マウンテンダックス 渓流用X型アイゼン HG-111 を手に入れた!

こんにちは。からあげです。

 

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今日は雨なので、ひっそりと林道の脇で待機中。
昨日は慣れない渓流歩きをしたため、足首とおしり周りが筋肉痛となっている。
クッション性の低いのびのび軍足だったから余計に悪い。

無理をせずに早めに引き返してきて本当に良かった。
自覚がないまま下半身にダメージが蓄積されていた。
疲れてくると集中力がなくなり、足元がふらつきやすくなるので非常に危険。
滑って転んで岩角に頭をぶつけて意識不明となり、水深の浅い沢なのに溺死ということも十分ありえる。なんせおっさんはいつもひとりぼっちなのだ!
今後はよりいっそう慎重に歩くとしよう。

 

ところで今日は先日手に入れたNEWアイテム、マウンテンダックスの渓流用アイゼンを紹介しよう。嬉しくて嬉しくてしょうがない。

渓流用アイゼンを購入しよう思ったわけ

なぜ、今回渓流用アイゼンを購入する気になったのか?
それをこれから無駄に詳しくおっさんが説明しよう。

今回東北の旅に出発する少し前に、渓流シューズを購入した。
これから沢登りもやってゆきたいため、奮発して購入したのだった。
去年、北海道でチロロ岳に登った時、沢歩きの楽しさに目覚めてしまったのだ!

沢靴を手に入れた!
キャラバン製の沢靴「黒部」を購入しました。 暇なので各部を詳しくチェックしました。
曲り沢からチロロ岳に登る
チロロ岳登山(2015.9.23)~曲り沢コースより 沢歩き主体のコースで存分に楽しむことが出来た。 私に沢歩きをしようと決意させた山であった。 アプローチ林道と登山口の情報も載せました。

 

購入後、鈴鹿の山でソールのグリップ力などのチェックや沢歩きの短期訓練するつもりだった。
しかし、物置小屋でダラダラと暮らすうちに面倒になってしまって、やらずじまいで結局ぶっつけ本番になってしまった。
それでもいきなり白神山地の沢を歩くのは危ないので、朝日連峰近くの川を歩いてみた。
すると水に濡れたり苔が生えたりして滑りやすい岩の上では、絶大なグリップ力を発揮すること。草付きの斜面では逆にフェルト底は滑りやすいことが分かった。
後者は渓流釣りをしている人の邪魔にならないようにと、わざわざ川から上がって斜面を上り迂回している時に気がついたのだった。

この草付きの斜面で滑りやすいことが最も気になった。

私はロッククライミングなど一度もしたことがなく、垂直な岩場を登ることはできない。沢を遡って滝が現れる度に、高巻き(迂回)する必要がある。
安全な高巻のためには、足元が滑らないようにしなければならない。水場では抜群のグリップ力を発揮する渓流シューズも、沢から離れた途端に滑りやすくなる。特に草付きの急斜面では。

それで良い滑り止めはないかとネットでいろいろ調べていた。
するとピンソールなるものを発見した!

 

 

 

これは渓流用に開発された滑り止めで、ベテランの沢歩きの人も愛用しているという。
性能に不足はない。
ただし、通常タイプは8,400円ミニでもおそよ5,000円
迷いに迷ったが、ピンソール購入は見送ることにした。
抜群に軽いが軟そうな作りで、本来の性能を発揮させる前に壊してしまいそうだと思った。

 

それで次に考えたのが、チェーンアイゼンだ。
通常のアイゼンに較べて爪が短く、ゴムバンドで靴に装着するようになっている。
具体的な商品名はここではあえて挙げないが、じっくりと製品仕様をチェックしたところ、傾斜が緩い雪道で使う簡易的なアイゼンだと分かった。
あちこちのレビューを見ると、途中で外れてしまったという書き込みがあった。
渓流歩きで使った人のレビューを読んでみると、「急傾斜の斜面を歩いている時に外れてしまった」と書いてあった。
アイゼンは危険な雪の急斜面で使用するものなのに、途中で外れてしまってはかえって危険になる。
ゴムバンドだけで靴に固定する方法は、調整不要で簡単ではあるが、靴のサイズが合わなかったり、大きな力が加わったりすると外れてしまうと、容易に想像できた。
それでもチェーンアイゼンの安さに惹かれたものの、途中で外れるようなものは使い物にならない、と判断して他のものを探すことにした。

 

いろいろ探していて最後に見つけたのが、このマウンテンダックスの渓流用アイゼンだった。
メーカーのHPをじっくり読んでみると申し分ない。
ネットで調べてみると意外にこのアイゼンの情報が少ない。
ネット上に情報が少ないというのは、ブロガーにとって大チャンス。
それで、この渓流用アイゼンを購入することに決めたのだった。

 

マウンテンダックス 渓流用X型渓流用アイゼン HG-111

 

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仕様

本体材質  機械構造用炭素鋼板2mm(焼入れ、焼戻し)
表面処理  メラミン焼付塗装
バンド材質 幅15mm ナイロン
重量    132g(片足)

 

特徴 

軽量      従来のX型アイゼンより軽量につくられています。
コンパクト収納 折りたためるのでパッキング時に便利です。
調整が簡単   本体両サイドのチェーンにより靴幅調整が不要です。
安定性     ポイントの間隔が広く、クロスベルトで固定するため
        高い安定を得られます。

 

使用上の注意事項

1 本製品は渓流で使用する為に開発された軽アイゼンです。
  本格的な冬山、砂利道などには使用しないでください。
2 使用前にはバンドの緩み等チェックを行ってください。
3 使用後は水洗いのあと、乾燥させてから錆を落とし、
  防錆処理を行ってください。

メーカー取り扱い説明書より

 

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アイゼン本体の他に収納袋、取り扱い説明書が付属している。
今は車中泊の旅をしている最中なので、最寄りのヤマト運輸の営業所留で送って貰った。

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日本語の取り扱い説明書付き

詳しく書いてあって使い方や手入れ方法などが良く分かる。

 

渓流用アイゼンの特徴

渓流用のアイゼンを購入するまで、手持ちの6本爪の軽アイゼンを使用することも考えた。
登山者に定評のあるマウンテンダックスの軽アイゼン(6本爪)
4本爪にはない確かなグリップ性能と高い耐久性が気に入った。
残雪期や大雪渓の通過の際は非常に頼もしかった。

10年以上前のころ4本爪のアイゼンを使っていたことがあったが、グリップ力が弱く急傾斜ではスリップすることが度々あって、いまいち気に入らなかった。

 

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左が6本爪アイゼン、右が渓流用アイゼン

大きさと重量は全然違う。
一番の違いは爪の長さにある。

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巻き尺を当てて爪の長さを測ってみた。

6本爪(スノープレートから先端まで) 約23mm
渓流用アイゼン             約10mm

両者の違いは歴然だった。
爪が長ければ当然グリップ力も増すが、自然に無駄なインパクトを与えてしまうし、岩角に爪を引っ掛けて転けてしまうことも考えられる。
やはり沢歩きには6本爪はオーバースペックだ。
山で遊ばせて貰っているのに、余計なダメージを与えることはしたくない。

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その他にも気になることが一点。
それは、靴底に接する部分のギザギザの山だ。
この山はアイゼンが滑ってずれないように設けられている。
フラットなフェルト底でも滑り止めとして作用してくれるだろうが、比較的柔らかくてフェルトが擦れて傷んでしまうことも考えられる。

机上であれこれ考えても仕方ない。
取り敢えず、渓流用アイゼンを使ってみてから考えることにしようと思ったのだった。

 

渓流用X型アイゼンの詳細チェック!

それではこれから、渓流用アイゼンの説明に移るとしよう。

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収納袋から出したところ。
全体に精巧な作りでさすがは日本製だと思う。

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折りたたんだ状態(裏側)

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折りたたんだ状態(表側)

X型の最大の利点、折りたたんでコンパクトに収納できる。
折りたたみの操作は軽くて簡単、蝶番部分のガタは全く無い。

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横から見たようす。
爪が短い分、かなり薄い。

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広げた状態(裏側)

爪は全部で6つ。
Xの先端に1つずつと中心部2つ。

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広げた状態(表側)

中心部にすべり止めのギザギザの山2つが付いている。

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Xの先端の爪(外側)

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Xの先端の爪(内側)

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Xの先端の爪(横)

爪の強度を出すために溝が付けられている。

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中心部の爪(内側)

見るからに丈夫そうな爪。
クロス部分の支えも兼ねている。

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中心部の爪(外側)

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中心部の爪(横)

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中心部の爪

2つの爪の位置関係が分かるように撮影した。

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バンドのようす

しっかりと処理されているので、耐久性に不安はなし。

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チェーンのようす

チェーンの切れ目はきちんと溶接されている。さすがは日本製。
こういう丁寧な仕事を見ると自然と嬉しくなる。

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装着方法は、2重リングの方を外側に向けて置き、アイゼンの上に靴を合わせて各バンドを締め付ける。
左右や方向の表示はないので、2重リングかかとを入れるループを目印にする。

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左足外側

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左足内側

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左足を上から見たようす

写真は取り敢えず渓流シューズに取り付けただけの状態。
位置調整とバンドの調整は終わっていない。

調整は靴を履いてアイゼンを装着してからでないとできない。
余分なバンドは、引っ掛けないように挟んでおく必要がある。
(短く切ってしまうと、他の靴に付けられなくなったり、装着が難しくなったりする恐れあり。)

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アイゼンの装着状況

フラットなフェルト底なので、位置決めは難しいと感じる。
まずは自然な感じで取り付けてみた。

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横から見たようす。

中心部の滑り止めのギザギザの山が当たっているのが分かる。

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中心部の滑り止めのようすをアップで撮影した。

 

実際に手にとってみた感想

まだこの渓流用アイゼンを実戦で使ってみたことはない。
ただ単に見た感じでは、作りが良いので使い勝手と性能、耐久性も良いだろうと思った。
同じメーカーの6本爪アイゼンに満足していたので、この渓流用アイゼンも不安はなし。

軽量コンパクトなので、気軽にザックに忍ばせておくことが出来る。
渓流沿いの草付きの斜面からちょっとした凍結路でも大活躍してくれそうだ。

今後は少しずつ使い勝手や性能を確認しようと思う。
使ってみた感想の記事を書くのは半年から1年後くらいになるだろうか。

コメント

  1. こんばんは。
    前回記事を読んで「フェルトだけで高巻きや山歩きをして大丈夫かな」と思っていましたがこのアイゼンがあれば心強いですね。
    フェルトだけだと草地や枯葉の上はズルズルですよね。特に松葉の重なったところはズルズル。林道や杣道を長距離歩くとフェルトが減っちゃうし。
    私は、トレッキングシューズに履き替えて対応してましたが、最近コーカーズというメーカーのウェーディングブーツを購入して、これはソールを簡単に付け替えられるシステムを採用しているので重宝しています。

    • karaage より:

      ネットでみました。
      このブーツ凄い画期的ですね。
      靴を何足も持つのは面倒なので助かりますね。
      ソールの張り替えも必要ありませんし。

  2. 一式陸攻 より:

    私も山を登りますが沢のぼり用のアイゼンもあるんですね。
    隊長は、装備にめちゃくちゃ金をかけますね。

    白神で演習をして、いつかは、アラスカ、シベリア、ニュージーランドあたりに探検に行かれるのでしょうか?

    それにしても日本は、国土の大半が山ですから、沢には、困りませんね。

    • karaage より:

      装備品はケチったらいけません。
      思う存分活動するために、いつもケチっていますので。

      はい、近いうちに行きますよ。

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