ジムニーとは辛い別れだが、私にとって邪魔な存在になりつつあった。ズルズルと別れを引き伸ばしていると、お互いのためにならない。ここは潔く別れた方がいい。
私にはやりたいことがある。悪いがジムニーはどこか別のご主人様のところに行って貰おう。仕方ない。乗らないジムニーを養うほど私に余裕はない。正直なところ、こっちが食わせて欲しいくらいだ!
こんばんは。からあげです。
ここ最近、ヤフオクの出品作業と並行してジムニー売却の準備作業を行っていた。ちょうど寒気が入って寒くなってきているところで、厚着をして作業を行っていた。
今回はソーラーシステムの取り外しと、各種復旧作業をおこなった。それではこれから作業のようすを書いてゆくことにしよう。
作業一日目
Jimny JB23Wー8型 XG 5MT 2011年式
ソーラーシステムを搭載した我がジムニー。ソーラー発電に走行充電システムを組み込んでより信頼性の高い電源搭載車となっている。災害時に大活躍すること間違いないが、売却するためやむなく取り外すことになった。
一昨年、北海道に行く前にソーラーシステムを搭載
そして北海道から戻ったあとに追加で走行充電システムを搭載した
ジムニーの勇姿
横から見ると、本当にバランスの取れた車だ。重量バランスが絶妙。
ソーラーパネルは自作架台に取り付けてから、純正ベースキャリアに固定している。
取り付けの詳細は過去記事を参照して欲しい。
斜め前から撮影。
走行時、なるべく空気抵抗を受けないようにスリムなデザインにした。
あとから補強して十分過ぎるほどの強度を出した。
ソーラーパネルを積載したようすを見下ろす。
ソーラーパネルの出力は50W。車中泊時は電気に困ることはなかった。小屋は日当たりが悪く慢性的な電気不足に陥っていた。
ベースキャリアにはコの字ボルトで取り付けしていた。去年の車検時に取り外してサビ落としペンキ塗りなどのメンテナンスを行った。
亜鉛入りの銀色ペンキで耐食性に優れているが、半年も山林に放置していたため錆びてきている。
電気ケーブルのコネクタ。
ここで切り離してソーラーパネルを取り外すことができるようになっている。
コネクタの防水性と耐候性が良く、3年半ほど経っても何ら問題はなかった。
電気ケーブルはルーフを這わして、リアのブレーキランプのすき間から車内に引き入れている。多少ケーブルが長くなるが、天井に穴あけすることなく施工することができた。
ケーブルのコネクタを外す。
プラスマイナスが分かりやすいように、ビニールテープで色分けしておいた。
色分けしなくても形状が違うため、反対に繋いでしまうことはない。(おっさんの自己満足に過ぎない)
コネクタの取り外しは多少硬かったが、爪を押しながら捻ると外れてくれた。
ソーラーパネル架台取り付けボルトを外しているところ。
かなりのサビが浮いているが、サビは表面だけで脆くなっている感触はなかった。
架台がペンキでベースキャリアに張り付いていたため、プラスチックハンマーであちこち叩いて動かした。固着したものには衝撃が有効だ。
ソーラーパネルを外したところ。
ベースキャリアのみになると、前後のキャリアが独立するため、取り付け強度がかなり落ちる。
XGのキャリアは引っ掛けてネジで締める構造上、強度がそれほどでないため、取り付け時の微調節が重要。さらにオプションのキャリアを付けて前後のベースキャリアを連結しておくことも大事。ベースキャリアのみで物を積載すると事故のもとになる。
ルーフキャリアの強度をより出したいなら、ルーフレール付きのXCを選択した方が良い。
ベースキャリアの取付のようす
写真はリア。足が長くてフロントより取り付けが難しい。
真横から見たようす
正面から見たようす
取り付けのポイントは下側の金物。これが外れやすくイライラする。一人より二人でやった方が効率よく作業を行うことができる。
ベースキャリアを外したところ。
跡が付いている。ゴム足と金具が当たるところに透明テープを貼って保護している。
上から見たようす
ゴム足の跡がくっきり残っている。
ベースキャリアを外したところ。
前後は足の長さが違うだけで他は同じ。
ゴム足のようす
それほどゴムは硬化していない。まだまだ使用できる。
内側から金物の様子を撮影
金物のアップ
下に出ている頭が外れやすい。イライラ~。
バーのキャップ。
水やゴミが入らないようになっている。
素手で引き抜くことが出来ないため、プラスチックハンマーで叩いて外した。
全てバラしたところ。
純正ベースキャリア一式。
右後ろの窓際の収納。シートベルトの付け根同士をロープで縛りロープにあれこれ下げていた。リヤクオーターフックも活用。窓を銀マットで塞ぎ窓にもたれさせることができるようにしたため、大幅に積載能力と使い勝手が向上した。ゴムネットも付けて大型の荷物も挟めるようにした。ここに冬期登山道具のピッケルやワカン、アイゼンなどを置いていた。
右後ろのリヤクオーターウインドウを塞いでも運転に全く支障がない。
ルーフに付けた網棚。既存のハンドルバーを利用して固定した。(運転席はないためあと付けした)網棚にソーラーシステムの精密機械類や軽い荷物を載せていた。
以前、助手席の足元にインバーターを設置していたことがあるが、一年くらいでゴミやホコリを吸い込んで壊れてしまった。天井に設置してからは壊れることはなかった。
身長165cmの私は、網棚に頭が当たることなく車の運転から車中泊生活を問題なく送ることができた。
網棚は車中泊時に荷物を置けるため非常に便利。丈夫なフレームに何が置いてあるか分かる金網を取り付けたのがミソ。いろいろ吊り下げることもできる。
インバーターは2個。写真は400Wの正弦波インバーター。メインバッテリーから電源を取り、必要な時に家庭用の充電器をセットしてサブバッテリーを充電する。
サブバッテリーには、大容量の900Wの矩形波インバーターを設置。システムを簡単にするためと安全のため、サブバッテリー系統とメインバッテリー系統を完全に分けている。これで同時に二つの系統がダウンすることがない。
シガーソケット付きなため利便性が高い。
このインバーターは後付のため、出っ張ってしまった。このように取り付けるしか選択肢がなかった。時々、車内移動時に頭をぶつけた。
メインバッテリー系統は助手席の方のサービスホールからコードを通した。
隔壁に這わせてバッテリーに直結。
エンジンルームのようす
整備作業に邪魔になることはない。
サブバッテリー(105Ah)は助手席足元に設置。12kg以上とかなりの重量物のため、バランスをとる必要がある。
重心・バランスを考えると、ここがベスト。(10日間くらいずっと考えた)バッテリーは105Ahがすっぽりと入る。助手席に人が乗っても足元が多少狭くなるくらいで問題はない。
サブバッテリー系統のコードを外しているところ。
サブバッテリーと900Wインバーターの接続は100Aのブースターケーブルを流用した。直流は大電流が流れやすいため、余裕を持たせておいた方が安全。
網棚に取り付けている小物を外したところ。細々としたものもたくさん付けていた。
ソーラーシステムの電子機器と電気ケーブルを取り外したところ。
今のところ、小屋に設置しようと考えている。さすがに電気なしだと小屋暮らしが不便過ぎる。
網棚とサブバッテリー
サブバッテリーは2代目。北海道ではソーラー充電のみだったため、充電量が追いつかず過放電してダメになってしまった。夏場はなんとかなるが冬場は乗り切れなかった。
取り外したサブバッテリーを充電中。ほとんど満タン状態ですぐに充電完了となった。
何かに使えそうな網棚だが、嵩張るので解体することにした。
これは非常に簡単だった。インパクトドライバーですぐにバラバラになった。
お次は問題のソーラーパネル。架台のビスが錆びている。まずは架台からソーラーパネルを外す。架台一式の重さを量ってみたところ9.1kgだった。木材が乾燥して(劣化して)取付時より3kgほど軽くなった。
途中で割れてきたため、番線で縛って補修してある。
前回の車検時、水性ペンキをたっぷり塗っておいたが、すでにボロボロに剥げてしまっている。これだと中に水が染み込み腐ってくる。
裏面のようす
表と比べて劣化は少ない。日と雨が当たりにくいため。
斜め前から撮影。十分過ぎるほどの補強材。
ビスを抜こうとすると錆びていて、途中で折れるビスが多かった。
ソーラーパネル外れないため、架台を壊して外すことにした。
ビスが折れるため、ハンマーで叩いて壊す。
ようやくソーラーパネルが外れた。
架台はあちこち腐っていた。もうこれでは使えないため解体する。
途中で折れたビス。しかし、おっさんの心は何があろうとも折れない!!
ボロボロに錆びている。日当たりの悪い山林内のためだと思われる。
バラバラにしたところ。選別して使える木材はとっておくことにした。
今後は小屋に常設して電気を発電してくれることになる。パネルを増設することになるだろうが、今のところは未定。
ダメになった1個目のサブバッテリーも充電しておく。充電を繰り返しているうちに徐々に回復しているような気がする。
これなら捨てるより、あったほうがいい。
なんとヤモリが出てきた。温かい箱の中で冬を越そうとしていたようだ。起こしてすまんね。しばらく我慢しておくれ。
ヤモリは網戸に付いた蚊を食べてくれる生き物。姿も可愛らしい。ペットで飼いたいくらい。
初日の作業が終わったころ、おかんにズボンの裾上げを頼まれた。仮止めしてあるのをミシンで縫う。
いつも無駄飯ぐらいと文句を言うくせに、こういう時だけ調子の良いことを言う。
伸縮素材のため、難易度が高めだった。粗く縫って伸縮しやすいようにした。
完成!まあこんなもんだろう。
端を短く切りすぎているため、凄く縫いにくかった。よし、これでタダ飯3食分だ!
作業2日目
本日も朝から作業を行った。昨日と同様寒かったため、かなり厚着をした。
作業は車内に引き込んだ電気コードの撤去と車内の復旧作業。
まずはケーブルを撤去する。リアのブレーキランプのすき間から引き込んでいる。
リアシートを撤去してスッキリしたところ。
リヤサイドのカバーを外す。何度も付け外ししているため、爪が折れているところがある。
カバーを外したところ。断熱材のプチプチと銀シートが入れられている。手作り感が漂ってくる。これだけで遮音性と断熱性が全然違う。
リヤクオーターフックは装着済み。
カバーの内側にも断熱処理をしている。これは気休め程度。
すき間からコードを出している。どこにも無理はない。
ブレーキランプの外観
取り付けは2本のボルトと内側のポッチ2つ。前回はボルトを外して手前に引っ張ったら簡単に外れたのだが、今回はなぜか硬い。
そこでスクレッパーを使用する。
先が硬いため、このまま突っ込むとプラスチックパーツが傷つく。
そこでビニールテープを巻く。ヨシ、これでいい。
すき間にスクレッパーを突っ込み、ブレーキランプを引っ張るとカポッと外れてくれた。
中はかなりの汚れだった。
パッキンが付いているため、車内に水やホコリが入ることは少ない。
配線のようす
パッキンを外して手前に引いた。ブレーキランプの配線に沿わせている。
ケーブルを抜いたあと、キレイに掃除して取り付ける。
元通りにしてキレイに拭き掃除。よし、カバーを付けるか。
カーペットを剥がすと汚れがいっぱい。ファブリック生地のため、汚れが付きやすい。
ジムニーは作業車だから、こういうところは軽トラみたいにビニール地でいいだろう。スズキさん次回は頼むよ!
シートのすき間も汚れが凄い。
おかんの許可をとって掃除機で掃除する。何度も丁寧に行う。しつこい汚れは一度では無理。今回は程々にしておこう。
掃除をしてからリアシートの取り付け。凄くキレイになったな。
リアのラゲージスペース。こうしてみるとかなり狭いな。
掃除機をかけただけで、ゴミが満タンになった。どれだけ汚れていたんだ?
そういえば、掃除機をかけたのは今回が初めてだった。テヘ。
大型荷物の発送が終わってから昼飯にした。適当な残り物の詰め合わせ。凄いご馳走じゃないか!
昼からは細々としたものの片付けとヤフオク出品作業に明け暮れた。最近、頑張ってやったため、少々疲れてきた。ちょっとやりすぎたな。ここはスローダウンだ。
網棚の金網を壁に取り付けて収納スペースにした。
手が届くところにあって使いやすい。
ますます物置小屋が快適になったな。ここ最近の片付けペースは凄い。このままだと全ての荷物がなくなりそうだ。程々にしておこう。
ふぅ~。今日はなんだか疲れたな。そろそろ寝るか。
おわり
コメント
はじめまして からあげ隊長
家を建てて(ローン)、車を買い替えたばかりの者です。
最近になってBライフの事を知りました。
自分も簡素な生き方に軌道修正したく
先駆者たちのブログや書籍を読み漁り学ばせてもらっております。
大事にされていた ジムニーは処分をされるんですね。
軽トラに小屋を乗せて旅をする方もおられるそうですが
今後の移動手段には何をお使いになられる予定なのでしょうか。
引き続き、勉強させて頂きますね~
流れで仕方ないですね。無理をしても続きませんから。
今後は自転車での移動となります。
次の車は軽トラに決めていますが、買うのは爺さんになってからです。
ジムニー売却の件
いやー、師走早々、安室奈美恵引退より、ショッキングな話題でした!
ジムニーがらみで、隊長のブログにたどり着いた者です。
隊長のジムニーは、一つの人格の様なものを感じる為、寂しくなりますが、新しい相棒の話題、楽しみにしております。
またまた大げさな。
寂しいですけど、維持するのも大変なので仕方ないですね。
ソーラーシステムが完成してやることがなくなったというのもあります。
隊長車を売るのはいいとして、小屋との往復どうするんですか。
以前話してた、軽トラの中古を買うんですか。
それとも、寝たろうさんのようにスーパーカブを買うんですか。
カブは熊本生産になってからよくなりました。
当然、自転車ですよ。トレーニング代わりになっていいです。
バイクはようすをみて買うかもしれませんが。