孫太尾根から藤原岳に登る

こんにちは。からあげです。

今は春の登山訓練をするために鈴鹿山脈を訪れているところ。
今日はポカポカ陽気で楽しい登山をすることが出来た。
今回藤原岳に登るのはすでに4回目。いい加減に飽きてきたので別のルートで登ることにした。
それでは今日の登山の様子をアップしよう!

 

登山日 2,016年3月3日

藤原岳日帰り登山(孫太尾根(まごたおね)ピストン)

コースタイム 

0750 登山口発~0900 丸山~1020 多志田山~1030 尾根道分岐~1100 藤原岳(展望台)~1140 尾根道分岐~1155 多志田山~1250 丸山~1340 登山口到着
(歩行時間 およそ5時間半)

ルートマップ

 

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今朝は4時に目覚ましをセットして、4時前には目が覚めた。
しかし、フロントガラスが凍るほどの寒さで、なかなか寝袋から抜け出すことが出来なかった。
30分だけゴロゴロして勢い良く飛び出した。
天気が良いので外で炊飯する。
ストーブの威勢のよい音を聞いていたら徐々にテンションが上がってきた。

 

今日はいい加減に移動しようと思っていた。
藤原岳の大貝戸登山口の駐車場は、水洗トイレ、靴洗い場、休憩所があって車中泊には最適な場所だが、フクジュソウが咲く季節になると土日は超満員となる。
遠くは関西圏からもやって来る。
それで北か南に行くか迷った。

北に上がって御池岳、霊仙山、伊吹山も良いなあと思った。
しかし、北に上がってしまうと帰りが遠くなるし、まだ雪が多くて寒そう。
そこで南に下がることにした。

なんていい加減な計画なんだ、と言いたくなる。

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やって来たのは青川峡キャンピングパークにほど近い、新町(しんまち)の集落を上った先にある孫太尾根(まごたおね)登山口だ。
登山口までの案内板は一切なし。
集落の中で細い道が入り組んでいて分かりにくい。
スマホのナビが無かったら辿りつけなかっただろう。

今日はルートを変えて孫太尾根から藤原岳に登ってみる。
大貝戸道とは違ってマイナなルートで、人気が無さそうだったので登る気になった。

孫太尾根登山口の地図

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墓地の隣の駐車スペースに車を停めさせてもらう。
ここから配水池の横を抜けてゆく。

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南部第2配水池
要は簡易浄水場のことだろう。

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なんとフェンスのところに案内板が付けてあった。
尾根の取り付きまで不安だったので、こういう親切な案内板があると凄く助かる。

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配水池から上がると未舗装の荒れた林道が続いているが、林道に入る手前で左の小道に入る。
小さな杭に藤原岳と書いてあった。

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藤原岳と書かれた杭

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神武社殿跡

一升瓶の破片が落ちていた。
社を解体する前に酒を飲んでどんちゃん騒ぎをしたのか。
社殿の痕跡は全く無く、下に2枚のコンクリ板があるのみ。

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尾根伝いの道を歩いて高度を上げてゆく。
ガスがかかっていたが、開放的なところから伊勢湾の方までなんとか見ることが出来た。

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青川は土石流やがけ崩れのため、凄い有様になっていた。
今は復旧工事中で重機の唸り声が聞こえてくる。

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まずは645mの丸山(まるやま)を目指す。
登山道には昨日のものらしい足跡が残っている。

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丸山(まるやま)645m

丸山に到着する。山名の標識あり。
ここで足跡が消える。
ハンターだったのか。
おっさんはホッと一安心。

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登山道にはシカやウサギの足跡が至るところに残っていた。
可愛い先行者の跡を辿ってゆく。

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今度は藤原鉱山の方からダンプカーや重機の轟音が聞こえてくる。
ちょっと煩すぎて気になった。
孫田尾根のルートは鉱山が休みの時に登ったほうが良いと思った。
この鉱山でセメントの原料となる石灰が採取されている。

今日も少しずつ山が削られてゆく。ああ、哀しい。

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木々の間から藤原岳が見える。

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フカフカの雪の上を歩いてゆく。
足跡のないまっ更な雪におっさんもご満悦。
行きは草木(くさき)834mの南側斜面をトラバースする。
歩きにくくて往生した。
素直に尾根道を歩けば良かったと後悔した。

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多志田山(たしだやま)965m

ここから藤原岳山頂(展望台)までもう少し。
(そう自分で思いたいのかも知れない。)
今は葉っぱが繁っていないので展望が効くが、5月に入れば葉っぱに遮られてほとんど見えなくなるだろう。

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向こうに見えるのが藤原岳。
南側からの藤原岳は険しく見える。

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多志田山から少し下ると治田峠(はったとうげ)からのルートに合流した。
ここから山頂までの上りが少しキツかった。
傾斜が急でズルズルと体が滑り落ちてしまうので、ポールを使って体を持ち上げる。

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急な上りをクリアして頂上部分の台地に出たところ。
山頂までもう少しだ。

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4日連続で藤原岳に登った。
これは人生初。
こんな暇なおっさん見たことない!
一体何をしているのだと自分で自分を問い詰めたくなる。

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右手前が天狗岩(てんぐいわ)、中央奥が御池岳(おいけだけ)
御池岳の頂上部分は平らなテーブル状となっていてガスに巻かれると道迷いしやすい。

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竜ヶ岳(りゅうがたけ)方面への縦走路
すっごい寒そう。
泊まりで行かなくて良かった。

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藤原山荘方面
今日も結構な賑わいをみせる藤原岳だ。

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下りの前に靴紐を締めて気持ちも引き締める。
防水ワックスを塗ったS-8の防水性能はなかなかのものだ。
今日の様に雪が緩んでシャビシャビ状態でもほとんど浸水なし。

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画像中央に見えるのが孫太尾根(まごたおね)
ハッキリした尾根なので道迷いしにくい。

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途中でスパイク長靴を履いた兄ちゃんと中高年パーティーの2組とすれ違う。
今日は早めに出発して良かったと思った。
またしてもトレース付きの道を歩くことになるところだった。
スパイク長靴の兄ちゃんの足跡は治田峠方面から続いていた。
どこから登ってきたかは知らないが、おぬし出来るなと思った。

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丸山過ぎのところから麓の景色がよく見える。
ガスがかかってしまって伊勢湾はぼんやりと霞んでしまっている。

この孫太尾根は破線ルートなのに踏み跡がハッキリしているし、目印もさり気なくあって歩きやすい道だった。
これはなかなか楽しい道だと思った。
ただ、藤原鉱山からの音が気になる。
これが非常に惜しい。
このルートは鉱山が休みの日曜日に登った方が良いと思った。

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昼から気温が上昇したので、雪解けのスピードが早かった。
朝は一面真っ白になっていた地面が、帰りは地肌がむき出しになっていた。

画像は神武社殿跡手前の尾根筋から右に曲がって下りてゆくところ。
気になる場所はここくらいだった。
ピンクのペンキが塗ってあって分かりやすいが、慌てていると見落として直進してしまうかもしれない。
仮に真っ直ぐ下りてしまっても登山口の直ぐ近くに出るようなので、大変なことにはならないだろう。

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途中ですれ違った中高年パーティーの車が一台隣に停まっていた。
墓参りに来る人がたまに停めるくらいか。
道路を挟んだ反対側にも駐車スペースがあった。

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雪が解けて地面が泥濘んで泥だらけになった。
青川に下りて靴とスパッツを洗う。
ゴシゴシと洗うと防水性が落ちるので優しく洗っておく。

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今日のねぐら。
以前見つけた山中にある絶好の車中泊ポイントだ。
ここにやって来た時、サボリーマンの車が一台停まっていた。
県外ナンバーの車がやって来ておっさんがゴソゴソやるもんだからびっくりしたことだろう。
ちょっとしたら出て行った。
ここは圏内だからこっそり時間つぶしするのに良いのかな。
なんで山の中にこんな立派な駐車スペースがあるのか分からないが、あるもんは使わないと損。
どんどんと使ってゆこうか。

 

明日は峠越えの道を歩こうと思う。
ここに来る前に偵察したが、何とか邪魔せずに行けそうだった。
前から気になっていたポイントで、今回行ってみることにする。
明日も天気が良いので、気持ち良く歩けるだろう。

コメント

  1. 大伴細人 より:

    隊長のブログを読んでると、山に行ってみたくなりますね。

    • karaage より:

      実はしつこく登山ネタをアップすることで読者を洗脳しているんですよ。

  2. タッキー より:

    思いついたら山登りという優雅な時間が過ごせるのはよいし、高い山を登れるというのはひとつの能力ですね。からあげさんが、うらやましいです。

    自分は登山は中学生のときしただけです。普段は四方が山なので散歩とか小学生のときは冬毎週土曜日日曜日はスキーでした。
    僻地小学校のときは山中生活で、水泳授業は渓流でした。
    養護学校勤務のときは、ほぼ毎日子供を連れて森林浴の散歩や秋山ハイキング、子供との遊び場も隣の小山でした。今から思うと美味しい仕事でした。
    山の中の人は意識しないでも山との生活ですね。

    今、山の僻地分校生活は思い出しても懐かしいです。
    黄色の枠部分が、僕の職場だった分校です。
    写真のおじさんが立っている背後の教室で小学校6年生の女の子を一人教えていました。

    僕は、こんな店もないような山の中で1年過ごしました。

    山や川の風景は心を和まし日常生活に潤いを与えてくれると思います。

    • karaage より:

      凄い味のある校舎ですね。
      こういう山奥の分校で子供たちと接していると家族のような存在になるのでしょうか。
      スキーや川で水泳なんて今の子供達はやりたくてもなかなか出来ません。
      こういうところで育った子供たちも町に出て行ってしまうのでしょうか。
      今の山奥の子供たちはネットで授業しているのでしょうか。
      あれこれ疑問が湧き起こります。

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