイグナイターって高所では使えないって聞くけど、どのぐらいの高さまでなら使えるんでしょう??
隊長はイグナイターを使う場合バックアップに何を持っていく予定ですか?
やっぱりファイヤースターターとかですかね?
自作のアルミ風防は純正と同じ厚さの0.2mmです。同じアルミでも材質が違うように感じます。
イグナイターは信用出来ないので、もちろんバックアップは用意します。これの最大の長所は燃料が消耗しないことです。
ファイヤースターターは危険物となりそうで、飛行機持ち込み禁止のように感じます。イグナイターは持ち込めるのがいいです。
中国ではライターを現地購入するつもりです。