筑波山(つくばさん) 2016.11.13(日) ~つくし湖から薬王院コース往復~
コースタイム
05:50 つくし湖P~06:20 薬王院~07:20 薬王院コース分岐~07:40 男体山~08:05 女体山~08:25 薬王院コース分岐~09:05 薬王院~09:35 つくし湖P
歩行時間 3時間45分(休憩時間を含む)
歩行距離 11.2km
東北の旅を終えてゆっくりと家に戻っている途中、たまたま筑波山の近所を通りがかった。
筑波山と言えば、深田久弥の日本百名山に選定されていて、以前から機会があれば登ってみたいと思っていた。
特に急いで家に帰ることもないので、ちょっと寄り道して登ることにした。
登山前日に薬王寺コース入り口のつくし湖までやってきた。
ちょうどトイレ付きの無料駐車場があって車中泊するにピッタリだった。
ロープウェイやケーブルカーのある方の駐車場は有料となっているし、アクセスが便利なので登山者が多いと思われた。
私に最適なプランは、比較的人が少ない薬王寺コースから朝早く登り、多くの人がやってくる前に離脱することだった。
つくし湖(南椎尾調整池)無料駐車場
場所 桜川市真壁町椎尾
駐車台数 約20台
トイレあり(水洗)、水場あり(トイレ内手洗い場)
駐車場24時間開放、無料
週末になると登山者や釣り人の車で混雑する人気スポット。
前日または早朝にやってくるのが望ましい。
駐車場内にあるトイレ
立派な建物のトイレ、中で水を汲めるのが嬉しい。
つくし湖のようす
登山前日土曜日の夕方やってくると駐車場はほぼ満車状態、湖の周辺に多くの釣人の姿が見られた。
駐車場となりには週末営業の蕎麦屋さんがある。
6時前駐車場を出発する。
4時過ぎには登山者のと思われる車が数台入ってきた。
薬王院入り口
薬王院までは車で入ることができるが、車の移動が面倒なので歩いてゆくことにする。
下山後、道具の手入れをしたり、水を汲んだりするにはトイレのある駐車場のほうが便利だ。
舗装路を登ってゆく。
早朝のため、通行車両はなし。
薬王院山門
立派な山門にたどり着いた。
寄り道してお参りをしてゆく。
梶尾山薬王院は、延暦元年(782)最仙上人(さいせんしょうにん)の開基による天台宗の寺院です。
桜門・薬師堂・三重塔などの伽藍が樹林の中に配置されています。本尊の薬師瑠璃光如来(らくしるりこうにょらい)像は鎌倉時代の作で、県内三塔の一つに数えられている三重塔とともに、県の文化財に指定されている貴重な遺産です。
また、樹齢五〇〇年と推定されている椎の大木は、寺のシンボルとなっています。環境省・茨城県
参考リンク 桜川市観光協会HP(椎尾山薬王院)
境内のようす
綺麗に掃き清めれて清々しい境内。
登山の安全を祈願する。
県の文化財に指定されている三重塔
筑波山へは境内の奥の墓地を抜けてゆく。
目立つところに標識が設置されている。
墓地を抜けると林道からの石段に突き当たる。
ここを左に曲がり登ってゆく。
鬱蒼とした樹林帯の中をゆく。
まだかなり薄暗い。
林道を横切る。
この林道をゆくと、ユースホステル跡地や筑波高原キャンプ場に至る。
薬王院コースの一番の難所。
坊主山手前の長い急坂を登っているところ。
気合を入れて乗り切れ!
急坂を登りきって傾斜が緩くなると頂上は近い。
上がった息を整える。
薬王院コース分岐
山頂部には周遊するように道が付けられている。
左回りでまずは男体山に登る。
薬王院コース分岐のすぐとなりの石の山がある。
なんともまあ、人間の営みは凄いものだ。
大石重ねの伝説と迷信
昔から小石をもって登山すれば、疲れずに登れるし、罪や過ちも消えるといわれています。
男体山、女体山の石を拾って神棚に上げてお祈りすれば、子宝を授かると信じられています。石は不思議な力を持っていると信じられてきました。その信者たちの持ち集めた石の山です。立て看板より
山頂部周遊道はフラットで非常に楽。
数ヶ所に見晴台がある。
ようし、行ってみよう。
関東平野の眺め
眼下に広がる絶景に心踊る。
筑波山はこの景色を見るために登る価値がある。
東屋が数ヶ所に設置されている。
休憩にはぴったり。
木々の合間から大きなアンテナが見えてきた。
筑波山は関東平野を見下ろす天然の展望台となっている。
本当に素晴らしい眺めだ。
何度見ても良い。
男体山近くにある古びた建物。
実はこれ、気象観測所。
過去100年以上にわたる貴重な気象観測を継承しつつ、新たな測器の設置も行い観測が続けられている。
筑波山神社・筑波大学計算科学研究センター共同気象観測所は、茨城県つくば市の筑波山にある気象観測施設。2006年(平成18年)より筑波山神社が所有し、筑波大学が管理する体制をとってきたが、2016年(平成28年)より筑波山神社と筑波大学計算科学研究センターが協力して気象観測を行うことになった。旧称は筑波山気象観測ステーション。
筑波山は関東平野が広がる周辺地域にあって最も標高が高く、総観気象や大気境界層の観測にとって適した山である。このため1893年(明治26年)には既に気象観測が実施され、日本における山岳気象観測の先駆けとなり、関東地方における大気下層の気象を知る上で役に立っている。
建物入り口の門。
コンクリート製の門柱がボロボロになっている。
男体山 871m
筑波山は西側の男体山と東側の女体山からなっている。
まずは男体山にやって来た。
早朝だが、日曜日とあって人の姿が多く見える。
磨かれてツルツルになった岩。
男体山と女体山の山頂部付近の岩は、登山者が多いためか、角が丸まっていて非常に滑りやすいので注意が必要。
ウォーキングシューズが滑ってかなり怖かった。
木々の合間から女体山が見える。
御幸ヶ原(みゆきがはら)にケーブルカーの山頂駅がある。
まだ運行前だが、かなりの人出だ。
御幸ヶ原にある公衆トイレ。
山頂駅と男体山。
御幸ヶ原を抜けて女体山を目指す。
女体山の神社が見えてきた。
あともう少し。
女体山877m
女体山山頂に到着した。
こちらはロープウェイ方面から登って来た登山者も多く、山頂広場が賑わっていた。
筑波山(つくばさん)は日本の関東地方東部、茨城県つくば市北端にある標高877mの山。西側の男体山(標高871m)と東側の女体山(標高877m)からなる。雅称は紫峰(しほう)。筑波嶺(つくばね)とも言い、茨城県のシンボルの一つとされている。
万葉集にも詠まれ、日本百名山、日本百景の一つとされる。百名山では最も標高が低く、開聞岳(標高924m)とともに1000m未満の山。独立峰にみえるが、実際には八溝山地最南端の筑波山塊に位置する。火山と誤解されることもあるが、実際には火山ではなく、隆起した深成岩(花崗岩)が風雨で削られて形成されたとされる。なお、山頂部分は斑れい岩からなる。
高さは長らく三角点の標高である876 mとされていたが、1999年に最高点の877 mに変更された。
三角点の杭がコンクリートで固められている。
ロープウェイのつつじヶ丘方面を見下ろす。
ガスが出てきて視界が悪くなってきた。
男体山を望む。
山頂部がガスに包まれてしまった。
関東平野を見下ろす。
続々と人が登って来るので、早目に退散するとしよう。
御幸ヶ原のようす。
広大な広場とたくさんのお店がある。
自販機のジュースは、350ml缶が160円、500mlペットボトルが200円となかなか良心的な値段だった。
薬王院まで下りて来ると、車がかなり停まっていた。
参拝のみは極わずかで、ほとんどが登山者の車と思われた。
筑波山を仰ぎ見る。
9時半過ぎに駐車場に戻ってくると、すでに満車となっていた。
恐るべし、関東周辺の山。
感想
登山道自体は面白くないが、山頂から見る関東平野の眺めが素晴らしい。
広大な平野を思う存分見下ろすことができる。
今回は日曜日の登山で賑やかだったので、次回は平日の天気が良い日にやって来て、山頂からの景色を独り占めしたい。
おわり