こんばんは。からあげです。
今日も素晴らしい晴天だった。
日差しの強さが真夏を思わせた。
もう梅雨明けは近い!
昨日の疲れが残っていたが、天気図を見ると今日の天気も良さそうだった。
ただ、じっと車の中にいても勿体無い気がしたので、のんびりと歩いて疲れを取ることにした。
向かった先は武尊山(ほたかさん)だ。
谷川岳から近くて日帰りで簡単に登れる100名山。
ここまで来たついでに登ってみることにした。
今朝、起きると睡眠不足のせいで、無茶苦茶体が重たかった。
体がタンパク質を欲していた。
自分にはそれがよく分かる。
ここで奮発して鯖の水煮缶を付けることにした。
今朝の朝食。
いつもの玄米ご飯、味噌汁とスペシャルな鯖の水煮缶だ。
これだけでも栄養は足りないが、食費を抑えたいのでおっさんにはこれで我慢してもらう。
昨晩は、本日の武尊山登山のため、藤原ダムの近くで車中泊した。
発電所に下りてゆく道路の途中の駐車スペースだ。
何もないが、LTE圏内だったので、ここに決めた。
逆に何もない方がいい。
一夜の宿にいちいち考えない。
ぱっと見て良かったら即断する。
とは言っても雰囲気の悪いところや体に悪そうな場所では泊まらない。
ここは藤原ダムの底にある発電施設。
高圧電流のブーンという唸り声が聞こえてきてなんだか気持ち悪かった。
それなので、少し戻ったところで泊まった。
武尊山(ほたかさん)登山 2016年7月12日 ~武尊(ほたか)神社より
登山ルート・コースタイム
0705 登山口駐車場~0750 須原尾根分岐~0935 剣ヶ峰山分岐~0945 剣ヶ峰山~1045 武尊山~1215 避難小屋分岐~1255 須原尾根分岐~1325 裏見の滝入口~1345 登山口駐車場
歩行時間 約6時間半(休憩時間を含む)
朝食を食べて車内を片付けると登山口に向かって出発する。
地図を見ると片品村(かたしなむら)から前武尊(まえほたか)を越えて登るルートが面白いと思ったが、滞在中の水上町からだと随分と大回りになってしまう。
そこで今回は、水上町(みなかみちょう)の由緒ありそうな武尊神社から登ることにした。
武尊山登山口駐車場
駐車台数 約30台
トイレあり。(水洗トイレ)
水あり。(飲用不可の表示あり。)
docomo辛うじて圏内
登山ポストあり。(新設のピカピカ)
道路の両側に駐車場あり。
右がトイレのある舗装された駐車場、左側は未舗装となっている。
武尊山へは手前側に進む。
武尊神社(ほたかじんじゃ)
貞観(西暦865)の頃より保宝鷹(ほほうたか)神社と称され、上野(こうずけ)神社名帖には、従一位の社と被叙(ひじょ)せらる、とあり、また大日本史神衹帖(しんしちょう)に「宝高(ほうたか)神社は利根郡に在り」とあるは本社なりとある。
古くより招福開運の神社として各地より参拝人多く、真にあらたかなる社である。
立て看板より
赤い鳥居のある風格たっぷりの神社。
本日の登山の安全を祈願した。
神社付近で舗装は終わり、未舗装の林道となる。
しばらくは歩きやすい林道歩きとなる。
真新しい車の轍が見える。
大きな駐車スペースがあった。
これより奥はチェーン封鎖されていて車は進入不可。
林道入口にもチェーンはあったが、閉鎖されていない状態だった。
夏場はここまで車で入って来れるようにしているのか。
登山道分岐
剣ヶ峰山(けんがみねさん)経由は真っ直ぐ進む。
今日は剣ヶ峰山経由で登り手小屋沢(てごやさわ)避難小屋経由で下山することにした。
林道ゲートからしばらくゆくと丸太橋があった。
この橋はさすがに車では越えられない。
緩やかな登りの登山道を進む。
木漏れ日を浴びながらゴキゲンで歩く。
昨日までの疲れも次第に抜けてきた。
武尊沢(ほたかざわ)の渡渉
水量が少ないので、飛び石で簡単に渡ることが出来る。
武尊沢を越えると本格的な登りが始まる。
おや、通せんぼしている木を発見!
杉でもヒノキでもない、似たような木だった。
巨大な倒木が横たわっていた。
段差が大きいので、勢いを付けて一気に越えた。
樹林帯の急登
天気はいいが木陰で涼しいので、それほど汗はかかない。
木々の間から山が見えた。
あれが武尊山に違いない。
随分と青々としている印象だ。
麓を見やると遠くに谷川岳が見えた。
最大望遠で捉えた。
馬蹄形縦走は歩きごたえ十分だったな。
次回は左回りで歩きたい。
時々段差の大きな場所が現れる。
木の根っこを利用して登ってゆく。
突然視界が開けて上の方にそそり立つ山が見えた。
あれが剣ヶ峰山に違いない。
剣ヶ峰山分岐
左は武尊山、右は剣ヶ峰山。
それほど距離はないので、剣ヶ峰山に寄ってゆく。
あの形を見ると登らずにはいられなくなった。
最後の一息。
剣ヶ峰山(けんがみねさん)から見る武尊山(ほたかさん)
尾根上に見える縦走路がおっさんの心を熱くさせる。
どこまでも延びる縦走路を歩きたい。
赤城山(あかぎさん)方面
谷川岳方面
手前に見えるのは獅子ヶ鼻山(ししこがはなやま)
一般登山道はなし。
向こうの尾根に見える台形状の山が前武尊(まえほたか)
濁らない。
北アルプスの前穂高岳(まえほだかだけ)に似た名前で紛らわしい。
前武尊のアップ
左のギザギザのところが剣ヶ峰。
剣ヶ峰山を振り返る。
凄く尖っている。
お前もう少し丸くなれよ。
随分と武尊山に近づいた。
薄っぺらい石が転がっている道を歩く。
陶器のような音がして気持ち良い。
もうすぐ山頂だ。あと一息。
切ったような薄く平たい石がたくさん転がっている。
同じような石がたくさんあるので、これは使い勝手が良さそう。
DIYの材料になる。
エゾウスユキソウ
オオカサモチ
タカネニガナ
左から中ノ岳(なかのだけ)、家ノ串山(いえのくしやま)、前武尊(まえほたか)
三ツ池
細長い窪地にある3つの池。
武尊山(ほたかさん)山頂 2,158.3m 百名山
ほたかさんとも読むらしい。
山は「さん」と「やま」と読む2パターンあるので、山名は最後までキッチリと書いて欲しい。
山頂標識には、ローマ字でほたかさんと表示されていた。
それなので、当ブログでは「ほたかさん」と読むことにした。
武尊山(ほたかさん)は、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にある標高2,158mの成層火山である。北アルプスの穂高岳と区別するため、上州武尊山とも呼ばれる。日本百名山及び新・花の百名山に選定されている山である。
山名の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の故事によるものとされている。山名に日本武尊の「武尊」の字をあてるようになったのは、江戸時代と考えられている。山麓に点在する約30の神社の名が「武尊」表記となったのは明治以降である。日本武尊伝説は近世になってホタカ山の修験者が語りはじめたものと推測される。寛政年間に江戸八丁堀の行者たちが修験道を開設し、山岳信仰の霊場となっていた。 1850年(嘉永3年)に、前武尊に日本武尊の像が建立された。
御嶽山大神と書かれた石碑がある。
山頂には一等三角点が守られるように設置されていた。
谷川岳方面
最大望遠で谷川岳を捉えた。
オキノ耳とトマノ耳が見える。
剣ヶ峰山への縦走路
本当によく目立つ剣ヶ峰山。
お金持ちの社。
ちょっと頂戴!
山頂はだだっ広くて座る岩が全くなし。
大挙して登山者が押し寄せるので、踏み荒らされてハゲてしまったようだ。
もとはもっとこじんまりとした広場だったはず。
玄米ご飯を食べてパワーを回復すると、手小屋沢(てごやさわ)避難小屋方面から下る。
こちらの尾根のハイマツは背が高くて視界が遮れてしまった。
左手に見えるのは武尊沢(ほたかさわ)
ハイマツ帯を抜けると険しい岩場が連続する。
滑りやすいので注意する。
岩の割れ目を伝って下りる。
途中でハシゴに移ったが、腐って一段抜けていたところが下りにくかった。
木に立てかけてある新品のアルミはしご。
どうやらこれを設置するようだ。
手小屋沢避難小屋分岐。
登山道のある尾根上から北東側に下りると避難小屋がある。
手小屋沢(てごやさわ)避難小屋
おっ、なんだか変わった作りの避難小屋が見えてきたぞ。
なんとおにぎり型の小屋だった。
半円のかまぼこ型ではなく、おにぎり型とは何か利点があるのだろうか。
いろいろ考えると天井高があって立っていられることが利点なのか。
立って入れれば、収容人数がかなり増える。
小屋本体は鉄の波板で作られている。
これなら雷が落ちても大丈夫だ。
窓が無いため中は真っ暗。
換気口はなし。
鉄の波板が太陽で熱せられて中はサウナ状態だった。
まあ、晴天の日には避難することはないので、これでいいのか。
床下にスノコを敷いてある。
床がフラットではないため、居住性は悪そう。
大人4人だと広々と過ごせそう。
縦になって寝ると朝になったら真ん中でみんな固まっていそう。
立ったまま入れば、30人くらいは入れると思われる。
天井部分。
かまぼこ型に比べておにぎり型の方が随分と天井高がある。
アルミのドアは内開き。
ドアノブが壊れかけていて何度もガチャガチャやってようやく閉めることが出来た。
きちんと閉めないと風でガタガタなって壊れてしまう。
小屋が転がらないように支えが付けられている。
小屋の奥に続く踏み跡をゆくと水場がある。
トイレはなし。
手小屋沢(てごやさわ)
避難小屋の名前となっている沢。
河原に焚き火をした跡が残っていた。
尾根上の登山道に戻ってしばらく下ると分岐がある。
左に曲がると武尊神社、直進すると宝台樹スキー場に下りる。
幾つかの沢を渡って下りると林道の分岐に到着した。
あとは歩きやすい林道を黙々と歩くのみ。
林道は歩きやすいが、歩いて楽しくないのが欠点だ。
裏見の滝
登山口手前の武尊神社の向かいに裏見(うらみ)の滝に下りる遊歩道が整備されていた。
ついでなので寄ってみることにした。
入口には興醒めする看板が設置されていた。
私は何があっても人のせいにはしません。
ご安心ください。
単管パイプと足場で作られた歩道。
おっと、これは危険過ぎるな。
裏見の滝上部
なんだか手品のネタを知ってしまったような気がする。
これは別に見なくてもいい。
階段を下りてゆくと落差のある滝が目に飛び込んで来た。
なるほど、なかなかいい滝だ。
名前の通り滝の裏側に回って見ることが出来る。
ただし、落石の危険があるので、自己責任で勝手に通る。
かの有名なシャーロック・ホームズとモリアティー教授が死闘を繰り広げたのはスイスにあるライヘンバッハの滝だった。
あれも裏側に回ることが出来る滝だ。(ドラマではそういうふうになっていた。)
まあ、シャーロック・ホームズはコナン・ドイルが生み出したフィクションの世界だけど。
裏から見る滝はまた違った感じがして良いものだ。
生まれて初めて滝を裏側から見た。
下山後はツーリングマップルに載っていた夜後沢(よごさわ)に降りてみた。
岩に苔が生えていていい雰囲気だった。
ここで水浴びと洗濯を済ませてスッキリした。
あと飲料水が残り少なくなっていたので、この沢の水を汲むことにした。
藤原ダムの湖に注ぐ手前の場所だったので少し迷ったが、試しに飲んでみるとイケると直感したので、ポリタンクに満タンに入れた。
地図で見ても上流部に人工物はなし。
お腹が痛くならなければ、飲んでいい水なのだ。
今日はとある温泉町の奥の駐車場で車中泊することにした。
人家が近いにも関わらず、目立たないいい場所だ。
ああ、気がついたらブログ更新がこんなも遅くなってしまった。
一昨日、昨日と手抜き(時間がなくて出来なかった)だったので、今日はいつものように更新したかった。
さあ、さっさとご飯を食べて寝るとしよう。