森吉山 黒石川~ヒバクラコース

森吉山(もりよしざん)1454.3m 2016.9.24 黒石川コース~ヒバクラコース

コースタイム

06:00 キャンプ場~07:05 野生鳥獣センター~09:15 割沢森~11:05 ヒバクラ分岐~11:55 森吉山~13:05 ヒバクラ分岐~14:15 ヒバクラ岳登山口~15:05 キャンプ場

歩行時間 9時間(休憩時間を含む)
歩行距離 26.1km

 

比内地鶏を食べたあと、登山が物足りなくて急遽やって来た森吉山。
ツーリングマップルを見て麓に無料のオートキャンプ場があるのを知った。
夏山シーズンが終わったため、利用者はいるのかいないのかよく分からない感じでほとんど貸し切り状態だった。
登山の前日から泊まり、まずは森吉山に登ることにした。

06:00 出発

朝の4時に起床すると星空が見えていていい天気だった。
早速食事の準備を始めた。
車を動かそうかとも考えたが、いちいち車内を整理して動かせるようにするのも面倒だったので、キャンプ場から歩いてゆくことにした。

青少年野外活動センターを過ぎて野生鳥獣センターに向かって歩いているところ。
太陽が八幡平(はちまんたい)の方向から昇ってきた。

道標を頼りに歩く。
無駄に道路が曲がりくねっていてなかなか距離を稼げない。

07:05 野生鳥獣センター

1時間ほど歩いてようやくたどり着いた。
ガイドマップには歩行者用のショートカットルートがあるが、実際に歩いてみるとどこにも見当たらなかった。

鳥獣センターの建物は外壁工事中だった。
まだ朝早いため人気はなし。

飛び石で川を渡る。

木製の立派な橋も渡る。

川の水はすごく綺麗でそのまま飲めそうな感じがした。
この水たまりのような場所は水が湧き出ているところ。

ノロ川・黒川分岐から黒石川コースに入る。

朝の澄んだ空気が気持ち良い。
緑が濃くて先日歩いてきた白神山地のような雰囲気がある。

ノロ川・黒川分岐からしばらくゆくと新たに付けられた道を歩いていることに気がついた。
手持ちのプリントした地形図には旧登山道のみの表示だった。
(本記事のコースマップも旧登山道で記した。)

割沢森手前は特にキノコが多かった。
翌日、赤水渓谷を歩いた時にキノコ採りの人を多く見かけたが、なぜかこの付近は手付かずの状態だった。

幹の途中に大きなコブができた木

林道を横切る。
他にも地図にはない荒れた林道もあってすごく紛らわしかった。

ところどころ、木道あり。
割沢森手前まではアップダウンが少なくて楽だが、一部藪が濃くなっていて、露で下半身がずぶ濡れになった。

傷みの激しい標識

09:15 割沢森(わりさわもり)

樹林帯で視界は利かず、変化の乏しいコースで飽きてきたところだった。
ようやくたどり着いたが、視界はなし。
そのまま通り過ぎた。

樹木の切れ間からキャンプ場方面が見えた。

水はけが悪く泥濘が多い。
ローカットのウォーキングシューズは濡れたままで乾く暇がない。

小さな沢を横切る。

しばらくゆくと水場を発見した。
地図にある小池ケ原登りに差し掛かる前の水場だと思われる。

濃い笹薮に悩まされる。
歩く人が少ないためか、ほとんど手入れがされていない状態だった。
はたまた手入れされていないので、歩く人が少ないのか。

坂を登りきってようやく小池ケ原にたどり着いた。
開放的な湿原となっていた。

ヒバクラ岳方面を見上げる。
ようやく視界が開けて楽しくなってきた。
本当に長かった樹林帯歩きだった。

キャンプ場方面を見下ろす。
遠方には八幡平の山々が見える。

登山道上にあったクマの糞。
森吉山周辺は山が深くクマの気配が濃厚だが、クマの方で勝手に避けてくれるらしく一度も目撃することはなかった。

ガスに包まれている森吉山。
朝方は天気が良かったが、いつの間にか雲が多くなってきた。

ヒバクラ岳近くのヒバクラ湿原

草紅葉の始まりで赤く色づいている。
登山道はヒバクラ岳の山頂は通らずに西側を迂回するように付けられている。

11:05 ヒバクラ岳分岐

ようやくヒバクラコースと合流した。
本当に長かった黒石川コースだった。

千人平手前の緩やかな登りをゆく。

千人平分岐
左手が西ノ又沢に降りるコース。
奥がヒバクラ岳方面。

千人平の木道をゆく。
開放的で気持ち良い。
森吉山はガスに包まれたまま。

チングルマの草紅葉。

随分と登ってきた。
千人平からヒバクラ湿原を見下ろす。

山頂手前の登り。
次第にガスが晴れてきて明るくなってきた。

森吉山山頂が見えてきた。
たくさんの人影が見える。

11:55 森吉山(もりよしざん)

山頂の広場にはたくさんの人が弁当を食べるなど休憩していた。
ヒバクラ岳方面からはほとんど人がいなかったが、反対側からたくさんの登山者がやって来た。
さすが200名山だけある。

山頂の三角点

ヒバクラ岳方面を望む。
画面中央少し飛び出たところがヒバクラ岳。

反対側の一ノ腰方面を望む。
私が休憩している間にも続々と登ってくる。
距離が短いのとアクセスしやすいため人気があるのだろう。

阿仁避難小屋と森吉避難小屋が見える。
近い距離なのになぜか2つも避難小屋がある。

森吉山の山頂標識前で記念写真を撮る。
さて、そろそろ下山するとしよう。

打当・中村コースの分岐。
山頂から下りてすぐのところにある。
このコースも距離が長い。

湿原は水が干上がり草原のようになっている。

赤く色づいた葉っぱが青空に映える。

森吉山を振り返る。

ヒバクラ湿原の木道を歩く。

登山道脇で見かけたオヤマリンドウが珍しく咲いていた。
いつもは蕾のような花だけに得した気分だ。

ヒバクラコースで下山する。
登りの時とは違い一気に距離を稼ぐことができた。

遠方に八幡平方面の山々が見えた。
飛び出た山はなんだろうか。

水場分岐

ちょっとした広場になっている。

水場まで歩いて1分。
しっかりした標識が設置されていて草刈りも行われている。

水場のようす。
石の隙間から水が湧き出ていた。
手で掬って飲むと冷たくておいしかった。

すすきが増えてくると登山口はもうすぐ。

14:15 ヒバクラ岳登山口

ヒバクラコースはよく整備されていて歩きやすかったので、一気に下りて来ることができた。
登山口には15台分の駐車場があり、仮設トイレが1基設置されている。
水場はなし。

仮設トイレは使用可能な状態だった。

登山口から道路を歩いて青少年屋外活動センター前までやって来た。
ガイドマップに記載されていたキャンプ場へのショートカットルートは見当たらず。

15:00 キャンプ場

長かった道路歩きも終わり、ようやくねぐらのキャンプ場までやって来た。
出発時と同様に人気はなし。
しばらくここでゆっくりできそうだ。

 

感想

今回、ヒバクラコースピストンでは物足りないと思ったので、黒石川コースから登ってみたが、距離が長くて変化の乏しいコースで途中で飽きてしまった。
もう少し展望が欲しかった。
整備があまりされていないようすで藪が濃かったところもあって露に濡れてビショ濡れになったのが少し不快だった。

ヒバクラ岳分岐を過ぎると一転して道の整備が行き届き、視界も良好で非常に歩きやすくなった。
森吉山山頂からの景色もまずまずで楽しいひと時を過ごすことができた。

キャンプ場は一番奥の不便なところにあって行き帰り余分に歩かねばならなかったが、施設の整ったキャンプ場を独り占めできるのは大変良かった。
キャンプ場でゆっくりできると思うと気楽に歩くことができた。
また夏山シーズンを外してキャンプ場にゆっくり滞在して登山したい。

 

おわり

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