甲斐駒ケ岳(2,967m)
駒津峰より見上げる
登山日 2014年4月14日~17日(3泊4日)
登山ルート
4月14日(1日目)
駒ケ岳神社(竹宇)~黒戸尾根~七丈小屋(泊)
4月15日(2日目)
七丈小屋~甲斐駒ケ岳~仙水峠~北沢峠(泊)
4月16日(3日目)
北沢峠~双児山~甲斐駒ケ岳~七丈小屋(泊)
4月17日(4日目)
七丈小屋~黒戸尾根~駒ケ岳神社(竹宇)
行動時間 約27時間(休憩時間を含む)
歩行距離 23.9km
山行まえがき
山小屋建築の作業の前に気分転換を兼ねて久しぶりに春山登山をする。
前回の秋山登山から半年近く経過しているので気持ちを引き締め準備を行うことにした。
登山概要
4月14日(一日目)
登山口情報(竹宇駒ケ岳神社)
駐車台数 100台程度
(広い駐車場なのでGW・お盆シーズン以外は比較的空いている。)
トイレ 公衆トイレあり
水場 麓の「道の駅はくしゅう」の湧き水を汲んでおくほうがよい。
トイレの手洗い場の水は飲用可能か不明である。
0600 出発
前日に付近までやって来ておいて早朝、竹宇駒ケ岳神社手前の登山口駐車場前までやってきた。
手早くパッキングを済ませて駐車場を出発する。
0610 竹宇駒ケ岳神社着
駐車場の奥から続く未舗装の林道を歩いてゆくと左手にキャンプ場が見えてくる。
シーズンオフのため閑散としている。
キャンプ場を過ぎると間もなく前方に駒ケ岳神社が見えてくる。
境内入り口には公衆トイレがあって使用可能であった。
トイレ脇には手洗い用の流水があったが、飲用可能か不明。
駒ケ岳神社で登山の安全を祈願し先へ進む。
0830 横手・白須分岐着
神社横を抜けて吊り橋を渡ると登山道となる。
途中、尾白川渓谷遊歩道の分岐があるので、ここを真っ直ぐ尾根方向へと登ってゆく。
始めのうちは傾斜がキツイが徐々になだらかな尾根歩きとなる。
神社から2時間と少しで分岐に到着する。
今回は重装備なので無理をせずザックを下ろしてゆっくりと休む。
1100 刃渡り着
分岐を出るとしばらく比較的フラットな道が続く、付近一帯は熊笹が多く笹の平と呼ばれている。
次第に傾斜がきつくなり休み休み進むと、前方に痩せ尾根が現れる。
ここが有名な刃渡りだ。
足場がしっかりしていて手すりもあるので危険は少ない。
ここで周囲の景色を眺めつつ一息入れる。
1135 刀利天狗着
刃渡りを過ぎてしばらくすると雪が深くなる。
無理をせずここでアイゼンを装着することにした。
刀利天狗手前は急で多くの雪が残るので慎重に歩く。
重装備の影響で体力の消耗が激しい。
まだ先は長いので体力が保つか心配になる。
1250 5合目着
刀利天狗を過ぎてると黒戸山のピークをトラバースする。
体力が消耗しているので随分と助かった。
所々赤色の目印が付いているのでルートを見失うことはない。
緩んだ雪に足を取られながらも何とか5合目に到着する。
5合目にはかつて小屋があったが、現在は解体されて更地となっている。
この付近でテントを張るのに最適な場所は5合目だ。
予想外に時間がかかってしまった時は、ここで露営するのがベターだと思われる。
もちろん水場はないが、雪があれば融かして水を作ることが出来るので問題ない。
5合目からのルートを見ると雪の斜面を登ってゆくことになるので、ここでストックは仕舞い、代わりにピッケルを持つことにした。
1410 七丈小屋着
5合目を出るといきなり急な雪の斜面を登ることになる。
アイゼンを効かせてピッケルを刺してバランスを取り慎重に登ってゆく。
途中、何度も嫌らしい雪の斜面を越えてゆくと大きな木製の橋に至る。
自分と高い橋なので誤って落ちないように慎重に渡る。
橋を越えてなおも尾根伝いに進むと七丈小屋に到着する。
五号目から七合目までは緊張する場所がいくつもあったので、心身の疲労が凄い。
やっと小屋前で一息つく。
早速テント受付を済ませようと小屋の中に入ろうとするが、小屋番不在のため鍵が掛かっている。
仕方ないのでまずはテントの設営を済ませることにした。
七丈第二小屋情報
宿泊料 3,500円(素泊まりのみ)
水 小屋から無料で分けて貰える。
トイレ 付近の外トイレを使用する。
第一小屋の奥にある片流れ屋根の小振りなログハウス。
中に入ると掃除されていて非常に綺麗。
備え付けの有料毛布もあり予定外の宿泊でも安心だ。
灯油ストーブが設置されているので、寒い日は温かく過ごすことが出来るだろう。
小屋の片隅に全品100円のカップラーメンが置いてあるので、食料が寂しい時には有難い。
賞味期限切れなどが混じっているが、100円なので目をつぶることにしよう。
トイレは第二小屋付近の外トイレを使用する。
綺麗に掃除されているので快適に用を足せる。
参考情報
南アルプスNET(山小屋情報)
甲斐駒ヶ岳七丈小屋について(北杜市観光協会ブログ)
1445 テントサイト着
山小屋の設備のチェックを終えるとテントサイトに向かう。
第二小屋横の急斜面を登ってゆく。
サイトの場所が分からないので周囲を見渡しながら進む。
途中で行き過ぎたのではと不安になることもあったが、尚も登ってゆくとテントサイトに到着した。
テントサイトに到着すると前日設営したと思われるフラットな場所があったので、そこに設営することにした。
サイトは雪に埋もれて全体像が把握できなかったが、第二小屋から約200m上に登ったところの尾根上にある。
フラットなスペースは少ないが、GW以外なら空いていると思われる。
テント場より上は八合目への急な登りとなっているので、雪崩には注意が必要と思われる。
七丈小屋テントサイト情報
広さ 10張り程度
水 小屋から無料
トイレ 第二小屋近くの外トイレを使用する。
テント設営後、受付を済ませようと小屋に行ってみたが、小屋番不在のままだったので、帰りに泊まる時にまとめて料金を支払うことにした。
テントサイトから小屋までは距離があるし、第二小屋脇の急斜面が危険なので面倒でもアイゼンを装着して行くほうが安全だ。
小屋番不在で水が手に入らなかったので、付近の綺麗な雪を集めてストーブで融かし水を作った。
1630 テントサイト気象
晴れ、無風、テント内気温12.7度
2215 テント内-5.5度
食事
行動食 おにぎり1個
夕食 おにぎり2個、味噌汁(菜の花、もやし入り)、ピーナッツ1袋
4月15日(二日目)
0500 起床
晴れ、北西の風3~5m、テント内気温-2.2度
0時過ぎから風が吹き始めた。
0740 出発
食事を済ませて水を作って水筒に入れるとテント撤収することにする。
出発前は非常に寒いが、日が昇ってくれたので徐々に暖かくなる。
気合を入れて外に出て撤収しザックに詰め込みアイゼン装着し、ピッケルを持つと出発だ。
0825 8合目着
テント場を出るといきなり急斜面の登りとなる。
まだ早い時間で雪が締まっているので歩きやすい。
朝一なのであまり無理をせず、スローペースで休み休み登ってゆくと倒壊した鳥居が見えてきた。
8合目に到着だ。
景色はいいが風を遮るものがないので非常に寒い。
(西の風10m程度)
0940 甲斐駒ケ岳山頂着
8合目からは険しさを増す。
尾根伝いにある踏跡を忠実に辿り登ってゆく。
所々赤色の目印がある。
何箇所か雪の急な斜面で気を遣うところがあったが、アイゼンの前爪を雪に蹴りこみ、ピッケルで体を安定させて登っていった。
山頂手前まで来ると遮るものはなく、てっぺんにある社が見えてくる。
逸る気持ちを押さえつつ甲斐駒ケ岳山頂に立つ。
山頂からは360度全ての方向に雄大な景色が広がる。
山頂からの駒津峰までの下山ルートを目に焼き付ける。
1125 駒津峰着
甲斐駒ケ岳山頂からは尾根伝いを下る。
慣れない岩場でのアイゼンワークに手こずったり、六万石までの下降ルート選定にミスがあり時間を消費する。
巨大な岩の六万石は、半分ほど雪に埋もれている。
風の強い時は、岩陰に入って休むことが出来る。
アップダウンを繰り返しながら駒津峰に下山してゆくが、雪が緩み始めて体が沈むようになったので、前進には非常に体力を要するようになった。
雪の斜面を登る時は登ろうとすると体がズルズルと落ちてしまい大変だ。
1230 仙水峠着
駒津峰を下山し始めて直ぐにピッケルを止めてストックに持ち替え、さらにアイゼンを外す。
日の当たる場所は岩が露出しているので、アイゼン装着したままでは歩きにくい。
樹林帯の中に入ると尾根筋が分かりにくい。
1315 仙水小屋着
峠でしばらく休んだ後、谷筋に沿って下山する。
開けたところは視界不良時方向を見失わないように注意する必要がありそうだ。
仙水小屋に到着すると水を汲ませてもらおうと一声掛けようと中に入るも小屋番は不在だった。
小屋の直ぐ横にある水場は、水量が豊富で凍結すること無く出続けている。
1400 北沢駒仙小屋着
小屋を出ると北沢沿いに進むことになる。
夏道は北沢の右岸沿いについている。
下山コースで少し迷ったが、あまり考えもせず北沢の左岸コースとして進んでいた。
すると砂防ダムの横を越える時、雪を踏抜き片足を取られる。
いきなりのことでストックを持っていた腕と深みに嵌った足がねじれる。
穴に片足が完全に嵌ってしまい、脱出するのに随分と時間がかかった。
幸い骨折しなかったので助かった。
北沢駒仙小屋テントサイト情報
サイト
広大でフラット。雪崩の危険がなく、風当たりも弱いので快適に過ごせそうだ。
トイレ
小屋横にある公衆トイレを使用する。
冬期も開放されている。
入り口に募金箱あり。
水場
サイト横を流れる北沢から汲む。
もしくは夏用の給水施設のホースの元より汲む。
食事
朝食 おにぎり2個、味噌汁(具沢山)
行動食 カロリーメイト1袋(甲斐駒山頂)
おにぎり1個(仙水峠)
夕食 うどん1玉、切り餅1個、ほうれん草・菜の花・もやし少々
4月16日(三日目)
0445 起床
テント内気温-1.1度
晩御飯が少なかったためか体力は回復していない。
早速、食事の用意をする。
0735 出発
昨晩考えたが、食料を節約しすぎてパワーが出ない。
本日仙丈ヶ岳を登る予定だったが、余分に食料を消費して甲斐駒ケ岳を越えて下山する体力を確保出来なくなる恐れがあったので、やむなく双児山経由で甲斐駒ケ岳を登り返して下山することにした。
アイゼン装着してスタートする。
0755 北沢峠着
テントを撤収して北沢峠に向かって歩く。
比較的フラットな道ではあるが、積雪のためペースが上がらない。
北沢峠にある公衆トイレは冬期閉鎖されている。
1040 双児山直下4合目着
北沢峠から双児山稜線ルートは長衛荘の東側から入る。
所々踏み跡が残っているが、雪が柔く体が沈んでしまうため、役に立たない。
急斜面を越える時は藻掻きながら少しずつ登って少しフラットな場所に着くと休憩する。この繰り返しだった。
不動岩はトラバース気味に巻いて進むと双児山間近にやって来る。
山頂直下には4合目と表示された看板が雪から飛び出ていた。
1140 駒津峰着
4合目から駒津峰までの稜線ルートは視認できるが、ペースが上がらないので距離を感じる。
途中でカロリーメイトを食べたが全然足りない。
空腹との戦いで目が回ってくる。
1325 甲斐駒ケ岳山頂着
駒津峰から六万石までは稜線歩きだ。アップダウンを繰り返しながら高度を下げてゆく。
駒津峰を出てしばらく歩いたところで、ストックからピッケルに持ち替える。
六万石に着くと岩陰で休憩する。
予定の時間より大幅に遅れている(昼までには甲斐駒山頂に着く計画)ので焦りが出てくる。
しかし空腹のため力が出ない。
六万石過ぎでカロリーメイト2袋目を食べてお腹をごまかして甲斐駒の斜面に取り付く。
下りより登りの方がルートが分かりやすい。前日のルートミスを挽回するように登り山頂に立つ。
1415 8合目着
山頂からは石碑群に向かって下りてゆく。
視界良好であったのでコンパスで確認する必要はない。
何箇所か急な斜面があるので、アイゼンとピッケルで確実に雪を捉えて逸る気持ちを抑えて慎重に下りてゆく。
岩場を抜けて8合目の倒壊した鳥居が見えると一安心だ。
甲斐駒までの登りは非常に辛かったが、山頂を越えてからはリラックスして歩くことが出来た。
要所要所に赤色の目印が取付けられているので、視界不良時には頼もしい。
1430 七丈小屋テントサイト着
八合目からは斜面を滑るように下ってゆく。あれほど私を苦しめた登りも僅かな労力でどんどん下りてゆくことが出来る。
早くご飯を食べたいので自然と足が進む。
テントサイトに到着するとさっさと場所を選定しテントを設営する。
そして小屋まで下りて受付を済ませることにした。
テントサイトからはアイゼンを付けずにポールだけで行ったので第二小屋の下りが怖かった。
朝晩は凍結して危険なのでトイレに行く時でもアイゼンを付けて行ったほうが良い。
小屋に着くと小屋番がいたので一昨日の分も合わせて料金を支払う。
なんと、水を貰わなかったということで200円割引して2泊で1,000円にまけてもらう。(サイト利用料は600円)
水がたっぷりはいったやかんを貸してもらったが持ち帰る容器がないのでテントに一旦戻りプラティパス(2L)とナルゲンボトル(1L)を満タンにして返した。
水を確保すると今度は晩御飯だ。
まずはうどんを作って食べる。
全然お腹が満足しないので、2回戦に突入する。
玄米ご飯と味噌汁を食べてようやく落ち着く。
食事
朝食 玄米ご飯(にんにく1片、じゃがいも1個、煮干し少々)、味噌汁 (切り餅1個、もやし・ほうれん草・菜の花少々)
行動食 カロリーメイト1袋(双児山~駒津峰間)
カロリーメイト1袋(六万石過ぎ)
夕食 うどん1玉、切り餅1個、高野豆腐2個
玄米ご飯(にんにく1片、じゃがいも1個、人参少々、煮干しのカ ス)
4月17日(四日目最終日)
0530 起床
今日は下山するだけなので気が楽だ。
最後のご飯を食べて下山に備える。
0740 出発
テントを撤収するとまずは小屋に行って態勢を整える。
第二小屋とトイレをじっくりと観察する。
0900 5合目着
7合目から5合目までは急斜面が連続するので要注意だ。
日陰は凍結しているので慎重に通過する。
アイゼン装着したままでの木道歩きは爪を引っ掛けないように注意する。
5合目手前の斜面が最後の難関で慎重に下って安全地帯に至る。
1000 刀利天狗着
5合目からピッケルからストックに持ち替えて歩く。
緩んだ雪道を歩くにはストックが有効だ。
1120 横手・白須分岐
刃渡りを過ぎればもう危険箇所はない。
道迷いに注意して下山する。
なだらかな尾根は視界不良時コースを見失いやすい。
1230 登山口着
分岐を過ぎれば登山道に殆ど雪はない。
下界に下りてくるとポカポカ陽気で暖かい。
吊り橋手前の尾白川へ下降する道は急なので膝に負担をかけないようにストックで補助をして負荷を分散させてやる。
駒ケ岳神社を過ぎれば登山口までは快適な林道歩きだ。
すれ違う人もなく春の陽気を楽しみながら歩いて登山口に到着する。
食事
朝食
玄米ご飯(玄米多め、にんにく1片、じゃがいも1個、人参1/3)、味噌汁(人参2/3本、じゃがいも1個、切り餅2個、高野豆腐1個、菜の花5本)
行動食 カロリーメイト1袋(1628mピーク西側鞍部)
食料
おにぎり3食分(1食分はおにぎり2個)、うどん2玉、玄米1kg(1食250g)、切り餅5個、ピーナッツ620g2袋、みそ(スプーン大✕10杯)、もやし4/5袋、ほうれん草1束、菜の花1束、鯖水煮缶1個、じゃがいも小6個、人参小2本、高野豆腐3個、煮干し少々
カロリーメイト2箱(1箱につき2袋入り)
食料残り
玄米200g(0.8食分)、味噌(スプーン3杯)、鯖水煮缶1個
装備
着用衣類
厚手登山用靴下、ユニクロボクサーブリーフ(速乾性、程度良)、ミズノブレスサーモ長袖、長袖シャツ、登山用ズボン(伸縮性)、モンベルカッパ上下(ストームハンター)、ロングスパッツ、帽子、ヘルメット(常時着用)、ビニール手袋サイズ3L、裏起毛軍手、マフラータオル
着替え予備
アンダーアーマーのアンダーウエア上下、厚手登山用靴下、ユニクロボクサーブリーフ、Tシャツ
予備手袋
裏起毛軍手、オーバーミトン、ブラックダイヤモンドグローブ
シュラフ(モンベル#1)、シュラフカバー、オーバー靴下、防寒ズボン(ユニクロ赤茶)、フリース(茶色)、防寒帽子(ミズノブレスサーモ グレー)、ネックウォーマー
テント
エアライズ2本体、フライシート、ポール、アンダーグランドシート、ペグ(竹✕4、ジュラルミン✕8)
ザック(75L)、ザックカバー(緑色75-90L)、12本爪アイゼン、アイゼン袋、ピッケル(黄色カバー、赤色の伸縮紐付き)、ストック2本(スノーバケット、先のラバー付き)、ミニほうき(100均の白いやつ)、保温水筒(500ml、ラバー付き)、プラティパス2L(ハイドレーション付き)、ナルゲンボトル(1L)、8mmロープ(約10m)、ウエストバッグ(モンベル)
現金3万円+100円硬貨1枚、10円硬貨1枚、ゆうちょ銀行キャッシュカード、身分証明証コピー(運転免許、国保)はチャック付きの袋に入れていた。
靴紐1本、笛、多機能ナイフ、メガネバンド、目薬、日焼け止めクリーム、携帯電話、予備メガネ(ケース、サングラス付き)、携帯ラジオ、デジカメ、地図(5万分の1登山地図、2万5千分の1地形図コピー)、コンパス、ヘッドライト、腕時計(GショックRISEMAN)
雑小物
トイレットペーパー2巻、ビニール袋大2袋(1つはシュラフ用、もう一つは水を作る雪を入れておく用)、使い捨てカイロ2個
ピンチ缶(単4アルカリ電池✕4、ダイニーマロープ2mm(長さ10m)、絆創膏5枚、サバイバルシート、LEDライト(手持ち式、単4型1個、LED1W)結束バンド5本、アルミテープ5m、安全ピン5個、耳栓、携帯電話予備バッテリー1個、靴紐1本(アイゼン袋をザックに括るのに使用))
調理器具
ストーブ(マイクロレギュレーターストーブ、収納バッグ付き、風防、まな板、ライター2個、高機能タオル小、コッヘル大小(スノーピークのチタン)、折り畳みフォーク、
燃料
ガスカートリッジ 小(110g)2個(満タンと残48gのもの
中(250g)1個(満タン)
非常用 固形燃料 エスビット本体と燃料6片(1片14gで15分燃える)
燃料残
ガスカートリッジ 小1個全て使用、小1個は未使用
中100g使用m残り125g
まとめ
今回は杜撰な食料計画で終始空腹状態での行動となった。
足りない食事では日中の行動に支障が出る。
今後は食料は多めに持って行くことにする。
仙水小屋から北沢駒仙小屋までのルートの選定ミスで骨折しそうになる大ピンチに陥る。
幸い無事であったが、骨折していれば北沢沿いで行動不能に陥り、電波の状態が悪い箇所だったのでここで終わりとなったことだろう。
ルート選定ミスは、地図を見れば簡単に分かることなのに当時は気づかなかった。
仙丈ヶ岳は断念したが、もし登っていたら食料がなくなりどこかで行動不能になっていたと思われる。
幸い弱気であったので進むことはなかったが、非常に危険な状況だった。
甲斐駒ケ岳から駒津峰へ下降する際の岩場でのアイゼンワークがダメで、何度かバランスを崩しそうになる。
ピッケルの扱いも危険な場面が多々あった。
積雪期は一歩間違えれば死が待っているので、テントサイトに着くまでは気を抜かないように行動したい。
全体としては反省すべき点が多く情けなくなるが、仙丈ヶ岳を諦めて引き返したことだけは評価したい。
おわり